「カムカムエヴリバディ」 第22週 2001-2003 第103話「カムカムエヴリバディ」 第22週 2001-2003 第104話

2022年03月29日

「ミステリと言う勿れ」 最終話(episode.2.5 後編)

 コレは・・・シーズン2決定しているの?
じゃないと、今後の展開を視聴者におまかせするにしても中途半端すぎる。
特別編とか創ってくれるのかしら?
でも、それでおさまるタイプの物語とも思えんが。
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 今回は大阪から東京へ戻る整(菅田将暉)の新幹線車内編と、ジュート(北村匠海)を招待した我路(永山瑛太)たちの船内編。

 隣に座った女性・美樹谷紘子(関めぐみ)の手紙を見たことから、彼女の実の両親と育ての母親の秘密を解き明かしてしまう整。

 『聞き耳立てたりしないので・・』と告げてからも、結局関わっていたのが整らしい(笑
知ったこと、そして考えたことを伝えずにはいられない。


 暴力夫から自分が盾となり娘を守り、親友に託した生母。
そして親友のために娘を大切に育ててきた母親・サキ(高畑淳子)。
そこで終わっときゃ母と娘はいい話を抱えて嫁ぐことができたが、やはり黙っちゃいられない整。病死したと娘に話した父親は二人の母が殺したこと、そのせいで生母は心を病んでしまったという推理をサキに伝えた。

『あの子が「しあわせで」と読んだなら、それが正しいのよ。
私達はこれからも二人であの子を守っていく。
通りすがりのあなたはすべて忘れて』サキ
僕は結構記憶力がいいので忘れません』整

 この時の高畑さんの表情・・・「コイツも殺すべき?」とも取れるし、その存在に怯えているようにも見える。高畑さんは好きじゃないけどゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ やはりすごく面白い女優さんだと思う。母親の愛と狂気。「二人で守っていく」と言ったが、生母はずっと病院にいるだろう。サキはこれからも娘の母親として生きていく。そう仕向けたのはこの人なのかもしれない・・そう思わせる顔だった。

 そして整の『忘れません』という言葉。
出会った相手の善も悪も記憶している・・・。
本当の姿を知られているということは脅威ではあるけれど救いでもあるのかもしれない。誰かが自分の見られたくない顔ではあるけれど知っている。その事を意識することでサキは誰よりも愛情深い母親になれるのかもしれない。

 そして親に対してなんらかの葛藤を抱えているらしい整は二人の母の思いをどう受け止めだんだろう・・








 ジュートは殺人者になるべく羽喰玄斗(千原ジュニア)から英才教育を受けて育った。教育を受けても素質が無ければ殺人者にならなかっただろうが、彼にはもしかしたら父親以上の素質があったのかもしれない。

 彼の最初の殺人は羽喰玄斗の17番目の犯行とされている辻土岐子、ジュートの母親だった。18番目の被害者の名前には十が入っていないので父の仕事ではないことはすぐにわかった。本当の犯人も父と思われる遺体が埋められている場所も特定でき、そのことを警察に何度も訴えたが誰も動こうとしなかった。だから父の殺人美学を再確認させるために、この度の連続殺人事件を起こした。母を殺した時に使ったナイフを使って。すべては大好きな父・羽喰玄斗に脚光を浴びさせるためだった。

 母を殺害したことを愛珠(白石麻衣)に話すと自分も殺して欲しいと頼んだそうな。それでジュートに殺されるため足がつかないようにバスに乗ったが、アクシデントで運転手に殺されてしまった。

 愛珠がカウンセリングを受けていた鳴子巽を紹介したのはジュートだった。愛珠は大切な人・寄せ木細工職人の月岡(森岡龍)のために変わりたかったんじゃ?とジュートは話した。

 鳴子はジュートにラピスラズリの付いた指輪を与えていた。愛珠にも指輪を。

 月岡の話によるとカウンセリングを受けるようになってから愛珠が精神的に不安定になってきたそうなので、鳴子は患者の中にある悪の種を大きく育てる、コイツこそサイコパスな奴なんじゃ?愛珠へは不安と鬱屈を煽り自殺へと導き、ジュートへは殺人への欲望を刺激しコントロールした。ふたりに渡した指輪は彼らの精神が自分のものになったという証なんじゃ・・

 てか、そんなものを整に贈るとは・・・縁起悪いぞ( ̄▽ ̄;)
整なら、こんな指輪ひとつからでも何か知ろうとするはずと思ったのか?


 月岡と会って、愛珠にも愛し愛された時間があったと知った我路はほっとしたみたいだけど、彼女を操った鳴子にも会わなければならない。
我路達の旅はまだまだ終わらないね。で、旅のお供は親友の整君(笑

 いや〜〜他のミステリーとは一線を画す斬新でおもしろいドラマでした。
原作の力が大きいとは思いますが、達者な役者さんたちが創り上げる世界観に毎回唸らされました。
 
 でも・・・このドラマはキャスティングありきで構成とか脚色がされているのかな・・とも思いました。それが業界では当たり前なのかもしれないけれど、それが画面上から見えてしまうのはどうなんだろう?

  伊藤沙莉さん演じる風呂光の出番を増やしたいのなら、ちゃんとドラマ用の風呂光を作ってあげればいいのでは?原作の他のキャラから借用する形ではなく。それと風呂光は整に恋愛感情を持っているように描かれているが、このドラマにその設定はむしろ邪魔だったと思う。なぜ恋愛要素を入れるんだろう?そんなものが無くてもおもしろいドラマは成立すると思うが。

 それと劇伴の使い方が気になってドラマの進行を妨げる瞬間が結構あったような。優れた劇伴はそれ自体主張せず、ドラマに影のように寄り添いながらドラマと伴走していくものだと思うが、このドラマの劇伴はちょいちょい目立とうと一人歩きしているように感じたわ〜。

 役者さん達の演技と存在感はすばらしかったが、スタッフ間の連結はアレだったのかなぁ?とか思ったり・・・余計なことが考えさるドラマでもあったわ。ま、シーズン2放送されれば必ず見るけどさ。


 第2話(episode.2 前編) 
 第3話(episode.2 後編) 
 第4話(episode.3) 第5話(episode.4)
 第6話(episode.5 前編) 
 第7話(episode.5 後編)
 第8話(episode.6 前編)
 第9話(episode.6 後編)
 第10話(episode.final)
 第11話(episode.2.5 前編)
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この記事へのコメント

1. Posted by sannkeneko   2022年03月29日 16:32
5 本当に本当に本当に!ご無沙汰しております。
もうブログは開店休業みたいになっていますが、このドラマは面白かった・・・だけではない魅力がありました。
>原作の力が大きいとは思いますが、達者な役者さんたちが創り上げる世界観に毎回唸らされました。
あと、言葉の力。バスジャック事件の時の整の言葉とかずいぶん話題になったし。

私も風呂光は何とかならないかと思います。無理やりあちこちに絡めるからひずみが出るし、「episode.2.5」は特に整と我路のW主人公みたいな描き方の方が良かったなぁと。

まあ、とにかく続編希望です。カウンセラーのこともあるし、整の子ども時代に何があったのかは描かれていないままなので。
2. Posted by きこり→sannkenekoさん   2022年03月29日 17:51
sannkenekoさん、お久しゅうございます!こちらこそご無沙汰しております。
コメント嬉しいです。
>このドラマは面白かった・・・だけではない魅力がありました。
まさに。今まで見たことがないミステリー。犯罪の内容が犯罪者のプロフィールであり歴史のようにも思えて、謎解きよりも(こっちも新鮮に楽しめたけど)整を通した人間達を知る面白さがありました。
>あと、言葉の力。
うんうん!整の口から出る言葉に毎回心揺さぶられたし、そうだよねぇ・・と考えさせられた。整は正しいことを言おうとしているのではなく、ただ彼が真実を見て考えたことを伝えているんだけど、刺さるんですよね。
>無理やりあちこちに絡めるからひずみが出るし、
そうなんですよ。申し訳ないけどかなり邪魔な存在だった(笑
普通に素直に原作通りに描いてくれた方が違和感なく見られてと思います〜
それに原作の風呂光はそんなに活躍しないけど、言うべきことははっきり言う人なのに、なんであんなモヤモヤいじいじしたキャラにしたんだか・・( ̄▽ ̄;)
>まあ、とにかく続編希望です。
このラストのままってのは許されないですよ〜
是非、シーズン2につなげて欲しいです。またいろいろ文句書くだろうけど(笑

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