「カムカムエヴリバディ」 第21週 1994-2001 第98話「カムカムエヴリバディ」 第21週 1994-2001 第99話

2022年03月22日

「恋せぬふたり」 第8話(最終話)

大満足な毎日。
大満足な私達の形。
この大満足にそれでも何かを言ってくる人達がいるかもしれない。

でも、絶対忘れちゃいけない。
私の人生に何か言っていいのは私だけ。
私の幸せを決めるのは、私だけ


 それはたとえ家族だとしても、
恋人だとしても。
自分の人生を決めるのは自分自身。
その選択はその人だけのもの。
だってその人生を背負えるのは自分だけだから。
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 さて、振り返ってみますか。
咲子(岸井ゆきの)は羽(高橋一生)の転職問題について話し合おうとするが拒絶されてしまう。

 んーーー咲子だって羽がふっきれている感じなら何度も口出ししないと思うが、どう見ても今の仕事にストレスしか感じてないふうだもんなぁ。転職話に心が動いているはずなのに封印しているのは明らかだし。咲子はグイグイ自分の意見を突きつける人間ではないけれど・・・気になってしょうがないよね。お互いの気持ちは見えているのに動けない。

 こういう時、カズ(濱正悟)はわかりやすくてホッとするなぁ(笑
オレンジのネクタイもキュート(笑


 カズによると羽は
リスクある楽しい仕事よりも、つまんない仕事でも咲子と過ごす毎日を選んだ』そうな。

それだけ咲子と暮らす毎日がでっけぇものになってるんだよ!
恋愛抜きで家族になってるんだよ!

喜ぶことだと思うけど、俺は』

 合っているけど合っていないような(笑
なんか羽は積極的に咲子と今の職場を選んだというよりも、消去法的なアレな気がするんだが( ̄▽ ̄;)


 みのり(北香那)の病室で母・さくら(西田尚美)と再会した咲子は羽のことを相談した。

『で、あなたはどうしたいの?
どうしてあげたいの?

今でも思っている。
あなたが誰かいい人見つけて、結婚して、子供産んで欲しいって。
でも・・・こうも思っている。
恋愛しない道を選んでもいいって。
だから、その代りお母さんが知らない形の恋愛抜きの幸せ、しっかり掴んで欲しい。
お母さんただ・・・咲子に幸せになって欲しい!それだけ


 私はひねくれているので、別にあなたの許可はいらないが・・と思ってしまうがゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 
こんなふうに母親に相談をできるということは、今まではいい関係が築けていたんだよね。だから咲子にとっては、さくらの『恋愛しない道を選んでもいい』という言葉はすごくほっとしただろうし、力になったと思う。

 親子だからって同じ道を行かなくてもいい、見慣れない道を行こうと、世間の人が認めない道であろうと、それが一人だろうと2人だろうと、結局は親は子供が幸せでいてくれればいいんだよね。






 おかげで咲子自身もふっ切れて自分の思いを羽に伝えることができた。
そして羽も正直に心の内を話してくれた。
 
『確かに遥からの提案は魅力的なものでした。
でも・・・怖さが勝ちました。
祖母が残してくれたこの家を空けること。
何より咲子さんと家族(仮)じゃなくなってしまうのが。
咲子さんの言うところのモヤモヤが・・・
僕の人生にもずっとかかってたんだと思います。
でも咲子さんと暮らし始めて、
新しい生活を知って、
新しい食べ物を知って、
新しい人達を知って、
そのうちモヤモヤしていた自分の人生がはっきりとして、色づいていきました。

始めはまさか本当になれるとは思っていなかった恋愛感情を抜いた家族というものになれるんじゃないかな・・と今は思っています。
だからもう戻りたくないです。一人には』羽

 そっか・・・羽にとって「家族」とこの家はセットになっていたんだね。
祖母から譲り受けたこの家で「家族」として暮らすことが、祖母が望んだ形の幸せを叶えてあげられなかったことへの贖罪にもなっていた。これもまた祖母への愛情のひとつの形だったんだね。でも、それが羽を縛る形になってしまっていた。自分で自分を縛ってしまっていたんだね。

 そして羽にとって咲子は新しい世界へと繋いでくれる扉のような存在になっていた。思いがけないことだったし、最初は拒絶反応もあったと思う。それでも羽の心が咲子という存在を求めた。共に生きることで一人では気づかなかったことに気づけたし、新しい自分にも出会えたんだと思う。


 自分が転職すること=家族(仮)解散なので、咲子の住む場所を心配する羽だったが、
私はここに住みつづけますよ』。

私は高橋さんの家で、
高橋さんはお野菜王国で暮らせばいいんですよ!
良くないですか?
私は今の生活を続けられるし、
高橋さんはこの家を空けずにすむ。
好きなことできる。最高じゃないですか!
』咲子

 そうだよ〜!家は咲子が守ってくれるし。掃除とかあんまりしなさそうだから、ちょっと心配だけど(笑)、時々チェックに帰ってくればいいしさ。固定資産税だけちゃんと払ってくれりゃゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

 別々に暮らすことは家族(仮)終わりという羽の考えについても、咲子はキッパリ否定。

なりませんよ、終わりに。
私達は別々に暮らしてたって一人じゃないし、
家族じゃなくなったりしません。
年越しそばと年越しうどんですよ。
諦めるんじゃなくて両方取り。
これが・・・私達の今のベターじゃなくて
・・・ベストじゃないですか?


 なんか咲子、成長したなぁ・・・ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
そうだよね。離れていたって家族は家族。一緒に住んでいるから家族じゃない。
この暮らし、最初は羽がリーダーシップとっていた感じだったけど、今は咲子が引っ張ってくれている。でも、どっちだっていい。その時々で役割も変わる。

 そして咲子は羽の代りにこの家を守る役目をしているのでもない。この家が好きだから。この家で過ごす時間が大好きだから、ここに居ることを選んだ。


もし住みたくないってなったら、
また一緒に考えましょうよ。
高橋さんも野菜王国頑張ってみて、ダメなら辞めちゃえばいいんです!
何にも決めつけなくて良くないですか?
私達も、家族も、全部(仮)で!

言葉にすると、それに縛られちゃうんですよ。
まわりに決められた普通に縛られたくない私達でさえも。
大事なものや考え方だってどんどん変わっていくんだから、その時のベストを考えればいいし、もしその時2人のベストが全く別方向で、いろいろ話し合って、それでも無理なら・・・・無理に家族でいる必要もないんです。


 そうだよね。
なんか生き方や考え方を変えることを悪と考えがちだけど、変化していく世界に生きていて変わらない訳がない。その時その時で自分にあった生き方でやっていけばいい。過去の自分に固執することはないんだよね。

 変わることを恐れず、自分に正直に。
もっと自由に。
そして家族でいることが、相手や自分を縛り付けてしまうようなら無理に家族でいることもない。お互いがいつでも自分らしく飛び立てるよう、見守っていてくれるのが家族だと思うから。ま、カズが言っていたように(精神的な)港みたいな?


 羽も同意。
咲子と羽、それぞれの新しい生活が始まりました。

 カズめ、『ついて行くって選択肢は無かったの?』と咲子に聞いていたが・・・やっぱりまだまだだな(笑)
でも、カズは咲子と羽の一番のサポーターだよね。
家族ではないけれど。従兄弟・・みたいな?(笑


『いろんなことに縛られるのやめたの』咲子
ま、いいけどね。ふたりが良ければ』カズ

 羽は祖母を納骨する決心がついたんだね。
離れていても家族だし、忘れることはないもんね。
スーツケースひとつだけ持ってお引越し。


 1年後・・・羽がいなくなって食生活を心配したけど、咲子なりの生活を作っているようです。朝は相変わらず、うどん。学びながら料理のスキルも上がっている。

 そして夢を叶え、農家さんになった羽はすごくいい顔になっていた。ちょっぴり色黒になって(笑
以前のように諦め混じりの寂しそうな笑顔ではなく、素朴で、きっと今の自分を好きになれているんだろうなぁ・・というような笑顔だった。


 私自身、気楽にやっているように思っていても、やっぱりどこかに「世間」や「普通」に脅かされ縮こまってしまう自分に気づく時がある。
「自由に」「自分らしく」は永遠のテーマだ。
だから怯えを感じつつも自分自身と向き合い続け、ふたりだけの「家族」の形を見出そうと試行錯誤する咲子と羽の姿を毎回新鮮な気持ちで見守っていました。
この二人はいったいどこへ行きつくのやら・・・
心配よりもワクワクが勝りながら。

 ふたりが見出したのは安定の保障ではなく、それぞれが自由に自分らしさを優先できる柔らかで変幻自在とも言える関係。
変化を恐れず、変化することが前提。
自分の人生は自分で作っていく。そんなひとりがたまにふたりになったりしながら、お互いにその背中を見守りつつ、ひとりで生きていく。
今の自分の生きる道を誇らしそうに笑顔で力強く自転車を走らせる咲子の姿がまぶしかったし勇気をもらったようにも思います。清々しい気持ちになれる、いいドラマでした。


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matakita821 at 18:18│Comments(2)「恋せぬふたり」 

この記事へのコメント

1. Posted by ナナプ   2022年03月22日 18:34
まだ、録画見てないのに、読んじゃった♬今夜見ようっと
2. Posted by きこり→ナナプさん   2022年03月22日 19:11
>まだ、録画見てないのに、読んじゃった
あらま!いい最終回だったよ。夜にゆっくり見て〜
色黒の一生さん、珍しいよ(笑

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