「カムカムエヴリバディ」 第20週 1993-1994 第93話「カムカムエヴリバディ」 第20週 1993-1994 第94話

2022年03月15日

「ミステリと言う勿れ」 第10話(episode.final)

 『いやいやいやいや!
そんなんじゃ全然!
そんなんじゃないから!
そんなんじゃないから!!


 「初詣」「デート」「カップル」「焼肉」「焼肉を食べる2人」などのワードが鳴り響き、脳内がざわついていた整(菅田将暉)であったが、彼にとって特別で忘れられない時間になったようです。
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 整に会うのは最後と決めていたライカ(門脇麦)は
初めて自分について話した。

 「ライカ」は解離性同一性障害である千夜子の別人格のひとつだった。
父親から暴力と性的虐待を受けてきた千夜子は耐え抜いた末、解離性同一性障害を発症した。

私は千夜子の痛みを引き受けるためだけに生まれてきたんだ

 父親は一台のライカのカメラだけを大切にしていた。千夜子は父親に襲われている時、カメラを見た。カメラになろうと思った。

そしたら痛くも苦しくもないからな。
もしかすると父が唯一大事にしているものになりたいとどこかで思っていたのかもしれない。そうだとすると吐き気がするけどな


 子供の心は複雑だ。
自分を苦しめる親であっても愛して欲しい、認めて欲しいと思うのは本能なんだろうか。理性では決して許せないのに。心が求めるのか。


 人格はどんどん増えていき、千夜子は何度も死のうとしたので、その度に誰かが出て止めた。そんな時「炎の天使」である香音人(早乙女太一)と陸太(岡山天音)が現れ、両親を焼き殺してくれた。彼らと話をして壁に合図の炎のマークを描いたのはライカだった。

 「炎の天使」については選択した子供たちのその後はそれぞれで、救われた者もいれば別の苦しみに苛まれた者もいたが、千夜子にとっては地獄を終わらせてくれた本物の天使だったのだろう。

 精神科病棟に入院し治療を受けるようになってからは、役割を終えた人格は統合され消えていった。現在残っているのはライカだけ。

 千夜子は10歳から精神の成長が止まっている。そして歩けないと思い込んでいるので、ライカが外出して足を鍛えていたそうな。そして千夜子に成長の兆しも見えてきたので春から病院を出て里親の元で暮らすことになった。

千夜子の幸せを見届けたら、私も消える

 「いなくなる」=「死」と整は思っていたが、でも、これはライカの死だ。千夜子とライカの人格が溶けあい一緒になったとしても、今ここにいる「ライカ」ではない。整を暗号で招き寄せ、香音人に会わせ、その後も常に整の心に引っかかる不思議な時間をともに過ごしたライカという人間は消える。







 二人で協力して焼肉店にいた強盗殺人犯を逮捕させ病院に帰る道、ライカは全力で走った。生きていることを実感するかのように。
そして整に会うのはこれが最期だと伝え、主治医に相談した内容を話した。

私の願いは千夜子が幸せになること。
それ以外は何も望まないし、この世に何の未練もない。だからいつ消えても構わない。でも・・・最近ある人に出会った


 暗号で召集をかけたのは恩人である香音人に会うため、そのために動いてくれる人間を捜すためだった。しかし感情が無いカメラであるはずの自分が整と過ごすうちに「嬉しい」「楽しい」というような感情を抱くようになった。彼に会いたいという思いも生れている。

きっとこれからも待ってしまうような気がする。
このままだと消えたくない、ずっとここに居たい、そう思ってしまう。私がいたら千夜子は幸せになれないのに


 ライカは千夜子のために春を待たずに永遠の眠りにつくことに決めた。

これでお別れだ。整君』ライカ
『・・・それは・・千夜子さんの病気が良くなるってことですよね。千夜子さんの幸せがライカさんの願い』整
そう。それがたったひとつの私の願いだ
『それなら・・・
それなら良かったです。ホントに良かったです。
すごく残念ですけど、ライカさんの願いが叶うなら僕はそれでいいです


 ライカは千夜子は整のことは知らないので会ったとしても声をかけないで欲しいと頼んだ。整はトレードマークのマフラーを取り、胸のケロイド状の傷を見せた。

この傷はライカさんの傷と同じ痛みです
『・・・・そうか。
整君の痛みも変わってあげられたら良かったな』
『・・・・』
『ありがとう、整君。
君と友達になれて・・・初めて少しだけ、生まれてきて良かったと思った。最後に一緒に焼肉が食べられて嬉しかった』
『僕も嬉しかったです』
じゃあ、元気でな

 潔くて美しい人だった。
整と過ごした最後の時間で味わった「嬉しい」「楽しい」感情を抱えて去っていったライカ。
きっとその「幸せな思い」を千夜子へのプレゼントにするのだろう。

 そして多分、初めて他人に自分の傷を見せた整。
彼女の前では何も隠さない自分でいたい、本当の自分を見て欲しいという感情が生まれたのか。
犯罪現場で出会った人達とカウンセリング状態になり、いろんな人の心を癒してきた整だったが、ライカは初めて彼自身を癒してくれる存在だった。そして初めての痛みも残していった。

 『さようなら、ライカさん』と口に出した瞬間から、整の心の中の大切な部分にライカはしまわれるが、決して色あせることはないと思う。


あなたはまだ頭でしか知らないことが多いけど、
この先体験することで考えが変わることもあるだろう。
それは恥ずかしいことじゃない。

人に会い、人を知りなさい。
それは自分を知る旅だよ
』天達(鈴木浩介)

 天達先生って、なんか鈴木浩介さん史上素敵な役だと思うゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 天達先生の優しく温かく重厚な存在感が好きよ〜

 変わっていくってことは生きることだもんね。
整は犯罪という最も人間くさい出来事が起こる現場で出会う人々と関わることによって人間というものを学んでいるのかも。ちょっと特殊な状況だけど今の整には合っているのかな。まぁ、犯罪関係者達以外とも関わってみたらいいと思うけど(笑


 てか・・・・申し訳ないが・・・
風呂光さんの存在がちょっと邪魔な感じになっているというか・・・
ドラマ的に変なスパイスになっているように思う・・

 そして来週はついに我路(永山瑛太)登場!!
楽しみ〜♬


 第2話(episode.2 前編) 
 第3話(episode.2 後編) 
 第4話(episode.3) 第5話(episode.4)
 第6話(episode.5 前編) 
 第7話(episode.5 後編)
 第8話(episode.6 前編)
 第9話(episode.6 後編)
 第11話(episode.2.5 前編)
 最終話(episode.2.5 後編)

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この記事へのコメント

1. Posted by ココ   2022年03月18日 16:11
>風呂光さんの存在がちょっと邪魔な感じになっているというか・・・

とっても同感デッス!
私も、申し訳ないと思いつつ(笑)

変な所でコメント入れてごめんね。
お久しぶりデ〜ス。
初夏の陽気から一転、今日はものすっごく寒いです。
バックヤードの片付けをしているのですが
やってもやっても終わらなくて
安らぎを求めて来ました うふふ。

私、我路くんが登場した時
瑛太さんって分からなくて
誰だこのいい味な俳優さんは?
凄く知ってる俳優さんだけどだれ?って( ´艸`)
来週、ほんと楽しみですね!

寒暖差が猛烈だけど きこりさんも体調崩さないで下さぁ〜い♪
2. Posted by きこり→ココさん   2022年03月18日 20:52
>とっても同感デッス!
わたしゃ、伊藤沙莉さんが気の毒になってきたよ。
たしかインタビューで風呂光の刑事としての成長を見て欲しいみたいなことを話されていたんだが、そのような場面はほぼなく・・・
ストーリー展開のために都合よく使われているだけ。
なんだかなぁ・・・
>我路くんが登場した時
瑛太さんって分からなくて
私もわからなかったよーーツイッターで教えてもらったもの(笑
全くイメージになくて誰〜???って感じ。
瑛太さんはさすがだよね。完璧に世界観作ってるもの。
我路再登場をずっと待っていたよ。
なんか今の時期、意外と寒いよね。春が近づいているから真冬に比べたら気温も高くなっているんだろうけどさーー
そちらは桜も咲いているよね。いいなぁ、こっちはまだ茶色か白の世界さ〜
3月もあっという間に終わって4月・・5月になれば春かなぁ
ココさんも体冷やさないようにご自愛くだされよーー!

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