「カムカムエヴリバディ」 第19週 1992-1993 第92話「ミステリと言う勿れ」 第10話(episode.final)

2022年03月14日

「カムカムエヴリバディ」 第20週 1993-1994 第93話

 るいの期待の込められた。
その鼓動が伝わってくる眼差し。
まっすぐにジョー見つめている。


 トランペットは鳴らなかった。

『ひなた・・・桃太郎・・・
お父ちゃんな、昔、トランペッターやった。
ジャズバンドでプレーして・・・
レコードデビュー寸前までいった。
けど・・・謎の病気になって、挫折した。
それからや。
ひなたと桃太郎が知ってるとおりの
お父ちゃんになったんは』ジョー

 唐突な展開を理解できず
冗談と思うひなたと桃太郎。

 そりゃそうだよね。
今までそんなそぶり一切見せなかったんだから。

 ジョーの覚悟。
そして、一瞬の動揺はあったけど、
るいはすぐにそれを受け止め、
心の中でジョーに寄り添ったのが見えた。

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 るいは「妖術七変化」のポスターを剥がし、
その裏のジョーのサインを見せた(あぁ・・ついに!)

『関西一のトランペッターを選ぶコンテストで
優勝した時のサイン。
お父ちゃんは東京で
デビューすることが決まってたんや。
けど・・・』るい(深津絵里)

急にトランペットが吹かれへんなったんや。
日常生活は何の問題もなく送れるのに
まともな音が出されへん。
訳分からんやろ。
お父ちゃんも訳分からんかった。

名医っていわれる人やら
アメリカ帰りのお医者さんやら
さんざん訪ね歩いたけど、
みんな分かれへん治されへん言わはった。

その頃・・・
お父ちゃんとお母ちゃんは
結婚の約束をしてたけど・・・
それも諦めた。
トランペットとったら何にも残らへん。
そんな自分の人生に・・・
大事な人つきあわすわけにはいかへん思た

『いっぺんは別れたんや』

トランペット失って。
大事な人失って。
夢失って。
もう死のうかなぁと思った。
そやけど・・・お母ちゃんが・・・

るいが救ってくれた』ジョー(オダギリジョー)






『2人で京都に来て。
回転焼き屋さん始めて・・・
それからも・・・
お医者さんとか、治療法とか探し続けてた。
けど、桃太郎が生まれた頃からかな・・
それもだんだんしいひんようになった。
諦めたっていうか・・何か吹っ切れたんかなあ。
もう一生トランペットは吹かれへん。
この回転焼き屋で仕事の役には立たへんけど
ひなたと桃太郎の、いいお父ちゃんとして生きられたら、それでええ。
それで僕は幸せや。


・・・で、
何が言いたいかっていうとやな。
それでも人生は続いていく。
そういうことや


 いつも通りの穏やかな口調で語られるジョーの過去・・・
涙が止まらんかった。
それがどんなに辛く苦しい時間だったかを見て来たから。
ジョーが、そしてるいが、ひなたを求めて、その小さな光だけを見つめて生きてきて、ひなたの道に辿り着いたことを。

 確かにトランぺッターとしてデビューできていれば栄光が待っていたかもしれない。でも、今ジョーは、るいと子供たちとすごす陽だまりのような幸せの中にいる。
それは、栄光を手放す代りに手に入れたものではなく、ジョーがずっと求めて来たものだ。

『それでも人生は続いていく』
ジョーは笑顔だった。
どんなことがあっても、
ひなたの道を見失わなければ大丈夫。
必ず笑顔になれる時が待っている。


 ジョーの過去、
そして共に生きて来たるいの過去。
両親がどんなふうに生きてきたのか、どんな人間なのかって、子供のうちは考えることないよね。だって気づいたら、お父さん・お母さんとしてそばにいたんだから。
ひなたの道で待っていたひなたと桃太郎・・・
父として母として家族の生活をつくっていくことが幸せに繋がっていた。
だから2人は父親と母親にしてくれたひなたと桃太郎に感謝していると思うよ。


 2人の言葉は、そりゃひなたと桃太郎に響いたさ。
桃太郎(青木柚)は自分から「あかにし」へ謝りに行くと言い、ひなた(川栄李奈)もついて行った。

 2人の謝罪を吉右衛門(堀部圭亮)は聞き入れんかった(笑
清子さん(松原智恵子)がとりなしてくれて、なんとか・・

 まぁ、そういう人もいた方がいいよね。
あっさり許しちゃイカン。
しかし吉右衛門、桃太郎が自分のラジオ盗んだ男の血族だと知ったら、絶対許さんかったやろな・・( ̄▽ ̄;)アハハ…てか、赤螺家におめでたいことがあると盗人が来るってジンクスできちゃったよね。


 桃太郎は吉之丞(徳永ゆうき)に『おめでとう』と言う事ができた。

 良かったなぁ・・
桃太郎、大人の階段、一段上がったな。


 家の納戸でトランペットの手入れをしているジョー・・・いつも誰にもわからんように、ここでトランペットと向き合ってたんだね。

『ありがとう。
けど・・・嘘やんね?
諦めたやなんて。
私は信じてる。
またジョーさんがトランペット吹ける日が来るって
』るい

 この言葉がジョーの重荷になるんじゃ?って、一瞬思ったけど間違いだね。この言葉はジョーの心の中にある思い。るいが信じていてくれることが救いなんだと思う。2人だけの信頼と絆があるんだよね。

『時々、試してた。
今日みたいに。
ある日突然、治ってるかもしれへん思て。
けどあかんかった。
この30年、何べんも試したけどあかんかった。
初めはしょっちゅう。
そのうち月に1回。
三ヶ月に1回。半年に1回。
ここ10年は何年かに1回くらいになった。

トランペットを持つ。
口にマウスピースを当てる。
息を吹き込む。
夢みたいな音が出る。
薄れていくんや。
あの感覚が。
トランペットが・・・僕にさよならを言うてる。
そんな気がするんや』ジョー

 この30年何べんも何べんも、
期待と祈りを込めてトランペットを口に当て
吹いてみたけど、ダメだった・・・
何度失望と絶望を味わったんだろう。
それでもジョーはいつも変わらず
温かく優しい夫であり父として
家族に寄り添ってきてくれた。

 自分はトランペットを手放したくないけれど
『トランペットがさよならを言うてる』・・・
過去の夢として仕舞いこむには
ジョーはトランペットを愛しすぎている。
輝き続けるトランペット・・
夢はいつも残酷で美しい。
だからこそ、夢なのかなぁ。


 クリスマスが近づき、ジョーサンタは商店街の福引担当係として働いております。
んが、しょっちゅう間違えて酒屋のおっちゃん( おいでやす小田)にツッコまれとる(笑

 鐘を鳴らし続けて、おっちゃんに
うるさいわっ!!』って怒られてるジョー最高(笑


 5等賞を当てた男の子が景品に選んだのは
おもちゃのトランペット。
嬉しそうに吹きながら歩いて行く姿を見送るジョー。

 あの子も小さかったジョーみたいに
トランペットが大好きになるかもしれんね(´;ω;`)


 そしてついにあの男がるいの元へ!!
『るい・・・るいじゃのぅ・・』算太(濱田岳)

 算太、ついにるいと会う覚悟ができたのかい?
そして安子(上白石萌音)のことを話してくれるのかい?

 もーーーー今日は始まってからずっと
泣きっぱなしだったよ・゚・(ノД`)・゚・
そして記事を書くために見たら、また涙・・・
コレはなんの涙なんじゃろ・・
そして情報量が多い!(笑
今週は一話一話がいつも以上に情報ぎっしりになると思われ・・
覚悟しながら向き合いますわ〜


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matakita821 at 16:59│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 朝ドラ「カムカムエヴリバティ」 

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