「カムカムエヴリバディ」 第20週 1993-1994 第94話「カムカムエヴリバディ」 第20週 1993-1994 第95話

2022年03月16日

「恋せぬふたり」 第7話

 羽(高橋一生)に子供のことを聞くことができず、もやもやとした日々を過ごす咲子(岸井ゆきの)であった。そんな時、地元野菜ブランド化で地域復興に携わっている農業事業会社の社長で猪塚遥(菊池亜希子)という女性と知り合った。彼女の写真が載っている会社案内のパンフレットを羽に見せると、明らかに挙動不審になり・・・???と訝しむ咲子。

 実は遥は羽が過去に交際していた女性だった。
さっぱりした者同士、意気投合する咲子と遥はお互いの関係をまだ知らない。
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 遥はスーパーまるまるに勤めていた人に昔大失恋し、その別れが現在の仕事を始めるきっかけとなったと咲子に話した。

 まぁ・・羽の様子と遥の話でもしや?って思いそうなもんだが、咲子にその手の勘はないからなぁ( ̄▽ ̄;)アハハ…それに偶然すぎるもんな。

 咲子は遥との出会いを生かし気持ちを切り替えて新しい企画を立てていたが、羽の方は精神的な不調がどんどん行動に出るようになってきた。遥の話を出すと不機嫌になるのも咲子は感じていた。

 カズ(濱正悟)に相談したら
『「(遥さん)となんかあるの?」って聞けばいいじゃん!
変なところ遠慮するよなぁ・・咲子たちって』

 確かに。2人とも相手に気を使い過ぎて空回りが通例というか・・思いやる余りに変なことになっているような気がする。
てか、こういう時に相談できるからカズは便利だねゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
でも答にトンチンカンなとこもあるからアレだけどさ(笑







 帰宅して遥のことを聞いてみようとした咲子だったが・・・
何やら考え事のせいでおかずを作り過ぎたという羽は、ここ数日様子がおかしかったことへの謝罪とともに店長代理に昇進したと報告。いずれは店長にもと言われているそうな。

 しかし店長代理になると野菜と関わることはほとんどなくなる。
家から近く、野菜に関われるからまるまるスーパーに就職したのに、これでは意味がない。咲子は転職を勧めたが羽はきっぱりと

できません。それは。
この家の近くで働きたいんです


 40歳での転職に展望を感じないし、とにかく徒歩圏内じゃないとダメらしい。

今となっては祖母が残してくれたこの家を守ることが、僕にできる唯一のことですから

 う〜む・・なんか諦めというか・・
頑ななものを感じるなぁ・・
咲子の助けもシャットダウンだし。


 後日、咲子は思い切って遥に羽との関係について聞いてみたら、やはりそうであった。羽の祖母が亡くなったことを知るとかなりショックを受けたようで、お線香をあげに行きたいと申し出た。

 遥が来る日、緊張しながら過去のことを回想する羽。

 交際のきっかけは専門学校時代の友人の結婚式で再会したこと。彼氏と別れたばかりで荒れていた遥は粗相をして羽にハンカチを借りてしまった。

 ハンカチを返しに家を訪ねたら、羽はハンカチだけ受け取り別れようとしたんだが(門も開けようとしなかった)、おばあちゃんがお茶を入れて家に招き入れてくれたそうな。

 遥と2人きりになった羽はすごく居心地悪そうだったけど、おばあちゃんがすごく嬉しそうだったので『また来てください』と言った。それから遥が高橋家を訪問する形で交際が始まった。


 羽はおばあちゃんを喜ばせたい、ただそれだけだったんだと思う。でも30歳の女性と付き合うってことは相手は結婚を考えているとまでは想定できなかった模様。明るくさばさばした遥とは友達感覚で付き合えると思ったのかもしれないが、遥は羽の言動から自分との結婚や家庭を持つことを考えていると思ってしまった。

 羽はもうこの頃には自分はアロマンティック・アセクシャルだって自覚してたのかな?他人との距離感はわかっていたと思うが。


 結婚話は祖母が家に伝わる結婚指輪を遥に渡したことから急展開してしまった。その指輪を自分のさりげないプロポーズへの羽の返事だと解釈した遥は満面の笑顔でそれをはめて欲しいと伝えた。呆然としながらも、頑張って指輪をはめようとした羽だったが・・・やっぱり無理だった。

 羽の震える手・・・それは愛する人に向き合う緊張感ではなく、恐怖だった。結婚すること、遥と一緒に暮らすこと、子供を作ること、まず彼女の手に触って指輪をはめること。祖母のためなら我慢できると思ったのかもしれないが、その未来を選ぶことはできなかった。

『ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・』羽

 遥を深く傷つけてしまったことが、そのまま羽の心の傷となっている。これは羽の人生最大の汚点なの?償う事ができないほど酷いことをしてしまった・・と、自分が許せないのかな。
でも、遥の方はもう乗り越えてると思うけどなぁ。だから羽と会う事が分かっていてもお線香を上げにきたんじゃないの?


 遥は地方の農家で働きながら、使われていない畑を使って農業を学び、いずれは農家デビューできるという話を持ってきてくれたが羽は拒絶。

そろそろいいんじゃない?おばあちゃんは』遥
『・・・・・』羽
『私と付き合ったのもさ、子供が欲しかったのも、全部おばあちゃんのためだったんだよね?ごめんね、久しぶりなのに。
でも、ずっと思っていた。
もっと自由に生きて欲しい。おばあちゃんのためじゃなく
祖母の話はもう。
遥の心遣いには感謝しかありません。昔も、今も。
でも、僕はこの暮らしがいいんです。このまま・・ずっと。だから・・・ごめんなさい』

 羽ってドライフラワーみたい。
きれいだけど生きていない。
おばあちゃんに孫を見せてあげられなかったこと、おばあちゃんが望んだ形の幸せな自分になれなかったことに申し訳なさや罪の意識を感じているのかもしれないが、おばあちゃんに拘る余りにこの家が足枷みたいになっていないかい?

 この家がなきゃおばあちゃんからもらった愛情や一緒に過ごした時間は消えてしまう?そんなことないよね。大切なものは心の中にあるんだから、もう家は手放していいのでは?自由に羽らしく生きていくことをおばあちゃんも望んでいると思うよ。


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