きこりのテレビ日記 #70「カムカムエヴリバディ」 第16週 1983

2022年02月15日

「ミステリと言う勿れ」 第6話(episode.5 前編)

 整(菅田将暉)は無事退院。
ライカ(門脇麦)との約束(「明日」「昼」「3時」「この」「場所」「で」)まで時間があるな〜と歩いていたら、ぶつかった男(岡山天音)にいちゃもんを付けられ、「土下座で謝れ!」的流れになったのですが〜〜

『えっと・・土下座でいいんですか?
ホントに土下座でいいんですか?
だって土下座ってただの動作だから、簡単でお金もかからなくて、
心がこもってなくても、別のことを考えていても、できちゃう訳ですけども。
だから焼けた鉄板の上でもしろっていう訳でもないんじゃ意味がない、っていうか・・治療費出せって言う方が、まだわかります』整

 土下座のステータスが変わる重大発言!(笑
確かにね( ̄▽ ̄;)アハハ…
お互いの土下座に対する解釈が一緒じゃないと意味ないか。


 等といつものように講釈をたれていると
『殺すぞ!』と言われ釈放。

 そしてライカとの会見。
行ってみるとライカはおらず、例によって暗号が書かれていた。
「正面」「右」「奥」「大」「き」「な」「は」「ち」「の」「土」「の」「中」「の」「中」「を」「見よ」

 で、それっぽい鉢の中からビニールに入ったハンドバックを掘り出していたら・・・
急におばさんが出て来て騒ぎ始めた。
で、またナイフを向けられ脅されるという・・
殺さないで!

 一日に2回も殺されそうになるなんて・・(笑

 おばさんの名は梅津真波(阿南敦子)。
この温室の管理をしているそうな。
この高級バッグは親しくなった宗像さん(冨田恵子)というお婆さんのもの。
娘に贈ると言っていたが急死してしまい、行き場が無くなったバッグを自分のものにしてしまったんだと。さらにバッグの中にはお金も入っており、怖くなって鉢の中に隠したらしい。

 「中」「の」「中」「を」「見よ」・・・に気づいた整がバッグの内ポケットを探るよう言うと、中から手紙が出て来た。
それは宗像さんから梅津さんへの感謝の手紙であり、お金は梅津さん宛てだった。
バッグも使って欲しいと書かれていた。

 今回のエピソードの主役は児童虐待する親を抹殺してくれる「天使」。
宗像さんの話がうまいプロローグになっていた。
上品で優しくて梅津さんを可愛がってくれたという宗像さんだったが、
子供のことを「愛したこともない」とはっきり綴っていた・・・


 肉体的な暴力では無かったのかもしれないが、精神的な虐待があったんだろう。
子は亡骸でさえ向き合うことを拒絶したのだから。
死ぬ前に子供を愛さなかった自分を認めることができて良かったのかも。
だからと言って宗像さんの娘が受けた傷が和らぐ訳ではないけれど。
虐待する親は本気で躾だとか子供の為だとか思い込んでいて
自分は正しいと胸を張っている人もいるから。


 その後、ライカの暗号と写真に導かれ、整は出火現場へ。
強行犯一係が捜査中だったのでやんわり隠れる感じで。
どうやら放火らしく、両親は死亡。小学生の息子だけが生き残った。
整は写真と同じ炎の落書きが出火した家の塀に描かれていることを確認。
いつのまにか隣にいたライカは先月起きた火事現場で見つけたという炎のマークの写真も渡したのです。

 ライカは謎だね。
梅津さんの件も全部見てたのか?
整に託すのは牛田さん(小日向文世)が彼を選んだみたいだから?
天使の件も実は全部知っているの?

 てか、普通に喋れるんだ・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
ずっと暗号のみで意思疎通図るのかと思っちゃった。








 整はライカの言動の意味が知りたくて大学の心理学の天達先生(鈴木浩介)に聞いてみた。答えは・・・

『あなたの興味を引きたいか、
あなたを利用したいか、操りたいか、陥れたいか。
あるいは、あなたに助けを求めているか。
何にせよ根底には誰かには知られたくないという怯えがある』

 なんかこの天達先生もコレっきりって感じじゃないね。
整は彼に関する事件の謎も解くことになるんじゃ?


 さて、強行犯一係でも青砥(筒井道隆)が放火現場の炎のマークに注目していた。
この半年、4件の火災現場で同じマークが発見されていた。
3年前の放火殺人現場(両親死亡・子供だけ生き残った)でもこのマークが記されており、当時容疑者となったが証拠不十分で逮捕できなかった少年・井原香音人(早乙女太一)が怪しいと青砥は睨んでいた。井原は10歳の時に火災で母を亡くし、14歳の時に行ったボヤ程度の放火で医療少年院に2年間収容され、半年前に出所していた。

 池本(尾上松也)と風呂光(伊藤沙莉)は「炎の天使」という、家の壁や塀に炎のマークを描いておけば親を焼き殺してくれるという内容の都市伝説サイトを見つけていた。今回の火事で生き残った子供がそのサイトにアクセスした記録は無かったし、その子も何も言わないが、虐待を受けていたのは確かだった。

『もし、「天使」がいるとすると・・・
どこかで虐待されている子供を見つけて、接触して、
決めさせる・・・』整
 
 確かに実際に「天使」は子供に決めさせていたんだが、
みんな幼いから、親を殺すという意味が分かっているんだろうか。
自分をいじめる存在がいなくなるよ・・と言われれば、そりゃ従うだろう。
大人になって自分が同意した結果を知った時、彼らは苦しまないだろうか・・・

 でも、幼い子供に選択の余地なんてない。そうしなければ自分が殺されていた。
引き離して別々の場所で生きられればいいけれど、いつまた現れて酷い目に遭わされるかと怯えながら暮らすことになる。親が更生してくれればいいけれど、矯正施設に入れてカウンセリングでも受けなければ難しいだろう。
周りの大人は誰も助けてくれない。
ならば、生きるために殺す・・・殺してくれる人に頼む道を選ぶかもしれない。


 いや〜〜『カムカム』以来、早乙女太一君の株は上がりっぱなしなんですが、
今回の「天使」役もいいねぇ。
優しいんだけど深層心理で相手を操っているような声の感じが絶妙。
虐待をされる子供にとっては天使でも殺される親にとっては悪魔。
悪と善、両方の顔を合わせ持つ天使の怖さと美しさがあった。

 でも、子供に誘いかけている時の表情を見ると、子供を救いたいというよりも
親を殺したい、焼き尽くしたいという思いの方が強いようにも見えた。
母親を火事で亡くしたトラウマがあるって言ってたけど、この母親も井原に殺されたんじゃないの〜?

 少年のまま時が止まっているような佇まい・・・
整とも重なる部分がありそう。

 手下で過去に自分も両親を殺してもらった下戸陸太(岡山天音)は井原にコントロールされていることにも気づいていない。まぁ、コントロールされようと彼のために働くことが喜びであり、生きる支えになっているんだろうなぁ。

 で、別の虐待をしている母親と恋人と一緒に殺られちゃいそうな整だったが・・・
予告では無事活動していたから大丈夫だね ( ̄▽ ̄;)
そして今回、やっとカレーを食べる整の姿を見ることができた(笑


 第2話(episode.2 前編) 
 第3話(episode.2 後編) 
 第4話(episode.3) 
 第5話(episode.4)
 第7話(episode.5 後編) 
 第8話(episode.6 前編)
 第9話(episode.6 後編)
 第10話(episode.final)
 第11話(episode.2.5 前編)
 最終話(episode.2.5 後編)

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