「カムカムエヴリバディ」 第14週 1965-1976「カムカムエヴリバディ」 第15週 1976-1983

2022年02月08日

「ミステリと言う勿れ」 第5話(episode.4)

 土手から転がり落ちた整(菅田将暉)は風呂光(伊藤沙莉)の通報により救急搬送され、抵抗空しく検査入院することになった(費用は強行犯一係負担)(青砥(筒井道隆)から「もじゃもじゃ頭」を心配する言葉あり)

 で、早速その事を知った我路(永山瑛太)からメッセージ付きの御見舞いが届いた。花(赤系アレンジメント)と指輪(ラピスラズリの石付・いて座のマーク)(整はいて座ではない)。

 どうやって入院のこと知ったの?
東京に帰って来てるのかしら?
そして送って来たブツにはどんな意味が?

 も〜〜我路ったら、忘れられたくないもんだから、また謎解きさせようと?
それとも入院中は暇だから、この謎を解いて暇つぶしをしろと?
てか、整、検査着にマフラーで、なんだか粋なお兄さんになってるんだが(笑

 そしてそのメッセージをチラっと見て、恋人からのものと勘違いした風呂光はあたふたと帰っていった。

 えーーーーこのドラマは恋愛パートは入ってこないと思っていたが( ̄▽ ̄;)
風呂光、そういう感じでいくの?

 さて、夜、他に人がいないと思ってホッとして寝ようとしたら、隣で物音が・・
めっちゃ顔色の悪い(どす黒い)系のおっさん・牛田悟郎(小日向文世)が居た。
最初はマルクス・アウレリウスの「自省録」で会話が盛り上がったが、整が寝ようとしても寝かせてくれない。この男は元刑事で、「恐怖!困難捜査例犯人当てクイズを出すオヤジ」だったのさ〜

 登場人物は犯人、牛田刑事、牛田刑事より若いけど優秀だった相棒・霜鳥(相島一之)。
1問目は連続殺人にみせかけた殺人。
2問目は殺人の証拠品(凶器や血の付いた衣類等)を置いていく空き巣。
3問目は売春婦連続殺人事件。

 容疑者は「平成の切り裂きジャック」と呼ばれていた羽喰玄斗(千原ジュニア)。羽喰は証拠をたくさん残していくのに捕まらなかった。ある時、羽喰に狙われている女性から保護を求める連絡が入り指定された日時に牛田刑事が10分遅れて行ってみたら、女性はすでに殺されており、霜鳥も刺され負傷していた。凶器のナイフからは羽喰の指紋が検出され、霜鳥の指の爪から出た皮膚片も羽喰のものだった。翌日、羽喰が乗り捨てたと思われる車が見つかったが奴の姿は消えた。

 一命を取り留めた霜鳥は身体が不自由になったこともあり、刑事を辞め、妻の実家の警備会社を継ぐことにした。

 整は全問正解。
ちなみに3問目の犯人は相棒の霜鳥。
連続殺人の最後の殺しだけが霜鳥の犯行だった。
妻の実家を継ぐために連続殺人を利用し関係のあった女性を殺害した。
密かに捕まえた羽喰と車を有効活用した模様。

 牛田は羽喰の車内で発見し、つい隠してしまった霜鳥のペンと調べたメモをずっと保存していた。死期の迫った今、どうするべきかと整に問いかけた。

『怖いのは相棒の罪が暴かれることですか?
それとも霜鳥さんの罪をかばったあなたの罪がバレることですか?』整

 淡々と続けられる二人の会話。
でも、ほんの少しづづ温度が変わっていく。
病室のふたり芝居。見ごたえがありました。






 実は牛田は証拠品をどうするかは心に決めていた。

 先日、霜鳥が訪ねて来て治療費を肩代わりさせて欲しいと申し出た。
牛田ははっきり断った。

『昔と変わらず優しい奴なんだよな。
・・・それで、気が変わったんだ』牛田
『どう決めてて、どう変わったんですか?』整

 それには答えず、牛田は入院患者からもらったという「自省録」を渡した。
整は自分も持っていると伝えたが・・

『あげるよ。
版が違うと使えねぇかもしれねぇからな』牛田

 謎の言葉を残して、その夜の会話は終わった。
そして・・翌朝、整は牛田が昨日の朝に亡くなっていることを知らされたのです。

 『ここ、出るらしいよ』って言ってたのは
自分のことだったのかい?( ̄▽ ̄;)アハハ…
整、ついに幽霊まで呼び寄せるようになったか。
牛田さん、こいつなら自分が遭遇した事を、そのまま理解し、記憶に残してくれると思ったんだろうなぁ。ずっと牛田さんの心残りだった事件を。

 牛田が亡くなったことを知らずに病室を訪れた霜鳥に整は尋ねた。
『牛田さんが亡くなって悲しいですか?
それとも、ほっとしましたか?』

 霜鳥は、その場で逮捕された。
牛田は後輩刑事に証拠品と捜査メモを渡していた。
調べた結果、霜鳥が所有している別荘の花壇から羽喰のものと思われる人骨が出たのさ〜

牛田さん・・・!!やっぱり知ってたんですね!
でも・・・・
今まで黙っててくれたのにどうして?!
』霜鳥

『あなたが見舞いに来てくれて気が変わったそうですよ。
ということは、それまでは秘密を墓まで持って行こうと決めてたってことです』整
『・・・僕が裕福になっていて腹を立てたか・・・
金を出すとか面倒を見るとか言って
プライドを傷つけたか・・・・
怒らせたんですね・・』
『違いますよ。
そういう申し出をされることが嫌な人間だということを
あなたが知らないか、忘れているということが、悲しかったんじゃないでしょうか』

 牛田はずっと霜鳥の殺人を見逃したという責と戦いながら生きてきた。
それは刑事として、そして人として許されないことだった。
でも、それでもいいと思っていた。
自分が黙っていることであの霜鳥が幸せにやっていけてるならと。
それは牛田の重荷であると同時に生きる支えでもあったのかもしれない。

 牛田さんは霜鳥を思う気持ちを汚されたように感じたんじゃなかろうか。
自分が抱えてきた秘密と引き換えのように提案された治療費負担。
『牛田さんのことは、どこへ行ってもずっと忘れません』と言っていたけれど、霜鳥は自分のことなんてすっかり忘れて生きていた。それが寂しくて悔しかった。

 そして、死を目前にしていたからこそ牛田さんは選択した。
どう生きるべきか。最期に選んだのは刑事としての自分。

『「正気に返って自己を取りもどせ。
目を覚まして、君を悩ませていたのは夢だったと気づき、
夢の中のものを見ていたように、現実のものをながめよ」(「自省録」)
・・・・そうしたんですね』整

 整の体験自体が夢のような、でもしんしんと心に沁みてくるような、
人間っておもしろいよな・・と思えるエピソードでした。

 さて、牛田さんから引き継がされた縁・・
暗号人間・ライカ(門脇麦)との出会い。

 誤字暗号によって真夜中の温室へ呼び出された整は
自省録がらみの暗号(ページー行目ー文字目)でしか話さない、元入院患者のライカを知った。

 って、コレ、記憶力のいい整だから
すぐに暗号化された文字見つけられるけど、
他の人だったら、え?何行目?
わーーー!何文字目かわからんーー!!って、なるよね( ̄▽ ̄;)アハハ…

 ミステリアスで魅力的な人物が次々と現れる。
いや〜楽しい!そして原作も読まずにいられない。

 第2話(episode.2 前編) 
 第3話(episode.2 後編) 
 第4話(episode.3) 
 第6話(episode.5 前編)
 第7話(episode.5 後編) 
 第8話(episode.6 前編)
 第9話(episode.6 後編)
 第10話(episode.final)
 第11話(episode.2.5 前編)
 最終話(episode.2.5 後編)

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