「カムカムエヴリバディ」 第9週 1962きこりのテレビ日記 #67

2022年01月07日

「カムカムエヴリバディ」 第10週 1962

 1月3日(月)第43話

 え〜〜ジャズ喫茶関連の皆さん、めでたくもタイトルバックで名前が表示されました(笑
「宇宙人」→ジョー(オダギリジョー)
「おしゃれな女」→ベリー(市川実日子)
「すかした男」→トミー(早乙女太一)

 さて、ジャズ喫茶「Night and Day」に迷い込んだるい(深津絵里)は
トランペットを吹いている宇宙人に遭遇。
びっくりしながらも、彼のトランペットの音色に惹きつけられるのでした。

 そしてジャズ喫茶の常連達の会話に巻き込まれるという・・・
ベリーにはジョーを狙ってると思われ絡まれるし( ̄▽ ̄;)
心の中でガンガンツッコミを入れるるいが楽しい。
きっと本来はそういう子なんやろな。

 片桐さん(風間俊介)とも親しくなれたら
気安く喋れたんやろか・・・δ(・ω・`)ウーン…
なんかもう、あのときめきは戻ってこないかもしれんなぁ・・

 ジョーと呼ばれていた宇宙人は、演奏を終えると
普通にるいの前の席に座りおしゃべり開始。
ジョーはクリーニング店でるいが名前を呼ばれたのを聞いて、すぐに「るい=ルイ・アームストロング」と理解した模様。
『サッチモのルイとちゃうの?』
名前がサッチモと同じ=ジャズ好き=それで店に来た と、解釈したようだが偶然なのだよ。

 そして宇宙人の服にいつも付いとるケチャップの謎が解明された!
白い服着とるのに、何も気にせんとケチャップたらしながらホットドック食べとる!
今日も早速ケチャップ付けとるし・・・

『これじゃったんか!
いっつもシャツのおんなじとこにちいとるケチャップ。
あぁ・・・ほっといたら染みになるのに・・・
洗いてぇ・・・今すぐ洗いてぇ・・・(るい心の叫び)』


 我慢できずジョーのシャツを回収。
ついでにお店の人の制服も預かって来たという商売上手なるいなのでした(笑

 ジョーの人柄がわかってきたぞ。
あのイライラポーズに見えた指の動きはいつも心の中でトランペット吹いてたからなんだね。そして普段は長嶋茂雄タイプ。思いつきでしゃべるし、集中すると他を見とらん(笑

 いいテンポの月曜日。
ジャズ喫茶場面のるいの驚きと、ポンポン出て来る心のツッコミ、ジョーとの噛み合わない会話、喧騒。
合間に挟まれる竹村夫妻(濱田マリ・村田雄浩)の、るいへの親心。

 そうして帰宅した頃には、るいの傷はどこかにいっていたのです。
ジョーのトランペットに癒されたんかのぅ♬

 1月4日(火)第44話

 さて、ジャズ喫茶「Night and Day」にクリーニング済衣類を届けたるいは、オーナーの小暮(近藤芳正)の厳重なチェックを経て継続契約を取り付けました。
そして、そこに住んでいるジョーにも洗濯物を届けに行き、彼の生活を垣間見たのでした。

『何じゃあ・・・変わった部屋じゃなあ。
トランペットを吹くことと、レコードを聴くこと。
それだけが目的みてぇな部屋じゃ』


 ジョーがあまりに雑にインスタントコーヒーを淹れようとするんで、思わず手を出してしまったるい・・・

『おじいちゃんが使ようったカップとおんなじぐれぇの大きさじゃ。
おじいちゃんは新しもの好きじゃったからなぁ。
インスタントコーヒーが出た時もすぐ飛びついて買うとったなあ・・・』


 雉真家での空白の10年が伝わってくる初めてのるいの回想。
やっぱり千吉さん(段田安則)は、るいのことかわいがってくれてたんだなぁ・・
きっとおじいちゃんと過ごす時間だけがるいの憩いになっていたんだろうね。
インスタントコーヒーが初めて雉真家に来た時にも千吉さんは嬉しそうに見せて、るいも素直に好奇心を表現して、おじいちゃんのために淹れてあげたんだろうなぁ。

 ジョーは、るいの淹れたコーヒーの美味しさに驚きながら飲んでいた。
この人、トランペット以外のことは全部適当にやってきたね?(笑
さらに・・・シャツに刺繍してある「宇宙人」にも気づいたのだが・・・

あっ・・・いや、そりゃあ・・・その・・・ただの記号です』るい
『記号?』ジョー
はい・・・
『僕の?』
はい・・・
『宇宙人が?』
・・・すみません・・
ええ?え〜!何か、かっこええなぁ!

『よかった・・・変わった感性の人で』

 (* ̄m ̄)プッ なんだろ〜
この2人、噛み合わないようでいて、すごく合っているような。
今までるいの心のツッコミと実際の発言ははっきり分離していたけれど、ジョーに対しては心の中も表に出る言葉も変わらない感じ。そしてジョーも素直(笑

 さらに「サッチモ」とは何者か判明。
るいは、ルイ・アームストロングの顔を初めて知ったぞ(笑

 そしてジョーの吹く「on the Sunny Side of the Street」を聴いているうちに・・・
どこかでこの曲を聴いたことがあると気づいた・・・
それは懐かしさなのか、悲しさなのか・・・遠い記憶・・

 でも、どこでだったかは憶えていなかったようです。
まだ小学校入る前だったからなぁ・・・
それに安子と一緒に聴いたはずだから記憶を封印しているのかも。

 ジョーの洗濯物を手に竹村クリーニングに帰ったるいを片桐(風間俊介)が待っていた。
店員として片桐に接する気丈なるいの後ろ姿、何か言いたそうだけど言えない片桐の様子から竹村夫妻は、この恋が終わったのだと察知した。片桐が帰った後、用事を作って二人はるいをひとりにしてくれた。

 風間君、やっぱりうまいねぇ・・・
あの時あんな表情を見せてしまった自分を後悔しているのも、でもそれが今の自分なんだと気づいた上で会いに来ているのもわかる。

 るいの目には涙が浮かんでいるようにも見えたが、堪えられたのはジョーのおかげかもしれん。預かってきた洗濯物、一枚一枚を手に取り確認していると、ジョーがどんなふうに過ごしているのかが見えてくる。彼のシャツの「宇宙人」と記した糸をほどき「ジョー」と刺繍したるい。もう彼は、謎の「宇宙人」ではなく、粗忽で、飲もうとするコーヒーさえこぼしてしまう、ルイ・アームストロングが大好きで、いつだってトランペットのことを考えている「ジョー」という男性になっている。

 いつのまにかるいの心の中を灯すように存在していたジョー・・・
そのるいの心の流れがすごく自然で、さすが藤本さんだとうならされる。

 安子(上白石萌音)にとってルイ・アームストロングは稔さん(松村北斗)が導いてくれた英語であり、未来と希望が込められた言葉(詞)だった。
るいはジョーの存在とともに心動かされる音楽として出会い、いずれ自分のルーツに辿りつくのだろうか。そして、そこに導いてくれるのは多分、ジョー。






 1月5日(水)第45話

 竹村夫妻による、るいへのお給料授与の場面からスタート。
『どないなことに使うんや?』という和子さんの問いに
『貯金』と、るいが答えると・・・

あかん!
貯金すんのはええ。そやけど全部はあかん。
あんたみたいな若い、かいらしい子が、着たい服も、食べたいもんも、
行きたいとこもないやなんて、ほんなしょうもないこと言うんやないの!
ちょっとでええ。ちゃんと使いなさい。ええな!


 和子さんは、るいにもっと人生を楽しんで欲しいんや。
てか、こんなふうに叱ってくれるなんて、もう実の娘と同じように思ってくれてるんやな。

 で・・・和子さんのお叱りを受けて・・・何とか少しでも自分のために使おうと、町まで出て来たんだが・・・何を買ったらいいかわからん・・やっぱり本か?と本屋に向かおうとしたら・・
ジョーとぶつかってしまうという韓ドラ展開(笑

 るいをジャズファンだと思い込んでいる宇宙人は、自分と同じレコードを買いに来たと信じ込み、彼女をレコード店に連れてっちゃった( ̄▽ ̄;)アハハ…

『違います・・・』るい
『えっ・・・じゃあ、何のレコード買いに来たん?』ジョー
『レコードを買いに来たわけじゃありません』
『えっ・・じゃあ、何しに来たん?』
『通りかかっただけです』
『えっ・・・じゃあ、どこ行くん?』
『どこって・・・』

『またじゃ。この人とおったら自分が何ゅうしょんか見失うてしまう…』

 なんかジョーってさ〜、子供のままみたいな聞き方してくるから答えなきゃって思うよね(笑

 るいは和子さんから言われたこと、自分は何が欲しいのかわからずうろうろしていたことを話した。
ジョーは、それを聞いてもルイ・アームストロングの「on the Sunny side of the Street」をお勧めしてきたんだが、プレーヤーもないし、無理やり買い物するのもアレだからと伝えて帰ろうとしたら、『じゃあ・・・コーヒー代にしたら?』・・・と誘われ「Night and Day」へ。

 てか、るいは安子と一緒にマスターの店でこの曲を聴いたことは思い出したんだね。そしてやっぱりまだ拒否反応が・・・

 さて、「Night and Day」では、まだ開店前なのにベリーがジョーを待っていた。
そこにるいと共に現れたもんだから、一瞬でるいを敵認定(╬ಠ益ಠ)
しかもジョーが『部屋で淹れてくれたコーヒー美味しかった』
とか言うもんだから身上調査も兼ねて攻撃開始 (「*゚益゚)「 ガオー!!

 (*≧m≦)・・『ちょっと、サッチモ!』て(笑
なんかすんごいズケズケ言ってたけど後に残らない。
いずれるいと親友とかになったりしないかな〜?

 ジョーはるいの出身地を言葉から岡山と当てたね。
やっぱりジョーは定一さん(世良公則)が面倒見ていた少年で、もしかしたら安子と一緒にいるるいの姿を見ていたのかもしれんね(また韓ドラ展開だが〜w)

 そして「Night and Day」では、何の説明をしなくても、みんながるいの名前の由来を「ルイ・アームストロング」だとわかっている。るい=サッチモちゃんになっちゃったけど、るいは勇(村上虹郎)の大いなる誤解である「塁」説を利用して説明。ジョーだけは違うって知っているみたいだけどさ。

 いずれるいは、自分の名前の由来を堂々と誇りと共に言えるようになるんだろうか・・
「Night and Day」はるいが封印してきたことを思い出させる場所かもしれないが、それが縁ってもんかもしれないね。逃げても逃げても、いつか対決しなきゃならんこと、そこに向かってるいは歩き始めているんだと思う。

 店を出たるいを追いかけてきたジョーはこんなこと言うとった。

『クリーニング屋のおばさんのことやけど・・・
戦争中やったんちゃうかな、サッチモちゃんぐらいの年の頃。
着たい服も着れん食べたいものも食べられへん。
行きたいとこへも行かれへんかったんちゃうかな。
そやから・・・』

 ジョーはボーーーッとしとるとこあるけど、おバカさんじゃない。
よく見てる子で、わかっている子や。そして優しい。
なんか雑味がないというか、すごく素直で、心根がきれいだとおばちゃん思うワー
回りの大人に可愛がられただろうし、もらった愛情をきちんと受け取れる子だったんだろうね。

 おかげでるいも和子さんの言葉の意味を理解することができた。
気づけなかった自分を責めるるいを、ジョーは「サマーフェスティバル」に誘った。
ジョーも出演するんだって。

『「大月錠一郎」・・・』るい

 宇宙人からジョーになって、苗字のついた大月錠一郎へ。
どんどんるいの中でその存在が大きくなっているような・・・

 1月6日(木)第46話

 さて・・・夕食後。
竹村夫妻に話があるみたいだが、なかなか言い出す決心のつかなそうなるい・・

『あの〜〜おじさん、おばさん。
申し訳ねぇけど8月の第2土曜早めに上がらせてもろうてええでしょうか?』るい
『どないしたんや珍しい。何かあったんか?』平助

 るいの脳内では人気番組『私の秘密』が始っております(笑

『最初の方の秘密はこちらです』八木アナ

『私はジャズ喫茶
Night and Dayの
サマーフェスティバルに
行きます』


 回答者の竹村平助さんも竹村和子さんも次々と質問を。

『あ・・・岡山の身内に何かあったんか?』平助
『そういうわけじゃありません』るい
『同窓会とか!』
『違います』
『それは何か楽しいこと?』和子
『そねんことになったらええ思うてます』るい
『楽しいことのはずですよ』八木アナ
分かった!お祭りや!


『お祭り・・・
お祭りいうたら、お祭りの一種かもしれませんけど・・・』るい

 ヽ(≧▽≦)ノ w るいの時代になってからの妄想がめっちゃ楽しい♫
表面上は楚々として大人しい娘に見えるるいの脳内ではこんな素っ頓狂な物語が日々開催されているんだね。多分、岡山でもこうやって自分を慰めていたのかもしれんが、大阪に来てからの想像はるいが出会った現実とミックスされてエンタメ色強くなっとる(笑)ベースは真面目なんだけどお笑い要素が散りばめられている。で、まだ話始ってないし(笑

 るいが「サマーフェスティバル」のことを伝えると、2人とも大喜びしてくれた。

『るいちゃん、そんなん好きやったん?』和子
『いえ・・・私ゃあ、音楽にゃあ疎いし、
中学や高校の文化祭もどっちか言うたら苦手でした』るい
『あ・・・そうなんか?ほな、何でまた?』
『何でじゃろう・・・自分でも、よう分からんのんです』

 それは、大月錠一郎さんに誘われたから。
素直に行ってみたい・・と思えたのです。
竹村夫妻も詳しいことはわからんが、な〜んか新たな恋が始まったのに気づいているようです。

 そして和子さんはるいがフェスに行く服も見立ててくれた。
まるで娘のために選んであげているような和子さん、嬉しそうじゃったなぁ・・
そしてるいも。
母親と一緒にショッピングなんて経験ないもんな。
夕食でもその話題で盛り上がる竹村夫妻。

『本当にそう(親子)なら良かったとるいは思いました。
最初から、このクリーニング店の娘に生まれていたら良かったと』


 様々な場面でるいが封じ込めてきたものが呼び覚まされる。
母親、家庭、自分自身・・・

 さて、フェス当日。
ベリーちゃんはドレスも靴もバッグもアクセサリーも誂えて臨みました。
今日こそ、ジョーのハートを撃ち抜いたるぇ

 「ハイハイ・・」って感じで全く相手にしていない小暮さん(笑
それがるいが現れた途端、称賛モード。
「かわいいかわいい」といい席に案内してくれた。

 和子さんと一緒に買った、あのシャーベットカラーのワンピースが色白のるいを引き立ててるわぁ。
ホント!上品で輝いとる!

 舞台袖からるいを見ていたトミーは耳に挟んだ情報から、るいが雉真繊維の娘だと推理しとった。ジョーにも伝えるが、ジョーは雉真繊維なんて知らんかった。

 良かった(笑
その手のことに全く無頓着らしいジョー。
きっと額の傷だって「かっこえぇなあ!」ってなでてくれそう。

 ライブが始った♬
オープニングは「夏にぴったり(笑)鰻谷スウィンガーズ!」決まってるぅ♬
そして「トミー北沢とブルーカメレオンズ!」が出てくると女子どもの黄色い歓声が。あら・・人気あるじゃん。ジョーより熱狂的ファン多そう(でも、この人気も金持ちだからとか、親のアレだからとかトミーは思ってるのかな?)。
演奏もかっちょ良かった〜!

 合間になにかとマウントを取ってくるベリー(笑
「音楽の素養もないクリーニング屋」「田舎の貧乏人」・・・
(出てくる出てくる(笑)でも不思議と嫌な感じはせん。
きっと影で言う子ではないんよね)
そして、
「ええとこの子ぉには、ええとこの子ぉの苦労いうもんがあるんや。
覚えとき」て・・・

 ( ̄▽ ̄;)アハハ・・・いや〜ベリーちゃん、るいが雉真繊維の創業者の孫だって知ったら、印籠を掲げた助さん格さんに狼狽しまくる悪代官状態になるんじゃ・・・

 そしてベリーちゃんの言葉に全く動揺せず
『勉強になります』と笑顔で返するい。
嫌味ゼロ!(笑)コレが育ちがいいということなのね〜

 さぁ、お待ちかねの「大月錠一郎クインテット」登場!
ジョーは何を演奏するか最初から決めていたみたいだね。
「on the Sunny side of the Street」。
ジョーはるいのためだけに吹いていた。

 そしてジョーの演奏がるいの心に染み入るとともに、
捨て去ったと思っていた記憶が蘇ってきた。
レコードから聴こえる歌声、母親の言葉、るいを呼ぶ声・・・

 ジョーだからこそ。
ジョーの演奏だったからるいの心の奥に届いた。
てか、ジョーはるいに思い出させようとしているみたい。
やっぱりキーマンだね。錠だけに(ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 言いたいだけだろ!)

 1月7日(金)第47話

 軽快なジョーのトランペットを聴きながら、るいは蘇る記憶に動揺していた。
そして・・耐え切れず、逃げ出した。

 るいを苦しめているのは母親が自分を裏切ったという記憶かと思っていたが・・・
あの時るいは自分から母親を捨てたのだった。
賢いるいは、どんな言葉を言えば母親を傷つけられるかわかっていた。
母親が大切にしている英語で、はっきりと拒絶の言葉を言えば打ちのめすことができると。
そうせずにはいられないほど、るいは傷ついていたし許せなかった。

 でも、今、るいを苦しめているのは、安子ではなく、母親を斬りつけ、そばに居られないほど母を痛めつけたであろう自分自身の言葉なんじゃなかろうか。あの日からるいは生き方を変えた。多分母親も。そうしてしまったのは自分・・・あの日からるいはずっと何も見ず聞こうとせず生きて来たんだろう。変えられない過去は封印するしかない・・・

 帰ることもできず、るいはずっと橋の上で心が鎮まるのを待っていた。
もう陽が暮れてしまったよ。

 思い出すのは母の優しい歌声、それを聴いている自分、
握ってくれた手の温かさ、ルイ・アームストロングの話、
自分を見つめている母の瞳・・・
幸せだったころの記憶に苦しめられるなんてねぇ・・・(ノω・、)

 ジョーが心配して追いかけてきた(良かった!追いかけてきてくれる人で)

『特別な曲なんやと思うてた。
・・・泣いてたから。前に吹いた時』

 るいは涙を見せなかったはずじゃが、ジョーには感じられたんだね。

『でも違うんやな。
「on the Sunny side of the Street」は、サッチモちゃんにとって特別な曲じゃなくて・・・すっごく特別な曲なんやな。違う?』ジョー
『じゃから・・・吹いたんですか?今日、あの曲ぅ』
『うん』

『・・・・・あなたのせいです。
あなたのせいで・・・余計なこと思い出してしもうた。
忘れたかったのに。
忘れるために岡山を出たのに


 るいのために好意でしたことが仇になってしもうた・・・
まさか「善女のパン」がここで効いて来るとは・・・
でも、何か深い訳がありそうなのに「すっごく特別」と表現するジョーが好きよ

 そんなことがありまして・・・
るいはクリーニング済の衣類を「Night and Day」に届けに。
ジョーは留守やった。

『こないだどないしたん?サマーフェスティバルの時。
ジョーの演奏の途中で出ていってしもたやろ』小暮(近藤芳正)
『あ・・・すいません。急ぎの配達思い出して…』るい
『そうかぁ。忙しいんやなぁ』

『あの・・・怒ったりしてますか?ジョーさん』
『ジョー?・・・あ・・いや、全然』
『そうですか・・・』
『でも、もったいないことしたなぁ。
せっかくのジョーの「サニーサイド」、最後まで聴かれへんで。
特別やから。あいつの「サニーサイド」は

 ジョーの「特別」とは・・・?
ジョーにとっても大切な思い出のある曲なんやろか・・
めったに演奏せぇへんのかなぁ・・・
それとも元気をくれる魔法の演奏なんやろか・・

 2人はお互いを思いながら、月をみつめていましたぞ。

 そして地蔵盆の日。
(初めて聞いたけど「トリック オア トリート」みたいな?
訪ねて来た子供らにおかし配ってたねぇ?)
るいはベランダから楽し気な縁日の様子を見とった。
するといつの間にか来ていたジョーが子供らに交じって遊び始めた。
でも、輪投げも下手やし、金魚すくいもポイをすぐ破いちゃう。
たこ焼きを買って(子供らに奢ってた)食べたら、落としてシャツを汚しちゃう・・

あっ!
るいはすぐにジョーの元に走って行った。
そしてシャツに付いたソースを一生懸命拭いていた。

いけん!今すぐ落とさんと染みになってしまう。
もう・・何ですぐ汚すんじゃ。
何であなたは、こう・・・はぁ・・』るい
『よかった・・・サッチモちゃん、怒ってると思うてた。
もう僕の洗濯してくれへんと思うてた』ジョー
『そねぇなわけねえじゃろう。
私ゃあ、クリーニング屋なんじゃから』

 るいは笑顔でジョーを見つめていた。
そして汚れを取ってあげていた。

 るいが読んだ「善女のパン」のマーサは設計士の怒りを買って、二度と会う事もなかっただろう。
でもるいは、あの彼とは違う道を選んだ。
結果ではなく、ジョーが自分のためを思って演奏してくれた経過の方を見つめたから。

 思わず笑顔になってしまうジョーの優しさと
思わず走ってしまうジョーの粗忽さを愛おしく思えたんだろうなぁ。

 今週も充実した一週間だったわ〜
木曜日にトミーがナベサダに渡米を先を越され悔しがる場面があった。
ジョーはアメリカ行き考えたことも無かったようだが、このドラマの希望を繋いでいくというテーマからアレすると、ジョーがトミーの代りにアメリカに行くのかもしれん。そして、るいと安子をも繋いでくれるのかも・・・
でも、そんな甘くないかなぁ・・( ̄▽ ̄;) 藤本さんだからなぁ・・

 そして、タイトルバックに表示されるオダギリさんの役名が月曜日には「ジョー」となり、水曜日のラストでるいが彼の名前を知ると、木曜日には「大月錠一郎」になっていた(トミーも「トミー北沢」へ)。安子編の時も思ったが、るい編はるいの目(認識)から見た世界が描かれている(安子編の終わり近くでは安子からと、るいからの両方が交錯していた)。ほんの一端だけど、創り手側の細やかな気配りが伝わってくる。

 朝ドラは月曜〜金曜の一週間、それが重なった1ヶ月、主人公の成長段階に合わせ、大まかに分けた何ヶ月かが繋がった半年間の連続ものだ。だから次の日、あるいは次の週、さらに次の月におまかせというか、とにかくストーリーを進行させることで主人公の変化をわからせようとする朝ドラも見て来た。でも、このドラマは大げさに言うと、一話一話に命がけというか、ドラマの中で生きる人々全員へ目を配り、どの人物の物語も主人公にして描けるほど創りこんでいると思う。

 視聴者も作り手も一緒に一歩一歩進んでいく。
完成された一話、それが自然と翌日に繋がり、気づけば翌週へ。
主人公と共に視聴者も生きている。
ドラマとは言え、人の人生に向き合うってそういうことだと改めて気づかせてくれる、そんな幸せを多くの人が味わっていると思う。

 で、次週の予告見たけど・・・まったく展開が読めん!(笑
また月曜日まで待たねば〜

 第1週  1925-1939 第2週 1939-1941
 第3週  1942-1943 第4週 1943-1945
 第5週  1946-1948 第6週 1948
 第7週  1948-1951 第8週 1951-1962
 第9週  1962    第11週 1962-1963
 第12週 1963-1964
 第13週 1964-1965
 第14週 1965-1976 第15週 1976-1983
 第16週 1983
 第17週 1983-1984

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matakita821 at 18:19│Comments(4) このエントリーをはてなブックマークに追加 朝ドラ「カムカムエヴリバティ」 

この記事へのコメント

1. Posted by ココ   2022年01月07日 20:43
お久しぶりデ〜ス
カムカム、上白石萌音ちゃん時代まで見てたけど
今年に入ってからは止めちゃったのだ〜
なんでかな?なんでだろ?( ´艸`)

きこりさん、寒いですね〜
こっちも今年はすっごく寒いです!
家の中の暖房は「居る部屋だけ」暖房なので
そこから出るとヒートショック起こすよ(笑)
今年はホントと寒くて 家の中でも濡れタオルをそのままに置いておくとシャリシャリしてます。
笑われちゃうレベルなんだけどね。ふふふ
うっかり風邪もひけないご時世、いやになっちゃうデス。

いよいよあちこちでドラマが始まるので
きこりさんも忙しくなりますね!
一押しドラマはなんですか〜

2. Posted by きこり→ココさん   2022年01月08日 20:13
ココさん、あけましておめでとうございます〜
本年もよろしくお願いいたします〜♬
あら、「カムカム」見るのやめちゃったのね。るい編もまた違った感じで面白いのに〜
ココさん地方って、そんな寒かったっけ?( ̄▽ ̄;)
部屋の中のタオルが凍るって相当だよ(笑
こっちは寒いけど家の中はストーブガンガン焚いてるからアイス食べたりしてるもーー
冬ドラマ始ってきているね。まだ何のチェックもしていないからテレビ画面の番組表見て適当に録画しているよ。これから、昨日から始まったNHKのヤスケンのドラマ見てみるわ。どんなかな?

3. Posted by 桔梗   2022年01月11日 00:59
今年は3日からの放送、まってましたよ。
片桐さんは、何か言いたげで、でも何も言わずに行ってしまいました。
風のいたずらは、るいをジョーのもとへと運んでしまったね。
毎日ジョーとるいがどんなふうに親しくなっていくのか楽しみで・・・。
トランペットにしか興味ないジョーがるいの心の変化には敏感で、サマーフェスタに誘ったり、中座したるいを探しに来たり。店の近くに来たり。
るいとの縁を離さないように、切らないようにさりげなく動いてる。
るいのためだけに演奏したんだよね、サニーサイドを。
トミーには野心があるけど、ジョーはトランペットを愛してるだけみたいな。
竹村夫婦とともに見守っていきましょうね。

4. Posted by きこり→桔梗さん   2022年01月11日 21:25
>片桐さんは、何か言いたげで、でも何も言わずに行ってしまいました。
一瞬の間にいろんなこと考えたんだろうね。
そしてるいを追えなかった。
片桐さん、もうクリーニング店にも来ないだろうから、もうこれっきりかねぇ・・
>毎日ジョーとるいがどんなふうに親しくなっていくのか楽しみで・・・。
そうなのよ〜もう二人の年齢なんて忘れちゃうよねゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
2人ともかわいくて、るいにまっすぐ向いているジョーがいいよね〜
>るいとの縁を離さないように、切らないようにさりげなく動いてる。
そうそう!あんなにほとんどのことに興味ないのに(笑
ジョーの心の中はすごくシンプルで余白が広そう。
野心のまったくないジョーだけど、もしやアメリカに行くことになるのでは?とヒヤヒヤしちゃうよ〜るいとジョーの幸せが続いて欲しいのに。
竹村夫婦には癒されるよ〜夫婦の息もぴったりだし、2人とも愛情深いよね。
竹村夫妻の幸せも続いて欲しい。

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