「海街チャチャチャ」 第2話きこりのテレビ日記 #60

2021年11月06日

『スナック キズツキ』第5話 富田さん

 今回の主役は、前回、歩きスマホしながら電話かけていた瀧井君(小関裕太)を思わず目で追っていた、コンビニで働いている富田さん(徳永えり)。35歳。

 今日も、あの人が来た
ドキドキして『ポイントカードお持ちですか?』が喉に引っかかりそうだった。
あの人がスマホを忘れたので、すぐ追いかけたら、すごく感謝されて、ちょっとお話できた。 なんだか嬉しい・・・

 そんな富田さんはバイトしながら就活中。
本日も面接があるのだが〜
スーツを着て、ヒールに備え踵に絆創膏を貼る。
たまにしか履かないからなのかなぁ・・
聞こえてくる自分を心配する両親の会話が重く圧し掛かる・・

 面接。
やっぱり最初の商社を辞めた理由を聞かれた。
思いつきで『新しいことに挑戦したかった』って言ってみたけど、
『転職先の会社も辞められてますよね?』と次の矢が。
・・・あぁ・・・今回もダメかも。

 私も何度も転職したし何度も面接受けたんで身につまされたわ〜( ̄▽ ̄;)アハハ…
面接の途中で、もうわかるよね。あ・・・落ちた・・って。
質問されたら間を開けちゃ、アレだよ〜〜
てか、答えながら自分の言葉の矛盾に自分で気づいて、やんなっちゃうよね。
それでもなんとか気力を保って会話を続ける虚しさ。
落ちるとわかっていても、きちんと丁寧に礼をして去る・・・_| ̄|●

 そして問われて、改めて自分の年齢を突きつけられる感じ・・・
何者でもない自分に途方に暮れる。
回りの人たちがみんな、立派でちゃんとした大人に見える。
35歳の自分は、今、どこにいるんだろう・・

 帰宅したら妹と姪っ子たちが来ていた。
大変そうだけど「母親」という役割を生きている妹は充実しているように見える。
HPはこちら



 バイト終わりに、職場で自分用の晩御飯を買う。
これで時給1時間分の時給が消えた・・・

 帰り道、あの人に会ったので挨拶したけれど気づいてもらえなかった。
コンビニの制服を着ていないと認識してもらえない・・・
なんだか寂しい・・・

 そうして富田さんは吸い寄せられるように
「スナック キズツキ」へと向かったのです。

『「スナック キズツキ」・・・変な名前・・
看板もキズついてたし・・・
でも・・・なんか気になる・・!』


 扉を開けたら・・・
あら、ママ(原田知世)もお食事中。トーストを齧ってらしたわ (* ̄m ̄)

 富田さんが注文したのはホットココア。
でも、出てきたのはコーン茶。
ココアを作るのに時間がかかるから、それまで、コレ飲んでてって。

 コーン茶・・・飲んだことないけど、効能を調べたら、鉄分と食物繊維を多く含んでおり、冷え性とむくみ改善に効果アリですってよ!奥さん!

 おいしいコーン茶でほっとした富田さんは、就活中であること、なかなか決まらなくて親にも心配かけていること、周りに置いてかれたようで焦ってしまう気持ちを話し始めた。

 普段、そんなおしゃべりじゃないのに、なぜか話さずにいられない。
この空間と、トウコマジック・・なのかなぁ。

『はぁ・・もうどうしたら・・・』ため息をついたら、停電。

 暗がりの中・・・
『もしも、今、何かあったら・・・どうします?』富田
『・・・困るね。アンタのココア、途中だし』ママ

 全然困ってない感じ(笑
どんな状況になっても、ふむふむ・・と受け入れて、
なんとかなるさ〜♫ って動じない雰囲気よ。

 富田さんの方は、先日の妹との会話を思い出していた。
いい天気の公園、子供たちが遊んでいるのどかな風景を見ながらでも、
『もし・・・今、なんかあったらさ・・』と不安を口にせずにいられない富田さん。

 コレは・・・「世界レベルの大変なできごと」があったら
就活しなくていいのにな〜って気持ちもあるのかな?
それとも、常に足場がぐらぐらしているような、自信が持てない不安感があるってことなのかな。

 未来への不安が、つい口をついてしまう富田さんと、
子どもに対しても『大丈夫、大丈夫!』と腹が座った様子の妹だが・・
離婚して実家に戻って来るらしい・・・
「結婚」もシェルターになる訳じゃない。
でも、子供といる妹の姿は確かに自分の人生を生きている感じで
地に足がついていて・・
揺るがないものがあるように見えた・・・

『確かな幸せっていうか・・・確かな安心感?
そんなものどこにあるのかな・・・(富田さん 心のつぶやき)』


 停電はすぐに終わった。

『何も起きませんでしたね?』富
『・・・・』ママ
『何も起こらなくて良かった・・』
『うん』

 ココア作り再開。

 ココアの粉を炒ると香ばしくなるって知らなかったよ。
こりゃ、目を離せないね。
なんだかこっちまで香が届きそうだったよ。

 そうして、突然始まった「しりとり」・・・(笑

『いくよ。
「ホットココア 飲みたくなるって まぁまぁ 疲れてる日」
・・・はい、「ひ」』ママ

『え〜〜なんか恥ずかしいな・・・
あ・・・「ひ」ですよね?「ひ」・・・う〜ん・・・
「百均のばんそうこうを 靴ずれに貼って 就活」
「つ」ですよ」

『「つ」・・・「つ」・・・
「つくるよ アンタに うまいココア」

『「あ」・・・「あ」・・・
「明るくなくてもいい ありふれたものでいいから 確実な明日が欲しい」

『「い」・・・「い」・・・・
「今の私が 求めているのは 何なのだろう」・・・』

『「う」・・・「う」・・・「う」・・・
「運命の人 なんかじゃなく ただ生き延びたい それだけなのかも」

 ここでココアに集中しているトウコさんは一回休み。

『「も」・・・「も」・・
「もしも叶うなら 新しい恋だって したいけど
いいなと思ってる コンビニのお客さんは 私のことなんか 眼中になくて
まぁでも 久しぶりにラブソング聴いちゃったりして
それだけでも 潤いありがとう みたいな」
・・・ふふっ・・・
「笑っちゃうぐらい 頼りない 私の人生
差し出せるものも 残せるものも 多分何ももないんだ」


『「だ」・・・「だ」・・・
「だけど 私達は 出場している この歴史に
歴史の上に いやおうなしに 積もっていく
ちりみたいなものかも しれんかな」
・・・』

『ちりも積もればってやつですか?』
『そう』

『あ・・「な」ですね・・・
「なんか 壮大だけど そう思っとこ」

『「こ」・・・・
「今夜 アンタは 世界一うまい ココアを飲む」
・・・今日もお疲れさん』
『・・・いただきます・・・美味しい!』

 富田さん、笑顔になったね。
確実なものなんてなにもない。
自分はずっと何者でもないままなのかもしれない。
でも、今日も頑張ったし、ココアが美味しい。
幸せって、そういうことなんじゃないかな。
お風呂に入って、心地よさに、ふぃーーー!と声を上げたり、
あったかいお布団の中に入って、ふぅーーーと手足を伸ばす気持ち良さを感じたり、
朝起きて「いい夢見たなぁ」って、ちょっと嬉しくなったり・・・
そういう「瞬間」を味わうために生きているのかも。

『しりとり久しぶりにしたなぁ・・・
楽しかったなぁ・・・』


 富田さん、本日も面接。
でも、なんだか今日はうまくいきそう。
「しりとり」で、今の自分が見えたのかな。

  こぐま屋さん(浜野謙太)最新情報
前職は看板屋の営業。
優秀だったので辞める際は必死に止められたんだって〜
そして私服もクマ柄のTシャツって・・・(笑

 次回は第2話の安達さん(平岩紙)に総菜のことでマイルドクレームを入れた、
そして第3話のサトちゃん(塚地武雅)の妹・香保さん(西田尚美)さんが来店でございますよ〜。

 第1話 中田さん
 第2話 安達さん
 第3話 サトちゃん
 第4話 瀧井くん
 第6話 香保さん 
 第7話 ヨシ子さん
 第8話 南さん 
 第9話 芽衣ちゃん
 最終話 トウコさん

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matakita821 at 17:09│Comments(2)「スナック キズツキ」 

この記事へのコメント

1. Posted by 桔梗   2021年11月06日 19:31
見てるこっちもほっこりするよね。
皆色々抱えてて、うっすら繋がってる。
スナックでのおもてなしも、今度は何かな?って楽しみ。
先週の朗読も良かった。「○○は思った・・」って絶妙だよね。
○○に自分の気持ちを投影させながら、段々心を開いていく。
浜野さん、ママのこと好きなの?二人のシーンもいいよね。

2. Posted by きこり→桔梗さん   2021年11月07日 19:33
>見てるこっちもほっこりするよね。
ホントだよ。みんな頑張っているんだな〜って、こっちも自然と元気になれる。
>スナックでのおもてなしも、今度は何かな?って楽しみ。
一回目見た後はこうやって毎回歌って発散するんだな〜と思ったんだけど、一話一話で違うもんね。すごく楽しい。ママがいつも思いがけないおもてなししてくれるからさ(笑)次回はディスコバージョン?
>○○に自分の気持ちを投影させながら、段々心を開いていく。
まさに。コレ、普通に自分の気持ち言うだけだったらかなり難しいし、あんなふうに瀧井君も朗読できなかったと思う。相手に合わせたおもてなしが最高だよね。
ハマケン、きっとちょいちょいママのとこ寄ってるよね(笑
なんか姉と弟みたいで微笑ましいわ〜

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