「蒼いけものたち」第5回・最終回きこりのテレビ日記 #59

2021年10月30日

『スナック キズツキ』第4話 瀧井くん  

 今回の主人公は第1話「中田さん」の彼氏で、第3話「サトちゃん」の部下の瀧井君(小関裕太)。
広告代理店「大雄企画」で働いている。

 休みだというのに高校の同級生・ミドリに頼まれ、彼女が通っているスキューバーダイビングスクールの社長主催のBBQに参加することに。
同行者は彼女の友人・葵ちゃん。

 行ってみたら、そこには初めて見るセレブな世界が広がっていた。
BBQというかガーデンパーチー?( ̄▽ ̄;)
回りにいる方々はみなさん場慣れているというか、リラックスして楽しんでいるが、瀧井君は場違いな自分を感じ、非常〜に居心地が悪かった。

 どこかで聞いたようなゴージャスな単語が飛び交っているが、実際目にしたのは初めて。
でもミドリのように無邪気に喜びを表現することも、葵のように堂々とした態度で受け入れることもできない。内心のビクビクを隠しながらの会話・・・

 葵の両親はそれぞれ会社を経営しており、兄は両親の会社に入ったが、自分は語学に興味があったのでそっち系の大学を選び、来月からは1年間の予定で留学するそうな。そんな事を自慢ではなく、普通の報告として話題に出せる素直なお嬢様の葵・・・

 ミドリ達と別れた後、一人で帰る道・・
なんだかイライラするというか・・もやもやとしたものが溜まっている瀧井君は石を蹴って『スナック キズツキ』の看板灯を壊しちゃった!

 しかたなく謝罪のために扉を叩いたら、そんなことは全く気にしないママ(原田知世)から電球の交換を頼まれ、お礼にコーヒーを御馳走してもらうことに。

 実はサトちゃん(塚地武雅)も美味しく頂いた北欧ふうコーヒー・・・
瀧井君も気に入ったようです。
『はぁ〜〜うまい・・・』

 カップも北欧のものなのかな?
おしゃれすぎず落ち着く感じ。
HPはこちら



 

 トウコさん(ママ)の旅行の話から村上春樹の小説『ノルウェイの森』の話題になった。
瀧井君は未読。
その中の一節を紹介するトウコさん。

「ねぇ、お金持ちであることの最大の利点は何だと思う?」
女の子に問いかけられた主人公の青年は「わからないな」と答える。
そんな彼に女の子は、こう教えた。
「お金がないって言えることなのよ」


『・・・・・』瀧井君

 その女の子は親が無理して入れてくれたお金持ちの女学校に通っていたけど、常にお金持ちじゃない自分に引け目を感じる学校生活だったらしい。
たとえば、本当のお金持ちは『お金がない』と気軽に言えるけど、自分は言えない。自分の『お金がない』は本当に『お金がない』だから。言えば惨めになりそうで口に出せない。


 瀧井君もそうだった。
行きたい美大は授業料が高くてとても親には言えなかった。
友達にも言えなかった。
家から離れた大学だと生活費もかかるから負担が大きい。
だから朝が弱いから家から近い大学にしたとギャグっぽく話した。
仕舞いこんでいた傷がうづく。

『そうだ。朗読でもしよっか・・こっちはアンタの本』ママ
『あっ、いやいやいや!そういうのいいですから』瀧井

 マイク渡されるより怖いかも( ̄▽ ̄;)アハハ…

『・・・しかもコレ、白紙ですから』瀧井
『創作すんの』ママ
『・・・創作?』

 ラジカセの電源が入れられ、それっぽい曲が聞こえてきたよ〜
照明も落ちて、なんだか海の底にいるみたい〜〜

『じゃ、私から読むね』ママ

『ウミウシは思った。
いろいろ嫌になっちまった。
そう思ったところで、彼には今夜、行く当てもなかった。

ウミウシは思った・・・』


『ウミウシは思った。・・・
えっと・・・
シャトーマルゴーなんて知らねぇ。

でも・・・
彼は知らないなんて言えなかった。
「知らない」とあっけらかんと言えることが
金持ちなんだって。
ウミウシは海の底で思った。

ウミウシは知らなかった。
他にどんな世界が広がってるかなんて
想像したことさえなかった。

ある夜、ウミウシは豪華客船にもぐりこんだ』
瀧井

『そこでは毎夜、舞踏会が開かれていた』

『生まれて初めて見る景色だった』

『けれどそれは、参加者たちにとっては
よくある夕食の席だった』


『ウミウシは知らなかった』

『誰も教えてはくれなかった』

『選択できることが富を持つ者の最大の利点なんだって
ウミウシは知らぬまま生きてきた。
彼は・・・知らなかったんだ。
何が選択できたかさえも・・・』


 ラジカセ、オフ。
静寂・・・・

 思いがけず心の中を見せてしまった後の沈黙・・
その空気を動かさないように、でも確かにあったと感じられるように。
ママの『なんか食べる?』は、その距離感も声のトーンも完璧だった。
瀧井君が珍しく素直に『だし巻き卵』を頼めるほどに。

 亡くなったお母さんがいつもお弁当に入れてくれただし巻き卵・・
作っている最中につまみ食いして、よく怒られたっけ・・
そんな甘い追憶に浸れる匂いと味。

 食べながら思わず涙が流れてしまう・・
それがなんだか嬉しいような懐かしいような・・
誰にも見せたくない、でも宝物のような時間。

ごちそうさまでした!』瀧井
『「ホタテは言った。
逃げることもできたのに、アンタは店に入ってきた」』ママ
『・・・・あっ・・』
『・・・フフッ』

 アンタは大丈夫!
自分でもそう思える。
心が軽くなり、笑顔でお兄さんに電話する姿をコンビニの富田さん(徳永えり)が見つめていることに全く気付かない瀧井君なのでした。

 トウコさんと瀧井君の間に流れた繊細で優しい時間に
ホロリとしてしまいそうになったよ。
なんだかファンタジーのようでいて、しっかり心に届いてくる。
私もコーヒー飲みたくなっちゃった。

 ところで、なにげに毎週ハマケンの『こぐま屋酒店』劇場を楽しみにしとる。
今回はセレブな方から頂いた高級メロンをママと分け合って食べようとしていた。
子どもの頃からの夢だったまっぷたつに割ったメロン・・どんな味だったかしら〜?
食べている姿も見たかったな〜(笑

 第1話 中田さん
 第2話 安達さん
 第3話 サトちゃん
 第5話 富田さん
 第6話 香保さん 
 第7話 ヨシ子さん
 第8話 南さん 
 第9話 芽衣ちゃん
 最終話 トウコさん

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matakita821 at 20:27│Comments(0)「スナック キズツキ」 

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