きこりのテレビ日記 #28 3月13日(土曜日)きこりのテレビ日記 #29 3月19日(金曜日)

2021年03月14日

「ここは今から倫理です。」 第8話(最終話)

 さて、高柳の最後の授業、「対話」。
テーマは『逢沢いち子は一度抜けたクラスのグループチャットに戻るべきかどうか?』が始りましたぞ。

 まず高柳(山田裕貴)からいち子の現状説明。
同じクラスの香緒里(中田青渚)と恭一(池田優斗)からも補足あり。
いち子は完全にハブられており、お昼休みも一人で過ごしている。
チャット内ではあることないこと噂話が盛んになっているそうな。
いち子(茅島みずき)自身からは退会した理由として
大学に行くため勉強に集中したいのに着信音がうるさすぎたと、
孤立していることに対してはそれほど苦痛ではないと説明があった。

 スタートしたがなんか気まずいぞ( ̄▽ ̄;)アハハ…
それでも出た意見としては・・・

・逢沢の好きにすればいい。そもそも何でこんな個人的なこと話合う必要があるのか?(時代)( 池田朱那)・・・意見ではなく単なるボヤキ?
・自分達のクラスに来ればいい(幸喜)(渡邉蒼)・・・休み時間のこと?全面的にクラス引っ越しは無理。
・逢沢が困っていないのなら対話は終了では?(由梨)(吉柳咲良)

 ここで恭一から『グループチャットに戻って来て欲しい』とのはっきりした提言が。
理由は自分のような『三軍影キャ男子』にも訳隔てなく接してくれた事から、自分のクラスはみんないい人で仲良しだと確信できているから。いじめのようになっているのは、突然だったからみんなびっくりして混乱しているだけと訴えた。

・コレに対していち子から、事前に一言言うべきだったかもという反省あり。
・香緒里からは、いち子が謝るのは変だと意見あり。

 恭一はいち子が戻って来てくれればクラスの状態は依然と同じ状態になるはずと主張。
コレに対しては疑問のつぶやきがちらほら。

 以前と同じにはならないでしょうよ〜
いじめと言っていいかわからんけど、急に手のひら返しした言動を見てしまっている訳だからさ〜表面的に同じになってもお互いの内面は同じにならないよね〜( ̄▽ ̄;)

 時代からは『そもそも恭一のクラスは仲良しではない。ハブられた時点で察するべき。グループチャットがみんなが仲良しという幻想をつくっていた』との鋭い意見が。
それでも自分にとっては「いいクラス」「いい仲間」という思いしかないとの恭一の説得を受け入れ、いち子は戻る事に同意しみんなに謝り仲良くすると話した。

 ここで曽我(犬飼直紀)が動き、平坦だった対話が立体的になった。
曽我は黒板に『最大多数の最大幸福』と書いた(あくまで話さない気ね( ̄▽ ̄;) )
『そのために、たった一人の犠牲は容認されるのか』

 最大多数に合わせて、ここで安易にチャットに戻ることはいち子自身の決断や思いを封じ込めることになる。最大多数の最大幸福は少数派の犠牲が無ければ成立しないのか?

・曽我に激しく同意。逢沢の本心は戻りたくないのにみんなのために戻るのは犠牲では?(香緒里)
・逢沢自身からは『そんなに深く考えていなかった』発言あり。




 ここで創(杉田雷麟)から提案あり。
チャットの通知を切っておけばいいのでは?時々スタンプを送れば切っていることはバレない。(実践ずみ)→あっさり解決の声もあったが陸(川野快晴)からは『なんかモヤる』。

 さらに都幾川(板垣李光人)から『谷口君は逢沢さんをいじめた人たちを許せるの?』と問いかけあり。『元に戻ってもいじめた事実は無くならない』
→『いじめではなくて一部の人たちが過激に反応しているだけ。その他の人たちはいい人』恭一
→陸から先ほどの『モヤり』について説明あり。『通知を切るのは妥協策でしかない。根本的解決ではないし、周りに流されいじめをノーカンにするのと同じでは?』

 こっから対話が深くなっていきますよ〜
高柳は黙って見守っております。

『谷口君は、もし自分がいじめられていたとして、それはいじめじゃなくてちょっと過激な反応だからって言われたら納得できる?』都幾川
『・・・・・・できない・・』恭一

 陸は自分の辛かった経験談を話し、いち子は自分の考えで踏ん張ってみてもいいのでは?と提案。
→コレに対して由梨がやんわり反論。
『他人にとってささいな事でも本人にとっては死ぬのに十分な理由になることもある。逢沢さん踏ん張れとは簡単に言えないかな・・』
→『大丈夫だよ』といち子から返答あり。

 みんな自分自身の経験を顧みて自分の言葉で発言している。
ちゃんと対話ができてる〜!

 ここでみんなの意見を聞いた上で恭一の発言。
『誰が被害者で誰が加害者とか考えちゃいけない。いじめっ子もいじめられることもある』
→『みんな違うんだから必ず誰かの敵になるでしょ』時代
→『居場所は一つではない』曽我

 こっから対話はさらに活性化。
ひとりひとりがそれぞれの意見を聞き、自分の考えを正直に発信。
その姿に内心感動し、うるうるきていた高柳。
結局結論はでない。
時間も無くなってきたので高柳が総括。

『逢沢さんはグループチャットに戻るべきか、この問いに僕は明確な答えは出せません。
一人一人に意見があって、それ全てに一理ある。
共同体を維持するために誰かに我慢を強いていいのか。
正しさを守るために人を傷つけていいのか。
自分の意志は他人の意志より尊重されるべきか。
たった今、この教室に渦巻く葛藤は世界中に渦巻いてる。
この教室は狭く閉ざされた空間ですが、しっかりと世界と繋がっている。
あなた達の思考によって。

パスカルは言いました。
「人間は考える葦である」。
人間は葦のように弱いが広大な宇宙を捉えるほどの思考の力を持っている。
我々の尊厳のすべては考えることの中にある。
ですから、考え続けてください。
思考し続けてください。
自分のことだけじゃない。目の前にいる相手の気持ちを。
見も知らぬ遠い異国の人のことを。
過去に生きてきた人たちのことを。
これから生まれる未来に生きる人のことを。
世界は広大で宇宙はどこまでも広がっていますが
あなたたちはその果てまでも飛んで行くことができる』
 
 この対話を経ての、いち子の出した結論は・・・
『どうもしない』
『やっぱりほっとく。友達ならみんながいるもん』
『・・・・・・』みんな
『そうですか・・・・
これにて倫理を終わります』高柳

 充実した時間だったねぇ。
学校の時間割の中で学んできた『倫理』は生きていくために必須のものだった。
それぞれの生き方があって、考え方がある。
その考えはその人の経験が作るもので、国や宗教、時代と立場によっても変わってくる。
相反する考えがあるのは当たり前。
でも私たちには思考する力がある。
思考し想像しもっと知ろうと努力すれば、相反する考えも敵対するものではないと理解できる。
大切なのは思考し続けること。

 いち子は思考するおもしろさを知った。
その世界に入ったら、もう以前のいち子ではない。

『私は私で君は君で。
その点はすれ違ったり近づいたりすることはあっても
ひとつになることはない。
空に浮かぶ星みたいに。
人間ってさみしいね。
生きるってなんて独りぼっちなんだろう。
だから少しでもそばにいたい。
分かり合えなくても、ひとつになれなくても。
体温や息遣いが感じられるところまで近づきたい。
ひとりぼっち同士、そばにいようよ』


 人間はひとりだ。理解することはできるけど完全に同じになることはできない。
だからこそ自由だ。そして自由と孤独はセット。
ひとりだという認識をしたいち子は、だからこそ出会いや心のふれあいの一瞬を大切にするだろうし感動するんだと思う。きっと素敵な人に成長していくんだろうな。

 努力の甲斐あって大学に合格。
卒業式を迎えたいち子は、高柳に告白することを決めていた。
恭一についてきてもらい、卒業式の喧騒から逃れ喫煙室にいた高柳の元へ。

『「愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である」って
先生教えてくれたよね』
『マックス・シェーラーですね』
私にとって先生が架け橋なの。
先生お願い。私と付き合ってください!


 さて、高柳の答えは・・・|緊張|ョ゚Д゚;))))ドキドキ
最初はあくまで教師と生徒のラインを崩さず『気持ちだけいただきます』とか『年齢が』とか『これからいろんな人に出会うはず』と答えた高柳だったが、いち子に一刀両断され、やっといち子自身と向き合ってくれた。にゃんと、『結婚には懲りたから、もうしません』とな?!
(・ω・ノ)ノ!ヒェーーーー!!高柳、バツイチだったんかーーい?!
てか、結婚しとったんかーい!どんな人と結婚してたんだろーーー

 いち子は『最初に言ってよ!』って言ってたけど、それは無理な相談よ(笑
でも、高柳への思いがあったから思考する楽しさを知ることができた。変われたし、頑張れる自分を知った。大きな傷になったかもしれないけど、いち子の人生にとってすばらしい出会いだったよね。きっと高柳にとっても忘れられない女性になったと思うよ。

 そして現在。その後の生徒たちの様子が見られて良かった。
みんな思考し続け、少しづつ世界を広げていっている。
生きることは思考し続けること。
今もみんなの中の『倫理』の授業は続いている。

 いや〜おもしろかったわ〜
見るのにちょっと覚悟がいるからすぐには見られない日も多かったんだけど
見たら書きたくなるドラマでした。
学校という特殊な空間で生きる生徒と教師。
高柳先生の『倫理』の授業を通して生きるということ、学ぶということを考えさせられたし、心の中に煌めく光を投げかけられたようにも思います。

 ひとりの人間として現在進行形で悩み、倫理の勉強にまい進し続けている者でありながら、あくまで「倫理教師」として生徒と関わり続ける高柳先生の姿勢が新鮮だったし、だからこそ生徒の今の姿がくっきりと浮かび上がったような気もする。
高柳先生、もっと授業を受けたいんですが!
夏季講習とか〜〜特別授業とか〜〜待っていますよ!

 『ここは今から倫理です。』 第1話  第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話



このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
きこりのテレビ日記 #28 3月13日(土曜日)きこりのテレビ日記 #29 3月19日(金曜日)