きこりのテレビ日記 #21 1月23日(土曜日)きこりのテレビ日記 #22 1月30日(土曜日)

2021年01月24日

「ここは今から倫理です。」 第2話

 やはり面白い。
今回の主役は常に眠たい男・間幸喜(渡邉蒼)。
彼はどの授業でも寝ていた。もちろん倫理の時間でも。
家庭環境は母一人子一人(この言い方昭和か)。
母親は深夜にならないと帰宅しない。
幸喜が登校する時には母は疲れて寝ている。
学校に行けば話す友人もいるが特別親しい訳ではない。
下校した後の時間を持て余してしまう。
母が置いていったお金を手にコンビニに行けば遊べる仲間もいる。
そうして時間をつぶして帰宅。母の気配を感じつつ自分の部屋で眠る。

 そりゃ眠たいわ( ̄▽ ̄;)
私も大学の頃、こんなだったかも(物心ついたの遅かったんで)。
遊ぶ相手いなかったから寝てばかりだったけどさ。
HPはこちら

ここは今から倫理です。 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)ここは今から倫理です。 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 寂しさから殻に籠っている。そんな感じの幸喜。
頭の中は『眠い』『だるい』オンリー。
さぁ、倫理の時間が始りましたョ〜

 授業内容はルネサンス期の人文主義者について。
『神様が何を望むかに関係なく、人間は自らの意志で
自らの行為や在り方を決定できる存在である』
何かを感じた高柳(山田裕貴)は授業の中で生徒同士の「対話」を試した。
テーマは「自由であることは幸せなことか」。

 でもテーマが大きすぎて取っ掛かりがないわ〜
最初に話始めるのも気まずい。
いや、いち子(茅島みずき)は無問題でいったが、ただテーマを繰り返しただけなのでやはり広がらない。都幾川君は発作起こして保健室行っちゃうし〜
そこでテーマを『携帯電話における自由』に限定。
対話は盛り上がった・・・かどうかはいつも通り幸喜が寝てしまったのでわからない( ̄▽ ̄;)

 目覚めた幸喜に高柳はいつも自分の授業で寝ていることについて
怒ってはいないが不快だと伝えた。そして『授業中起きていられない理由』を尋ねた。
答えはありがちな『授業がつまらない』というものだった。

 高柳は感情を表立って出したり強い言葉は使わない。
今回も冷静で穏やかに伝えていたと思うよ〜
普段が静かだから何か言ってきただけでギョッとしたかもしれんが。
職員室でも、じーーーっと幸喜を見つめているだけで何も言わなかった。
でも幸喜の中では感情(イライラや怒り)が動き、対話は始まっていたんだよね。

 その夜、友人達と遊んでいた幸喜は高柳と遭遇(高柳はアイスちゅーちゅーしとった)し逃げた。翌日、叱られるかと思いきや高柳は授業後の会話について感情にまかせて良くない言葉を選んだと頭を下げて謝罪。
そして『あなたと話したい。対話をしてみたいんです』と自分の携帯番号を書いた紙を渡した。もちろんイタ電を一回でもしたら二度と出ないと釘をさして(大事)。

 意外だったわ〜
高柳がこんな積極的な行動に出るなんて。
でも、これも倫理の授業の一環。
『対話』をしたいのは幸喜。でも対話の仕方がわからないようだった。
誰か刺激を与えれば心の中だけに留めていた言葉が出てくるはず、そう思ったのかねぇ・・『倫理』の授業範囲広いぞ。

 しかし高柳と電話する権利は友人たちのイタ電により失われた(と思った)。
『とんでもねぇ損をした・・・ような・・・気がした』幸喜心の声

 眠っていれば平穏だった世界が幸喜の中で変わりだす。
ぽとっと落ちた水滴によって波紋が広がるように。
平和を乱した高柳にイライラしたが気になってしょうがない。
葛藤の末、その夜、ついに高柳に電話をした。

 なんかすんごいドキドキしちゃった( ̄▽ ̄;)
そして意外と優しい声にホッ→
映画好きというプライベート情報にも→ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

 高柳の誘導で対話(会話)が始った。
幸喜の話したいという思いも素直に伝わってきた。
対話の練習をするだけでなく、高柳は対話する相手として、ある情報を伝えた。

『行って欲しくないんですよ。こんな時間に外に』
『何で・・・俺の自由じゃん・・』
『間君、あなたは今、きっと不安なのですね。
キルケゴールの言葉に「不安は自由のめまいだ」というものがあります。
あなたは自由だ。
夜の街を好きに歩くことも、出たくない授業に出ないこともできる。
しかし何も自分をそこに引き留めるものがなく、どこまでも高く飛べる自由さは、
あまりにもどこまでも行けすぎて、あなたを不安にさせる』
『・・・・・・・・』

『絶対いたずらで終わらせるか、電話してこないと思っていました』
『自分でも何で電話したのかわかんねぇ』
『あ、でも一度いたずら電話をしましたね』
『うん・・ごめん』
『もう電話はこれっきりです。
その代り、明日学校で映画の感想を教えてください。絶対に』
『えぇ・・・?』
『映画に縛られる2時間は自由はないが不安もない。
それはただ単純に楽しい時間です』

 高柳の勧めで全く興味がなかった映画を見始め、
そのお陰で母親との会話が弾んだ。
「対話」のおかげで幸喜は自分でも気づいていなかったが求めていたものを手に入れた。
心がほぐれたことで今までシャットアウトしていた散らかった家の中が初めて見えた。食器を洗って洗濯物を畳む。多分、小さな頃はお母さんを助けたくて一生懸命やっていたのかもしれない。

 高柳は『対話』を持続させるための宿題も与えていた。
そして幸喜はちゃんと提出したぞ。

 高柳が授業で提示した広すぎる「自由」というテーマ。
広すぎるが故にどうしたらいいかわからず自由の海で溺れていたのが幸喜だった。
でもちょっとしたきっかけでもがいていた手足の力を緩め回りを見渡すことができる。
それに気づいてあげられるのが大人。
そして子供にはいくらでも変化していける可能性がある。
映画のおもしろさに気づいた幸喜は、そこからまた別の楽しみを見つけるかもしれない。
そしてもっといろんな人と対話したい、深く語り合いたいと思うようになるかもしれない。幸喜の始まった感覚は私の心にも弾みを与えてくれた。高柳先生!今回もためになったっス!
ではまた。倫理の時間に会いましょう♬

 『ここは今から倫理です。』 第1話 第3話 第4話 第5話 第6話



このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
きこりのテレビ日記 #21 1月23日(土曜日)きこりのテレビ日記 #22 1月30日(土曜日)