『アンナチュラル』 第1話 名前のない毒 2018年冬ドラマ かんたん感想

2018年01月20日

『アンナチュラル』 第2話 死にたがりの手紙 

 今回は前回以上にミコト(石原さとみ)が活動的でラボを飛び出し
結果的に刑事の捜査的役割もはたし、案の定、死の危険にさらされる
という・・・私的にはあんまり好みではない展開じゃったが
彼女にとってはご遺体がなぜそのような死に至ったかを含め
死因を確定させるために必要な行動だったんだろうね。

 自分が経験した『練炭による一酸化炭素中毒』による集団自殺と思われる
現場だからか・・と最初思ったが、ミコトは終始冷静にプロとして対応していた。
もちろん心の揺れはあるが母親から殺されそうになった事実や
一人生き残ったことによる複雑な思いや葛藤を生きるために
乗り越えてきた彼女の強さと凄みが見えた。
 
 今の法医解剖医という仕事は彼女の過去としっかりリンクしている。
謎の死を遂げた遺体の真実を明らかにするという仕事が
彼女の生を肯定し支えていると感じました。
HPはこちら

 ミコトの過去を知ってしまった六郎(窪田正孝)は現場で
一人焦っていたけどね・・( ̄∇ ̄;)

 3人の男性と一人の若い女性の遺体。状況から全員練炭自殺を
計ったと思われた。

 現場では刑事の毛利(大倉孝二)がめんどくさいのか自殺に誘導
しようとしていたから、あ〜今回の刑事もミコト達の引き立て役になる
おバカさんなのかしら〜と危惧したけど、他殺と判定されてからは
ちゃんと捜査に当たっていたからほっとしたよ( ̄∇ ̄;)

 義理の母・夏代さん(薬師丸ひろ子)とミコトはすごくいい関係のようですな。
夏代さんは消えることのないミコトの闇とあるがままの彼女を受け止め
おおらかな愛情と家庭で包んでくれている。
帰る場所があるからこそミコトも全力で仕事に向き合える。
薬師丸さん、さすがの存在感ですなぁ・・

 後半は一気にヒヤヒヤの展開・・・
年のせいかこういうのやなのよ〜( ̄∇ ̄;) 主役が死ぬ訳ねぇべと思いつつ・・
てか、水没しても結構猶予あるもんなんだね。
わたしゃ一気にいくかと思っていたよ。

 ミコトは水質検査のキットを取りだし検査結果を中堂へ報告。
そこから貯水池を割りだした中堂・・・シャーロックか!

 車内に水が満ちてくる中、生きることだけを考え冷静に行動するミコトからは
「死」とともに生きて来た彼女自身が見えた。
パニックに陥らず一生懸命ついていった六郎も偉かったぞ!

「人間は意外としぶとい」
なぜ母親は自分を殺そうとしたのか、なぜ生き残ったのか、
なぜ生きたいと思うのか・・・ミコトは仕事をしながら人間を、自分を探っているのだと思う。

 死にたいと思っていた三毛ちゃんと花ちゃん・・
監禁された死の恐怖の中で「ここを出て白夜を見に行く」という希望で支え合った。
殺されると察知しながらも自分を助けるためにメモをのみこんだ三毛ちゃんの
必死の思いを花ちゃんは抱きしめて生きていくんだろうな。

 三毛ちゃんの遺品は『身元不明者』のものとして処理されてしまったけど
二人が共有した思いと友情は決して消えない。
そしてその未来を理不尽に奪われてしまったという怒りも。

 六郎は『ミコトは絶望しないのか』と言っていたけど
絶望からミコトの人生は始まっているからこそ強いのかもしれない。

 このドラマには闇の中で光を見失わないで生きる、生きたいという希望がある。
深い物語に惹かれます。
 
 ところで中堂(井浦新)も親に殺されかけた過去があるのかね?
何やら恨みがましくつぶやいていたが・・・
他人を拒絶する姿勢がすさまじいね・・( ̄∇ ̄;)

 てか、六郎・・・スパイを続けることに迷いがでてきたようだすな。
でもあのゲスニックマガジンのライターの宍戸(北村有起哉)しつこそうだよね。

 第1話 名前のない毒 
 第5話 死の報復 
 第7話 殺人遊戯  
 最終話 旅の終わり 

usagi


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matakita821 at 21:20│Comments(4)「アンナチュラル」 

この記事へのコメント

1. Posted by こたろう   2018年01月21日 12:17
このドラマ、逃げ恥の漫画家さんのオリジナル脚本なんですね。なんと才能あるのやら。ドラマの中にいろんなギャグを入れてくるのが漫画家ぽいかな。沢口靖子は忙しいとか、笑いがありますね。逃げ恥でも色んな笑い織り混ぜてたし。冷凍トラックに入る前に私なら入り口が閉まらないように細工するか、取っ手を壊すなぁ〜と思い、ハラハラさせるのが小賢しいわ。犬の散歩の時に私は怪しい人がいると、車のナンバーとか覚えたり、警察に不審者の情報や、違法駐車を連絡します。あの時に犬の散歩をしていたあの男が私だったら通報したのに〜(娘に今に刺されるから止めなさいと言われてます。)赤い金魚って刺青でしょうかね〜検死してるから体の何かなのか。松重さんがお茶を入れたのに味あわないで飲む場面、最後においしかった❗はうけた。今回、目張りがキーポイントでしたね。冷凍トラックの中でも空気が漏れないように目張りして。練炭自殺のシーンも目張りして。無理心中は、日本だけで、身勝手な殺人が正しいですね。子供は親の所有物ではないのだから。
2. Posted by きこり→こたろうさん   2018年01月22日 17:55
「逃げ恥」の脚本家さんのオリジナル、安心して見ていられますね。
野木亜紀子さん、漫画家さんではないですよ〜(^◇^)ノ
でも今回は沢口靖子さんがどうとか、臨場の内野さんとか楽しかったですね。
>冷凍トラックに入る前に私なら入り口が閉まらないように細工するか
ね〜!コレ絶対閉じ込められるパターンじゃん!って思いましたよね〜
>あの時に犬の散歩をしていたあの男が私だったら通報したのに〜
私もあの人が通報してくれるかと思ったのにスルーでしたね。
でも通報ってなかなかハードル高いかも。
明らかに怪しい状況だったらすぐ通報するけど。
>赤い金魚って刺青でしょうかね〜
なるほど〜!その刺青いれた人が中堂の家族なのか家族を不幸にしたのか。
すこしづ〜つわかってくる感じがそそられますね。
3. Posted by しゅあー   2018年01月24日 12:26
私は1話よりも面白く見れたわ。いろんな人の背景がちょっとずつ開示されてきたので興味深くなってきた感じ。

>「死」とともに生きて来た彼女自身が見えた。
このシーンはほんと、さすが野木さんと思ったわ、絶望じゃなく希望を見ようとする冷静な懸命さっていうのかな、このシーンが一番良かった。

>このドラマには闇の中で光を見失わないで生きる、生きたいという希望がある。
うんうん、この主人公の奥行きが見える良い回だったわね今回。

>他人を拒絶する姿勢がすさまじいね・・( ̄∇ ̄;)
ほんとにねえ。まあ、平凡な人生だとああはならないもんね。これからちょっとずつ見せてくれるのかしらね?この調子だと。

窪田くんはしかしなぜゆえにスパイなどということをやらされておるのだろうねえ?その辺もおいおい ってとこかな。
4. Posted by きこり→しゅあーさん   2018年01月24日 19:13
>いろんな人の背景がちょっとずつ開示されてきたので興味深くなってきた感じ。
そうだよね〜そのちょっとずつがいい塩梅で連ドラ見ているな〜って
感じだよね。
>絶望じゃなく希望を見ようとする冷静な懸命さっていうのかな、このシーンが一番良かった。
んだな。こういう切羽詰まった状況の時、人間性って見えるもんだもんね。
諦めなんて一切感じられなかった。生きるしかない、生きてやるとでもいうような
使命感のような意志が見えた。
>窪田くんはしかしなぜゆえにスパイなどということをやらされておるのだろうねえ?
なんだろね。あのゲスライターが大学の先輩とか?
で、軽い気持ちでスパイ引き受けたはいいけど、仲間としての意識も芽生えて
きているからどうなるのか・・
中堂の秘密は後半になりそうだね〜

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