「この声をきみに」 第3回 雨にも負けぬ男「この声をきみに」 第5回 キスはどうですか?

2017年10月08日

「この声をきみに」 第4回 飛べ!くじらぐも

 くじらが飛んだ!
海の底で目を閉じていたくじらが、目を開き、
海の上にも世界があることに気づき、その世界に触れようと動きだした。
そして心の翼を広げ、飛び立った。

 朗読はコミュニケーションなんだね。
心を開いて想像力の翼に言葉を乗せると世界はどこまでも広がって行く。
イマジネーションの広がりは心の広がり・・・
偶然をきっかけに解放された孝のこころの動きに胸がときめきました。
本当は孝は誰よりも感受性が豊かなのかもしれない。
豊か過ぎて怖がりになっていたのかもしれないね。
HPはこちら


 さて、思いがけず京子先生(麻生久美子)のマンツーマン指導を
受けることになった孝(竹野内豊)・・・
物語の場面を空想しながら読んで見てと言われても孝の脳内のリアルクジラは
海の底に沈んだまま。

 てか、過去に京子と会っていたことをやっと思いだした孝は彼女のことを想像していた。
結婚指輪はしていない・・・『一人は楽ですよ〜』って言っていたけど・・

 朗読教室に来ている他のみなさん(主に喜巳子(堀内敬子)からの情報によると
「元女優」「歌手だった」「モデルだった」「超高級マンションで一人ぐらし」
「シングルマザー」「実は×3」
「以前、朗読教室に来ていた会社員が京子先生に恋心を募らせ
ヤバイことになった」等々・・どれも噂に過ぎないらしいが〜

『まぁ・・・僕には一切なにも関係のない話だ・・・』孝、心のつぶやき

 孝にとって大切なのは『くじらぐも』だ。
子供達との面談の日に賭けていたのよ〜

『僕もこの日にかけてみよう。家族をもう一度取り戻せるかどうか・・・』

くじらぐもからチックタックまで山椒大夫・高瀬舟 (新潮文庫)


 そして第一回目の離婚調停の日が来ました。
孝は五島(永瀬匡)との事前打ち合わせで仕事を理由にして出席せず、
その間に子供達の心を繋ぎ止める作戦だったんだけど・・・

 一人で朗読の練習をしていたら 奈緒( ミムラ)から言われた言葉が
蘇り、集中できない。
結局、家庭裁判所に来てしまいました。

 孝は『離婚する理由がないから離婚はしたくない』と伝えたのだが〜
調停委員の奈緒から聞いたという日常生活のエピソードを
知らされ揺らいできたようです。

 ・ 娘の舞華の喘息の発症に4ヶ月もの間気づかなかった。
 ・ 孝にヒステリーと言われた奈緒がメンタルクリニックに通っていた。
 ・ 家を出たのはこれ以上孝と一緒にいると心身ともに支障をきたすと
  医師に助言されたから。

 奈緒とは入れ違いだったんだけど、偶然、エレベーターの前で疲れきった様子の奈緒を
見てしまった・・・

『僕は初めて想像していた。奈緒の気持ちを。初めて・・・』

 自分がそんなに奈緒を苦しめていたとは・・・
初めて実感した孝はドーーーーーーン(-言-)・・・・
 

 朗読教室では京子が『くじらぐも』を取り上げてくれて、みんなで物語のイメージを
膨らませてくれたんだけど、耳になんて入ってきやしない。

 心配した福島(杉本哲太)が声をかけてきたんだが、自分は朗読には向いてないとまで・・・

「どうして?」
「怖いんだ。想像するのが・・・
数学なら宇宙の果てまで空想しても誰も傷つけることはない。
ただ・・・人の気持ちを考えるのは・・・・・苦しい。
想像すればするほど自分の無神経さに反吐がでる。
たった一冊本を読むぐらいでいい父親ぶろうとしていた自分が
恥ずかしくてたまらない。
・・・そして思い至るんだ。今更いくらあがいたって、もう・・・
あの時間は永遠に取り戻せない。
それなら僕はもう・・・この窮屈な頭の中にくじらを閉じ込めておいた方がいい。
つまり僕は・・・朗読には向いていない」孝

 きっとその想像力がどこまでも広がっていくのが怖かったから
いつの頃からか孝は無意識に遮断していたのかもしれない。
でも遮断してもその想像力を生かせる場として数学を選んでいた。
不思議なもんだねぇ・・・


 京子先生も言ってくれたさ。

「朗読は声だけです。声で世界を想像する。
だから・・・読み手は想像します。どうしたらこの思いが伝わるのか。
すると、聞き手も想像します。
あなたが伝えようとしていることは何なのか。
どんな世界に連れて行ってくれようとしているのか。
そうやって、想像力さえあれば私たちは声で繋がることができる」

「・・・・・声でつながる・・?」孝
「はい。私・・・人と人との繋がりは信じていません。
でも、この声のつながりだけは信じられる」
「・・・・・・・」
「だから穂波さんも怖がらないで読んでみて下さい・・・『くじらぐも』」
「・・・でも・・・僕は・・」
「大丈夫です。相手を思う心があるんですから。
自分の想像力と・・・あとはお子さんの想像力を信じてください。
伝わりますよ、きっと!」

 なんか・・・京子先生の生きてきた時間が想像できるようでウルッときちまっただよ。
はっきりと「人と人との繋がりは信じていない」と言っていた。
どんな辛いことがあったのか・・・
でも、だからこそ朗読に託す一瞬を信じる。
やっぱり京子先生も人間を信じたいんだと思う・・・

 てか、毎回思うけど京子先生は『言葉』をとても大切にしている。
相手に伝えるために言葉や声のトーンを丁寧に適切に選んでいる。
重すぎず軽すぎず、相手に負担を与えずふわっと届ける。
素敵な女性だよなぁ。


 子供達と会う日。
龍太郎(加賀谷光輝)は嬉しそうだったけど舞花(安藤美優)の表情は硬かった。
でも、子供達が水道を使っていたら水がピューーーーと高く吹きあがり・・・
福島の『くじらくんの深呼吸は潮吹きだ』という言葉が蘇った。
孝の中で何かがはじけましたぞ〜

 自分の中のいろんな思惑は消えて・・・物語の世界を楽しみ、
一生懸命表現しようとする孝・・・
今、くじらは深い海の底から飛び出し、雲になって、
空に柔らかく優しく浮かびあがった。
゚+。:.゚ヽ(*´∀‘)ノ゚.:。+゚


 京子先生は孝が心配で見に来たようで、そっと影から覗いております。
そして・・・奈緒も離れた場所から子供達と孝を見ていた。

 物語を読み終わったあとの子供達との想像の余韻を楽しむ時間が
良かったねぇ・・
孝が初めて味わった時間だったんじゃないのかなぁ。

 孝は本当に変わった。
変わることを恐れない気持ちがわいてきている。
そんな孝を見て、目を伏せた奈緒。
まだ孝との生活でのトラウマがあるのか・・・彼女も戦っているんだよね。


 てか、子供達いい子に育っているなぁ。
舞花はお母さんの大変さを理解して味方でいたいと言っていた。
その素直な言葉は孝にもまっすぐに届いた。
 
『奈緒の心にもぽっかりがあるのかもしれないと・・・
なぜ僕は一度も想像できなかったのだろう・・』


 指輪外しちゃったけど、奈緒が望むなら離婚した方がいいのかもって
思い始めたのか・・・


 朗読教室を休んだ京子先生に孝は『くじらが動いた』ことを報告していた。
初めて聞いた電話での声。
もともと内心お互い気になっていたふうだけど、これをきっかけに意識し合うことになるのか。
繊細でうまい展開だなぁ。

 京子先生、非通知の電話を受けてショックを受けておりましたが・・
ストーカー?元夫?
ちゃんと朗読教室に戻ってきてくれるのかしら・・

 そして『まぁ・・・僕には一切なにも関係のない話だ・・・』と思っていた心の扉を
いろんな人がノックし、それに応えようとする孝がいる。
怯えながらも変わっていこうとする孝から目が離せないわ〜

 エンディングのJUJUさんの歌、最初はパッションが強いワ〜って思ったけど
ドラマが進むとともに、その詞と歌声にじっくりを耳をすませるようになりました。
心の奥底を静かに揺らされるようなドラマですワ。


 第1回 つまらない男
 第2回 友だちはカエルくん
 第3回 雨にも負けぬ男
 第5回 キスはどうですか?
 第6回 もつれる二人
 第7回 ヒーローになる時
 最終回 美しくひびきよく

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matakita821 at 16:38│Comments(0)「この声をきみに」 

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