「この声をきみに」 第1回 つまらない男「この声をきみに」 第3回 雨にも負けぬ男

2017年09月23日

「この声をきみに」 第2回 友だちはカエルくん

 前回もだけど、朗読される本の内容と孝(竹野内豊)の心情がリンクしていて
切ない。
でも、孝が本の世界にみるみる引き込まれ、気づかぬうちに
新しい世界に触れていく姿を見られるのが嬉しい。
絵本とか童話って、京子(麻生久美子)が言っていた通り、
大人にこそ必要なものなんだと思う。
子供向けにわかりやすく簡潔に書かれているから
まっすぐに心に入ってくるし。でも、敷居が高いってのもよくわかる。
新しい本に出合う度に孝が自由になっていってくれたらいいなぁ・・・
HPはこちら


 さて、京子の声が忘れられない孝は『灯火親』へ。
でも、素直に扉を叩けずうろうろ・・
で、同じようにうろうろしている美鈴(京子と佐久良(柴田恭兵)は認識済み)
(大原櫻子)と知り合うが、エラそうな言葉をかけてビビらせてしまう。

 美鈴は逃げてしまったが佐久良に気づいてもらえた孝は
前回立ち会った金曜日のグループレッスンに参加することになった。

 佐久良は孝が朗読によって紡がれた言葉に魅了されているのを
よくわかっていた。
「彼みたいな人にこそ、こういう場所が必要なんじゃないかってね」

 (*´台`*)  しゅてき・・・
大人の余裕が感じられるわぁ〜この人なら信じられるって感じ。
ひねくれ者の孝が一歩踏み出す気になるのも納得。

 でも入会する前の『カウンセリングシート』はちょっとアレかもね。
「カウンセリング」って文字だけで引く人もいるから。
孝みたいなタイプなら余計に。


 入会の理由を尋ねられたんだけど孝は言葉にできない。
心の中には『あの日の自分の涙の訳を知りたい』という答えがあるんだけど
恥ずかしくって言えやしないのさ〜

 長すぎる沈黙に京子は内心イライラ。
外側から見るとぼけ〜としてみたり変な目つきをしているだけの
気持ち悪い人になっているけど、実は孝の脳内では
想像力の広がりと共におしゃべりが続いていたのさ〜

 アレだね、話しベタだからって考えてない訳じゃないんだよね。
ただ頭の中にある言葉を表現できなかったり、したくなかったり。
諦めていたり、大切にしているからこそ口にしたくない場合もあるかもしれない。


ふたりはともだち (ミセスこどもの本)旅上


 京子は孝に対しては何故か感情的になってしまうようです。
まぁ、孝は確かにイラッとさせられることを平然と言っちゃって
それにも気づかない困った奴だけどさ。
何か京子の中に引っかかっていることを思い出させるのかもね。
 

 孝の方は相変わらず学校帰りの息子・龍太郎(加賀谷光輝)を待ち伏せして
奈緒(ミムラ)の様子や電話番号を聞き出そうとしております。

 で、龍太郎の言葉は聞いちゃいない。
そういうとこだぞ〜!


 さて朗読教室に備えて読み聞かせたい本を選んでいる孝ですが・・
やはり体裁を気にしてしまうようで・・・( ̄∇ ̄;)
結局持って行ったのは『3次元多様体と結び目』という数学書・・・

 孝が本当に読みたい本は「こくごの教科書」だと思われ・・・
今まで家族が何を考えているのかを気にしてこなかったであろう孝にとって
難しすぎる『こころ』の問題を解く鍵がありそうだとはわかっているようです。
 

 「てがみをかこう」というページを見て龍太郎が言っていた『僕、お父さんに
手紙を書く』という言葉を思い出し、郵便受けを確認。
もちろん、まだ来ておりません・・・

 朗読教室体験の日が来ました。
んが、いつも以上に孝イズムをふかしてみなさんをざわつかせるのでした。
自己紹介も拒否、準備運動の発声練習(懐かしや。高校の頃やってたよ( ̄∇ ̄;))も
やる気なし(京子先生のスパルタ欲を刺激)、朗読する本を多数決で決めたら
それにも物言い。
京子先生もいつになくエキサイトして叫んじゃったもんだから、異様な雰囲気に。
ま、佐久良先生がちゃんとまとめて進行させてくれたけどさ。


 『ふたりはともだち』を持ってきたのは福島 雅夫さん(杉本哲太)。
京子先生に勧められ童話を読むようになったそうな。
『ふたり』とは森に住むがまがえる君とかえる君のこと。
彼が読んだのは5編のうちの一話「おてがみ」

 その内容にもイチャモンを付けて佐久良の指導が入る孝・・・
ホントにもう、お前って奴は・・・( ̄∇ ̄;)
でも、がまがえる君がおてがみを待っていると知ると・・・
一気にその世界に入っていきましたョ〜

 杉本さんがかわいい〜物語を覗いている孝も。
そして、がまくんの家も庭も美しい・・・
輝く陽の光、そよぐ風、鳥の鳴き声、そんな中で悲しい気持ちでいるがまくんと
彼を思うかえるくん・・・じーーんときたべよ・・


 一度も手紙をもらってことがないがまがえる君は
手紙が届くのを待っている。
でも、待ちすぎてそれは悲しい時間になっているのだった。


 このがまがえる君の心情は奈緒のものでもあるのかな。
ずっと孝と心の触れ合いを持ちたいと望みながら叶えられなかった。
そして絶望し諦めてしまったんだね。


 それを知ったかえる君は家に帰り、がまがえる君への手紙を書いた。
そしてそれをかたつむり君に託した。 


 「何で?!」
思わず声が出ちゃったけど、一応自制しましたョ〜
なんで歩みののろいかたつむりになんか持って行かせたんだよ〜!と思ったらしい。

 そこに美鈴が乱入。
声優になりたいけど親にも友達にも諦めろと言われたが諦めきれない。
でも進む勇気も出せない。
朗読教室に入って人生を変えたいと家出してきたそうな。

 この騒ぎで朗読は中断。
かえる君の書いた手紙がどうなったのか孝は知りたくてたまらない。
書店で見つけて読もうとしたら子供が持ってっちゃった。
もやもやもや〜〜〜
龍太郎からの手紙も届いていない。

 奈緒の仕事は見つかったのかしら・・・
龍太郎の方はまだお父さんと一緒にいたいって気持ちがあるようだけど
姉の舞花(安藤美優)はすんごい孝に冷たい・・( ̄∇ ̄;)
奈緒から悪口でも聞いてたのかしら・・と思ったけど
別居してお母さんが笑顔で嬉しいと奈緒に伝えていたから
子供なりに孝の様子とか奈緒の態度とかを見ていて
いろいろ思う事あったんだろうね。


 他のメンバーの、あのめんどくさいおっさんはもう来ないだろという
予想を裏切り、孝は次の週も朗読教室に現れた。
ひとえに朗読の続きが聞きたかったからだ。
孝は福島に絵本の続きを読むよう頼み、京子もそれを受け入れた。
ただ条件として孝も一緒に朗読するよう言いましたぞ。

 朗読することで、その物語は孝のものになった。
身を隠し動向を見守っていた孝はがまがえる君になっていた。
そして、がまがえる君の悲しみと寂しさを感じていた。


 待つことに疲れてしまったがまがえる君にかえる君は
自分が手紙を書いたことと、その内容を伝えた。
「ああ・・とてもいいてがみだ」

 二人は玄関で手紙が来るのを待った。
それはとても幸せな時間だった。
四日経ってやっとかたつむり君は到着し、がま君に手紙を渡した。
『てがみをもらってがまくんはとても喜びました』


 みなさん孝の朗読を褒めてくれたけど、孝はまたこんな悪態を・・・

「現実にはどこにも、こんなお人よしの友達なんかいない。
がまがえるの元に永遠に手紙なんて届く訳がないだろ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「そうかもしれませんね。
現実にはこんな楽しいことちっともないかもしれません。
でも無いとわかっていても、それでも人はどこかにきっとこんな気持ちが、
こんな温かな絆があるんじゃないかって考えずにいられないんです。
願わずにいられないんです。
信じたいんです。人生はそんなに悪くないって」京子
「・・・・・・・」孝
「だから・・・大人にこそこんな本が必要なのかもしれません」

 なんかホロリとしてしまったわ・・・
京子の言葉にも、京子がまっすぐな言葉で伝えてくれたことにも。
こんなふうに時々出会う静かに輝いているような言葉。
温かく灯してくれるような、力を与えてくれる言葉。
それが欲しくて私もドラマを見たり本を読んだりしているのかも。


 教科書を渡して『くじらぐも』を読んでと言っていた龍太郎・・・
息子はなぜあんなことを言ったのか・・
朗読によって感動し何かを与えられたように感じている今の孝には
ちょっとわかる気がするのかな・・・


 共に朗読したことでうちとけた福島(船乗りのクニーと呼んでくれってよ)は
気さくに孝に話しかけてきたぞ。
福島は船乗りで乗船したら三ヶ月は奥さんと離れ離れなんだそうな。
で、船の上で朗読したものを奥さんに送ってるのかしら?

 他のメンバーは地域のボランティアで朗読や読み聞かせをやっている
主婦・柏原 喜巳子(堀内敬子)。
OLの熊川 絵里(趣里)。
「佐久良先生のかっこよさと京子先生の美しさに惚れて
朗読にハマった」河合 雄一(戸塚祥太)。
「名前以外のプライバシーは言う気はありません」の磯崎 和代(片桐はいり)。
これから孝との関わりで、それぞれの抱えているものが見えてくるようです。

 そして弁護士同伴のもと離婚の話し合いが始まりました。
孝に付いているのは東原(松岡充)が紹介してくれたちょっとチャラい感じの五島(永瀬匡)。お手並み拝見しましょうかね。

 第1回 つまらない男
 第3回 雨にも負けぬ男
 第4回 飛べ!くじらぐも
 第5回 キスはどうですか?
 第6回 もつれる二人
 第7回 ヒーローになる時
 最終回 美しくひびきよく

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matakita821 at 17:24│Comments(0)「この声をきみに」 

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