「この世にたやすい仕事はない」 第6回 路地を訪ねる仕事 後編 「ツバキ文具店 〜鎌倉代書屋物語〜」 第六話 愛するチーちゃんへ 

2017年05月13日

「ツバキ文具店 〜鎌倉代書屋物語〜」 第五話 母へ贈る文字

 今回の依頼人は笹原花蓮さん(芦名星)。
案内してきた男爵(奥田瑛二)も見惚れるほどのすこぶるつきの美人さんョ。
お仕事は客室乗務員。

 美人でも女性に反感を持たれるタイプっているけど ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
人柄の上品さんも伝わってくる花蓮さんは、その場にいた魚福の旦那 さん(江良潤)
だけじゃなく奥さん(大島蓉子)、そしてもちろん鳩子(多部未華子)も一目で
好感を抱かせる何かがあった。
男爵いわく「プロの美人」・・・・(* ̄m ̄)


 さて、依頼の内容は義母・知里(阿知波悟美)の還暦のお祝いプレゼントに添えるメッセージカードを書いてほしいというもの。
お姑さんとの仲は良好とのことだった。

 いや〜こういうちょっとしたメッセージって難しいよね〜
長からず短からずちゃんと心がこもっているふうに見せる…ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
私も毎年、娘の先生に送るお中元やお歳暮に添える手紙を書くのが
憂鬱だったよ〜
儀礼的になりすぎてもアレだし・・当たり障りのないつまらん内容になりがちだよね。
結局、あっちこっちの文例をつなぎ合わせてなんとか仕上げたけどさ。


 実は花蓮さんとお姑さんは「むぎカフェ」の常連だそうで・・・
蜜朗(上地雄輔)の見た感じじゃ花蓮さん、お姑さんとの関係に悩んでいるらしい。
一人で来る時はいつも思いつめた表情だし、姑さんと一緒の時は懇々と説教されている場面も見たことあるそうな。
鳩子は今度その姑さんが来店したら連絡くれるよう頼みましたぞ。

 そして・・・花蓮さんとの2回目の面談で義母との関係について
思い切って突っ込んでみたところ、「本当は仲良くなんてないんです」という言葉が・・・
いつも叱られてばかりで義母さんの前では緊張してうまく話せなくなってしまうらしい。

「母は主婦の鑑なんです。
一人息子を立派に育てあげて、料理はプロ並み。
家事にも一切手を抜きません。
とにかく・・・何をやっても完璧なんです」

 花蓮さんは自分の「汚文字」に強いコンプレックスを持っていた。
以前、直筆の手紙をプレゼントに添えたら、義母から「字が汚いのは心が汚いからだ」と言われ、深く傷ついていた。その後、文字の通信添削セットが送られてきた。
それを使って必死に努力しているが成果は見えない。

 ( ̄[] ̄;)!ホエー!! 強烈な姑じゃん!
てか『汚文字』って言葉初めて知ったよ。
私もはっきり言って汚文字だす。
ペン字でも習いたいと思いつつ月日は流れ・・・今年こそと・・・


 さらに花蓮さんは母親に対する複雑な感情を抱えていた。
2歳の頃、両親が離婚し父親に引き取られたため、子供のころ
「あの子はお母さんがいなくてしつけがなっていないから字が汚い」と
言われたことが忘れられずにいた。

「自分は母に捨てられたって・・・卑屈になっている時期もありました。
心が汚いと言われてもしかたがないのかもしれません。
・・・・母親のいない私にせっかくできた母です。
仲良くなりたいんです」

 自分の傷を恨み言に変えない心のきれいな人だのぅ・・・( ノД`)
母親がいないコンプレックスは鳩子もずっと抱えてきたもの。
他人事じゃないさね。
HPはこちら


ツバキ文具店


 自分が悩みを抱えていると、同じような悩みを持っている人を
引き寄せてしまうことって、みなさんも経験されたことあるかしら・・・
これは多分・・・お互いのためにそういう出会いが用意されたんだと思う。
他人の傷を見て、今まで認めたくなかった自分の中にある思いを
客観的に見て、受け入れられるようになるかもしれない。


 鳩子も子供のころを思い出していた。
店に来たお母さんに甘える娘の姿を思わず見つめていた自分・・・
「お母さんはいないの?」と聞かれ逃げたこと。
寂しくなって蔵の中にある母の筆を握りしめていたら、カシ子(倍賞美津子)に
見つかり、筆を取り上げられ、代書の修行の場に戻されたこと。

「稽古しなさい!書きなさい!」
涙が止まらなかった。

『自分には母を思うことも許されないのだと、私はその時悟った。
・・・・・お母さん・・・・』


 母のことを思う時、心はいつも痛みと寂しさを伴った。
だから鳩子は母のことを考えないように、自分に母はいないのだと
思い込むことで生きてきた。

 カシ子は相変わらず厳しいなぁ・・・と思ったけど、
その後の回想場面を見ていたら、カシ子は鳩子の寂しさがよくわかるから、
だからこそ修行に心を向けさせていたんじゃないかなとも思った。
心を統一し稽古をすることで、寂しさや悔しさでもやもやとした頭の中を
切り替えさせる。子供が考え続けてもしかたがないことだから。
こうやって生きる知恵を伝えていたのかな。


 バーバラ婦人(江波杏子)がワインのおみやげをくれたので、その晩パンティーさん(片瀬那奈)と3人で楽しい夕餉。
パンティーさんは婚活に情熱を燃やし候補者も何人かいることを話しておったが
鳩子は結婚する気はないそうな。

「結婚しても私がいいお母さんになると思えなくて・・・
母は私を置いてでたまま、いまだに行方知れずで・・・
そんな私がいいお母さんなんて無理なので」
「ポッポちゃん・・・もし会えるなら・・・お母様に会いたい?」B婦人
「・・・・・・会いたくないです」
「どうして?」
「もう煩わされたくないんです、母のことで」
「本当?」
「本当です。私は母のせいで辛いこといっぱいありましたから」
「自分の本心を隠していいのは・・・恋の駆け引きの時だけよ。
傷つくのを恐れて本当の心に蓋をしていたら・・・・
いつか心は枯れてしまうわ」

 本日も「バーバラ夫人のひとこと」頂きましたよ。
なんかブルゾンちえみが言ってもいい感じ・・・ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
って、わたしゃ先週ぐらいから、もしかしてバーバラ婦人が
お母さんなんじゃないの?とか思っちゃうんだけど、隣に住んでる
なんてカシ子が許すわけないし・・・
鳩子の母親の友達で連絡取り合ってんのかしらね。


『バーバラ婦人はすべてお見通しだ。
私が母を否定しながら、ずっと母に拘っていること・・・』


 そんなことを思いながらも鳩子は花蓮さんとお姑さんの関係が
好転するにはどうしたらいいか考えていた。
そこに蜜朗から、その義母が友達と来店したという情報が入り
すぐに向かったさ。

 見た感じ、キツさを上品さでコーティングしているお姑さん。
でも、嫁の悪口を友達と言いあうというタイプでもない。
唯一洩らしていたのが『きれいすぎて何考えているのかわからない』。
義母の方でも関係について悩んではいるようです。

 まだよくわからない。
鳩子は偶然会った男爵(奥田瑛二)に嫁姑の関係について聞いてみた。

「嫁と姑というのは、かたや息子、かたや夫を巡って対立する永遠のライバルだ。
姑にしてみればダメな嫁なら腹が立つし、完璧な嫁だとしても
それはそれで腹が立つ」

 ((φ( ̄Д ̄ )ホォホォ  どっちにしろかわいく思えないのが当たり前か。
ましてや花蓮さんの夫は一人息子。恋人を取られたようなもんだわね。
寛大だと逆にコワイかも・・・


 男爵の家でも普通に嫁姑問題はあったらしいが、奥さんはこう言っていたそうな。
「甘えて、叱られて、ケンカして、でも一緒に飯を食って、好きになったり、嫌いになったりしながら一緒にいるのが家族だ」って。

「嫁姑、関係修復の可能性はゼロじゃない」男爵
「ホントですか?」鳩子
「姑だって昔は嫁だったんだ。嫁の気持ちを一番わかるのは姑だ」

 なるほど・・・要は覚悟ってことなのかな・・
腹を割って一緒に生きる、家族になる覚悟。
私は最後まで持てなかったなぁ・・・自我を主張するばっかりで。
花蓮さんのような謙虚さが無かったもんなぁ・・・


 その夜、鳩子は花蓮さんのために手紙を書いた。
『字は頭で書くんじゃないよ。体で書くんだ』という先代の言葉を思い出しながら。

 すごく難しいことだよね。
理性的に頭でだけ考えて文字にしたら心のないものになってしまう。
だから心を体全体に行きわたらせる。深呼吸して・・・
心が体を動かす。そして心の伴った文字が綴られる。

 鳩子は慎重に吟味して花蓮さんの文字を創り上げた。
練習帳の文字をずっと辿っていたから、多分、花蓮さんが文字の練習を続けた結果書けるようになるであろう文字。
うまいとかきれいとかではなく花蓮さんらしい文字に拘った。


 こちらで、その手紙が読めます。

 今回は鳩子にとっても、大きなチャレンジだったはず。
今まで封印してきた母、自分の母親ではないにしろ母親という存在と
まっすぐ向き合わねばならなかったもんね。


 花蓮さんはその手紙に感動しておりました。
その文字はずっと彼女が書きたいと思っていた文字だった。
「この手紙をお手本にして字を練習します」と言ってくれました。

 良かった良かった・・・と思っていたら、その後、代筆がバレ
姑が鳩子の店に向かったという連絡が花蓮から入った。
で、姑と対峙することになったのだが・・・
お姑さんは怒っている訳じゃなかった。
ただ鳩子の書いた花蓮さんの手紙を読んで自分自身と向き合うことができたようだった。

 ずっと自分のことを優しい人間だと思ってきたのに、
怖いほどさらっと花蓮さんに嫌味を言ってしまう。傷つけるような言動をしてしまう。
この手紙をもらった時も字が汚いからって人に書かせるなんて・・と怒りを感じたけれど読んでいるうちに『これが本当の花蓮さんなんだ』と思えたそうな。

「この手紙を読んでいるうちに・・・・自分のことが恥ずかしくなったわ。
それなのに・・・どうしても素直になれない」
「・・・・素直になるって難しいですよね」

 鳩子は自分もずっと母を否定しながら生きて来たことを話し、
だから『お母さんと仲良くなりたい、認められたい』と言える花蓮さんが
羨ましいと伝えた。

「花蓮さんにとって、ずっと欲しくて手が届かなかった『お母さん』ですから。
お願いします。花蓮さんのお母さんになってください。
家族になってください」

 鳩子の顔は輝いていました。
そんなふうに言える自分が嬉しかったんだろうねぇ・・・
そして自分が書いた手紙が花蓮さんと義母の心を繋いだことが。
二人は、やっと家族になって帰っていきました。


『あの手紙で救われたのは私だ。
母のことではほんの少しだけど前を向けた気がする』
 

 鳩子は海外の仕事から帰ってきたバーバラ婦人に言いました。
「私、いつか会いたいです。お母さんに」
バーバラ婦人は優しく鳩子を抱きしめてくれた。

 素直になることってすごく勇気がいるよね。
今回、人との関わりの中で鳩子の中で自然と氷が溶けるように
母に向き合えたことが良かったよねぇ・・・
そういう時期が来ているのかな。
いつもさりげなく深い愛情で鳩子を受け止めてくれるバーバラ婦人がしゅてき。 

 さて・・・鳩子のことを嗅ぎまわっている怪しい外国人・ミスターXとは・・?
母の使者かしら〜?


 そして母・千代(草村礼子)の徘徊による行方不明が頻繁になり、
疲れ切っている清太郎(高橋克典)・・・・
来週はそんな千代がずっと待っている手紙を鳩子が書くらしい。
また泣いちゃいそう・・・

 第一話 奇妙なお悔やみ状
 第二話 幸せの修了証書
 第三話 けじめの断り状
 第四話 最後のラブレター
 第六話 愛するチーちゃんへ 
 第七話 話せなかった思い 

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1. ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜 「母へ贈る文字」  [ のほほん便り ]   2017年05月13日 18:46
ポッポちゃん、鳩子(多部未華子)への代書依頼は、男爵(奥田瑛二)が連れてきた、客室乗務員の花蓮(芦名星)で、義母への誕生日カードの代筆を依頼表面上では、「ええ、娘のように可愛がってもらってます。特に肉じゃがが美味しくて…」とのことでしたが、とても完璧な姑
2.  ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜 第5話  [ emitanの心にうつりゆくもの ]   2017年05月14日 17:54
第5話 「完璧な美人の悩みは汚文字!母へのメッセージにこめた思慕」

この記事へのコメント

1. Posted by ヒロル   2017年05月21日 00:59
5 きこりさん こんばんは!
今日も夜遅くまで仕事がありまして、明日は朝一で帰省し、そのまま仕事のため、東京に戻ってから録画を見ようと思いましたが 、チラッとだけ見るつもりが最後まで、、。今回は内容があまりに詰まっていて、どこから感想を述べたらいいのか迷ってしまいます、色んな言葉もありましたね、プロの美人、汚文字、など。
猫も可愛いし、、男爵はあやし方が上手いし、ラフマニノフは私もたまに演奏しますが、ご婦人達が気取って話題にするんだと思ったし、鳩子は大島弓子の漫画のようにも見えたし、
今回は二箇所で涙腺が、、。まず、祖母が鳩子の背筋を伸ばして深呼吸させるシーン、それと、花蓮さんが 姑さんから初めて優しい言葉を貰って、涙が ポタッと落ちるシーン、でした。
凄い入り込んだ演技、、
来週 お母さんと逢えるのでしょうか、

2. Posted by きこり→ヒロルさん   2017年05月21日 19:59
お忙しい日々を過ごされているようですね。
暑さも加速してきましたからお身体ご自愛くださいね。
芦名星さん、気の強い女性や癖のある役が多かったと思いますが
今回の花蓮さん、好演でしたね。
性格の良さや柔らかさが伝わってきて応援したくなりました。
汚文字って初めて知りましたョ〜
漢字にすると強い響きがありますよね( ̄∇ ̄;)
ヒロルさんも男爵と猫のツーショットが気になりましたか?(笑
なんだか似合っていたし、意外とほんとにあやし方が上手でしたよね。
>鳩子は大島弓子の漫画のようにも見えたし、
確かにそんな雰囲気ありましたね〜!絵が見えるようです。
録画しておくとどんなにおもしろいドラマでも、見るのちょっとめんどくさいな〜って
思ってしまうんですが、このドラマは見始めると入りこんでしまいますよね。
3. Posted by ヒロル   2017年05月21日 21:05
ついしん いつも素敵なお返事有難うございます!、きこりさんが、娘さんの先生に出されたメッセージも…きっと 達文でいらっしゃったと存じます(^-^)
4. Posted by きこり→ヒロルさん   2017年05月22日 20:28
いやいやいやいや・・・ゞ( ̄∇ ̄;) お恥ずかしい文章だったと思います。
でも、毎年書いているうちにスムーズに書けるようにはなりましたが
緊張して手首が痛くなりますよ〜(笑

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