「お母さん、娘をやめていいですか」 最終回 人形の家「真昼の悪魔」 第6話 復讐 

2017年03月05日

「真昼の悪魔」 第5話 挑発 

 さて、心療内科に拘束される日々を経て、すっかり抵抗する気力も
無くなったかに見える使徒・難波(中村蒼)。
そんな彼へ葉子(田中麗奈)は小説のネタとして自分の生い立ちを話始めた。

 コレも録音されていたらどうすんの?とか
こういう病室には監視カメラとかあんじゃないの?等の疑問は
葉子様の存在感の前にはどうでもいいのです・・ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
 

 それによると葉子様が初めて人を殺したのは医師になって
一年目のこと。
相手は自分のことをヤブ医者呼ばわりし罵倒した患者。

「我慢していたんですけど、ふと思ったんです。
そうだ、私は医者になったんだ。
もう我慢しなくていいんだって・・・」

 筆記マシーンと化して記述し続ける難波。
葉子としては父親が最期に言った言葉の意味を
作家志望の難波なら解明してくれると見込んだそうな。

 そんなある日、にゃんと神父様(伊武雅刀)が人間ドックを受けに
葉子のいる病院へやってきました。
体調不良が気になるんですってよ。

 しらじらしく受付場所を尋ねる神父様を葉子がご案内。
歩きながら神父様は声に聞き覚えがあるけど、どこかでお会いした事がありますか?等ナンパのように話かけたさ。

「もう、ヘタなお芝居やめたらどうですか?
最初からわかっていたくせに。
偽りは聖書で禁じられてないんでしたっけ?」葉子
「・・・・・・懺悔に来ておられた方ですね(にこり)。大河内葉子さん」

 神父様〜先週はちょこっとしか出番なかったから寂しかったわ〜
ど〜も伊武雅刀さんだと思うとおちゃらけ感が消せないんだけど
その奇妙な味わいが癖になっとるよ。
てか、神父様、リラックスウェアはお持ちじゃないのかしら・・
それとも神父様に公私の別はないの?


 休憩時間なのかしら〜
いつも父・徳広(村井國夫)が日向ぼっこしていたベンチに座っている葉子様に
神父は話しかけました。
神父様はズバッと父親殺しを実行したのかと尋ねた。

「していません。できませんでした。
・・・・実行する前に父が自ら死んでしまったので」
「・・・!・・・
お父様は自分の命を絶つことであなたに伝えようとしたのです。
こんなことはもうおやめなさいと」
「相変わらず何でも好きなふうに考えるんですね、神父さんは」
「あなたの中にある善の心を私は信じているのです」

 葉子様はこんな自分の姿を小さい頃からずっと隠してきたけど
父親はわかっていたらしいから、ばかばかしくなったと話した。

「もう父も死んだので自分らしく生きることに決めました」

 入院患者を人体実験に使ったこと、生きていても何の役にも立たないその患者の
おかげで一人の人間が救われたことを教えました。
もちろん神父様は全否定。
葉子にはそげな権利はないし、どんな人間でも人間として扱うべきだと諭したさ。

「たとえその目的が善だとしても」神父
「私の目的は悪です」
「だとしたら、なおさらそれは悪魔的な考えです。
あなたの理屈には愛が少しもありません。
人間を愛していないのに人間のために何かをやっているようにおっしゃる」
「愛がなくても私は人の役に立っています。
仮に実験をしなかったら生きる価値のある人間が死んでいました。
神父様の考えでは誰も救われません」

「『誰も救われない』・・・・その言葉は救いを求めている人間の言葉です。
あなたはやはり救いを求めている。それに気づいていないだけです」
「・・・・・・・」
「神があなたに救いの手を差し伸べています」

 勝った!神父様のお顔に余裕の笑みが・・・

「・・・・・・その手に・・・針を刺したら・・・神様はどんな顔をするんでしょう?」
「・・・・!!」
「私・・・神様の怯えた顔、見たくなっちゃいました
「・・・・ド━━━(゚ロ゚;)━━ン!!」

 第一ラウンドは葉子様の勝ち。
神父様、自分は悪魔を相手にしているって、もっと自覚した方がいいんじゃ・・・
心の奥底で救いを求めているにしても、そげな一般的なマニュアル説教に
心動かされるほど葉子様は甘くなくてよ。

 てか、葉子様との問答の時間、いつも興味深く聞いております。
善とは悪に比べ説得力のないものですね。
普通の人間である神父様が悪魔にどう立ち向かっていくのか楽しみですわ〜
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 外科病棟ではまたしてもオペミスを訴える声が響いております。
腸閉塞で夫を亡くした本田さんが担当医の浅川(瑛蓮)が医療ミスを犯したと騒いでいるのさ〜
外科部長の吉田(鈴木省吾)はクレイマー扱いし、時の流れにまかせようとしております。
ほとぼりが冷めるまで浅川にオペは休むよう命じました。

 実は吉田さんは神父様の教会に通っている信者でした。
人間ドックに来ている神父を見つけ(いかがなものか)、さっそく相談。
で、まず担当医の名を尋ねる神父様。
やっぱり疑っているのね〜( ̄∇ ̄;)
その様子を影から聞いている葉子様に気づきもせずに・・・

 診察室に戻った葉子様は、よく喉の奥を見るへらみたいの(調べたらステンレス製舌圧子というらしい)を重ねて十字架を作り陽の光にかざしました。

「アーメン!」

 自分も「救い」とやらを実行してみようと思ったのか、浅川が本田さんのことを
「金目当て」と言った言葉を受け、大塚(大倉孝二)から300万をもらい
浅川の前で吉田さんに渡しました。


「浅川は手術が100%成功したという確信はないそうです」葉子
「ナニ言ってるんですか!私、そんなこと一言も」浅川
「どちらにしろもう証明はできませんし、病院側もミスを認めることはありません。
なので本田さん、こちらをどうぞ」
「・・・・・・・」
「足りなければ、またお渡しいたします」葉子
「・・・・主人の命をお金で片づけうようなんて、あなた人の心がないんですか!!」

 ご立腹の本田さんは出て行っちゃいました。

「葉子さん・・・どうしてこんなことを・・?」浅川
「一応試してみたかったの。
でも、ホントに清い心の持ち主なんだね。すごいね〜やっぱり神を信じる人は」葉子
「え・・?」
「(札束を手に)どうしようか〜?何か食べに行く?」

 この葉子の行いはさすがに医局で問題になり、吉田はうんざり。
しかし葉子の言葉を聞き追及の言葉をしまってしまう。

「菓子折りにしておけば良かったですね。
(そういえばアンタ、小早川さんから菓子折りに入れた札束どーんと
もらったもんねぇ・・・)
あのお菓子、なんでしたっけ?」

 さて、神父様の人間ドックはまだ終わっておりません。
検査着を着用した神父様(新鮮!)が診察室に入ると
そこには葉子様が・・・

 ギョッ!とする神父様・・・
でもその心を隠すように病院とスタッフの対応を褒めてから
「あなたの存在は異質」だと落とし、本田さんへの仕打ちに対し
説教開始。

「あの人の愛情をあなたはお金で測ろうとした。
それは間違っています。愛とは無償だからです」

 それを聞き、神父様の腕をぎうーーー!と痛めつける葉子様。

「愛って言葉・・・何だかすごくムカつきます」

 思いがけず地雷を踏んだようだ・・と冷や汗を流す神父様。
口の中に舌圧子をつっこまれている時は『こわっ!』という心の声が
顔に出てたわよ〜
普通に怖がってんじゃん・・・( ̄∇ ̄;)
やっぱりこの神父さん、たいしたアレじゃないわね。


 診察を終えた神父様を渡来(福田ゆみ)が迎えた。
実は人体実験の件で葉子様に不信感を募らせた渡来は
患者を死なせているという難波の言葉を信じ、
神父様の元へ行き懺悔という名のチクリをしたのだった。
それを受け神父様も人間ドックと偽り、葉子の周辺を探りに来たという訳さ。

「もしあの人がそんな人間だとしたら・・・怖いんです。
いずれまた恐ろしいことが起きるんじゃないかって」渡来
「私がなんとかします。私を信じてください」神父

 アンタ、そんな安請け合いしちゃって大丈夫?
覚悟できてんの?


 さて、難波による「大河内葉子物語」は完成に近づいているようです。
難波は徳弘の言葉に対する解釈を葉子に伝えました。

「まだ神に伝えるに値しないという意味です。
つまりお父さんが示唆したのは『悪の継続』さらなる『悪』。
言うなら神への挑戦です」
「・・・・・・・・・ふーーーーっ・・・・・100点です!
ありがとうございます。難波さんに頼んで良かったです。
ご褒美に外の空気を吸わせてあげます

 あら、難波ったら葉子様を煽るようなこと言っちゃって。
さらに悪魔的行動を扇動し小説のネタを増やそうと?
ま、いずれ葉子が捕まるなりなんなりした時にこの小説を
発表したらベストセラー必須だもんね。
難波は言いなりになったフリして脱出の機会を狙っているようだす。


 そんなことは葉子様はとっくに承知。
静かに車いすを押しながら優しい声で語り掛けました。

「難波さん、傷が治るのを待って逃げるチャンスを窺ってるんですか〜?
もしそうなら・・・それは諦めた方がいいと思います。
難波さんが殴った吉田先生も黙っていないでしょうし、
何より私が黙っていません」
「・・・・・・・・」
「早くすべてを忘れることです。
ここを出たら・・鳥取で一人暮らしをしているお母様にも
会いに行ってあげてくささいね。
西群家駅から2番の・・バスでしたっけ?」
「・・・・・・・・」

 ながーーい階段の上に来ております。

「『悪を遂行した夜は好物の肉が何倍も美味しく感じられた』
あそこ・・・すごく好き
『女医に陥れられた若者はいい子になったフリをして
逃げるチャンスを窺っている。ついにその時が来た』・・・
はい!あなたは今から脱走を図りまーーす」

 葉子はじりじりと車いすを押しましたぞ。

「『申し訳ありません。私の判断ミスでした。
難波さんがあんなに暴れるなんて』・・・」葉子
「・・・やめろ!」難波

 ぐいっと難波の背中を押したんだけど・・・大丈夫だったらしいε=( ̄。 ̄;)フゥ
逃げようとして暴れたってことになり拘束がさらにキツクなったぞ。

 その代わりに交通事故に遭った本田さんが救急搬送されてくる。
思わず葉子のアリバイを他の看護師に尋ねる渡来だったが、
葉子様は診察室にいたのだよ・・・


「お父さん・・・待っててね」葉子様

 本田さんは重体で昏睡状態。
様子を尋ねる葉子様を疑惑の目で見つめる渡来先生・・・

 その頃、デートの約束をしていた大塚はいつものバーで待っていた。
そこに病院を辞めた芳賀(篠原篤)が現れ、俺の女に手を出すなの体で脅しました。
実は大塚の元にずっと『大河内葉子は殺人鬼だ』的なメールが届き、
葉子のストーカーでは?と大塚は心配していたのさ。

「あの人の役に立てるなら俺はなんだってする」芳賀

 どうやら本田さんをトラックの前に突き飛ばしたのは芳賀ちゃん
だったらしい。
コレは・・・葉子に頼まれもしないのに勝手にやってるのかしら・・
それとも契約がどうのとか言っていたから葉子専属の草の者になったのか?
大塚に会うのも契約違反らしいがジェラシーが募りたまらんくなったんだと。


「大河内先生にとってアンタはただのATMなんです。
そらに早く気づいて諦めることだな。
じゃないと俺・・・何をするかわかりませんよ〜〜」芳賀

 大塚の酒を飲み、ピーナッツまで取って行った芳賀の肩を
ぐわしっ!と掴んだ大塚は言い放った。

「俺はな、お前のATMにもなってやる」
「???」
「だから・・・俺の葉子さんに近づくな」

 んーーとは言っても金にも権力にもひれ伏さない相手を
どうやって言う事聞かせるかねぇ・・
芳賀は葉子のためなら自爆テロだって喜んでするだろうよ。


 本田さんの事故を知った神父様は彼女の手を握り祈った。
その甲斐あって本田さんの手が反応し、涙ぐみながら神に感謝する神父様。

 大塚の方はマジで葉子の身を心配しホテルに一緒に泊まろうとしたんだけど
あっさり振られております。
そんな大塚を神父の元へ連れて行く葉子様。
にゃんと神父様に結婚の儀を行って欲しいんだと。
驚く神父様の前で大塚に熱烈キッスをする葉子様・・・
大塚を懺悔室に追い払うと神父様に向き合いましたぞ。

「『なぜ愛のない結婚をするか』ですか?
彼が望んだからです。私のわがままも認めてくれるので。
それと・・・愛がどうのとか言う神父様と、神様への挑戦です
「・・・・・・神父としてこのような感情は初めてです・・・
あなたにムカつきます!」 ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
「ふっふっふ・・!!
よーやく神様の下僕を人間界に引きずり下ろせました!」

「・・・・・・・(-言-)・・・・・・お父様はお気の毒でした。
あなたのような人間を育てた罰により地獄行きに変更されました
「神父様も挑発が上手ですね」

 いやいやいやいや・・神父様、それは宗教者として絶対やってはならないこと。
神を脅しに使っちゃイカンでしょ。しかも怒りにまかせて。
それじゃ、そこらへんの怪しい宗教と同じだよ。
この挑発は葉子様を怒らせてしまいましたよ。


 神の子・本田さんを吉田の手を借りて抹殺。
葉子は脳死判定されたため、本人の意志を尊重し生命維持装置を外し
肉体は臓器提供されたと神父に伝えた。

「まさか?!あなたが殺したのか?脳死を装って・・・」
「素人の神父様が失礼なこと言わないでください。
私ともう一人の医師が厳格な基準に従って判断したんです。
お気の毒でしたぁ〜〜♪」
「この・・・・・悪魔め!
「褒め言葉として受け取っておきます。
でも、これだけは覚えておいて下さい。
人の命を左右できる私は・・・ここでは神なんです

 確かにそうだ。
それは相手が葉子じゃなくても。
患者になったら、その命を委ねるしかないし従うしかない。
いい医者にあたるかどうかも運によるし。


 って・・・神父様、すっかり怯えちゃった。
コレじゃ悪魔祓いできないかな〜
そしてやっぱり神父様がしゃしゃり出てくると死亡者がでてしまうし
葉子様の悪魔レベルを上げてしまうという・・・( ̄∇ ̄;)


 さて、実は浅川は本田さんのご主人の手術でミスをしてしまったそうな。
罪の意識に苛まれ本田さんに告白しようとしたけど
もはやそれもできないと葉子様に懺悔。

「神様って残酷ですね・・・償うチャンス奪われちゃった・・・」
 
 そんな浅川に思いっきりビンタをお見舞いする葉子様。

神様なんて頼っちゃダメ!償う必要なんてないの!
・・・・大丈夫。私が守ってあげるから」
悪魔に抱きしめられすがりつく浅川・・・

 なんだろう・・・葉子様に感動している自分がいる・・・
もちろん優しさにではなく全く神を恐れないその姿に。
もしかしたら神の教えに逆行し欲望に忠実に生きようとするのが
人間というものなのかもしれない。
一番人間らしい悪魔、それが葉子なのか・・?

 ところで・・・神父様をどう料理するのだろうと思っていたら・・・
にゃんと人間ドックで脳腫瘍が発見されたらしい。
葉子は「異常なし」って伝えていたぞ。
なるほどね〜


「神よ・・・この恐ろしい世の中を・・・どうかお救いください!」

 教会で必死に祈る神父様。
神が救ってくれないと知ったら、残り少ない自分の命をささげて
悪魔を退治しようとするかしら・・・

 って、大塚に不審メールを送っていたのは葉子だったんだね〜
なぜに??
芳賀からと思わせて殺させようとしているの?

 来週は葉子様大ピンチの巻。
どうやら渡来が中心となり吉田と共に反撃にでる模様・・
わたしゃ、すっかり悪魔寄りになっとるけん、心配じゃわ〜


 第2話 実験
 第3話 命日
 第4話 背信  
 第6話 復讐
 第7話 挑戦

こたつ

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matakita821 at 18:19│Comments(0)TrackBack(2)「真昼の悪魔」 

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