「トットてれび」 第7話(最終話) 徹子、森繁を叱る  オーシャンズ 3

2016年06月23日

「SHERLOCK(シャーロック)」 忌まわしき花嫁 2015年 監督 ダグラス・マッキノン 

 いや〜楽しかった!
本来の映像化はこちらが正しいんだろうけど、どうしても「SHERLOCK(シャーロック)」の二人がコスプレしてくれてるように思ってしまうワ〜

 舞台を19世紀のビクトリア朝時代に戻してのスペシャル版。
外見もシャーロックは短髪でオールバック、ジョンも口ひげを蓄えて原作の挿絵通り。
シャーロックはジョンのことを『ワトソン』と呼んでおりますョ。
あのエピソードに出演したあの人がこの役で、を確認しながら
いつもとはちょいと違った「SHERLOCK」を味わいました。

 ドラマを見ていない人にはどうなんだろ?とは思うけどゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
ドラマファンにとってはシーズン4に繋がるいい時間になったと思います。
HPはこちら


Sherlock The Abominable Bride シャーロック 忌まわしき花嫁
 1985年、第二次アフガン戦争で負傷したジョン・ワトソン(マーティン・フリーマン)は『大英帝国から落ちこぼれた役立たずや怠け者が辿り着く肥溜め』ロンドンへ。
部屋探しをしていたら医師研修時代の仲間スタンフォード(もちろんドラマ版と同じ出演者)と再会し、同じく部屋を探しているというシャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)という男を紹介される。

 ワトソンとホームズとの出会いはドラマではバーソロミュー病院の実験室(?)みたいな所だったんだけど、こちらではくら〜い(って、この時代はどこも暗いやね)石造りの遺体安置所でホームズがアザの経過を調べるために遺体に鞭でビシビシやっている場面。

 窓からそれを見たワトソンが『えぇ〜〜?!』って目になっております(* ̄m ̄)プッ

 入って来たワトソンに気づいたホームズは鞭を投げてよこし、キャッチした彼にこう言った。
「見事な反射神経。合格。
いい下宿を見つけた。二人なら借りられる。
僕の趣味はバイオリンとパイプ。問題はないよな?」
「あ・・あぁ・・・・そうだな」
「それに君は話をさえぎられるのに慣れてる。うまくやれそうだ。
明日の夜7時に現地で。あ〜それから、僕はシャーロック・ホームズ。
住所はベーカー街221のBだ」

 決まった!
初対面で関係性が定まっちゃったよね〜
例によって言いたいことだけ言うとワンズワースの絞首刑を見に行ってしまいました。

  ラストの内容まで書いておりますので、楽しみにしている方は
読まない方がいいかも( ̄∇ ̄;)

 その後、ホームズと暮らし始めたワトソンは共に事件を解決しその内容を小説として新聞に連載するようになっていた。
ワトソンのおかげでホームズも探偵としてそこそこ有名になっている模様。
でも、ハドソン夫人(ユーナ・スタッブス)はワトソンの文章が気に入らないらしい。
部屋も薄汚れた感じに描写されてるし、自分が全く目立たない存在になっているからだって。

 下宿に入る時、その新聞社の下働きの少年・ビリーがホームズに話しかけていたけど、「シーズン3 第2回 三の兆候」でワトソン夫妻に指輪を渡す役をした、シャーロックに懐いていた子だったわ。
そして現代版で「SPEEDY’S SANDWICH BAR & CAFE」になっていた
一階は「SPEEDWELL’S RESTAURANT AND TEA ROOMS」ってなっていた。

 二人が住んでいる部屋は現代版よりも暗くて埃っぽくてごちゃごちゃしてた。
でも壁紙は同じだったような・・骸骨の絵と骸骨もあったよねぇ・・
ソファは現代版と同じ物だと思うけど新しくてきれいだった(笑
バイソンの骨みたいのが飾られていた場所には鹿の顔の剥製があった。


 二人が部屋に入ると黒いドレスとベールで顔を覆った女性の依頼人が待っていた。
ホームズの推理で(シーズン3と同じ香りから)すぐにジョンの妻メアリー( アマンダ・アビントン)だってバレたけどね。
メアリーはホームズと出かけてばかりのワトソンに怒って自分も一緒に連れて行くよう言ったんだけど、相手にされずムッとしていたわ〜

 そこにレストレード警部(ルパート・グレイヴス)が事件の話を持ってきた。
話しながら場面が現場に移動する演出はシーズン2 第1回 「ベルグレービアの醜聞」と同じ。

 昨日の朝、花嫁衣裳を来たエミリア・リコレッティ(ナターシャ・オキーフ)という女性が結婚記念日に自宅の2階から「お前!お前か!!」と言いながら両手に持った銃で通りを歩く人たちに発砲後、口に銃口を向けて自殺した。
その数時間後、彼女の夫・トーマス・リコレッティがエミリアと思われる花嫁(目撃者談)から撃たれ死亡した。
自殺後、エミリアの遺体は遺体安置室に置かれていたのに生き返ったのか?

 いやいやいや・・・頭を撃ち抜いて自殺したのに蘇った!
これってモリアーティじゃないですか〜!
この謎を解けばモリアーティのこともわかるの〜?


 男どもはエミリアの遺体を確認しに行き、メアリーだけが取り残され、ため息・・・
でもハドソン夫人から『急がれたし M』という手紙を渡され、笑顔で外に飛び出したぞ。

 「M」って言うと、反射的にモリアーティを想像するけどマイクロフトだった。
メアリーは彼の指示で別方向から「エミリア・リコレッティ事件」の調査を開始。
ワトソンには友達に会いに行くと嘘を言ってね。


 遺体安置所に行くとエミリアの遺体は鎖で縛られていた。
フーパー(ルイーズ・ブリーリー)(モリーなんだけど男装している。女性であることを隠しているらしいがワトソンは女性だと見抜いた。もちろんホームズも)に命じられアンダーソン(現代版では鑑識官)(ジョナサン・エイリス)がやったそうな。
エミリアが夫を殺したってことになっているから出かけないよう拘束したらしい。

 フーパーは殺された夫の言葉や目撃者談から殺したのはエミリアであり、
しかし遺体もエミリアだと主張。どういうつもり?( ̄∇ ̄;)
遺体が歩くはずはない。
ワトソンはエミリア双子説を提案するがホームズにすぐに却下された。

 さらにフーパーはエミリアの指に遺体安置所に運ばれた時にはなかった血が付いているのと、壁に血で記された
YOU(お前)」という文字を見せた。

「銃を口に入れ、弾は脳を貫通。
後頭部はきれいに吹っ飛んだのに彼はなぜ生きている?」ホームズ
「・・・・?・・・彼女だろ?彼じゃなくて彼女」ワトソン
「あぁ・・・そうだな・・・」

 おんや・・・何か現代のシャーロックとリンクしとるぞ〜って思ったのよ〜

 その後、同じ状況で5人の男性が自宅で殺され、壁には「YOU(お前)」の文字があった。

 捜査は進んでいるのかしら〜?
下宿を出て邸に戻ったワトソンの元に電報でホームズから呼び出しがかかった。
行き先は『ディオゲネス・クラブ』。
と言えばもちろん相手はマイクロフト(マーク・ゲイティス)。

 ホームズがここに来るのって初めてじゃないの〜?
ここは喋っちゃいけないんでホームズは手話を使っていました。
ワトソンも頑張って手話を学習したみたいだけど間違っていたぞ (* ̄m ̄)プッ


 って、マイクロフトったら、すんごい太って巨大化しとる。
ソファの回りには食べるものが一杯ならんでいる。
原作がそうなのかな?
現代版ではランニングマシーンとかも使って体重はコントロールしてたよね?

 兄弟でマイクロフトの余命を賭けてたわ〜
シャーロックは3年四ヶ月と11日。(最終的には2年11ヶ月と4日に変更)
マイクロフト自身は3年。


 マイクロフトがシャーロックを呼びつけたのは『目に見えぬ敵の脅威が迫りつつある』と警告するためだった。
でもその敵が何なのかは自分で調べろってよ。
マイクロフトはわかっているんだよね。
さらにレディ・カーマイケル(キャサリン・マコーマック)という女性の調査依頼を受けろと。

「どんな敵か教えてくれないと勝てないでしょ?」ワトソン
「勝ちはない。こちらの負けは決まっている」マイクロフト
「なぜ?」
「正しいのは向こうだから」

 相変わらず禅問答みたいな会話だよ・・・( ̄∇ ̄;)

 さて、レディ・カーマイケルの依頼は夫のサー・ユースタス・カーマイケル(ティム・マッキナリー)を守って欲しいというもの。

 ある朝、夫宛ての封筒を開けたら5粒のオレンジの種が入っていた。
それを見てごまかしたが明らかに怯えていた。
夫が言うには『死神』からのものらしい。

 その二日後の夜、ユースタスは窓から女が見えたと騒ぎ出した。
「あの女の狙いは私だ!あ〜神よ!犯した罪の報いがついに!」
でも、レディ・カーマイケルには何も見えなかった。

「誰を見たの?」
「あの女・・・あの花嫁だ・・!」

 そして今朝になって婦人も一緒に、庭でその花嫁に遭遇。

「あれは・・・エミリア・リコレッティだ・・・・」
「聞け。ユースタス・カーマイケル、今夜お前は死ぬ」

 そう言って花嫁は消えたそうな。


 ホームズは旦那さんを助けると約束し、列車でワトソンと共にカーマイケルの邸へと向かいましたぞ。
でも、ちょこっとユースタスに会っただけで戸締りをきちんとするよう伝えて消えたけどね。

 ホームズによるとオレンジの種はアメリカの習わしで処刑を意味するそうな。
そしてユースタスは否定したけどその表情には罪悪感が見られた。

「カーマイケルはわかっている。自分が罰せられる理由も」
「エミリア・リコレッティと関係が?」ワトソン
「あると思う。人には誰でも過去がある。
亡霊は光を際立たせる影、彼が恐れているのは殺されることだけじゃない。
蘇ったリコレッティ夫人に地獄に引きずっていかれると信じているんだ」
「ナンセンスだな」
「全くだ。銃は持ってきた?」
「銃が亡霊に効くか?」
「その通り。銃は?」
「持ってる」
「よーし!ついてこい。獲物は放たれた」

 (* ̄m ̄)プッ・・・この銃のくだりも懐かしい。
必ず一回否定するんだよね、ワトソンったら。


 夜になり、カーマイケル邸のそばで亡霊を待つ二人。
話題に詰まり、なぜか結婚を勧めるワトソン。

 で、この時二人の会話に出て来たんだけど、ホームズの懐中時計には
「あの女」・アイリーン・アドラー (ララ・パルヴァー)の写真が入ってるんだってよ〜!
ワトソンったらホームズが寝ている間に盗み見したそうな。ジェラシーかしら〜?


「友として君を心配する人間として聞くが・・・君はなぜそうなった?」ワトソン
「あ〜ワトソン・・・僕を作ったのは・・・僕自身・・・赤ひげ・・?」ホームズ

 どうやらホームズには赤ひげの鳴き声が聞こえたようです。
なにか変・・・この世界にいろんな想念が紛れ混んできている・・・
ホームズに危機が訪れると「赤ひげ」が連想されるんだよね。こりはいったい・・


 そんな話をしていたら、邸のそばにエミリア・リコレッティらしき者が現れ・・・
彼女を追いかけていたら、邸内でユースタスの叫び声が聞こえた。
そしてレディ・カーマイケルの泣き声も・・・
カーマイケルは胸を刺され死んでいた。

 例によってホームズだけがユースタスの元へ向かい、ワトソンは残るよう命じられたんだけど、その時、ワトソンはリコレッティ夫人の幽霊をはっきりと目撃した。

 その後、レストレード警部が現場を確認しに来たんだけど、ユースタスの死体にはホームズが見た時にはなかったタグが付いていた。
『miss me?  (会いたかった?)』

 ホームズの脳内でマイクロフトとの会話が始まる。
話題はもちろんモリアーティ。
ホームズが滝壺に落としたはずだが、その遺体は回収されていない。


「お前は意図していたより深みに潜りすぎている。リストはあるか?」M
「なんの?」H
「すべてのだ。リストが必要になる」

 ポッケからリストやらを取りだし、マイクロフトに渡すホームズ。

「いい子だ」M
「まだ、書き終えていない」
「モリアーティはそうは思わないだろう」
「混乱させて・・・よそ見させる気だ・・・」
「奴はレンズに入ったひび、香料に入ったハエ、データに入ったウィルス」
「僕は、これを終わらせないと」
「もし、モリアーティが滝壺から蘇ったなら、お前を探しに来る」
「臨むところだ」
「・・・・・・・あぁ・・・だろうな。残念ながら」

 そして・・・ベーカー街のあの部屋で精神の宮殿に籠るホームズ・・・
二日間も食事も取らず座りっぱなしのホームズをハドソン夫人とレストレードが心配しております。

「何をしているんだろう・・?」レストレード
「待っているんですって」ハドソン夫人
「何を?」
「悪魔を。来ても驚かない。いろんな人が来るもの」

 そしてその悪魔がついに現れた。

「聞かなくても全部わかっているよな?」モリアーティ
「お前も僕の答えはわかっているはず」ホームズ
「弾丸のように」

 モリアーティって時代が変わっても全く変わらないわね・・( ̄∇ ̄;)
キャラクターできあがってるからね。
彼らのいちゃつくような言葉遊びの応戦が楽しいわ〜
そしてモリアーティが銃を向けると即座にホームズも銃を!
いや〜ん!なんてしゅてきな場面を用意してくれるのかしら


「何が欲しい?」M
「真実」H
「それ?真実はつまらん。犯罪現場に僕が出向くはずがない。
哀れなサー・ユースタス。ああなるさだめだ」
「殺れたはずはない」
「あ〜!だからもうよせよ!どうだっていいくせに。
サー・ユースタスも花嫁も、君が興味を引かれることはただひとつ」
「やってることはわかっている」

 部屋が地震のように揺れ始めたぞ。

「銃を口に入れて撃ち後頭部はふっとんだのに生き返った。
不可能だ。でも花嫁は・・・
君はその方法が知りたい!どうしても知りたい!でないと君の世界は終わる」M
「僕を止めるために・・・混乱させてよそ見させている」H
「他の事件を思い出さないか?だって太陽の下、新しいことはない。
あれは・・・何だっけ?ナニ事件だ?あ・・覚えてる?
もう少しだ。あともう少しで・・・・」
「思い出すぞ」
「ここまで・・・出てきてる・・・」

 モリアーティは自分の舌の上に銃口をのせた。
部屋の揺れはさらにひどくなった。


「間違えて指に力を入れたら、壁紙が台無し。君も死ぬぞ」H
「・・・・・・死は新しいセクシー・・・」M
「なんだ?」
「死は新しいセクシー」

 そう言うとモリアーティは口の中の銃を発砲させた。
でも、何も変わらず頭もそのまま。


「頭のもやもやがふっとんですっきり〜♪」M
「なんで生きてられるんだ・・・」H
「どう?僕・・・」くるりと回ると後頭部だけが無くなっている。
「頭を吹き飛ばしたのにどうして生きていられる?」
「逆毛立てるか・・・」
「お前は死んだ。何で死んでいない?」
「人間は落ちるから死ぬ訳じゃない。わかるだろ?落ちるからじゃな〜い。
落ちるからじゃな〜い・・・・地面に着くから

 その言葉でビクトリア朝時代のホームズの部屋は崩壊・・・
場面はシーズン3のラスト。東ヨーロッパへ極秘任務へと向かう機内のシャーロック。
飛び立ったんだけどマイクロフトの命令で戻ってきたんだよね。

 まだ夢うつつのシャーロック・・・
どうやらいつものようにお薬でトリップしていたようです。
実は今までの話はシャーロックの精神の宮殿内でのできごとだった。
マイクロフトから電話を受けた後の5分間の間に彼の脳内にある1895年の事件データを再現していたのさ〜
マイクロフトやジョンとメアリーがシャーロックの座席に近寄ると・・・


「戻らないと!もう少しでわかりそうだったのに!」

 マイクロフトはシャーロックに「リスト」を渡すよう言った。
ビクトリア朝時代のマイクロフトとの会話で「リスト」のことが出ていたけれど
以前、シャーロックとマイクロフトは取り決めをしていたそうな。

 最初「リスト」の意味がわからなかったんだけど、3度目ぐらいで
お薬のリストであることが判明( ̄∇ ̄;)ハハハ
マイクロフトが『搭乗前からハイだった』と言っていたから、乗る前からやっていたようです。


「どんな路地裏、安宿で見つけてもわかるように、リストを作れと」M

 この兄弟、相変わらず不思議な関係だけど、二人だけにわかる絆もあるようです。

 ジョンがリストを見て驚いているうちにメアリーが『エミリア・リコレッティ事件』を
チャチャっとスマホで検索。

「私も手伝おう。情報局保安部の最高機密にアクセスして・・」マイクロフト
「今、そこを見ているとこ」メアリー

 さすが諜報員・・・( ̄∇ ̄;) やること早いワ・・

「・・・・・!!・・・・保安部のセキュリティをどう思う?(-公- ll)」M
「そうね。かけた方がいいわね。『エミリア・リコレッティ』未解決」メアリー
「全員、5分間黙ってろ!!」シャーロック

 ジョンの「ホームズ、モルヒネ?コカイン?今日はどっち?」という言葉で
シャーロックはまた19世紀に戻って行った。
ホームズは迷宮入りだった『エミリア・リコレッティ事件』の真実に辿り着いた。


 コカイン摂取のことでワトソンから説教された後、メアリーの電報を受け取った二人は出動。
元教会だった場所で彼女と落ち合うと犯人たちと対面しましたぞ。

 『エミリア・リコレッティ事件』はある集団が起こしたものだった。
ホームズは何やら被り物をして同じ衣裳を着ている者たちの前で最初の事件から説明し始めました。
そもそもエミリア・リコレッティは自殺していなかった。
自殺したように見せかけてそっくりの別人の遺体を置いておいた。
遺体霊安室にあったのはその死体。

 その間に本物のエミリアは夫を殺害。
仕事が終わると仲間に自分を撃たせた。
その後、協力者が霊安室の遺体を本物のエミリア・リコレッティのものとすり変えた。

「なぜそんなことを?死んでまで」メアリー
「大儀には殉教者が、戦争には特高任務がつきものだが、これもまさに戦争。
人類の半分ともう半分の戦い。
僕達のすぐそばにいる目に見えない軍隊は家事をこなし、子供達を育てる。
無視され、見下され、ないがしろにされ、投票権さえ与えられていない。
だがその軍隊は大儀のために立ちあがった。
太古から続いている不当な扱いを正すために。
ワトソン、兄は正しかった。これは負けるべき戦いだ」

 これはしいたげられてきた女性たちによる男達への復讐だった。
彼女たちは同盟を結び協力しあい幽霊による連続殺人事件を工作した。
ホームズの唯一の疑問はなぜレディ・カーマイケルが自分を雇ったか。
それを彼女に尋ねると、レディ・カーマイケルがモリアーティに!


「ジャジャ〜ン」M
「違う・・・お前じゃない!ありえない・・」
「真面目にやれよ、まったく。衣裳だのドラだの。
犯罪の黒幕はドラなんか持っていない。派手な衣装もだ。
ばかばかしいったらない・・・ゴシックすぎ、イカレすぎ。
いくら君でも訳がわからなくて当然。ここに現実はない。何一つ」

「何の話だ?」ワトソン
「君の頭の中」
「シャーロック!ホームズ!」ワトソン
「夢の中だ」

 シャーロックは精神の宮殿から現実に戻って来た。
彼はエミリア・リコレッティの死体を掘り返したいと言いだしたぞ。
エミリア・リコレッティの偽装自殺に使われた遺体が一緒に入っていると予想したらしい。
メアリーが埋葬場所を突き止め、マイクロフトがコネを使って実現させたさ。
ジョンはシャーロックが薬のせいで変になっていると思って現実に目を向けるよう説得したんだけど言う事を聞くシャーロックじゃないしね。

 お墓には『エミリア・リコレッティ 死してなお忠実な愛する姉妹』と記されております。

 掘り返した棺の中には遺体はひとつしか入っていなかった。
棺の下にも何も埋まっていなかった。
必死に掘り続けるシャーロックに諦めるよう説得するレストレードとマイクロフト・・・

 あぁ〜〜シャーロック・・・やっちまったな・・と思っていたら・・・
腐ったエミリア・リコレッティの遺体が動きだし・・・
「忘れないで・・・忘れないで・・」と歌い始め・・・シャーロックに襲い掛かった!


 目が覚めたシャーロックが居たのは19世紀にモリアーティと最後に対決した滝壺のそばの崖の上。
「あぁ・・・そうか・・・僕はまだ寝てるのか・・・」
そばにはモリアーティが立っております。

「深い!深い!深すぎる!!
おめでとう!自らの精神の宮殿で死ぬ人間は史上初!」

「この舞台、ちょっとメロドラマだな」S
「君と僕で・・・?全然だ!」
「お前はなんだ?!」
「よく知ってるだろ。僕はモリアーティ。犯罪の帝王だ」
「モリアーティは死んでる!」
「死なないよ。君の頭の中では。
自分の脳をハードディスクだと言ったね。ならば僕はウィルス。
君と僕はこうして終わる。いつもここで!いつも一緒に!」
「君はすばらしい頭脳の持ち主だ。敬服する。
僕と同等の頭脳だと認めてもいいほどだ」
「感動した。光栄だよ」
「しかし断崖絶壁で素手で格闘ということになれば、落ちるのは君だ。話にならん」

 狭い崖の上で格闘を続け「一緒に落ちるか?」とモリアーティが迫っていると・・・
ワトソンが現れ銃を向けた。

「教授、友人を離してください。
私の見るところ、あなたをうっとうしがっているようなので」ワトソン
「二人がかりなんてずるい!」
「私らはいつも二人で一組。教授、膝をついて。両手を頭の後ろに」
「ありがとう、ジョン」S
「いつからジョンて?」J
「聞いたら驚くぞ」
「驚くか・・・起きろよ、シャーロック!私は作家だ。出番はわかる」
「だよな。さすがだよ、ジョン」
「どんな奴だった?もう一人の私、別の世界の」
「見た目より賢い」
「じゃあ、かなり賢い!」
「かなり賢い」

「オエッ・・・駆け落ちでもしろ!気色悪い」
「生意気な」
「不愉快だ」
「私がやっていいか?」J
「あぁ、どうぞ」S

 ジョンが蹴っ飛ばすとモリアーティは滝壺に落ちていった。
そして、目覚めるためにシャーロックも飛び込む準備を始めた。


「いいのか?」J
「僕は落ちても必ず生き延びる」
「どうやって?」
「初歩的だよ。ワトソン君」

 帽子を瀧の中に放ると、シャーロックもその中にダイブした。
シーズン2のラストのように。


 そして、やっと本当にシャーロックは目覚めた。
「会いたかった?」S

「シャーロック、平気か?」
「薬をやりすぎたから入院しなきゃ」メアリー
「時間がない。ベーカー街に帰る。モリアーティが戻った」S
「それでお前が薬から・・・救われるならいい」M

 シャーロックはマイクロフトが戻したリストを破り捨てた。

「もう必要ない。現実の事件、仕事がある」
「シャーロック、約束だぞ」M
「ここで何をしている?!早く僕の恩赦を決めてこいよ、兄貴だろ」

「ワトソン先生・・・弟をどうか・・・よろしく」M
「・・・・(うなづく)」J

 マイクロフトはシャーロックが破いたリストを拾って手帳に挟んでいた。
開いたページには『赤ひげ』の文字が・・・
コレもシーズン4に繋がるのかねぇ・・・


「シャーロック、モリアーティは生きてるのか?」J
「僕は戻ったと言ったんだ」S
「じゃあ死んでる?」メアリー
「もちろん。脳みそが吹っ飛んだんだ。薬をやってまで証明した。
モリアーティは死んでる。間違いない。
しかも僕には次に奴が何をするかわかっている」


 車に乗り走りだす3人・・・
ラストは19世紀のホームズとワトソンのシャレた会話で締めております。

 いや〜おもしろかった!
シャーロックの精神の宮殿の奥深さ。そしてその構造の巧みさ。
ありがちなように見えてすごく斬新な設定だったし
すっきりとスマートな展開は相変わらず。

 モリアーティ復活から構築されたシャーロックの精神の宮殿内で
モリアーティは常にシャーロックを闇の世界に誘い、秩序を乱すまさに『ウィルス』のような存在として活躍していた。
それは21世紀の現実世界でも同じだったよね。
悪い妖精パックのような。

 そしてそんなシャーロックの精神世界の良心のような存在のジョン。
ジョンはシャーロックにひらめきを与え、現実世界と繋いでいる
(と、シャーロックは認識している?)。
シーズン3でメアリーに撃たれ瀕死の状態になった時のように
ジョンの存在がシャーロックの精神の宮殿内で果たす役割は
非常に大きく、混乱の中の道しるべのようだとわかったよね。

 精神の宮殿内の物語であるため、意味不明の会話も多かったけど(私には・・( ̄∇ ̄;))
その謎もシーズン4に繋がるかもと思うとわくわくするぅ〜
遊び心も満載でファンにはたまらない特別な一遍です。
シリーズを順番に見た方がおもしろいでしょうな〜

 さて、モリアーティはやはり死んでいる。
とするとあの映像は誰がしかけたのか・・・
エミリア・リコレッティの墓石に刻まれていた
『エミリア・リコレッティ 死してなお忠実な愛する姉妹』
という言葉がヒントでしょうか。
シャーロックが根絶したはずだけど、まだ隠れた残党がいたのか・・
早くシーズン4が見たい〜!!
いつ放送になるのか早く告知しておくれ〜


 「SHERLOCK(シャーロック) 4」 第1回 六つのサッチャー
 「SHERLOCK(シャーロック) 4」 第2回 臥(ふ)せる探偵
 「SHERLOCK(シャーロック) 4」 第3回(最終回) 最後の問題

 「SHERLOCK(シャーロック) 3」 第1回 空(から)の霊柩車
 「SHERLOCK(シャーロック) 3」 第2回 三の兆候
 「SHERLOCK(シャーロック) 3」 第3回(最終回) 最後の誓い

 「SHERLOCK(シャーロック) 2」 第3回 ライヘンバッハ・ヒーロー
 「SHERLOCK(シャーロック) 2」 第2回 バスカヴィルの犬(ハウンド)
 「SHERLOCK(シャーロック) 2」 第1回 ベルグレービアの醜聞

 第1回 ピンク色の研究
 第2回 死を呼ぶ暗号
 第3回 大いなるゲーム

ねこちゃん

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この記事へのコメント

1. Posted by ヨーコ   2016年06月27日 07:17
現実におこる事件も難解なのに
シャーロックの頭の中でおこる事件はもっと難解。
常に頭の中でこんな難解な事件と向き合っているんじゃ
休まる時がないよね〜。
その繰り返しでシャーロックは作られたんだなぁって理解したよ。
頭の中でお兄さんを太らせちゃう所がご愛嬌だったね(笑。
改めてカンバーバッチ様は唯一無二の役者さんだね。
私も早く新シーズンを見たい!!
2. Posted by きこり→ヨーコさん   2016年06月27日 21:44
>常に頭の中でこんな難解な事件と向き合っているんじゃ
休まる時がないよね〜
すごいよね。しかも5分ぐらいの間にあんな壮大なことになってるっていったい・・・( ̄∇ ̄;)
でもだからこそシャーロックは瞬時にいろんなことを分析し結果を出しているんだろうけどさ。常にアドレナリン出てんのかしら・・
天才の思考って細部までゴージャス!って思ったよ(笑
脳内イメージでもそれぞれの個性と相手への思いがはっきりしていておもしろかったよね。この人がこの役でってのがシャーロック一座の芝居みたいだった。
なんか原作の挿絵ではマイクロフトは太っているみたいよ。
それにしても太り過ぎだよね。
>改めてカンバーバッチ様は唯一無二の役者さんだね。
いや〜見る度にさらに好きになるよ。
CSでシャーロックを放送した時のクイズでカンバーバッチ様のポスター当たったから
毎日有難く拝ませてもらっているよ( ̄▼ ̄)
脳内イメージでシャーロックの

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