「ちかえもん」 最終回 曽根崎心中万吉心中(そねざきしんじゅうとまんきちのおもい)「あさが来た」 第23週 大番頭のてのひら 第133話

2016年03月05日

「あさが来た」 第22週 自慢の娘 第131話・第132話

 お父はん(升毅)の後悔・・・それは二人の娘のことだった。

「はつ。お前には・・・苦労させてしもた」
「いいや、お父はん。うちはあのお家に嫁げてよかった。
うちはお父はんが選んでくれはった道のおかげで、あの旦那様に嫁ぐ事ができて
藍之助や養之助も生まれて、こないに幸せな事はあらしまへん。
せやさかいお願いだす。
決してもう、後悔やなんて思わんといとくなはれ」はつ(宮崎あおい)
「せやな。
そない思たら、あない楽しそうにしてる孫に失礼やなぁ」

 残された時間が少ない人に憂いを残させたらあかん・・
でも、はつの言葉に嘘は嘘はない。
本当に心から幸せを感じているのが伝わってくる。


「わしがあの時・・・おなごやいう事にこだわらんと、もっとあさの思うように
学問させてやっとったら、ひょっとしたらもっともっと偉いおなごになってたかも
しれへんて・・・
わしは親父のようには、あさの力見抜けへんかった。
あの子の一生懸命出ようとする芽ぇを摘んでしもてた。
せやけど、わしらが種まいたままほってたもんを新次郎さんが
時々水やって咲かせてくれはった


「いいや。ご存じのとおり、わてはな〜んもしてしまへん。
それに近頃あさはよう言うてます。
子どもの頃ちょっとも学ばしてくれへんて言うて嘆いてたけど
ほんまはぎょうさんの事学ばしてくれてたんやなぁて。
それに、これ以上あさに偉なられたら、それはそれでわてが困ります」新次郎(玉木宏)

 さすが新次郎はんや。気持ちのえぇ答えだす。
この人は本当に頭がええ。
それを隠すのでもなく見せるのでもなく、まずその心根が伝わってくる。
美しい、そして大きな器の方や。
お父はん、そしてお母はん、やっぱりすばらしい選択でしたで。


 大阪に帰る前日、あさはお父はんと二人っきりで話すことができました。
忠興はおなごの大学校のために今井の目白の別荘の土地を寄付すると言うてくれましたで。

「お前の目指してるもんに、わしも寄付させてもらいたいんや。
これはお母はんと決めた事や」忠興
「お母はんと?」あさ
「せや。ここんとこ、お母はんとよう話してたんや。お前がこないになるやてなぁ」
何だすの?それ。ひょっとして褒めてくれてはりますのか?
嫌や・・・お父はんに褒めてもらうやなんて、くすぐっとうてかなわしまへん。
『こら!あさ』言われてる方がずっとよろし」

「フンッ。嫁に行く前も言うてたなぁ・・・ちょっともええ娘やなかったなぁて」
「へぇ。そしたらお父はんが言うてくれはりました。『それはこれから分かる事や』て」
「ええ娘やったで。今は自慢の娘になってしまいおったわ」
「・・・・(ノω;`)」
こら!あさ。
これはなぁ、学問好きのお前の芽ぇを摘もうとしてしもてた償いや。
そやから頼むさかいに受け取ってくれ。
ええか?お前のような学問好きがよう学べるような日本一の大学校
きっと作るんやで」
「へぇ!」


 人はこうやって死ぬ準備をしていくんやな。
後悔を伝えて償いができた忠興さんは幸せやと思う。
そしてあさにとっても父の「自慢の娘」言う言葉は残された人生生きていく上での
勲章になるんやろな。
ちらっとはつにも「自慢の娘」言うて欲しかったなと思うたけど。
HPはこちら


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 さて、翌年の春、千代(小芝風花)は女学校を卒業し、花嫁修業を開始。
宜(吉岡里帆)はあさ(波瑠)に口添えしてもらいあさの下で秘書見習いとして働く事となりました。

 役員秘書は亀助はん(三宅弘城)がおるからなぁ・・・
その下いうことやね。
でもハッスルしすぎて、亀助はん自分の仕事無くなるんやないかと心配してますで。


 おなごの大学校の建設場所はまだ決まりまへん。
東京に建てたら大阪の支援者の機嫌損ねるかもしれんしなぁ・・

 そんな中、ついに泉ちゃん(瀬戸康史)の『女子ノ教育ニ就テ』が出版され、
こちらもテンションうなぎ上り。

「これからこの本を大々的に売りに出して、新聞や何かに宣伝してもらって
もっともっと理解を得ようと思っとります!
*・;・^;・:\(*^▽^*)/:・;^・;・*.皆さんどうぞよろしゅうお願い致します!」


 宜ちゃんは千代の部屋に居候中。
おなごとしての道は全く違うけどお互いの生き方を認め合う仲良しさんだす。
で、千代いうたら『友達の話』ってことにしてMr.りんごのことを相談してますで。
ふと話を小耳に挟んだ新次郎はん、もちろん立ち聞き。
表情が険しくなってますわぁ〜(* ̄m ̄)


「名前も知らんお人の事が頭から離れへんさかい困ってんのやて」千代
「へえ〜それ、男の人?」宜
「うん。男はんみたいだすなぁ。
何べんか通りすがっただけで二度と会われへんお人やいうのに
忘れられへんよって困ってしもてんのやて」
「うん・・・何で会われへんの?」
「そら、遠いとこに住んではるみたいで。東京とか・・・」
「若い人?おじさん?」
「若い人。帝大生なんやて」
「帝大生!はぁ〜そら、憎むべきエリートやなぁ」
「うん。それでこの気持ちはどないな事なんやろなぁーーて」
「そないイージーな事、もう分かってしまいました」
「え?何!?」
「そら、初恋に決まってるやないの」
「は・・・初恋?」

「初恋・・・こら、あかん・・(-言-)・・」新次郎

『あさは寄付金集めや打ち合わせのため頻繁に大阪と東京を
行き来するようになりました』


 あら・・綾子様まで泉ちゃんの本の発送手配手伝ってくれてはる・・( ̄∇ ̄;)
秘書のお二人さんも頑張ってますで〜
おしゃべりしながらやってるんだけど、綾子様(松坂慶子)、泉ちゃんの線の細さを
心配しております。

 そこに伊藤総理に大学校のことを直訴に行った泉ちゃんが興奮しながら戻ってきました。
で、いつものように芝居がかった体で一部始終を報告。
結果的には伊藤総理から「力を貸す」いうお言葉を頂いたそうや。


「あ〜っ!やりはりましたなぁ!」あさ
「伊藤総理が味方につけばどんどん集まりますわよ!」綾子
「へぇ!」

『そのころ、はつの家では祝言の準備をしていました』

 繕いものをしながら、キジバトの声に聞き入っているはつに
惣兵衛はん(柄本佑)が風呂敷に包まれたもんを渡しましたで。
養之助(西畑大吾)も嬉しそうに見守っております。

「いつ渡そう思てたんやけどなぁ・・・ちょっと開けてみ?」惣兵衛

 中には美しい着物が入っていた。

「これ・・・どないしはったんだす?」はつ
「こないだ大阪行った時に買うたんや」惣兵衛
「いや・・こない高価なもん・・・」
「いや!お前に祝言の時に着てもらお思て、養之助とお金出し合うてな。
藍之助も出してくれたんやで。
あ・・・そない言うても昔着てたみたいな絹物でも何でもない。
そやけどなぁ、そない晴れの日ぃぐらいきれいにしたお母ちゃん見たいやろ、養之助も。もちろん、わしもな」

 も〜このさりげないLOVEアピールがしゅてきなのよっ!
いくつになってもはつが大好きねぇ・・・(///∇//)


「はぁ・・・お母様・・・お母はん・・・
うちは・・・なんていう幸せ者なんだすやろか
・・・露芝や」はつ

 思い出の露芝やねぇ・・
結婚したばかりの時、惣兵衛はんがはつ喜ばそ思うて反物たくさん並べて
選ばせてことがあったなぁ・・
そん中で選んだのが露芝やった。
地味やろかと迷っているはつに惣兵衛はんははっきり言ってくれた。


「地味やな。
せやけどええやないか。
露芝は派手さはあれへんけど美しい柄や。
はんなりとしているようで鋭さもある」


 あの頃からはつのことをよくわかっていたし、
ただ一人の大切な女性だったんだえよねぇ・・・


 大阪では千代の初恋発覚以来、機嫌悪しの新次郎はん・・・
そこに榮三郎(桐山照史)が血相変えた現れました。

「お兄ちゃん、えらい事だす!
雁助の奥さんから手紙があって・・・雁助、仕事中に頭打って倒れたて!」

「は?雁助さんが!?」
「頭て・・・」

「何で・・・!?」

『それは急な知らせでした』

 急だようーーー!
わたしゃ、まだうめとの復縁を諦めてないいうのに・・・
雁助はん!死んだらアカンでーー


 第1週 小さな許嫁(いいなずけ) 第1話〜第6話

 第2週 ふたつの花びら 
 第7話  第8話〜第10話 第11話 第12話

 第3週 新選組参上! 
 第13話 第14話 第15話・第16話 第17話 第18話

 第4週 若奥さんの底力 
 第19話 第20話 第21話 第22話・第23話 第24話

 第5週 お姉ちゃんに笑顔を 
 第25話 第26話 第27話 第28話・第29話 第30話

 第6週 妻の決心、夫の決意 
 第31話 第32話 第33話 第34話・第35話 第36話

  第7週 だんな様の秘密 
 第37話 第38話 第39話 第40話 第41話 第42話 

 第8週 京都、最後の贈り物 
 第43話 第44話 第45話 第46話・第47話 第48話

 第9週 炭坑の光 
 第49話 第50話 第51話 第52話 第53話 第54話

 第10週 お姉ちゃんの旅立ち 
 第55話 第56話 第57話 第58話・第59話 第60話

 第11週 九転び十起き 
 第61話 第62話 第63話 第64話 第65話 第66話

 第12週 大阪一のおとうさま 
 第67話 第68話 第69話 第70話 第71話 第72話 

 第13週 東京物語 
 第73話 第74話 第75話 第76話・77話 第78話

 第14週 新春、恋心のゆくえ 
 第79話 第80話 第81話 第82話 第83話 第84話

 第15週 大阪の大恩人 
 第85話 第86話 第87話 第88話 第89話 第90話

 第16週 道を照らす人 
 第91話 第92話 第93話 第94話 第95話 第96話

 第17週 最後のご奉公 
 第97話 第98話 第99話 第100話 第101話 第102話

 第18週 ようこそ!銀行へ 
 第103話 第104話 第105話 第106話 第107話 第108話

 第19週 みかんの季節 
 第109話 第110話 第111話 第112話 第113話 第114話

 第20週 今、話したい事 
 第115話  第116話 第117話 第118話 第119話 第120話

 第21週 夢見る人 
 第121話 第122話 第123話 第124話 第125話

 第22週 自慢の娘 
 第127話 第128話 第129話 第130話

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内容東京へとやって来たあさ(波瑠)たち。母の葬儀を終えたあと、はつ(宮崎あおい)は、病床の父・忠興(升毅)から苦悩を知らされる。すると、はつは。。。。そして忠興は、新次郎(玉木宏)にも、あさのことを。。。。 そのころ、あさは、千代(小芝風花)とともに、...
4. NHK朝ドラ【あさが来た】 第132回 感想  [ ドラマ@見取り八段・実0段 ]   2016年03月06日 01:41
あさ(波瑠)の娘、千代(小芝風花)が女学校を卒業する。千代の友人の宜(吉岡里帆)は、あさのもとで秘書見習いとして働き始めることに。花嫁修業をする千代には、気になることがあった。女子大学校設立を目指すあさと成澤(瀬戸康史)たちの活動の成果が徐々に現れ出す。
5. あさが来た (第132回・3/5) 感想  [ ディレクターの目線blog@FC2 ]   2016年03月06日 07:29
NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式) 第22週『自慢の娘』『第132回』の感想。 なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。 また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。

この記事へのコメント

1. Posted by しげ   2016年03月05日 17:34
新さんは「友達の話であってくれ」やったろうけど亀助はんとうめさんがトドメさしてしもうたねーwしばらく荒れるぞ新さんw
でも雁助はん心配やなー。こんな再登場って嫌すぎる。
2. Posted by きこり→しげさん   2016年03月05日 21:58
今日もうめさんと亀子がええ仕事してくれたわぁ〜(笑
新次郎はんもわかってはいたんだろうけど、とどめ刺されてもうた・・
雁助はんにはもっと違う形で戻ってきてほしかったよ。
なんでまた、こんな登場・・
3. Posted by emi   2016年03月06日 11:34
きこりさん、こんにちは。
今日と明日は雨予報だったりと春のようにも思えるけど、先週のように大雪もあったりするから、落ち着かないですよね。
私は大雪の時に札幌にいたので、帰れるか心配でしたが、無事に帰ることができてホッとしました(^-^;

金曜は、今井のお父はんの言葉が素敵でしたね。
あさにかけた「こら!あさ」の言葉は、今回は今までで一番温かみがあるように思い、あさは涙をこらえているのに、私はホロッときてしまいました。

>も〜このさりげないLOVEアピールがしゅてきなのよっ!
白蛇はんが、こんなにLOVELOVEアピールするとは、放送開始当初は思わなかったですよね(笑)
新次郎さんとは違って表情は豊かではないのだけど、さりげなく入れ込んできますよね〜。

やっと大学設立の話が本格化して、のぶちゃんと千代ちゃん、のぶちゃんと亀助さんのやりとりも面白いな〜と最近思いながら見ています(笑)
亀子、女子の間にいても普通に生き生きとしていて、笑っちゃいます。
スピンオフの亀子に異論はありません。
でも、五代様のスピンオフも作ってもらいたかったな・・・
まぁ、そちらは主任のほうで楽しむとしましょうか( `ー´)ノ
4. Posted by きこり→emiさん   2016年03月07日 07:16
おはようございます〜予報当たりましたよ〜
こちらは細かい雨が降っています。
おかげで温かいけど油断できないですなぁ・・・
emiさん、あの大雪でJRがストップした時札幌にいらしたんですね。
ホントこの時期の移動はヒヤヒヤしますよね。無事帰宅できてホントに良かった〜
>あさにかけた「こら!あさ」の言葉は、今回は今までで一番温かみがあるように思い
そうですよね。これが老いることなのかな・・と思いつつ、
素直に表現できるようになったのかな・・とも思われ・・
もともと愛情には厚い方だったとは思うのですが、父親として厳しく接するのも
辛いことだな〜と改めて思いました。
>白蛇はんが、こんなにLOVELOVEアピールするとは、放送開始当初は思わなかったですよね(笑)
新次郎はんと白蛇はん、愛情表現の仕方も違うけど、どちらも奥さんにぞっこんというところは同じ(笑
いい旦那様に恵まれましたよね。
はつの方は旦那様を育てた感が強いけどぉ〜
>亀子、女子の間にいても普通に生き生きとしていて、笑っちゃいます。
むしろ女子と一緒に居る方が自然なんじゃ・・?(笑
スピンオフ、亀子バージョンは私もかなり楽しみですが
ここは五代様でしょうよ〜!(笑
スケジュール抑えられなかったのかな〜?もはや売れっ子のおディーン様ですもんね。
きっといろんな作品が待っているんだろうな〜

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