「あさが来た」 第16週 道を照らす人 第95話「あさが来た」 第16週 道を照らす人 第96話

2016年01月23日

「ちかえもん」 第2回 厄介者初、井守黒焼(やっかいものおはつといもりのくろやき)

 いもり効果?!
見つめ合っていた徳兵衛(小池徹平)とお初(早見あかり)は手に手を取って
消えて行きましたで!


「すまん・・・わしの間違いでこないなことになるとは・・
お前になんと言うたらいいやら・・・」門左衛門(松尾スズキ)
「・・・・・良かった!」万吉(青木崇高)
「え?」
「お初が笑た!」
「・・・・・」
「初めてお初が笑たんや・・・・o(TヘTo) クゥ」
ほんまにあほやなぁ・・・お前は ( ̄ーÅ)ホロリ」

 めっちゃええ子やん!万吉〜〜!!
おばちゃん、そんなアホな子大好きやねん・・・

 そしてちかえもーん!心中のもとはアンタが作ったんかーーい?!
そしてら話違ってくるがな・・って思ったけど、まだ裏があったのね〜( ̄∇ ̄;)


『と、若者たちの恋物語にちょっぴり胸キュンしたワシやったが・・・
書けてな〜〜い!
今日も一行も書けてな〜〜い!


 んが・・・「天満屋」の帰りに竹本座によって人形さんたちに挨拶していた門左衛門の中で、人形とお初が突然重なりましたぞ!

『なんでや・・・?』

 おっ!ついに脚本の神様が舞い降りたか?
いんや、一瞬のひらめきだした。


『あの時、お初が笑たんは井守の黒焼の効き目なんぞではなかったことを
この時のワシは知る由もなかったのである。
・・・・ってな陳腐な言い回しはワシのプライドが許さんのである』


 お初は狙ってたんか〜
このあほボン落として地獄から逃げようと計った訳や。
遊び人と言っても徳兵衛ちゃん、意外とおぼこいのか?
お初の狙い通り恋に落ちたようです。
さてさて・・・ここからこの恋物語がどのように変わっていくのか・・・

 今回も落語がうまいこと溶け込んだ話、楽しませてもらいました。
万吉はまるで落語の精みたいやな〜
エネルギッシュでかわいくて邪魔にならない。
いつのまにか人々の心に入り込み気持ちを明るうしてくれる不思議な子。
万吉がいる江戸がおもろくてしょうがない。ずっと見ていたいよ。
HPはこちら


 さて、嫌がっていたのに筆も進まんからやることもないんか、
ちかえもんは万吉と共に不孝糖売りをしております。

「♪ 不孝糖〜不孝糖〜♪ 
おやおやおやおや〜親不孝の不孝糖〜♪」
万吉
親不孝の不孝糖〜〜」ちかえもん
「ほい!親を泣かせてやろうとて〜」
「うるさいな・・・」
「拵え初めた不孝糖!〜」
「はい」
「美味しいで!」
「はい ()´д`()」
「売ったろか!」
「・・・あ」
「いっぺん食うたら止められへん!」
「・・・・・・」
「♪ ソレ!不孝糖〜不孝糖〜♪ おやおやおやおや〜♪」
「(通り過ぎる人に)すんまへん・・・(-_-;)」
「♪ 親不孝の不孝糖〜♪」

 本日も絶好調。パワー充実、笑顔がはじける万吉と
逃げたしたくてたまらん青ざめたちかえもん・・・
たまりまへんな〜(* ̄m ̄)プッ


曾根崎心中・冥途の飛脚 他五篇 (岩波文庫)


 家に入り浸っている万吉はちかえもん母の喜里をすっかり味方につけております。

「鯖をさばける人に悪い人はおりません」喜里(富司純子)
「篭絡されすぎでしょうーーーー!」ちかえもん

 喜里さん、不孝糖の味の改善にも協力的。

「母上の忌み嫌う親不孝を勧めるアメですよ?!」ち
「信盛、万吉殿の商いの邪魔をしてはなりませぬよ」喜里
「・・・・・・(꒪⌓꒪)・・・」

『♪ かな〜しくぅて〜かな〜しくぅて〜とても〜や〜りぃ〜きれぇ〜ない ♪
♪ このやるぅ〜せぇないモヤモヤを 誰ぇ〜かに〜つげようかぁ〜♪
(「悲しくてやりきれない」のメロディーで)』


 アホのくせしてすぐに人のハートをがっちり掴む人気者の万吉がしゃくに障るーーと
思いながら、しゃあないな〜と諦めのいい50男・・・


 ちかえもんの息抜きは「天満屋」のなじみの遊女・お袖(優香)にぐちること。
さて、「天満屋」には主人の吉兵衛が島原から引き抜いてきたお初という遊女が入った。しかし、このお初評判が悪いったらありゃしない。
顔はきれいだが愛想なし、なげやりな態度で客を怒らせてしまう。
女将のお玉(高岡早紀)も手を焼き厄介者扱い。

 そのお初に万吉が恋をした。(* ̄□ ̄*;)→ ドキューーン!!
その戸惑いをちかえもんにぶつける万吉っさん。

「これがおなごに惚れるっちゅうやつでっか?」万吉
「お前、いったいいくつやねん?!」ち
「いくるに見える?
「もったいぶったおなごかっ?!オマエはぁ〜
しかもそのホンマに年知りたいおなごの隣のブサイクなおなごか!」

「決めたっ!わいはそのおなごを嫁はんにしまっ!」

 おなごが惚れるっちゅう工夫を教えて欲しいと懇願されたちかえもんは
このうちどれか一つでも身に備わっていれば「おなごができる十か条」を教授したった。

「一見栄、二男、三金、四芸、五精、六おぼこ、七ゼリフ、八力、九胆、十評判。
しかし、オマエときたら・・身なりは悪い。顔も端正とは言えん。
金はない。芸はない。みてみい!これでもう四までアカンワ!」
「でも五から先はおますがな!」万吉
「あぁ、『五精』っちゅうてな、精だして一生懸命こつこつ働くこっちゃ」
「ワイ、精だして働いてまっせぇ〜」
「不孝糖売りとかしょうもない商い、遊んでんのと一緒や!」
「失礼やなぁ〜ほなら六はなんでんの?」
「『六おぼこ』っちゅうてな、おぼこかったら年増が惚れる」
「この度のおなごは年増やおまへんねん」
「『七ゼリフ』や」
「おっ!それやったらワイ得意でっせぇ〜」
「お前はようしゃべってるだけで中身があらへん」
「ヒドイ言われようやな〜」

「『八力』ちゅうてな、手のひらに湯飲み茶わんを乗せて、力入れたらパチンと割れる」
「なんやしょうもない!湯飲みぐらい。わい、この間すりばち割ったがな!」
「エライ力やな」
「落としたんや」
「アカンがな」
「九は何でんの?」
「『九胆』っちゅうてな、肝っ玉。度胸のことや」
「おっ!それやったら、ワイ、おまっせぇ〜!」
「うーーん・・確かに度胸はありそうや」
「えっへ・・ほな十は?」
「『十評判』っちゅうてな」
「ワイの評判どうだす?」
「うん・・・・まぁ・・アホで、お調子もんで・・・
まぁ、ええ加減なことば〜っかりしてるくせして・・人気者やんなぁ・・・・
「なんやえらい悲しそうでんなぁ?」
「ええ?!いや!そないなことは!」
「ちかえもんが悲しいんやったら、わい評判が悪いってことで結構ですわ」
「・・・すまんな゜(o^-^o) ウフッ」

 なんやコレ!落語が漫才になっとるがな(≧m≦)
10のうち半分はクリアーしとったと思うけど、ちかえもん判定でゼロってことになり・・・
しつこくさらなる工夫をせがまれたもんで『いもりの黒焼き』に頼れと教えた。
なんでも飲んで初めて見たもんに惚れるんやて。
早速、万吉はいもり探しに飛び出して行きましたとさ。


 さて・・・ちかえもんにも心境の変化がありました。
「天満屋」でお初に酒をかけられたのをお袖が拭いて慰めてくれている間に・・・
(* ̄□ ̄*;)→ ドキューーン!!

 褒め言葉に飢えているのでしょうか〜?
一度ドキューン!となると、お袖の言葉すべてが自分を思うが故に聞こえてしまう。
そうなると相乗効果でどんどん気持ちが高まっていきますワ。


 そんな時、万吉が平野屋の跡継ぎで、放とう息子の徳兵衛のお座敷にいもりと共に乱入。
騒ぎを聞きつけちかえもんもお袖が駆けつけた。
座敷はあっというまに万吉の世界になってもうた。
場の空気を壊されしらけてしまった徳兵衛は万吉に謝罪を要求。
とりなそうとしたちかえもんは巻き込まれ土下座を強要されることに。

 ええ年をした大人が土下座なんて早々気軽にできるもんやない。
しかもついさっき恋心が芽生えたお袖の前で。


『誰がそないなことするかい。
けど・・・しゃーないやーーん!


 気持ちはしゃーないと思っても、体が拒否しとる・・・

「はよせい!この腐れ物書きが!」徳兵衛

『仕事のうなったら困るもーーん・・・
浄瑠璃書けんようなったら困るもーーん・・・』


 な、なんとか膝をつきましたで。でもお手てが・・・

『見るな、お袖!見んといてくれぇ・・・』

 何とか手をつき、頭がぎぎぎーーっと下がってきた・・

「ちかえもん!」万吉
「・・・・!」ち
「ワイは不孝糖売り万吉や」
「不孝糖売りぃ?」徳兵衛
「親不孝をしたいもんがなめる不孝糖を売って歩いてるもんや。
けどな、オマエみたいな腐れ親不孝もん、こっちから願い下げやっ!
「はあ?」

『いや、おかしいから。
「願い下げ」て、言葉がおかしいから!』


「ナニ言うてんねん、こいつ」

『もっともな反応や』

「なんやようわからんけど、エライ失敬なこと言われてるのだけはわかる」徳

『正解や』

「おい、あほボン」万吉
「なんや、コラ!いもり男が!」徳兵衛

『何の話や・・・』

 アホ同志勝負はつかず、結局、主人が入ってきてこの訳のわからんケンカは強制終了。ちかえもんも土下座をせずにすみましたワ。

 いやいやいや・・ストーブはん、エライやな男やないの〜
何が不満なのか、ええ年して家業には一切関わらず、
父親の忠右衛門(岸部一徳)にも常に反抗的。
そのくせ平野屋の財力をあてにして放蕩三昧、
腹を立てれば平野屋の権勢を盾に言いたい放題。
本物のどアホや。


 帰宅した万吉とちかえもんは不孝糖作りに励んでおります。

「お前、そないなもん使うてお初の気い引いて、それでホンマにええのんか?!」
「へ・・?」
「男やったら、正々堂々とお初を惚れさしてみい!」
「・・・・・・・!」
「みい!」
「あんた・・・めずらしゅうええこと言うたな・・」
「めずらしゅうとは何や」
「アンタの言う通りや!
ワイも男や!こんなもんには頼らんで!
ピューッ!≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノ」

 素直なやっちゃ・・・(* ̄m ̄)プッ

「あほで良かった。
こないなもんがホンマに効く訳あるかい・・」ちかえもん

 ところがなんと言うことでしょう。
パラパラと猫のいる庭先に捨てたら、魅了されたらしい猫が現れ密着しましたぞ。
w( ̄Д ̄;)wワオッ!!


 そうなると姑息とはわかっていてもお袖に飲ませたくなるのがちかえもん。
お茶に混入させ、いらん言うてるお袖に無理やり飲ませましたがな。


『最初に見たもんに惚れる・・・・最初に見たもんに惚れる・・・最初に』
「どや?!」
「何が?」お袖
「なんか・・変わったことないか?」
「なんや。変わったことて」
「なんかや。なんか」
「えらい香ばしいお茶やったけどなぁ」
「・・・・香ばしい?・・・(匂いを嗅ぐ)・・・ゴマ?」

 さっき、天満屋の厨で勝手に不孝糖作っている万吉にまぶしたら美味しくなるやろと喜里から頼まれたすりゴマを渡したんやけど、間違っていもりの黒焼きの方を渡してしまったらしい。
慌てて万吉のところへ走るも、そんなこととは知らない万吉はごまと思っていもりの粉をまぶした不孝糖をお仕置きを受けて木に縛り付けられているお初に食べさせた後やった。

「万吉!間違うた!間違うた!アレはゴマやない。いもりの黒焼きや!」
「えっ?どういうこっちゃ・・」万吉
「お袖に飲ますいもりの黒焼き、間違うてお前に渡してしもうた!
アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ」

「え・・?お袖に飲ますいもりの黒焼き・・??」
「あ、ちゃちゃちゃ・・・・んーーちょ・・ちょ・・・ちょ・・ええがな!それは!」
「つまり・・・今お初がなめとる不孝糖はいもりの黒焼き入りっちゅうことでっか?!」
「そういうこっちゃやがな」
「えらいこっちゃ!」

 慌てて万吉は「なめて見る初めての男」になろうとお初の前に立ちふさがったけど・・・
遅かった・・・
もう帰り支度していた徳兵衛を見てしまいましたがな。
そして徳兵衛もお初だけを見ていた。
恋に落ちる瞬間を見てしまった万吉は呆然と立ち尽くすしかなかったがな。
初めてみるお初の美しく艶っぽい笑顔は徳兵衛のもんになってしもた。


 2回目もおもしろかった〜!
情けないツッコミを自分に入れ続ける哀愁のちかえもん絵巻。
竹本座の金主・忠右衛門様に朝鮮人参茶でプレッシャーかけられてたけど
スランプはまだまだ続きそうやなぁ・・・


 第1回 近松優柔不断極(ちかまつゆうじゅうふだんのきわみ)
 第3回 放蕩息子徳兵衛(あほぼんとくべえ)
 第4回 善悪不明九平次(ぜんかあくかくへいじ)
 第5回 標的、忠右衛門(ターゲットはちゅうえもん)
 第6回 義太夫些少活躍(ぎだゆうわりとかつやく)
 第7回 賢母喜里潔決断(ははうえきっぱりけつだん)
 最終回 曽根崎心中万吉心中(そねざきしんじゅうとまんきちのおもい)

usagi

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この記事へのコメント

1. Posted by くう   2016年01月25日 23:56
面白いねぇ( 〃▽〃)
総じて「ちりとてちん」の落語劇場がそのままドラマになっている感じ。
色彩が華やかでうるさかわいくて、お正月っぽい(笑)
男の人たちは面白く、女の人たちは艶っぽい。
生き生きしていて楽しいわ。

万吉の「お初が笑た。初めて お初が笑たんや。」でちょっとウルっとなったよ。
持っていかれるわーー!^^

>哀愁のちかえもん絵巻。

まさにそれだね!
2. Posted by きこり→くうさん   2016年01月26日 09:16
いや〜わたしゃ、今季は朝ドラ意外はこれのみだよ〜(笑
ほんと、おもしろいわ〜
>総じて「ちりとてちん」の落語劇場がそのままドラマになっている感じ。
そそ!それをさらに色を濃くしてにぎやかにしたっていうか・・
お正月っぽいって得点高いよね〜(笑
なんかめでたい気分で見ているよ。
>万吉の「お初が笑た。初めて お初が笑たんや。」でちょっとウルっとなったよ。
おらもーーー!藤本有紀さんの脚本がやっぱり好きだーー!って
思ったし、これはムネタンのための役だしドラマだと思ったよ。
生き生きと動きまわるムネタンを見ているだけで嬉しくなってしまうよね。

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