2016年01月16日
「ちかえもん」 第１回 近松優柔不断極（ちかまつゆうじゅうふだんのきわみ）
いや〜おもしろい！
ポップな落語って感じですな。
藤本有紀さんが生み出し、キャストとスタッフで創り上げた独自の近松門左衛門とその世界、人形浄瑠璃にも近松門左衛門にも全く興味がなかったわてが、始まってすぐにぐぐっと引き込まれましたで。
これはもちろん視聴決定。
遅くなるだろうけど、記事も書いていきたいと思います。
ＨＰはこちら
さて・・・元禄１６年（1703年）５月、大坂道頓堀で人形浄瑠璃「曽根崎心中」が上演されており、その世界に浸り涙する観客の姿を見た作者の近松門左衛門（松尾スズキ）もウルウルきていた。座主の竹本義太夫（北村有起哉）も観客と一体になっている自分を感じておりましたぞ。
『ここまで長い道行やったで・・・』門左衛門心の声
『大当たりや。
傑作浄瑠璃「曾根崎心中」の誕生やで。近松っつぁん！』義太夫こころの声
『義太夫さん。長らく待たせてすまなんだ』
『なんの。お釣りが来るわい』
『ほな、お手当弾んでや』
『・・・・・・・』
『聞き流すのか〜い』
『近松っつぁん。あんたは人形浄瑠璃の救いの神さんや』
『いや、救うたんはわしやあれへん。わしや・・・あれへん・・・』
このように、このドラマではこころの声が多様されます。
いやむしろ、こころの声中心でおます。
でも、心の声中でもキャストのみなさん、気ぃ抜いておりまへん。
魅せてくれまっせ〜一瞬たりとも見逃さんといてや。
時間はそれより前、元禄１６年の正月に戻ります。
竹本屋の座付き作家・近松門左衛門はスランプに陥っていた。
どれぐらいのスランプだったかというと・・・
武本屋金主である豪商・平野屋の大旦那（岸部一徳）主催の幕開けを祝う席でのことでございます。
竹本座の浄瑠璃を見た番頭の喜助による容赦ない批評をお聞きください。
「出来はいまひとつでございました」喜助
「ば・・番頭さん、またそないな戯れを・・(￣∇￣;)」竹本
「正直一筋６０年。ここで嘘は申せません」
『ももも・・・申さんかい！ここは嘘を・・！』門左衛門
「それは金主としては聞き捨てなりまへんな。不入りの訳は何だす？」大旦那
「さあ、それですわ」
『何であんたが答えんねん』
「何ちゅうたかて筋がおもろい事おまへん」
『言いたい放題かい？！』
「何や地味でねえぇ。正月早々にやる浄瑠璃やおまへんで」
『おおおい・・！ゞ(￣∇￣;)』
「すんません。近頃、筆が乗らんと近松がこない申しまして」竹本
『え〜っ！？ (ﾟДﾟ||)』
「いや〜私もどないしたもんかと思てますねんけど・・・」竹本
『わしのせい？皆、わしのせい？w▼￣□￣;▼!』
確かに通りは人で大賑わいなのに竹本座の客は3組のみ。
しかもみんな明らかにノッテないし飽きていたもんな〜
それは書いた本人確認済みでおま。
やさぐれた門左衛門は心の中でムチャぶりされた歌を歌うのでした。
『♪ 嘆き疲れた宴の帰り〜♪
♪ これで浄瑠璃も終わりかなとつぶやいて〜♪
（「大阪で生まれた女」のメロディーで）』
『どうも。近松門左衛門です。
浄瑠璃作者として名を残し教科書にも載ってるあの近松です。
「大河ドラマ」でナレーションさせてもろた事もある。あの近松です。
・・・が、今、歩いております元禄１６年正月のわし、そないな事知る由もございません。ただのスランプ中の初老のシナリオライターです』
ポップな落語って感じですな。
藤本有紀さんが生み出し、キャストとスタッフで創り上げた独自の近松門左衛門とその世界、人形浄瑠璃にも近松門左衛門にも全く興味がなかったわてが、始まってすぐにぐぐっと引き込まれましたで。
これはもちろん視聴決定。
遅くなるだろうけど、記事も書いていきたいと思います。
ＨＰはこちら
さて・・・元禄１６年（1703年）５月、大坂道頓堀で人形浄瑠璃「曽根崎心中」が上演されており、その世界に浸り涙する観客の姿を見た作者の近松門左衛門（松尾スズキ）もウルウルきていた。座主の竹本義太夫（北村有起哉）も観客と一体になっている自分を感じておりましたぞ。
『ここまで長い道行やったで・・・』門左衛門心の声
『大当たりや。
傑作浄瑠璃「曾根崎心中」の誕生やで。近松っつぁん！』義太夫こころの声
『義太夫さん。長らく待たせてすまなんだ』
『なんの。お釣りが来るわい』
『ほな、お手当弾んでや』
『・・・・・・・』
『聞き流すのか〜い』
『近松っつぁん。あんたは人形浄瑠璃の救いの神さんや』
『いや、救うたんはわしやあれへん。わしや・・・あれへん・・・』
このように、このドラマではこころの声が多様されます。
いやむしろ、こころの声中心でおます。
でも、心の声中でもキャストのみなさん、気ぃ抜いておりまへん。
魅せてくれまっせ〜一瞬たりとも見逃さんといてや。
時間はそれより前、元禄１６年の正月に戻ります。
竹本屋の座付き作家・近松門左衛門はスランプに陥っていた。
どれぐらいのスランプだったかというと・・・
武本屋金主である豪商・平野屋の大旦那（岸部一徳）主催の幕開けを祝う席でのことでございます。
竹本座の浄瑠璃を見た番頭の喜助による容赦ない批評をお聞きください。
「出来はいまひとつでございました」喜助
「ば・・番頭さん、またそないな戯れを・・(￣∇￣;)」竹本
「正直一筋６０年。ここで嘘は申せません」
『ももも・・・申さんかい！ここは嘘を・・！』門左衛門
「それは金主としては聞き捨てなりまへんな。不入りの訳は何だす？」大旦那
「さあ、それですわ」
『何であんたが答えんねん』
「何ちゅうたかて筋がおもろい事おまへん」
『言いたい放題かい？！』
「何や地味でねえぇ。正月早々にやる浄瑠璃やおまへんで」
『おおおい・・！ゞ(￣∇￣;)』
「すんません。近頃、筆が乗らんと近松がこない申しまして」竹本
『え〜っ！？ (ﾟДﾟ||)』
「いや〜私もどないしたもんかと思てますねんけど・・・」竹本
『わしのせい？皆、わしのせい？w▼￣□￣;▼!』
確かに通りは人で大賑わいなのに竹本座の客は3組のみ。
しかもみんな明らかにノッテないし飽きていたもんな〜
それは書いた本人確認済みでおま。
やさぐれた門左衛門は心の中でムチャぶりされた歌を歌うのでした。
『♪ 嘆き疲れた宴の帰り〜♪
♪ これで浄瑠璃も終わりかなとつぶやいて〜♪
（「大阪で生まれた女」のメロディーで）』
『どうも。近松門左衛門です。
浄瑠璃作者として名を残し教科書にも載ってるあの近松です。
「大河ドラマ」でナレーションさせてもろた事もある。あの近松です。
・・・が、今、歩いております元禄１６年正月のわし、そないな事知る由もございません。ただのスランプ中の初老のシナリオライターです』
自他共に認める絶賛スランプ中なのでした。
外ではプレッシャーかけられ、家に戻れば母親からおみやげの鯛を前にして
時期ハズレの鯖を食べたいと激しくねだられる。
「む・・・む・・無理です！」門左衛門
「この親不孝者が」喜里
「ええ〜〜…」
喜里は門左衛門を目の前に呼ぶと唐土の『王祥の逸話』を思い出させるのでした。
「寒い寒い冬の日、王祥の母が魚を食べたいと言うた。
王祥は母のために川へ向かった。されど川は氷に覆われ魚の姿は見えなんだ。
悲しみのあまり王祥は着ているものを脱ぎ、川の上に伏した。
すると氷が解けて魚が飛び出したではありませんか。
王祥はこれを持ち帰り母に食べさせたという事じゃ。
なんとあっぱれな親孝行と思わぬか？」
「・・・思います」
「それに引き換えお前は・・・」
「やっぱり引き換えますか」
「情けない。２０年前のあの時、何としてもお前を止めるのじゃった」
「また、その話でっか」
20年前、武士だった門左衛門は突然人形浄瑠璃の作者になると言ってふるさとの越前を飛び出した。
そこそこ当たった作品もあったが経済的に困窮が続き、愛想を尽かした妻に逃げられ今に至る・・
「お前は、この母に親孝行しようと思わんのか？」
「親孝行て・・・７０の母親が５０の息子捕まえて・・・」
「黙らっしゃい！」
『うちの母親が「親孝行親孝行」言うのには訳があります。
時の将軍は犬公方でおなじみの綱吉はん。
このお方は犬も好きなら孝行者もお好きで孝行者を表彰して
何やったら褒美も出すと言いださはったもんやさかい、世は空前の孝行ブーム。
うそかほんまか知らんけど孝行者にあやかれる孝行糖なる飴が
飛ぶように売れとります』
あちこちから「孝行糖」の売り声が聞こえてきて、門左衛門はげんなりしております。
なんか門左衛門のキャラクターが松尾スズキさんに自然と重なるな(*￣m￣)
親孝行せんならんと自分に言い聞かせながら歩いていると・・・
何やら勢いのある歌声と共に近づいてきた男が・・・・
「♪ それ 不孝糖 不孝糖〜♪
♪ おやおやおやおや親不孝の不孝糖〜♪
♪ 親を泣かせてやろうとて〜拵え始めの不孝糖〜♪」
『え〜！何やソレ・・・』
「何やソレ！」思わず声に出ちゃった！
「あっ、バレましたか。さりげなく紛れ込んでましてんけどな」不孝糖売り（青木崇高）
「どこがさりげないねん！異彩を放ち過ぎやで」門左衛門
「これはね、親不孝したい者がなめる不孝糖いいまんねん」
「あんたなぁ、このご時世にそないなもん売り歩いてたら奉行所へしょっぴかれるで」
「親孝行の何がそない偉いんでっか？
そこをはっきりしてもらわん事には、わいとて引き下がれまへんでぇ」
という訳で門左衛門は昨夜母から引き合いに出された『王祥の逸話』を聞かせたんやけど、親孝行への不信感を募らせただけだった。追い払おうと「新地行け！」と言ったら、男は素直に向かったさ〜
一方、竹本座は相変わらず閑古鳥が鳴いております。
いや、閑古鳥すら鳴かずに見捨てて飛び去ったそうな。
門左衛門は義太夫から早く新作を書くようはっぱをかけられました。
「なぁ、そないにあかなんだか？」門
「あ・・？」義
「わしの書いた筋、そないにひとっつもええとこあれへんかったんか？」
「そないな事あれへん」
「ほな、どこがよかった？！」
「そないな事ごちゃごちゃ言わいでも、あんたがええ筋書いてきたら、
わしはええ語りで応えるがな」
「・・・・(��д��ll)」
褒めて欲しいのです。
自信をつけて欲しいのです。絶賛の言葉がいくらでも欲しいのです。
でも、シビアな義太夫はちっとも嬉しい言葉をくれまへん。
人形浄瑠璃で門左衛門の過去が語られます。
（このドラマ、客を飽きさせないようにアニメ入れたり、いろんな工夫がしてあります。ウキウキしますワ）
浄瑠璃作家として売り出し中だった門左衛門は10年前、自分の作品を『国の宝』とまで言って認めてくれた歌舞伎役者の阪田藤十郎に乞われ歌舞伎の世界へ入った。
藤十郎は見事な芝居で門左衛門の作品を体現してくれた。
しかし藤十郎の具合が悪くなり舞台に立てなくなってからは歌舞伎を書く道理を失い、一度は離れた竹本座に戻ってきたらしい。
『結局、いまだ一文字も書けへんわしは、昼間っから元禄のキャバクラで現実逃避してる次第・・・・』
堂島新地の「天満屋」。
そこで過去の栄光話をすれば遊女たちはちやほやしてくれる。
でも、なじみの年増遊女・お袖（優香）は耳にタコができているのか冷たいわ〜
そこに唐突にあの不孝糖売りの男が現れた。
男は万吉と名乗った。
言われた通りに新地に来たら不孝糖は飛ぶように売れたそうな。
で、買ってくれた客に誘われ「天満屋」で楽しく過ごしたんやが勘定押し付け逃げられたから働いて返してるんやて。
関わったらアカン！と、そろ〜っと店出ようとしたんやけど女将のお玉(高岡早紀）に見つかり、溜まっているツケを払うよう言われちゃったわ〜
もう少し待ってくれるよう頼んでいると、スッとお金を払ってくれた御仁が・・・
油屋・黒田屋九平次（山崎銀之丞）と名乗ったその男は門左衛門に新しく作る歌舞伎小屋の座付き作家になって欲しいと頼みました。
九平次は門左衛門の才能を称え、受けてくれるなら今の手当の5倍を出すとまで言いましたで。
しばらく聞いていなかった自分への称賛の言葉。
コレコレ！わてが待っていたのはコレですがな〜！
返事はしなんだが、門左衛門はぽーっとなってしまいました。
ところが背後から声が・・・
「うさんくさい男でんな〜」万吉
「お前が言うな！お前が！」門左衛門
「アレ、なんぞ裏がありまっせ。間違いおまへん」
「そうか？そうは見えなんだが・・・」
「そない見えたら裏やおまへんがな。裏があるさかいそない見えまへんねん」
「何や分かるような分からんような・・・」
「あんたもあんたや。
ちょっと持ち上げられたら、すぐその気になってからに」
「何が、その気や」
「先生先生言われて５倍の値打ちとか言われて、
ふらふら〜っとなっとったやおまへんか」
「・・・・・」
「で、何でっか？歌舞伎に戻る気でっか？」
「近松門左衛門たる者、金でたやすう転ばんわい」
「ほな、何で転びまんねん？」
「えっ・・・そら・・・あの・・・やりがいとかかな」
「え〜っ？」
「何ちゅうても竹本座には義理があるわい」
「あんたのこっちゃ歌舞伎に戻ったところでろくなもん書けまへんわ」
「何でお前にそないな事言われんならんねん！」
「かといってにんじょうぎょうるりも書けやしまへんで」
「人形浄瑠璃や！何で書けへんて決めつけんねん」
「今日書けなんだもんが明日書ける道理がおまっかいな」
「そないなもん分からんやないか」
「それが分かりまんねんて。
おんなじとこ毎日堂々巡ってるお人は明日も変わらしまへんねん」
「い・・・居残りしてるやつがな偉そうにぬかすな」
「もうな、物書きなんてやめなはれ。
やめてわいと一緒に不孝糖売りまひょいな」
「あほか！それこそ親不孝の極みや」
「したらよろしいねん、親不孝。
不孝者のくせして親孝行しようちゅう了見がそもそも厚かましい」
「大体お前な、何をさりげなく入り込んできて酒飲んでんねん！出ていけ！」
「不孝糖売り、手伝うてえな〜💛」
「手伝わへんちゅうねん。離せ！」
「手伝うてくれな離さへん💛」
「ああ〜！鯖〜〜！鯖買うてこい！
そしたら不孝糖でも何でも売ったるわい！」
「ほんまでんな？おおきに！え〜・・・松・・・松のねきの門の・・・」
「近松門左衛門！」
この二人の掛け合いが楽しいったらありゃしない。
セリフの一言一言が生き生きと輝いとる。
逃げようとしてもぐいぐいと門左衛門の心に入り込んでくる万吉。
この男は文学の神様が寄越した使いなんやろか・・・
なにやら今までの門左衛門を壊して新しい門左衛門を作る助けをしてくれそうやな。
その後、竹本座の興業は打ち切り決定。
さすがに門左衛門、へこんでおります。
後金もなしやて。
「そないな殺生な・・・意地悪言わんと払てぇな」
「気に入らなんだら客の入る筋書いたらええがな」義太夫
「頼む！このとおりや！ほんまに苦しいんや！」
「あんたなぁ・・・小屋の表に偉そうに作者「近松門左衛門」て掲げてんねやろ。
打ち切りになるようなもん書いといて銭は一人前払てくれて
恥ずかしい事ないのんか！？」
「そら・・・恥ずかしいわい。
恥ずかしいのこらえて頭下げとんのやないかい」
「・・・え？（逆ギレ？）」
「わしかてな・・・わしかて・・・(ノω；｀) ええ浄瑠璃書いて、
あんたにも平野屋はんにも機嫌ようなってもらいたい思てんねん！」
「ちょっと・・・近松っつぁん」
「お客にもワ〜ッと喜んでもろて、ぎょうさん銭もろて、
母親に着物の一枚も買うてやりたい思てんねん！
けど・・・わしかて書けん時もあんねん・・・ﾟ・(ﾟうｪ´ﾟ)・ﾟ・」
「まぁ、泣かいでもええがなな・・・ええ大人が・・・」
「書けっちゅうんやったら、
もうちょっと褒めてくれたかてええやろーー！」
「ええ〜〜〜」
「もう知らん！もう〜知らん！
あんなやつに義理立てしたわしがあほやったわい！」
という訳で九平次の話を受けようと、「天満屋」に呼び出しましたがな。
で、オッケーの返事をした後に褒めをもらい悦にいっていたんやけど、
生まれのことを話しているうちに子供の頃の大切な思い出が蘇ってきた。
剣の稽古の時、練習が足りん！と父に仕置き部屋に閉じ込められ泣いていた
門左衛門は棚にあった人形を見つけた。
人形を手にしたら自然と会話が口をついて出、物語が広がった。
それが門左衛門を元気にし勇気づけてくれた。
「あかん。やっぱりあかん・・・」
「・・・先生？」九平次
「黒田屋さん。すんまへん。こたびの話なかった事にして下さい」
「へっ？」
「わし、やっぱり人形浄瑠璃捨てられまへん。堪忍しとくれやす」
お断り申し上げて消えようとしたら首根っこ押えられ別室に突き飛ばされてしもた。
襖ピシャッツ！！
『ええええ〜〜？！』
前言撤回許さへん！と、しまいにドスを出して脅してきましたで〜
近松門左衛門人生最大のピンチ！
それを救ったのは・・・
「ああーーーおったおった！ハッハハ！買うてきましたで、鯖！」万吉
『え〜っ！』
「アッハハハ！」
『今？この間で？』
「しかし、えらい目に遭うた。
いや〜あれから、鯖買いに市場に行きましてんけどな
「こないな時期にそないなもん売ってるか！」ちゅうて門前払いですわ」
『当たり前や』
「けど、わいかて意地や。あっちの漁場こっちの港探しま。
ほしたら、どや。「思う念力岩をも通す」ちゅうやっちゃ！
大きな桶に鯖飼うてるちゅう奇特な人がいましてな！
ほんで聞いたら「まぁ、売ってやらん事もないが一つ困った事ある」。
「何や？」。「桶に氷が張って鯖が取り出せん」。こない言いまんねん」
『ま・・・まさか・・』
「そこで、わい思い出しましたがな、あの孝行者の話。
早速着とるもん脱いで裸で氷温めた。
そしたら思たより氷が薄うて頭からバッシャン！
はまりましたがな。このとおりびしょびしょでんがな。 ハハハ…！
いや〜孝行者か何か知らんけどやっぱりまともな人間のする事やおまへんで」
『お前やから！まともやあれへんのはお前やから！』
座敷の中がサスペンス劇場から一気に落語一色ですがな。
この恐ろしいほどのパワーはどこからくるねん。
「何なんだ、お前は！？
出てけ！今大事な話をしてるんだ！」九平次
「油屋はん。残念やったな。わいの勝ちや」万吉
「勝ち・・・？」
「約束したんや。この・・・近くの松のねきの門の・・・」
「近松門左衛門！」
「その、何ちゃら衛門がな、鯖買うてきたら、わいと一緒に不孝糖売るっちゅうてな。」
「不孝糖…？」
「そやさかいあんたは諦めなはれ。（九平次のドスを奪い取り）借りまっせ。
今、さばきますさかいな。油屋はんも食うとくなはれ。
ヘヘヘ・・・はあ〜よいしょ」
恐ろしい顔で睨んでおったが九平次は部屋から出て行ったワ。
「あれ？食いまへんのんか？」万吉
『助かった…？』
万吉は黙々と鯖をさばいております。
「うっ・・・(ＴｍＴ) 情けない・・・」
「あ・・・？」万吉
「ええ年してこないな怖い思いして、あげくアホに助けられるとは・・・
ほんま情けない・・・・！( ﾉД`)ｼｸｼｸ…
・・・・もう、わしは迷わん。
銭にならんでも親不孝する事になっても、わしは・・・人形浄瑠璃を書く！
傑作を世に送り出して近松門左衛門の名を残すんや！」
「昆布じめでよろしか？」
「聞いてへんのかい！」
ふらふらしとった門左衛門の心が思わぬことから定まったようで。
ここからが歴史に名を残す『近松門左衛門』の始まりだす。
そして万吉のおかげで門左衛門は思わぬ親孝行。
喜里は美味しい鯖に舌鼓を打ちましたとさ。
「う〜ん！おいしいわあ！」喜里
「ほんまでっか？おかあはん！」万吉
「うん」
「何でお前がおんねん！」門左衛門
「うん？明日から不孝糖 売りまんねやろ？💛」
「そら・・・売らへんかな・・・」
「えっ！そら、約束が違う」
「何です？不孝糖とは」喜里
「不孝者にあやかりたい者がなめる飴でんねん」万吉
「まぁ、信盛が売れば効き目はあらたかね」
「なんちゅう事言いまんねん・・・」
「信盛。万吉殿に迷惑かけてはいけませんよ」
「そやさかい売らへんちゅうてますのや」
「売りましょうな！ち・・・ええ・・ち・・・ええと・・・」
「名を忘れな！」
「ちかえもん！」
「縮めな！」
『ん・・・？ちかえもん・・・？
わしの事かいらしいニックネームで呼んだ？』
ちょっと嬉しそうやな・・ゞ(￣∇￣;)
『この不孝糖売り万吉との出会いがやがて浄瑠璃作者近松門左衛門を生まれ変わらせる事になる事をこの時のわしは知る由もなかったのである。
・・・ってな陳腐な言い回しはわしのプライドが許さんのである』
(￣∇￣ﾉﾉ"ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!! も〜一回目終了の時点で金鉱を掘り当てたような気分よ。わたしゃ、今季はこれだけでいいかも ゞ(￣∇￣;)ｦｲｦｲ
脚本家の藤本有紀さんが「万吉」に導かれたと書かれていた通り、青木崇高さんが不孝糖売りよろしく先頭に立ち、明るく愉快にひょいひょいとドラマの世界に誘ってくれます。
後ろに従う視聴者は次に何が起こるんだろうとわくわくドキドキしながらついて行きますわ〜
『曽根崎心中』ってどんな話やら・・と調べたら、ドラマ中盤に出て来たもう一人の親不孝息子（小池徹平）がモデルになるようね。
早く続きがみたいです。
第２回 厄介者初、井守黒焼（やっかいものおはつといもりのくろやき）
第３回 放蕩息子徳兵衛（あほぼんとくべえ）
第４回 善悪不明九平次（ぜんかあくかくへいじ）
第５回 標的、忠右衛門（ターゲットはちゅうえもん）
第６回 義太夫些少活躍（ぎだゆうわりとかつやく）
第７回 賢母喜里潔決断（ははうえきっぱりけつだん）
最終回 曽根崎心中万吉心中（そねざきしんじゅうとまんきちのおもい）
外ではプレッシャーかけられ、家に戻れば母親からおみやげの鯛を前にして
時期ハズレの鯖を食べたいと激しくねだられる。
「む・・・む・・無理です！」門左衛門
「この親不孝者が」喜里
「ええ〜〜…」
喜里は門左衛門を目の前に呼ぶと唐土の『王祥の逸話』を思い出させるのでした。
「寒い寒い冬の日、王祥の母が魚を食べたいと言うた。
王祥は母のために川へ向かった。されど川は氷に覆われ魚の姿は見えなんだ。
悲しみのあまり王祥は着ているものを脱ぎ、川の上に伏した。
すると氷が解けて魚が飛び出したではありませんか。
王祥はこれを持ち帰り母に食べさせたという事じゃ。
なんとあっぱれな親孝行と思わぬか？」
「・・・思います」
「それに引き換えお前は・・・」
「やっぱり引き換えますか」
「情けない。２０年前のあの時、何としてもお前を止めるのじゃった」
「また、その話でっか」
20年前、武士だった門左衛門は突然人形浄瑠璃の作者になると言ってふるさとの越前を飛び出した。
そこそこ当たった作品もあったが経済的に困窮が続き、愛想を尽かした妻に逃げられ今に至る・・
「お前は、この母に親孝行しようと思わんのか？」
「親孝行て・・・７０の母親が５０の息子捕まえて・・・」
「黙らっしゃい！」
『うちの母親が「親孝行親孝行」言うのには訳があります。
時の将軍は犬公方でおなじみの綱吉はん。
このお方は犬も好きなら孝行者もお好きで孝行者を表彰して
何やったら褒美も出すと言いださはったもんやさかい、世は空前の孝行ブーム。
うそかほんまか知らんけど孝行者にあやかれる孝行糖なる飴が
飛ぶように売れとります』
あちこちから「孝行糖」の売り声が聞こえてきて、門左衛門はげんなりしております。
なんか門左衛門のキャラクターが松尾スズキさんに自然と重なるな(*￣m￣)
親孝行せんならんと自分に言い聞かせながら歩いていると・・・
何やら勢いのある歌声と共に近づいてきた男が・・・・
「♪ それ 不孝糖 不孝糖〜♪
♪ おやおやおやおや親不孝の不孝糖〜♪
♪ 親を泣かせてやろうとて〜拵え始めの不孝糖〜♪」
『え〜！何やソレ・・・』
「何やソレ！」思わず声に出ちゃった！
「あっ、バレましたか。さりげなく紛れ込んでましてんけどな」不孝糖売り（青木崇高）
「どこがさりげないねん！異彩を放ち過ぎやで」門左衛門
「これはね、親不孝したい者がなめる不孝糖いいまんねん」
「あんたなぁ、このご時世にそないなもん売り歩いてたら奉行所へしょっぴかれるで」
「親孝行の何がそない偉いんでっか？
そこをはっきりしてもらわん事には、わいとて引き下がれまへんでぇ」
という訳で門左衛門は昨夜母から引き合いに出された『王祥の逸話』を聞かせたんやけど、親孝行への不信感を募らせただけだった。追い払おうと「新地行け！」と言ったら、男は素直に向かったさ〜
一方、竹本座は相変わらず閑古鳥が鳴いております。
いや、閑古鳥すら鳴かずに見捨てて飛び去ったそうな。
門左衛門は義太夫から早く新作を書くようはっぱをかけられました。
「なぁ、そないにあかなんだか？」門
「あ・・？」義
「わしの書いた筋、そないにひとっつもええとこあれへんかったんか？」
「そないな事あれへん」
「ほな、どこがよかった？！」
「そないな事ごちゃごちゃ言わいでも、あんたがええ筋書いてきたら、
わしはええ語りで応えるがな」
「・・・・(��д��ll)」
褒めて欲しいのです。
自信をつけて欲しいのです。絶賛の言葉がいくらでも欲しいのです。
でも、シビアな義太夫はちっとも嬉しい言葉をくれまへん。
人形浄瑠璃で門左衛門の過去が語られます。
（このドラマ、客を飽きさせないようにアニメ入れたり、いろんな工夫がしてあります。ウキウキしますワ）
浄瑠璃作家として売り出し中だった門左衛門は10年前、自分の作品を『国の宝』とまで言って認めてくれた歌舞伎役者の阪田藤十郎に乞われ歌舞伎の世界へ入った。
藤十郎は見事な芝居で門左衛門の作品を体現してくれた。
しかし藤十郎の具合が悪くなり舞台に立てなくなってからは歌舞伎を書く道理を失い、一度は離れた竹本座に戻ってきたらしい。
『結局、いまだ一文字も書けへんわしは、昼間っから元禄のキャバクラで現実逃避してる次第・・・・』
堂島新地の「天満屋」。
そこで過去の栄光話をすれば遊女たちはちやほやしてくれる。
でも、なじみの年増遊女・お袖（優香）は耳にタコができているのか冷たいわ〜
そこに唐突にあの不孝糖売りの男が現れた。
男は万吉と名乗った。
言われた通りに新地に来たら不孝糖は飛ぶように売れたそうな。
で、買ってくれた客に誘われ「天満屋」で楽しく過ごしたんやが勘定押し付け逃げられたから働いて返してるんやて。
関わったらアカン！と、そろ〜っと店出ようとしたんやけど女将のお玉(高岡早紀）に見つかり、溜まっているツケを払うよう言われちゃったわ〜
もう少し待ってくれるよう頼んでいると、スッとお金を払ってくれた御仁が・・・
油屋・黒田屋九平次（山崎銀之丞）と名乗ったその男は門左衛門に新しく作る歌舞伎小屋の座付き作家になって欲しいと頼みました。
九平次は門左衛門の才能を称え、受けてくれるなら今の手当の5倍を出すとまで言いましたで。
しばらく聞いていなかった自分への称賛の言葉。
コレコレ！わてが待っていたのはコレですがな〜！
返事はしなんだが、門左衛門はぽーっとなってしまいました。
ところが背後から声が・・・
「うさんくさい男でんな〜」万吉
「お前が言うな！お前が！」門左衛門
「アレ、なんぞ裏がありまっせ。間違いおまへん」
「そうか？そうは見えなんだが・・・」
「そない見えたら裏やおまへんがな。裏があるさかいそない見えまへんねん」
「何や分かるような分からんような・・・」
「あんたもあんたや。
ちょっと持ち上げられたら、すぐその気になってからに」
「何が、その気や」
「先生先生言われて５倍の値打ちとか言われて、
ふらふら〜っとなっとったやおまへんか」
「・・・・・」
「で、何でっか？歌舞伎に戻る気でっか？」
「近松門左衛門たる者、金でたやすう転ばんわい」
「ほな、何で転びまんねん？」
「えっ・・・そら・・・あの・・・やりがいとかかな」
「え〜っ？」
「何ちゅうても竹本座には義理があるわい」
「あんたのこっちゃ歌舞伎に戻ったところでろくなもん書けまへんわ」
「何でお前にそないな事言われんならんねん！」
「かといってにんじょうぎょうるりも書けやしまへんで」
「人形浄瑠璃や！何で書けへんて決めつけんねん」
「今日書けなんだもんが明日書ける道理がおまっかいな」
「そないなもん分からんやないか」
「それが分かりまんねんて。
おんなじとこ毎日堂々巡ってるお人は明日も変わらしまへんねん」
「い・・・居残りしてるやつがな偉そうにぬかすな」
「もうな、物書きなんてやめなはれ。
やめてわいと一緒に不孝糖売りまひょいな」
「あほか！それこそ親不孝の極みや」
「したらよろしいねん、親不孝。
不孝者のくせして親孝行しようちゅう了見がそもそも厚かましい」
「大体お前な、何をさりげなく入り込んできて酒飲んでんねん！出ていけ！」
「不孝糖売り、手伝うてえな〜💛」
「手伝わへんちゅうねん。離せ！」
「手伝うてくれな離さへん💛」
「ああ〜！鯖〜〜！鯖買うてこい！
そしたら不孝糖でも何でも売ったるわい！」
「ほんまでんな？おおきに！え〜・・・松・・・松のねきの門の・・・」
「近松門左衛門！」
この二人の掛け合いが楽しいったらありゃしない。
セリフの一言一言が生き生きと輝いとる。
逃げようとしてもぐいぐいと門左衛門の心に入り込んでくる万吉。
この男は文学の神様が寄越した使いなんやろか・・・
なにやら今までの門左衛門を壊して新しい門左衛門を作る助けをしてくれそうやな。
その後、竹本座の興業は打ち切り決定。
さすがに門左衛門、へこんでおります。
後金もなしやて。
「そないな殺生な・・・意地悪言わんと払てぇな」
「気に入らなんだら客の入る筋書いたらええがな」義太夫
「頼む！このとおりや！ほんまに苦しいんや！」
「あんたなぁ・・・小屋の表に偉そうに作者「近松門左衛門」て掲げてんねやろ。
打ち切りになるようなもん書いといて銭は一人前払てくれて
恥ずかしい事ないのんか！？」
「そら・・・恥ずかしいわい。
恥ずかしいのこらえて頭下げとんのやないかい」
「・・・え？（逆ギレ？）」
「わしかてな・・・わしかて・・・(ノω；｀) ええ浄瑠璃書いて、
あんたにも平野屋はんにも機嫌ようなってもらいたい思てんねん！」
「ちょっと・・・近松っつぁん」
「お客にもワ〜ッと喜んでもろて、ぎょうさん銭もろて、
母親に着物の一枚も買うてやりたい思てんねん！
けど・・・わしかて書けん時もあんねん・・・ﾟ・(ﾟうｪ´ﾟ)・ﾟ・」
「まぁ、泣かいでもええがなな・・・ええ大人が・・・」
「書けっちゅうんやったら、
もうちょっと褒めてくれたかてええやろーー！」
「ええ〜〜〜」
「もう知らん！もう〜知らん！
あんなやつに義理立てしたわしがあほやったわい！」
という訳で九平次の話を受けようと、「天満屋」に呼び出しましたがな。
で、オッケーの返事をした後に褒めをもらい悦にいっていたんやけど、
生まれのことを話しているうちに子供の頃の大切な思い出が蘇ってきた。
剣の稽古の時、練習が足りん！と父に仕置き部屋に閉じ込められ泣いていた
門左衛門は棚にあった人形を見つけた。
人形を手にしたら自然と会話が口をついて出、物語が広がった。
それが門左衛門を元気にし勇気づけてくれた。
「あかん。やっぱりあかん・・・」
「・・・先生？」九平次
「黒田屋さん。すんまへん。こたびの話なかった事にして下さい」
「へっ？」
「わし、やっぱり人形浄瑠璃捨てられまへん。堪忍しとくれやす」
お断り申し上げて消えようとしたら首根っこ押えられ別室に突き飛ばされてしもた。
襖ピシャッツ！！
『ええええ〜〜？！』
前言撤回許さへん！と、しまいにドスを出して脅してきましたで〜
近松門左衛門人生最大のピンチ！
それを救ったのは・・・
「ああーーーおったおった！ハッハハ！買うてきましたで、鯖！」万吉
『え〜っ！』
「アッハハハ！」
『今？この間で？』
「しかし、えらい目に遭うた。
いや〜あれから、鯖買いに市場に行きましてんけどな
「こないな時期にそないなもん売ってるか！」ちゅうて門前払いですわ」
『当たり前や』
「けど、わいかて意地や。あっちの漁場こっちの港探しま。
ほしたら、どや。「思う念力岩をも通す」ちゅうやっちゃ！
大きな桶に鯖飼うてるちゅう奇特な人がいましてな！
ほんで聞いたら「まぁ、売ってやらん事もないが一つ困った事ある」。
「何や？」。「桶に氷が張って鯖が取り出せん」。こない言いまんねん」
『ま・・・まさか・・』
「そこで、わい思い出しましたがな、あの孝行者の話。
早速着とるもん脱いで裸で氷温めた。
そしたら思たより氷が薄うて頭からバッシャン！
はまりましたがな。このとおりびしょびしょでんがな。 ハハハ…！
いや〜孝行者か何か知らんけどやっぱりまともな人間のする事やおまへんで」
『お前やから！まともやあれへんのはお前やから！』
座敷の中がサスペンス劇場から一気に落語一色ですがな。
この恐ろしいほどのパワーはどこからくるねん。
「何なんだ、お前は！？
出てけ！今大事な話をしてるんだ！」九平次
「油屋はん。残念やったな。わいの勝ちや」万吉
「勝ち・・・？」
「約束したんや。この・・・近くの松のねきの門の・・・」
「近松門左衛門！」
「その、何ちゃら衛門がな、鯖買うてきたら、わいと一緒に不孝糖売るっちゅうてな。」
「不孝糖…？」
「そやさかいあんたは諦めなはれ。（九平次のドスを奪い取り）借りまっせ。
今、さばきますさかいな。油屋はんも食うとくなはれ。
ヘヘヘ・・・はあ〜よいしょ」
恐ろしい顔で睨んでおったが九平次は部屋から出て行ったワ。
「あれ？食いまへんのんか？」万吉
『助かった…？』
万吉は黙々と鯖をさばいております。
「うっ・・・(ＴｍＴ) 情けない・・・」
「あ・・・？」万吉
「ええ年してこないな怖い思いして、あげくアホに助けられるとは・・・
ほんま情けない・・・・！( ﾉД`)ｼｸｼｸ…
・・・・もう、わしは迷わん。
銭にならんでも親不孝する事になっても、わしは・・・人形浄瑠璃を書く！
傑作を世に送り出して近松門左衛門の名を残すんや！」
「昆布じめでよろしか？」
「聞いてへんのかい！」
ふらふらしとった門左衛門の心が思わぬことから定まったようで。
ここからが歴史に名を残す『近松門左衛門』の始まりだす。
そして万吉のおかげで門左衛門は思わぬ親孝行。
喜里は美味しい鯖に舌鼓を打ちましたとさ。
「う〜ん！おいしいわあ！」喜里
「ほんまでっか？おかあはん！」万吉
「うん」
「何でお前がおんねん！」門左衛門
「うん？明日から不孝糖 売りまんねやろ？💛」
「そら・・・売らへんかな・・・」
「えっ！そら、約束が違う」
「何です？不孝糖とは」喜里
「不孝者にあやかりたい者がなめる飴でんねん」万吉
「まぁ、信盛が売れば効き目はあらたかね」
「なんちゅう事言いまんねん・・・」
「信盛。万吉殿に迷惑かけてはいけませんよ」
「そやさかい売らへんちゅうてますのや」
「売りましょうな！ち・・・ええ・・ち・・・ええと・・・」
「名を忘れな！」
「ちかえもん！」
「縮めな！」
『ん・・・？ちかえもん・・・？
わしの事かいらしいニックネームで呼んだ？』
ちょっと嬉しそうやな・・ゞ(￣∇￣;)
『この不孝糖売り万吉との出会いがやがて浄瑠璃作者近松門左衛門を生まれ変わらせる事になる事をこの時のわしは知る由もなかったのである。
・・・ってな陳腐な言い回しはわしのプライドが許さんのである』
(￣∇￣ﾉﾉ"ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!! も〜一回目終了の時点で金鉱を掘り当てたような気分よ。わたしゃ、今季はこれだけでいいかも ゞ(￣∇￣;)ｦｲｦｲ
脚本家の藤本有紀さんが「万吉」に導かれたと書かれていた通り、青木崇高さんが不孝糖売りよろしく先頭に立ち、明るく愉快にひょいひょいとドラマの世界に誘ってくれます。
後ろに従う視聴者は次に何が起こるんだろうとわくわくドキドキしながらついて行きますわ〜
『曽根崎心中』ってどんな話やら・・と調べたら、ドラマ中盤に出て来たもう一人の親不孝息子（小池徹平）がモデルになるようね。
早く続きがみたいです。
第２回 厄介者初、井守黒焼（やっかいものおはつといもりのくろやき）
第３回 放蕩息子徳兵衛（あほぼんとくべえ）
第４回 善悪不明九平次（ぜんかあくかくへいじ）
第５回 標的、忠右衛門（ターゲットはちゅうえもん）
第６回 義太夫些少活躍（ぎだゆうわりとかつやく）
第７回 賢母喜里潔決断（ははうえきっぱりけつだん）
最終回 曽根崎心中万吉心中（そねざきしんじゅうとまんきちのおもい）
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1. ちかえもん(松尾スズキ)色に焦れて死なうなら(青木崇高)恋の手本となりにけり(早見あかり) [ キッドのブログinココログ ] 2016年01月16日 16:03
近松門左衛門と言えば・・・「つか版忠臣蔵」（テレビ東京1982年）の故・萩原流行(1953-2015)を思い出す。 萩原版近松は芸術のためなら女房も殺す的なキャラクターである。 主人公の宝井其角（風間杜夫）が「どうして・・・(あなたの作品は)面白いんでしょう？」と近松に粗忽
2. 「ちかえもん」１ ☆☆☆ [ ドラマでポン ] 2016年01月16日 19:20
ドラえもんの友達……ではなくてw 近松門左衛門の『ニックネーム』なんだそうです、ちかえもんwかの「曽根崎心中」「女殺油地獄」の脚本家、近松門左衛門。どんな男かと思ったら ...
3. 『ちかえもん』 第１話 [ 美容師は見た… ] 2016年01月17日 13:23
時代劇でこんな見せ方したら、オモロイやろ〜♪松尾さんの表情と心の声がおいしすぎる(笑)「ちかえもん？ わしの事かいらしいニックネームで呼んだ？」かいらしい顔して言うよね〜o(≧∇≦)o時代劇はえぇな〜。大阪はテンション上げますな〜。あと150年ほどしたら、あさが生
この記事へのコメント
1. Posted by mana 2016年01月17日 13:22
きこりさーん、長っ！
頑張ったね〜。
しかも『あさが来た』も書いてはる〜(ﾟ∇ﾟ ;)
こないオモロイ話は、ほんまは書きにくぅおますな。
ただ笑って見てたらよろしのに、
ウズウズ書きたなるサガ(笑)
来週は分からしまへんで〜(ﾉ*´▽)ﾉ ﾜﾃ
『曽根崎心中』がどうやって出来たのか、
近松門左衛門はどんな人物だったのか、
知らないだけに…
ドラマをまんま信じてまうわな。
今期は他に書けるかしらん？
朝ドラがあればいいよね〜ヽ(・∀・)人(・∀・)ﾉ
「ちかえもん」をきこりさんが書いてくれたら私も頑張…
ろっかな〜(ﾉ∇≦*)ﾃﾍ
頑張ったね〜。
しかも『あさが来た』も書いてはる〜(ﾟ∇ﾟ ;)
こないオモロイ話は、ほんまは書きにくぅおますな。
ただ笑って見てたらよろしのに、
ウズウズ書きたなるサガ(笑)
来週は分からしまへんで〜(ﾉ*´▽)ﾉ ﾜﾃ
『曽根崎心中』がどうやって出来たのか、
近松門左衛門はどんな人物だったのか、
知らないだけに…
ドラマをまんま信じてまうわな。
今期は他に書けるかしらん？
朝ドラがあればいいよね〜ヽ(・∀・)人(・∀・)ﾉ
「ちかえもん」をきこりさんが書いてくれたら私も頑張…
ろっかな〜(ﾉ∇≦*)ﾃﾍ
2. Posted by きこり→manaさん 2016年01月17日 20:34
また長くなっちゃったよ〜(￣∇￣;)
だってどのセリフもおもしろいんだもーー
ついつい残さずにはいられませんっての。
＞ただ笑って見てたらよろしのに、
ウズウズ書きたなるサガ(笑)
そうそう！私も思う。コレ、書かないでおこうって思ったら
もっと楽しんで見られるんじゃないの〜？って。
（書くと思ったら、しかも長くなりそうだよな・・って思ったら憂鬱に・・笑）
本末転倒やがな・・（笑
書くのもアレなんだけど、おもしろくてたまらんくなるとやっぱり
書きたいって思っちゃうんだよね〜
＞『曽根崎心中』がどうやって出来たのか、
近松門左衛門はどんな人物だったのか、
私まったく知識ないよ（笑
曽根崎心中だって、まぁ心中の話なんだろうな〜って・・・
知ってたらもっとおもしろいかも。
しかしこの時代の脚本家を松尾スズキさんが演じるってのが粋だよね。
しかもぴったりぽん。もう近松門左衛門のイメージがちかえもんに固まったよ（笑
毎回書くのアレかもしんないけどさ〜manaさんの記事楽しみにしているよん💛
だってどのセリフもおもしろいんだもーー
ついつい残さずにはいられませんっての。
＞ただ笑って見てたらよろしのに、
ウズウズ書きたなるサガ(笑)
そうそう！私も思う。コレ、書かないでおこうって思ったら
もっと楽しんで見られるんじゃないの〜？って。
（書くと思ったら、しかも長くなりそうだよな・・って思ったら憂鬱に・・笑）
本末転倒やがな・・（笑
書くのもアレなんだけど、おもしろくてたまらんくなるとやっぱり
書きたいって思っちゃうんだよね〜
＞『曽根崎心中』がどうやって出来たのか、
近松門左衛門はどんな人物だったのか、
私まったく知識ないよ（笑
曽根崎心中だって、まぁ心中の話なんだろうな〜って・・・
知ってたらもっとおもしろいかも。
しかしこの時代の脚本家を松尾スズキさんが演じるってのが粋だよね。
しかもぴったりぽん。もう近松門左衛門のイメージがちかえもんに固まったよ（笑
毎回書くのアレかもしんないけどさ〜manaさんの記事楽しみにしているよん💛
