2015年05月09日
「アルジャーノンに花束を」 第5話 輝く世界の果てに待つ愛 奪われたキス
咲人(山下智久)に手術の成果が表れ始めた。
研究チームの能力テストでもアルジャーノンを上回る結果をだし、知的好奇心も拡大している。
『ドリームフラワーサービス』では、咲人がりっぱに電話応対をこなしたのを見た同僚たちが大喜び。
「咲、お前すごいじゃないか!」社長(萩原聖人)
みんなが喜んでいる。笑顔になってくれた。
お利口になった咲人はどんなにか嬉しかったでしょう。
『ぼくはお利口になりました。
お利口になって、ぼくの世界は変わりました。
世界は、ぼくの知らなかった楽しいものでいっぱいです。
でも変わらないものがあります。
それは・・・そばにいると、ただ嬉しい人がいます。
その人といるだけで、ぜんぶが楽しくて
その人といるだけで世界がキラキラしてみえるのです。
この気持ちは何と呼びますか?』
何と形容したらいいのかわからない、でも自分の中心にある何か大切な思い・・・
その思いについて考えた時、咲人に思い浮かぶのは父の記憶・・・
13年前、父に連れられて咲人は『ドリームフラワーサービス』に来た。
そこにはいろんな種類の花があった。
「見てごらん。ここに並べてあるお花は全部誰かから誰かに届けられるものなんだ。
言ってみりゃ、全部が誰かの愛なんだ」久人(いしだ壱成)
「あい?」咲人
「そうだよ。世界には愛があふれてる。そう思わない?
父さんもずーっと咲人のこと 愛してるよ」
一番欲しかった母親からの愛情がもらえなかった咲人。
大人になった咲人が愛されなかったことに悩む日がきたら・・・
見回せば世界中に愛が溢れていること、いつでも咲人の回りには愛が存在していることに気づいて欲しい、
そして父親である自分はいつでも咲人を愛していたということを思いだして欲しい。
余命宣告を受けていた久人は祈るように言葉を残したのでしょう。
『パパは 世界には愛があふれているといいました。
ぼくのこの気持ちは愛とよぶものでしょうか』
HPはこちら
咲人はかなり難しい計算も暗算でできるようになったし、様々なジャンルの本から知識を得るようになっていた。
研究センターに来ると咲人はアルジャーノンの入っているケースを手に研究室にこもり勉強を続けた。
「ピーナツはレシチンはいってます。頭よくなります。
ぼく、あるじやのんとたいとうになります。はい」咲人

研究チームの能力テストでもアルジャーノンを上回る結果をだし、知的好奇心も拡大している。
『ドリームフラワーサービス』では、咲人がりっぱに電話応対をこなしたのを見た同僚たちが大喜び。
「咲、お前すごいじゃないか!」社長(萩原聖人)
みんなが喜んでいる。笑顔になってくれた。
お利口になった咲人はどんなにか嬉しかったでしょう。
『ぼくはお利口になりました。
お利口になって、ぼくの世界は変わりました。
世界は、ぼくの知らなかった楽しいものでいっぱいです。
でも変わらないものがあります。
それは・・・そばにいると、ただ嬉しい人がいます。
その人といるだけで、ぜんぶが楽しくて
その人といるだけで世界がキラキラしてみえるのです。
この気持ちは何と呼びますか?』
何と形容したらいいのかわからない、でも自分の中心にある何か大切な思い・・・
その思いについて考えた時、咲人に思い浮かぶのは父の記憶・・・
13年前、父に連れられて咲人は『ドリームフラワーサービス』に来た。
そこにはいろんな種類の花があった。
「見てごらん。ここに並べてあるお花は全部誰かから誰かに届けられるものなんだ。
言ってみりゃ、全部が誰かの愛なんだ」久人(いしだ壱成)
「あい?」咲人
「そうだよ。世界には愛があふれてる。そう思わない?
父さんもずーっと咲人のこと 愛してるよ」
一番欲しかった母親からの愛情がもらえなかった咲人。
大人になった咲人が愛されなかったことに悩む日がきたら・・・
見回せば世界中に愛が溢れていること、いつでも咲人の回りには愛が存在していることに気づいて欲しい、
そして父親である自分はいつでも咲人を愛していたということを思いだして欲しい。
余命宣告を受けていた久人は祈るように言葉を残したのでしょう。
『パパは 世界には愛があふれているといいました。
ぼくのこの気持ちは愛とよぶものでしょうか』
HPはこちら
咲人はかなり難しい計算も暗算でできるようになったし、様々なジャンルの本から知識を得るようになっていた。
研究センターに来ると咲人はアルジャーノンの入っているケースを手に研究室にこもり勉強を続けた。
「ピーナツはレシチンはいってます。頭よくなります。
ぼく、あるじやのんとたいとうになります。はい」咲人

そこに蜂須賀(石丸幹二)が入って来て『はるかをりようしている』という言葉を思いだした咲人は警戒の表情を浮かべた。
これも以前の咲人にはなかったことだよね。
過去の情報から判断し自分を防衛しようとする。攻撃の意志も見られる。
「私は彼女を君から奪ったりしないよ。
私は君が成長してくれればそれでいい」蜂須賀
「せいちょう・・・」咲人
「物理学者スティーブン・ホーキング博士は言った。
人は人生が公平ではないことを悟れるくらいに成長しなくてはならないと。
私も同感だよ。人生は成長してこそ意味がある。
すべての人生が公平であるはずがない。
知性を磨かずに怠惰なまま生きるなど何の意味もない」
「何の意味もない・・・」
「君は今、知性を得ることでようやく命を手に入れたんだ」
「でも、ぼく・・・まだ分からないことたくさんあります」
「勉強しなさい」
「勉強したら 賢くなれますか?
はるかやはかせのようになれますか?」
「私の持っている知識を君にすべて教えてあげよう。
他にほしいものはないか?やりたいことは?」
「うんてん・・・」
蜂須賀は亡くなった息子のために用意していた赤いスポーツカーを咲人にプレゼントし、自分を「父親と思って欲しい」と伝えましたぞ。
「はるか、免許とったらはるかとドライブいきたい」咲人
「私と?」遥香(栗山千明)
「うん。約束」
「分かった。頑張ってね」
二人は指切りをした。
蜂須賀は理想の息子を作ろうとしている。
自分のあとを継いでくれるような誰よりも優秀な頭脳を持った人間・・・
でも自分がコントロールできて、自分を崇める人間。
咲人を人間にした蜂須賀は、神にでもなったつもりなのか。
免許を取るために自動車学校に通い始めた咲人は順調に学科も終了。
以前の咲人を知っている梨央(谷村美月)と舞(大政絢)はかなり驚いております。
そして咲人から『世界でいちばん好きな女の子』・遥香のことを聞かされた梨央はショーーック!
落ち込む梨央を見る康介(工藤阿須加)もショックを受けております。
お嬢様の気まぐれかと思っていたのに、真剣に咲人を思う梨央にキュン!ときているようよ。
「どうしても咲人じゃなきゃダメか?」康介
「えっ?」梨央
「たとえば・・・俺とか・・・俺とか・・・俺とか・・・俺とか」
一方、咲人は高まる遥香への思いを意識していた。
心の奥から湧き上がる遥香への思いを吸収する知識で分析しようとして揺れていた。
「はるか・・・・ぼくのこと好きですか?」咲人
「好きよ。もちろん」遥香
「ぼくは・・・ぼくはあなたに・・・」
「何?」
「あなたにキスがしたい」
「・・・そういうのは、ホラ・・・恋人同士がするものでしょ。
私達はお友達じゃない」
「でも、好きどうしは恋人でしょ?
はるかはぼくのことが好き。ぼくもはるかのことが好き。ぼくたち恋人ですよね?」
「・・・・あのね咲人さん、私のこと好きって言ってくれたけど
好きにも色々種類があるの」
「種類?」
「あなたは私のこと、アルジャーノンのママって呼んでたじゃない?
あなたにとって私はママのようなものだと思うの」
「うん・・・」
「だからそれよりもっと集中して・・・」
「これくらい集中しなくても分かります」
「咲人さん!」
途中まで遥香が解いていたかなり難しそうな数式の答えをチャチャッと書くと、咲人は部屋から出て行ってしまいました。
って、この様子は蜂須賀の命令で小久保(菊池風磨)により盗撮されております。
「咲ちゃん、頭脳は大学生レベルまできましたけど、
心はまだ小中学生って感じですね」小久保
「自尊心からくる憤り・・・今までの彼にはなかった感情だ。
子供のように単純だった彼の感情もこれからは知能の成長とともに複雑化していくだろう。
その時彼がどう変わるか・・・(ニヤリ)」蜂須賀
心配して追いかけてきた遥香の背後から近づき咲人は驚かせた。
「わー!」遥香
「びっくりした?あははは・・・」咲人
「うっ・・うん・・・」
「思ったとおり」
「えっ・・何?」
「はるかは追いかけてきてくれると思ってました」
「・・・さっきはごめん」
「ドライブ、約束ですよね」
「うん」
以前の幼児のように無邪気な咲人と冷静な青年の顔・・・
成長過程にある咲人にどう接したらいいのか遥香も戸惑っている。
子ども扱いできない表情を見せるようになったからねぇ・・・
その後、父親の墓参りに出かけて咲人が留守の間に遥香が店にやってきた。
社長は遥香を伴い、咲人を迎えに行きました。
咲人はいつもそうしているように、お墓の前で父親に話しかけていた。
「それでね、免許の試験は明日なんだ。
免許をとったら、ぼく好きな子とドライブに行きたいと思ってるんだ。
その子はね、はるかっていうんだよ。
ぼくはとてもとても大好きなんだけど・・・
だけどはるかは、ぼくのこと子供だと思ってるんだ・・・
パパ、ぼく どうしたらいいかな?」
「今日が命日なんですよ。早いもんで、もう13年です。
親父さん、俺の先輩でね。余命宣告を受けて俺に咲人を預けたんです。
『咲人の笑顔は世界一』・・・先輩 いっつも言ってました。
あいつのおかげで俺達が救われてること、結構あるんですよ」社長
「私・・・咲人さんに ひどいことをしました。
咲人さんは私を思ってくれてるみたいなんです」遥香
「ああ!頭がよくなったから。あいつ一丁前に」
「それなのに私・・・気付かないフリをしてごまかして
・・・・結局傷つけてしまいました」
「そうでしたか。もし、あんたにその気がないなら
あいつをちゃんとフッてやってください」
「でも、咲人さんの姿を見てるとどうしても・・・」
「大丈夫ですよ。今のあいつならちゃんと受け止められると思います」
最初は胡散臭いわ〜なんて思っちゃったけど、
この社長が一番自然に咲人を見ているね。
もともとの咲人も、そして変わってきた咲人のこともあるがままに受けとめている。
父親と同じように、条件付きじゃなく愛してくれている。
その頃、蜂須賀はスポンサーの河口(中原丈雄)に咲人の術後経過の報告をしていた。
結果を一刻も早く娘のために生かしたい河口は早急に学会に発表するよう命じました。
いや〜学会に発表って咲人の顔やプロフィールも公開するんでしょ?
エライことになるじゃん・・・
あの盗み撮りした映像も見せるのかい?( ̄  ̄;) うーん・・・
咲人は人間扱いされてるのかしら〜?
ついに初ドライブの日が来ました。
この日のために咲人は雑誌のデート特集を読んで研究したようで、手には赤いバラの花束を持っております。意気揚々と咲人は遥香の元へと向かったさ〜
その頃、蜂須賀は研究成果を発表することを遥香に伝えていた。。
世間から大きく注目されることが予想され、咲人の精神面を心配した蜂須賀は遥香に「恋人として」支えるよう頼んだ。
「そんなことできません。
咲人さんは無邪気な気持ちが恋のような思いに変わってきているんです。
だから、この前も私にキスしたいと言いました」遥香
「当然の欲求だ」蜂須賀
「当然の?」
「ああ。君は以前、研究のためならどんな努力も苦痛じゃないと言ってたね」
「でも、それは・・」
「私はただフリをしてくれと頼んでいるんだ」
「そんなウソはつけません!
そんなこと先生だってできないはずです!」
蜂須賀は遥香にキスをした。
「研究のためだ」
その場面を咲人は見てしまった。
ショックを受けた咲人は花束を落としたまま消えた。
蜂須賀め・・アンタは研究の世界に取り込まれちまったモンスターだよ(-言-)
その後、咲人は梨央を呼び出していた。
何も聞いていない舞は突然いなくなった梨央を心配し康介と隆一(窪田正孝)に彼女の病気のことを話して捜索を頼んだぞ。
「何で私を誘ったんですか?」梨央
「急に顔が浮かんだんです」咲人
「私の?」
「はい」
「これって ・・・デートですよね?」
「だめですか?帰りたいなら言ってください」
「ううん。帰りたくないです」
二人は海に来ております。
「遥香さんていう人と何かあったんですね。
それであなたは誰かに優しくされたくなって私を誘ったんですか?」梨央
「そうです」咲人
「普通そういうとき違うって言うんですよ。君に会いたいからって」
「そうやってみんなウソをつくんですね・・・」
「変わりましたね。初めて会ったときとは別人みたいです。
あの時のこと覚えてますか?」
「あなたは初めて会った僕をクラブに誘いました。
僕はあなたから口移しでシャンパンを飲まされました」
「怒ってますか?」
「どうして?怒るようなことですか?
だってあれは・・・あれはキスじゃない。ホントのキスはもっと・・・
どうしてぼくじゃだめなんだ・・・どうして・・どうして!
どうしてぼくじゃだめなんだ、はるか!」
泣きながら叫ぶ咲人を梨央は抱きしめました。
「どうして・・・どうして・・・」咲人
「私が遥香さんの代わりになってあげる・・・
私は大丈夫。私には・・・時間がないから」
「時間がない・・・?」
梨央のキスは咲人が求めていたものとは違ったけど、悲しみを忘れさせてくれた。
賢くなったことで複雑になった咲人のこころ。
蜂須賀の言っていた「あいをりようする」という言葉も理解できるようになったかもしれません。
知ることで悲しみも怒りも、より深いものとなっていく。
変貌していく咲人はいつか望んでいる「愛」を手に入れることができるのでしょうか。
って・・・予告見たらベッドにいるお二人さん・・・
おばちゃん、そこまでいくとは思っていなかったわ〜 ヾ(・ω・`;)ノ
そんな一気に大人になっちゃうのお〜?
この結びつきは二人にとって余計寂しさを募らせるものになるんじゃないのかねぇ・・・
第1話 無垢な夢、愛・友情がもたらす奇跡
第2話 対等な友情、親友のために溢れでる涙
第3話 超知能への手術!世界一好きな人の為
第4話 手術失敗 !? あなたの為に起きて・・・奇跡
第6話 孤独が天才を連れてくる…蓋された心
第7話 壊れる絆・・・全てを失っても愛に生きる
第8話 最終章!儚い夢の終焉と最後の希望!
第9話 終幕・・・対等のトモダチとの永遠の別れ
第10話(最終話) 奇跡のラスト!〜私から僕への遺言

これも以前の咲人にはなかったことだよね。
過去の情報から判断し自分を防衛しようとする。攻撃の意志も見られる。
「私は彼女を君から奪ったりしないよ。
私は君が成長してくれればそれでいい」蜂須賀
「せいちょう・・・」咲人
「物理学者スティーブン・ホーキング博士は言った。
人は人生が公平ではないことを悟れるくらいに成長しなくてはならないと。
私も同感だよ。人生は成長してこそ意味がある。
すべての人生が公平であるはずがない。
知性を磨かずに怠惰なまま生きるなど何の意味もない」
「何の意味もない・・・」
「君は今、知性を得ることでようやく命を手に入れたんだ」
「でも、ぼく・・・まだ分からないことたくさんあります」
「勉強しなさい」
「勉強したら 賢くなれますか?
はるかやはかせのようになれますか?」
「私の持っている知識を君にすべて教えてあげよう。
他にほしいものはないか?やりたいことは?」
「うんてん・・・」
蜂須賀は亡くなった息子のために用意していた赤いスポーツカーを咲人にプレゼントし、自分を「父親と思って欲しい」と伝えましたぞ。
「はるか、免許とったらはるかとドライブいきたい」咲人
「私と?」遥香(栗山千明)
「うん。約束」
「分かった。頑張ってね」
二人は指切りをした。
蜂須賀は理想の息子を作ろうとしている。
自分のあとを継いでくれるような誰よりも優秀な頭脳を持った人間・・・
でも自分がコントロールできて、自分を崇める人間。
咲人を人間にした蜂須賀は、神にでもなったつもりなのか。
免許を取るために自動車学校に通い始めた咲人は順調に学科も終了。
以前の咲人を知っている梨央(谷村美月)と舞(大政絢)はかなり驚いております。
そして咲人から『世界でいちばん好きな女の子』・遥香のことを聞かされた梨央はショーーック!
落ち込む梨央を見る康介(工藤阿須加)もショックを受けております。
お嬢様の気まぐれかと思っていたのに、真剣に咲人を思う梨央にキュン!ときているようよ。
「どうしても咲人じゃなきゃダメか?」康介
「えっ?」梨央
「たとえば・・・俺とか・・・俺とか・・・俺とか・・・俺とか」
一方、咲人は高まる遥香への思いを意識していた。
心の奥から湧き上がる遥香への思いを吸収する知識で分析しようとして揺れていた。
「はるか・・・・ぼくのこと好きですか?」咲人
「好きよ。もちろん」遥香
「ぼくは・・・ぼくはあなたに・・・」
「何?」
「あなたにキスがしたい」
「・・・そういうのは、ホラ・・・恋人同士がするものでしょ。
私達はお友達じゃない」
「でも、好きどうしは恋人でしょ?
はるかはぼくのことが好き。ぼくもはるかのことが好き。ぼくたち恋人ですよね?」
「・・・・あのね咲人さん、私のこと好きって言ってくれたけど
好きにも色々種類があるの」
「種類?」
「あなたは私のこと、アルジャーノンのママって呼んでたじゃない?
あなたにとって私はママのようなものだと思うの」
「うん・・・」
「だからそれよりもっと集中して・・・」
「これくらい集中しなくても分かります」
「咲人さん!」
途中まで遥香が解いていたかなり難しそうな数式の答えをチャチャッと書くと、咲人は部屋から出て行ってしまいました。
って、この様子は蜂須賀の命令で小久保(菊池風磨)により盗撮されております。
「咲ちゃん、頭脳は大学生レベルまできましたけど、
心はまだ小中学生って感じですね」小久保
「自尊心からくる憤り・・・今までの彼にはなかった感情だ。
子供のように単純だった彼の感情もこれからは知能の成長とともに複雑化していくだろう。
その時彼がどう変わるか・・・(ニヤリ)」蜂須賀
心配して追いかけてきた遥香の背後から近づき咲人は驚かせた。
「わー!」遥香
「びっくりした?あははは・・・」咲人
「うっ・・うん・・・」
「思ったとおり」
「えっ・・何?」
「はるかは追いかけてきてくれると思ってました」
「・・・さっきはごめん」
「ドライブ、約束ですよね」
「うん」
以前の幼児のように無邪気な咲人と冷静な青年の顔・・・
成長過程にある咲人にどう接したらいいのか遥香も戸惑っている。
子ども扱いできない表情を見せるようになったからねぇ・・・
その後、父親の墓参りに出かけて咲人が留守の間に遥香が店にやってきた。
社長は遥香を伴い、咲人を迎えに行きました。
咲人はいつもそうしているように、お墓の前で父親に話しかけていた。
「それでね、免許の試験は明日なんだ。
免許をとったら、ぼく好きな子とドライブに行きたいと思ってるんだ。
その子はね、はるかっていうんだよ。
ぼくはとてもとても大好きなんだけど・・・
だけどはるかは、ぼくのこと子供だと思ってるんだ・・・
パパ、ぼく どうしたらいいかな?」
「今日が命日なんですよ。早いもんで、もう13年です。
親父さん、俺の先輩でね。余命宣告を受けて俺に咲人を預けたんです。
『咲人の笑顔は世界一』・・・先輩 いっつも言ってました。
あいつのおかげで俺達が救われてること、結構あるんですよ」社長
「私・・・咲人さんに ひどいことをしました。
咲人さんは私を思ってくれてるみたいなんです」遥香
「ああ!頭がよくなったから。あいつ一丁前に」
「それなのに私・・・気付かないフリをしてごまかして
・・・・結局傷つけてしまいました」
「そうでしたか。もし、あんたにその気がないなら
あいつをちゃんとフッてやってください」
「でも、咲人さんの姿を見てるとどうしても・・・」
「大丈夫ですよ。今のあいつならちゃんと受け止められると思います」
最初は胡散臭いわ〜なんて思っちゃったけど、
この社長が一番自然に咲人を見ているね。
もともとの咲人も、そして変わってきた咲人のこともあるがままに受けとめている。
父親と同じように、条件付きじゃなく愛してくれている。
その頃、蜂須賀はスポンサーの河口(中原丈雄)に咲人の術後経過の報告をしていた。
結果を一刻も早く娘のために生かしたい河口は早急に学会に発表するよう命じました。
いや〜学会に発表って咲人の顔やプロフィールも公開するんでしょ?
エライことになるじゃん・・・
あの盗み撮りした映像も見せるのかい?( ̄  ̄;) うーん・・・
咲人は人間扱いされてるのかしら〜?
ついに初ドライブの日が来ました。
この日のために咲人は雑誌のデート特集を読んで研究したようで、手には赤いバラの花束を持っております。意気揚々と咲人は遥香の元へと向かったさ〜
その頃、蜂須賀は研究成果を発表することを遥香に伝えていた。。
世間から大きく注目されることが予想され、咲人の精神面を心配した蜂須賀は遥香に「恋人として」支えるよう頼んだ。
「そんなことできません。
咲人さんは無邪気な気持ちが恋のような思いに変わってきているんです。
だから、この前も私にキスしたいと言いました」遥香
「当然の欲求だ」蜂須賀
「当然の?」
「ああ。君は以前、研究のためならどんな努力も苦痛じゃないと言ってたね」
「でも、それは・・」
「私はただフリをしてくれと頼んでいるんだ」
「そんなウソはつけません!
そんなこと先生だってできないはずです!」
蜂須賀は遥香にキスをした。
「研究のためだ」
その場面を咲人は見てしまった。
ショックを受けた咲人は花束を落としたまま消えた。
蜂須賀め・・アンタは研究の世界に取り込まれちまったモンスターだよ(-言-)
その後、咲人は梨央を呼び出していた。
何も聞いていない舞は突然いなくなった梨央を心配し康介と隆一(窪田正孝)に彼女の病気のことを話して捜索を頼んだぞ。
「何で私を誘ったんですか?」梨央
「急に顔が浮かんだんです」咲人
「私の?」
「はい」
「これって ・・・デートですよね?」
「だめですか?帰りたいなら言ってください」
「ううん。帰りたくないです」
二人は海に来ております。
「遥香さんていう人と何かあったんですね。
それであなたは誰かに優しくされたくなって私を誘ったんですか?」梨央
「そうです」咲人
「普通そういうとき違うって言うんですよ。君に会いたいからって」
「そうやってみんなウソをつくんですね・・・」
「変わりましたね。初めて会ったときとは別人みたいです。
あの時のこと覚えてますか?」
「あなたは初めて会った僕をクラブに誘いました。
僕はあなたから口移しでシャンパンを飲まされました」
「怒ってますか?」
「どうして?怒るようなことですか?
だってあれは・・・あれはキスじゃない。ホントのキスはもっと・・・
どうしてぼくじゃだめなんだ・・・どうして・・どうして!
どうしてぼくじゃだめなんだ、はるか!」
泣きながら叫ぶ咲人を梨央は抱きしめました。
「どうして・・・どうして・・・」咲人
「私が遥香さんの代わりになってあげる・・・
私は大丈夫。私には・・・時間がないから」
「時間がない・・・?」
梨央のキスは咲人が求めていたものとは違ったけど、悲しみを忘れさせてくれた。
賢くなったことで複雑になった咲人のこころ。
蜂須賀の言っていた「あいをりようする」という言葉も理解できるようになったかもしれません。
知ることで悲しみも怒りも、より深いものとなっていく。
変貌していく咲人はいつか望んでいる「愛」を手に入れることができるのでしょうか。
って・・・予告見たらベッドにいるお二人さん・・・
おばちゃん、そこまでいくとは思っていなかったわ〜 ヾ(・ω・`;)ノ
そんな一気に大人になっちゃうのお〜?
この結びつきは二人にとって余計寂しさを募らせるものになるんじゃないのかねぇ・・・
第1話 無垢な夢、愛・友情がもたらす奇跡
第2話 対等な友情、親友のために溢れでる涙
第3話 超知能への手術!世界一好きな人の為
第4話 手術失敗 !? あなたの為に起きて・・・奇跡
第6話 孤独が天才を連れてくる…蓋された心
第7話 壊れる絆・・・全てを失っても愛に生きる
第8話 最終章!儚い夢の終焉と最後の希望!
第9話 終幕・・・対等のトモダチとの永遠の別れ
第10話(最終話) 奇跡のラスト!〜私から僕への遺言

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1. アルジャーノンに花束を 第5話 [ エリのささやき ] 2015年05月09日 20:10
明らかに咲人が変わっていったあのシーンがもの凄く印象的でこのまま切り取って永久保存というところ。
2. アルジャーノンに花束を #05 [ ぐ〜たらにっき ] 2015年05月09日 20:37
『輝く世界の果てに待つ愛奪われたキス』
3. アルジャーノンに花束を (第5話・5/8) 感想 [ ディレクターの目線blog@FC2 ] 2015年05月09日 21:06
TBS系『アルジャーノンに花束を』(公式)
第5話『輝く世界の果てに待つ愛奪われたキス』の感想。
なお、原作小説:ダニエル キイス『アルジャーノンに花束を』は確か読んだはず。過去の映画やテレビドラマも数本鑑賞済み。
術の効果で知能と心が急速に成
4. アルジャーノンに花束を 第5話 [ レベル999のgoo部屋 ] 2015年05月09日 21:17
「輝く世界の果てに待つ愛奪われたキス」
内容
手術の効果が出始めた咲人(山下智久)
遥香(栗山千明)蜂須賀(石丸幹二)たちも、様々な検査で、効果を確認する。
仕事でも、その効果が目に見えて分かるようになり、
竹部(萩原聖人)柳川(窪田正孝)檜山(工藤阿須...
5. アルジャーノンに花束を 第5話 [ Happy☆Lucky ] 2015年05月09日 21:40
第5話
JUGEMテーマ:エンターテイメント
6. 恋人たちがドライブをしてキスをするのがデートです(山下智久) [ キッドのブログinココログ ] 2015年05月10日 04:32
「知」というこの世で最も謎めいた「何か」を描いて行く物語である。 原作がそうであるようにドラマもその「呪い」から逃れることはできない。 「知的障害者」を「知に不自由な人」と考えると「知的障害者でない人」は「知に自由な人」ということになる。 果たして・・・それ
7. 「アルジャーノンに花束を」第5話 感想 [ Kanataのお部屋へようこそ ] 2015年05月10日 09:18
賢くなった咲人。
難しい数式を勉強できるまで知的レベルが上がりました。
けれど遥香に恋心を受け入れてもらえず、ちょっとご機嫌斜めに。
数式の続きを書いて出て行きます。
探す遥香を後ろから脅かす咲人。
少年の不器用さと、まだ幼さの残った感じがよ
8. アルジャーノンに花束を 第5話 [ ぷち丸くんの日常日記 ] 2015年05月10日 13:35
草野球の試合でホームランを打って大活躍だった咲人(山下智久)は、蜂須賀(石丸幹二)たちの研究チームのテストでも成績が飛躍的に伸びていました。
ついに手術の成果が現れて来たようです。
「お利口」になったことを認識し始めた咲人は、今まで見えていた世界が違
9. 恋愛時代六話&アルジャーノンに花束を五話&天皇の料理番三話感想 [ NelsonTouchBlog ] 2015年05月11日 01:26
■恋愛時代六話
佐津川愛美とその娘役の女の子がツボッてたのに、もう出てこないの!?ここで撤退(泣)
六話は、まさかの脱線ギャグ展開かと思いきや実は、確信をついた第三者のお言葉で、話がだいぶ進んだというかスッキリしてしまった。
でも、それでも主人公同士は、
10. 『アルジャーノンに花束を』 第5話 [ 美容師は見た… ] 2015年05月12日 09:37
人間が成長するって、何なんですかね。。。「物理学者スティーブン・ホーキング博士は言った。 人は人生が公平ではないことを悟れるくらいに 成長しなくてはならないと。 私も同感だよ。 人生は成長してこそ意味がある。 すべての人生が公平であるはずがない。 知性を
この記事へのコメント
1. Posted by しゅあー 2015年05月10日 13:37
何気に山Pのこの役はすごく難しいよねえ、特に前回終わり〜今回の変貌を遂げていく過程の演技って、しゃべり方も少しずつ少しずつ変えていかなきゃいけないし、顔つきとかもそれに伴って引き締めていかないといけないし、
すごくよく頑張ってるなと改めて思ったわ。すごいよ山P!
>一番欲しかった母親からの愛情がもらえなかった咲人。
大人になった咲人が愛されなかったことに悩む日がきたら・・・
なんかさあ、はるかをお母さんと重ねてるとこあるから、はるかに受け入れてもらえないイコールお母さんからの拒絶って感じで、単に振られるのとは何倍も違うハートブレイク状態になっててきついよね。これで来週お母さんに会いに行くみたいだけど、あれでほんとにやっぱり受け入れてもらえなかったらもう立ち直れないよね。
パパの教え&愛がどれだけそこを食い止められるかだけど、パパはママじゃないからなあ(:><:)
>最初は胡散臭いわ〜なんて思っちゃったけど、
この社長が一番自然に咲人を見ているね。
ねえ、もう信じていい?ホワイト萩原で確定でいいのね?(≧▽≦)
ほんとにねえ、でも社長は社長であって、社長以上じゃないとこが悲しいとこだわ。てか、社長はママになれないんだもの〜〜〜〜(><);
>この結びつきは二人にとって余計寂しさを募らせるものになるんじゃないのかねぇ・・・
どっちもどっちにねえ・・・ 不毛だわね。 咲人は梨央にとっての実験台だってのもそのうちどちらも知るんだろうけど、そうなると更にややこしいよね。
しかし、予告を見るとどんどんと咲ちゃんに醜い感情が生まれてくるみたいだけど、普通はもうあまりのスピードでのこの変化で精神を病むだろうと思うんだけど、どうなってしまうんだろうね?
すごくよく頑張ってるなと改めて思ったわ。すごいよ山P!
>一番欲しかった母親からの愛情がもらえなかった咲人。
大人になった咲人が愛されなかったことに悩む日がきたら・・・
なんかさあ、はるかをお母さんと重ねてるとこあるから、はるかに受け入れてもらえないイコールお母さんからの拒絶って感じで、単に振られるのとは何倍も違うハートブレイク状態になっててきついよね。これで来週お母さんに会いに行くみたいだけど、あれでほんとにやっぱり受け入れてもらえなかったらもう立ち直れないよね。
パパの教え&愛がどれだけそこを食い止められるかだけど、パパはママじゃないからなあ(:><:)
>最初は胡散臭いわ〜なんて思っちゃったけど、
この社長が一番自然に咲人を見ているね。
ねえ、もう信じていい?ホワイト萩原で確定でいいのね?(≧▽≦)
ほんとにねえ、でも社長は社長であって、社長以上じゃないとこが悲しいとこだわ。てか、社長はママになれないんだもの〜〜〜〜(><);
>この結びつきは二人にとって余計寂しさを募らせるものになるんじゃないのかねぇ・・・
どっちもどっちにねえ・・・ 不毛だわね。 咲人は梨央にとっての実験台だってのもそのうちどちらも知るんだろうけど、そうなると更にややこしいよね。
しかし、予告を見るとどんどんと咲ちゃんに醜い感情が生まれてくるみたいだけど、普通はもうあまりのスピードでのこの変化で精神を病むだろうと思うんだけど、どうなってしまうんだろうね?
2. Posted by きこり→しゅあーさん 2015年05月10日 22:22
>特に前回終わり〜今回の変貌を遂げていく過程の演技って、しゃべり方も少しずつ少しずつ変えていかなきゃいけないし
ホントだよね。まるっきり変わっちゃった後ならまだしも、この変わっていく途中はすごく難しかったと思うわ〜
でも、山Pはやってくれたよね。すごく自然でうまかったと思うわ〜
こういう演技を見せられると、ドラマへの期待がさらに高まるよね。
>はるかに受け入れてもらえないイコールお母さんからの拒絶って感じで、
そうなんだよね。咲人にとってはお母さんであり恋人なんだよね。
だからショックも深いよね。
来週、お母さんに会うんだけど、賢くなった咲人を受け入れてくれたらそれはそれで別の悲しみがあるんじゃないのかな。昔の咲人なら、ただお母さんに受け入れてもらえたら大喜びしたかもしれないけど、今はいろんなことがわかっているから。
賢く「普通」になったから手のひら返すように愛してもらえるってそれまでの咲人を全否定だもんね。
>ねえ、もう信じていい?ホワイト萩原で確定でいいのね?(≧▽≦)
もう、いくらなんでも信じていいべ!(笑
社長は父親代わりだけど、あくまで代わりで咲人が欲しいのはお母さんの愛情だもんな。
>咲人は梨央にとっての実験台だってのもそのうちどちらも知るんだろうけど、そうなると更にややこしいよね。
コレ、ばれたらどうなるんだろうね。実験台だったって、それで今の咲人が幸せならいいやって思えるかもしれないけど、そうならなさそうだもんねぇ・・・
予告でどんどん自意識が高くなって同僚も見下す感じになっちゃってたもんね。
精神のバランスを崩しであろう咲人が心配だよ〜
ホントだよね。まるっきり変わっちゃった後ならまだしも、この変わっていく途中はすごく難しかったと思うわ〜
でも、山Pはやってくれたよね。すごく自然でうまかったと思うわ〜
こういう演技を見せられると、ドラマへの期待がさらに高まるよね。
>はるかに受け入れてもらえないイコールお母さんからの拒絶って感じで、
そうなんだよね。咲人にとってはお母さんであり恋人なんだよね。
だからショックも深いよね。
来週、お母さんに会うんだけど、賢くなった咲人を受け入れてくれたらそれはそれで別の悲しみがあるんじゃないのかな。昔の咲人なら、ただお母さんに受け入れてもらえたら大喜びしたかもしれないけど、今はいろんなことがわかっているから。
賢く「普通」になったから手のひら返すように愛してもらえるってそれまでの咲人を全否定だもんね。
>ねえ、もう信じていい?ホワイト萩原で確定でいいのね?(≧▽≦)
もう、いくらなんでも信じていいべ!(笑
社長は父親代わりだけど、あくまで代わりで咲人が欲しいのはお母さんの愛情だもんな。
>咲人は梨央にとっての実験台だってのもそのうちどちらも知るんだろうけど、そうなると更にややこしいよね。
コレ、ばれたらどうなるんだろうね。実験台だったって、それで今の咲人が幸せならいいやって思えるかもしれないけど、そうならなさそうだもんねぇ・・・
予告でどんどん自意識が高くなって同僚も見下す感じになっちゃってたもんね。
精神のバランスを崩しであろう咲人が心配だよ〜