2015年04月14日
連続ドラマW 「闇の伴走者」 Episode1 恐怖を克服する
おもしろかった〜!
コレは今まで見たことがないミステリーであり探偵コンビですよ〜。
詰め込みすぎずシンプルに描きつつ、見る側の探究心を刺激する魅力的な一回目でした。
漫画の謎を解き明かす優希と醍醐の現在に挟まれる殺人犯の過去と現在という構成もうまいし、1時間ずっと興味深く見ることができました。もちろん視聴決定。
HPはこちら
出版関係の調査がメインの「EKリサーチ」調査員・水野優希(松下奈緒)は一周忌を迎える漫画界の巨匠・阿島文哉(ベンガル)の会社・アジマプロに向かった。
そこでは現社長で妻の阿島淑子(真野響子)が社員の小澤幸秀(要潤)と共に待っていた。
依頼人は阿島文哉の全集出版予定の英人社だが「阿島文哉」という漫画家の存在を揺るがす問題であるため淑子達が対応した。
淑子は遺稿を整理している時に見つけたという未発表の作品(全50ページ)を差し出した。
この画稿は完成しているにも関わらず、担当編集者もアシスタントもその存在を知らないものだった。
内容はある漫画家の男が女性をスタンガンで襲い、誘拐監禁し一酸化炭素中毒で殺害する過程を描こうとするが描ききれず、その失敗を呪いながら遺体を埋めた後、自分の異常な殺人欲を肯定して終わっていた。
それは35年前の未解決連続女性失踪事件に酷似していており、犯人が描いたとしか思えなかった。
画稿のそばに事件が載っている雑誌の切り抜きが入った封筒も見つかった。
その事件とは板橋区で4年の間に4人の若い女性が消えた未解決事件だった。家出なのか犯罪なのかは不明。死体も手掛かりも全く見つからないため「神隠し」と報道されていた。唯一の情報は被害者の回りで目撃されたというプロ並みの画力がありスケッチブックを抱えていた男だけだった。
淑子はこの画稿が阿島文哉本人によって描かれたものかどうか、そして事件との関連性を調べるよう要請した。
その漫画のタッチは阿島文哉オタクである小澤にも判断がつかないほと、本人に酷似しているらしい。
さらに猟奇的な内容ではあるが阿島文哉は時代劇からラブコメ、そしてミステリーや政治漫画と幅広いジャンルのものを描いていたため彼の作品ではないと言い切れなかった。
歴代のアシスタントならそっくりの画が描けるかもしれないが、50年以上漫画を描いてきた阿島のアシスタントは100人を超える数だった。
応接間に飾られている温厚そうな阿島の写真・・・この男がそんな深い闇を抱えているのだろうか・・・
自宅で阿島のことを調べていた優希は帰りがけに淑子が言った言葉を思いだしていた。
「阿島が犯罪者だって可能性が無くもないの。
失踪事件のあった70年代、阿島は青年誌にくらーーいミステリーを描いてた。
異常jな性的嗜好を持った変態が山ほど出てくるやつをね。
漫画家って描いてる作品に影響されやすいから、あの時代、
阿島自身がそういう人間になったとしてもおかしくはないのよ。
40年以上も一緒にいたけど、私・・・阿島がどういう人だったか、
いまだにわからない・・・
だからこそ真実を知りたいの。たとえそれがどんなに残酷な結果だとしても」
夫は天才とも謳われる偉大な漫画家。
長年連れ添った夫婦といえども理解できない部分が多かったのでしょう。
その部分にこそ天才が生み出す傑作の秘密があったんだろうし。
自分の知らなかった夫の真実の姿、それを追求し受け入れることも愛情の形なのかもしれません。
コレは今まで見たことがないミステリーであり探偵コンビですよ〜。
詰め込みすぎずシンプルに描きつつ、見る側の探究心を刺激する魅力的な一回目でした。
漫画の謎を解き明かす優希と醍醐の現在に挟まれる殺人犯の過去と現在という構成もうまいし、1時間ずっと興味深く見ることができました。もちろん視聴決定。
HPはこちら
出版関係の調査がメインの「EKリサーチ」調査員・水野優希(松下奈緒)は一周忌を迎える漫画界の巨匠・阿島文哉(ベンガル)の会社・アジマプロに向かった。
そこでは現社長で妻の阿島淑子(真野響子)が社員の小澤幸秀(要潤)と共に待っていた。
依頼人は阿島文哉の全集出版予定の英人社だが「阿島文哉」という漫画家の存在を揺るがす問題であるため淑子達が対応した。
淑子は遺稿を整理している時に見つけたという未発表の作品(全50ページ)を差し出した。
この画稿は完成しているにも関わらず、担当編集者もアシスタントもその存在を知らないものだった。
内容はある漫画家の男が女性をスタンガンで襲い、誘拐監禁し一酸化炭素中毒で殺害する過程を描こうとするが描ききれず、その失敗を呪いながら遺体を埋めた後、自分の異常な殺人欲を肯定して終わっていた。
それは35年前の未解決連続女性失踪事件に酷似していており、犯人が描いたとしか思えなかった。
画稿のそばに事件が載っている雑誌の切り抜きが入った封筒も見つかった。
その事件とは板橋区で4年の間に4人の若い女性が消えた未解決事件だった。家出なのか犯罪なのかは不明。死体も手掛かりも全く見つからないため「神隠し」と報道されていた。唯一の情報は被害者の回りで目撃されたというプロ並みの画力がありスケッチブックを抱えていた男だけだった。
淑子はこの画稿が阿島文哉本人によって描かれたものかどうか、そして事件との関連性を調べるよう要請した。
その漫画のタッチは阿島文哉オタクである小澤にも判断がつかないほと、本人に酷似しているらしい。
さらに猟奇的な内容ではあるが阿島文哉は時代劇からラブコメ、そしてミステリーや政治漫画と幅広いジャンルのものを描いていたため彼の作品ではないと言い切れなかった。
歴代のアシスタントならそっくりの画が描けるかもしれないが、50年以上漫画を描いてきた阿島のアシスタントは100人を超える数だった。
応接間に飾られている温厚そうな阿島の写真・・・この男がそんな深い闇を抱えているのだろうか・・・
自宅で阿島のことを調べていた優希は帰りがけに淑子が言った言葉を思いだしていた。
「阿島が犯罪者だって可能性が無くもないの。
失踪事件のあった70年代、阿島は青年誌にくらーーいミステリーを描いてた。
異常jな性的嗜好を持った変態が山ほど出てくるやつをね。
漫画家って描いてる作品に影響されやすいから、あの時代、
阿島自身がそういう人間になったとしてもおかしくはないのよ。
40年以上も一緒にいたけど、私・・・阿島がどういう人だったか、
いまだにわからない・・・
だからこそ真実を知りたいの。たとえそれがどんなに残酷な結果だとしても」
夫は天才とも謳われる偉大な漫画家。
長年連れ添った夫婦といえども理解できない部分が多かったのでしょう。
その部分にこそ天才が生み出す傑作の秘密があったんだろうし。
自分の知らなかった夫の真実の姿、それを追求し受け入れることも愛情の形なのかもしれません。
さて、優希は現在離婚調停中。夫の寺田幹男(野間口徹)は復縁を望んでいるけど、優希は理由はわからんけど断固拒否。
元警察官(退職理由は今のところ不明)で、父親は捜査一課の管理官だった。
真面目で正義感は強そうだけど杓子定規な雰囲気もあり。
おっちょこちょいでよく体のあちこちをぶつけるためアザが絶えない。
実家の母・和江(藤田弓子 )は認知症で姉が面倒を見ている。
松下奈緒さんって、こういう極端な役の方があっているかも。
怒ったりイライラすることで優等生っぽい顔が隠れて人間味も出てくるし。
優希はネットで事件のことを調べてみた。
最初の事件が起きたのは1973年秋。
大学に通いながらアルバイトをしていた三浦恵子、24歳。
74年、精版所勤務の藤本明美、22歳。
75年、翻訳家の園田貴美子、26歳。
76年には二人の女性が失踪していた。
会社経営者の辰巳晶子、36歳と関谷淳子、39歳。
しかしのちに関谷淳子の遺体だけが発見され自殺と断定されたため、
この連続失踪事件からは除外された。
被害者は4人。
警察で発表されなかった被害者たちの共通点はアパートの2階に住んでいる、
地方出身者、読書や一人旅などの内向的な趣味を持っていた。
漫画に疎い優希は英人社専務の望月(石丸謙二郎)に漫画に詳しい編集者を紹介してくれるよう頼んだ。
で、紹介されたのが元英人社の敏腕編集者で現在フリーランスの醍醐真司(古田新太)という男。
ジャンクフード大好き。偏屈で自分の興味のある仕事しかしない。口悪し。
望月とは犬猿の仲だったらしく最初は調査の手伝いを断ったんだけど、阿島文哉の未発表作品に関わると聞き目の色が変わりましたぞ。
一見したところ、絵は阿島文哉のものであり、70年代彼がミステリーを描いていた頃の絵柄らしい。
んが、じっくり全ページを見終わった醍醐の結論は「これは阿島文哉そっくりの誰かさんが書いた作品」というもの。
「これほど画風を完璧に模倣した作品を見たことがない。
ヘタしたら本人よりうまいかも。
この画風を発明したのは阿島文哉だ。
でも、それをもっとうまい技巧で真似できるヤツはたまに居る」醍醐
「本当に阿島先生の画稿ではないんですね?」優希
「阿島文哉はこんなつまらない作品は描かないし、こんなヘタっぴいな構成もしない」
描かれた時期は85年前後。
アジマプロにあったことからアシスタントが描いたと考えるのが自然だってよ〜
いや〜新しい推理ドラマだね。
漫画の創作過程と推理が同時に成立するなんて考えたことなかったよ。
醍醐プロの洞察力が興味深いったらありゃしない。
その後、優希は父の元同僚だった矢島(森本レオ)を訪ね、失踪事件に詳しい刑事を紹介してくれるよう頼んだ。矢島との会話の中で優希はこの失踪事件が同一犯のものによるとしたら、なぜ77年以降は同様の事件が起こらなかったのかを尋ねた。
「死んだね」矢島
「死んだ?改心して止めたという可能性は?」優希
「限りなく低い。
一度、この手の犯罪の味を覚えちまった者はめったに改心したり
反省することはない」
オープニングの漫画家と被害者の様子。
練炭を焚いた部屋で弱っていく女性を描いている漫画家。
『神に祈った。どうかあの一瞬を描ききれるようにと。
ふと「ペーター・キュルテンの記録」を思い浮かべた。
ドイツに実在した連続殺人鬼を描いた手塚治虫の短編だ。
「俺は狂人じゃない!俺は復讐してるんだ。社会への復讐だ!」
これが最後。今度こそ命が消えるあの一瞬を・・・・』
だが自分が酸素を吸っている間にその一瞬を見逃してしまった。
「失敗した!失敗した!失敗した!」
『また新しい獲物を探さなければならない』
漫画家は新しい獲物を求めずにはいられなかったはず。
なのにぷっつりと事件が途絶えたのは・・・事件を起こせない場所にいたとか?
別の事件でムショに入っていたとか、病院に入っていたとか。
画稿を預かっていた醍醐は優希が頼んでもいないのに調査に同行するようになった。
歴代アシスタントの名簿をもらいに行った醍醐はあの漫画が描かれた時期を85年前後と断定した理由を小澤に生き生きと説明し始めたさ〜
漫画家の着ている背広にはスクリーントーンが使用されており、スクリーントーンがポピュラーになったのは80年代中盤からだったこと、
コマの中に85年以降に普及した「芝生模様のトーン」という技巧が使われていること、
さらにこの作者は「カブラペン」を使っているが70年代以降阿島文哉はGペンに変えたはず。
「では・・・この作者は85年前後にアシスタントをしていて、
さらにカブラペンを使っていた人物ということですね?」優希
「そういうことだ。だから、阿島文哉はシロだ」醍醐
いや〜漫画家マメ知識を実際に披露してくれておもしろ〜い!
醍醐って言いたいことをズバッと言うから、優希も一瞬ムッとした表情を見せるけど
彼のプロとしての判断と広い知識は認めているようですな〜
「何より許せないのは、あの画稿を描いた漫画家だ。
あの作品はあってはならない。
俺も一緒にあの作者を探しだす。
もしそれが連続失踪事件の犯人なら、罪の償いをさせるべきだからね」醍醐
「私もそう思います」優希
優希は被害者たちが住んでいた場所を訪ねたが、さすがに更地になっていたり、
別の建物が建造中だったり、跡形もなかった。
そんな中、2人目の被害者・園田貴美子のアパートだけが現存し、そこには母親が娘の帰りを待って住んでいた。母親から貴美子の写真を借りた優希はあの漫画のモデルが貴美子にそっくりなのに気づいた。
さらに描かれている公園も貴美子が住んでいるアパートの近くのものだった。
「ここだ・・・!この公園で漫画家は園田貴美子を見ていた・・・」優希
一方、望月に命じられ様子を伺いに来た元同僚の一峰(田中哲司)と会った醍醐は、彼の言った「漫画という物語で記録する」という言葉が気になっていた。
そして画稿を見ているうちに漫画家が被害者を襲う場面と死体を埋めている場面に目撃者がシルエットで描かれていることに気づいた。
それは、漫画の中で漫画家と知り合いになった少年のようだった。
「この少年は漫画家の犯罪を目撃していた?」優希
「唯一の目撃者だ」醍醐
「この後、この少年と漫画家の関係はどうなるんですか?」
「そういう疑問がわくよね?
ここで話が終わるなんてあまりにも中途半端だ」
「それはつまり?」
「そう。この作品には続きがある」
そしてその作者の現在が描かれる。
彼は狭くて暗い部屋で漫画を描き続けているようだった。
鉛筆を噛む癖は直っていない。
その漫画家(平田満)を訪ねる者がいた。
シルエットだけで顔は見えない。
無言で差し出した紙には、こう書かれていた。
『僕はあなたを知っています。
あなたはあの作品を描いた人です。
あの犯罪を成功させた<漫画家>さんへ。
僕に狩りの仕方を教えてください。
<漫画編集者>より』
訪ねて来たのは少年だった目撃者なのでしょうか。
現在、何者かが女性をつけている場面があったけど、それは狩りをしようとしていたこの男なのか。
それとも続きを描いているであろう老いた漫画家なのか。
漫画編集者って言ってもね〜そう名乗っているだけかもしれないし〜
一峰も望月も小澤も全員怪しいよ。
優希も追いかけられていたから、現在この漫画の存在を知っている誰かだよね。
てか、この「漫画編集者」は何で今頃漫画家に接触してきたの?
やっぱり漫画家、どっかに行っていたのかな〜?
そして漫画の中に目撃者を描いたってことは見られているって知ってたんだよね?
その少年とは何か密約でもあったのかしら・・・
あちこちに広がった伏線の張り方がうまい!
どう一つに繋がるのか見ずにいられますかっての。
2回目が楽しみだわ〜
Episode2 感覚を研ぎ澄ます
Episode3 凡人は必ず裏切る
Episode4 人を滅ぼす
Episode5 死を恐れない
元警察官(退職理由は今のところ不明)で、父親は捜査一課の管理官だった。
真面目で正義感は強そうだけど杓子定規な雰囲気もあり。
おっちょこちょいでよく体のあちこちをぶつけるためアザが絶えない。
実家の母・和江(藤田弓子 )は認知症で姉が面倒を見ている。
松下奈緒さんって、こういう極端な役の方があっているかも。
怒ったりイライラすることで優等生っぽい顔が隠れて人間味も出てくるし。
優希はネットで事件のことを調べてみた。
最初の事件が起きたのは1973年秋。
大学に通いながらアルバイトをしていた三浦恵子、24歳。
74年、精版所勤務の藤本明美、22歳。
75年、翻訳家の園田貴美子、26歳。
76年には二人の女性が失踪していた。
会社経営者の辰巳晶子、36歳と関谷淳子、39歳。
しかしのちに関谷淳子の遺体だけが発見され自殺と断定されたため、
この連続失踪事件からは除外された。
被害者は4人。
警察で発表されなかった被害者たちの共通点はアパートの2階に住んでいる、
地方出身者、読書や一人旅などの内向的な趣味を持っていた。
漫画に疎い優希は英人社専務の望月(石丸謙二郎)に漫画に詳しい編集者を紹介してくれるよう頼んだ。
で、紹介されたのが元英人社の敏腕編集者で現在フリーランスの醍醐真司(古田新太)という男。
ジャンクフード大好き。偏屈で自分の興味のある仕事しかしない。口悪し。
望月とは犬猿の仲だったらしく最初は調査の手伝いを断ったんだけど、阿島文哉の未発表作品に関わると聞き目の色が変わりましたぞ。
一見したところ、絵は阿島文哉のものであり、70年代彼がミステリーを描いていた頃の絵柄らしい。
んが、じっくり全ページを見終わった醍醐の結論は「これは阿島文哉そっくりの誰かさんが書いた作品」というもの。
「これほど画風を完璧に模倣した作品を見たことがない。
ヘタしたら本人よりうまいかも。
この画風を発明したのは阿島文哉だ。
でも、それをもっとうまい技巧で真似できるヤツはたまに居る」醍醐
「本当に阿島先生の画稿ではないんですね?」優希
「阿島文哉はこんなつまらない作品は描かないし、こんなヘタっぴいな構成もしない」
描かれた時期は85年前後。
アジマプロにあったことからアシスタントが描いたと考えるのが自然だってよ〜
いや〜新しい推理ドラマだね。
漫画の創作過程と推理が同時に成立するなんて考えたことなかったよ。
醍醐プロの洞察力が興味深いったらありゃしない。
その後、優希は父の元同僚だった矢島(森本レオ)を訪ね、失踪事件に詳しい刑事を紹介してくれるよう頼んだ。矢島との会話の中で優希はこの失踪事件が同一犯のものによるとしたら、なぜ77年以降は同様の事件が起こらなかったのかを尋ねた。
「死んだね」矢島
「死んだ?改心して止めたという可能性は?」優希
「限りなく低い。
一度、この手の犯罪の味を覚えちまった者はめったに改心したり
反省することはない」
オープニングの漫画家と被害者の様子。
練炭を焚いた部屋で弱っていく女性を描いている漫画家。
『神に祈った。どうかあの一瞬を描ききれるようにと。
ふと「ペーター・キュルテンの記録」を思い浮かべた。
ドイツに実在した連続殺人鬼を描いた手塚治虫の短編だ。
「俺は狂人じゃない!俺は復讐してるんだ。社会への復讐だ!」
これが最後。今度こそ命が消えるあの一瞬を・・・・』
だが自分が酸素を吸っている間にその一瞬を見逃してしまった。
「失敗した!失敗した!失敗した!」
『また新しい獲物を探さなければならない』
漫画家は新しい獲物を求めずにはいられなかったはず。
なのにぷっつりと事件が途絶えたのは・・・事件を起こせない場所にいたとか?
別の事件でムショに入っていたとか、病院に入っていたとか。
画稿を預かっていた醍醐は優希が頼んでもいないのに調査に同行するようになった。
歴代アシスタントの名簿をもらいに行った醍醐はあの漫画が描かれた時期を85年前後と断定した理由を小澤に生き生きと説明し始めたさ〜
漫画家の着ている背広にはスクリーントーンが使用されており、スクリーントーンがポピュラーになったのは80年代中盤からだったこと、
コマの中に85年以降に普及した「芝生模様のトーン」という技巧が使われていること、
さらにこの作者は「カブラペン」を使っているが70年代以降阿島文哉はGペンに変えたはず。
「では・・・この作者は85年前後にアシスタントをしていて、
さらにカブラペンを使っていた人物ということですね?」優希
「そういうことだ。だから、阿島文哉はシロだ」醍醐
いや〜漫画家マメ知識を実際に披露してくれておもしろ〜い!
醍醐って言いたいことをズバッと言うから、優希も一瞬ムッとした表情を見せるけど
彼のプロとしての判断と広い知識は認めているようですな〜
「何より許せないのは、あの画稿を描いた漫画家だ。
あの作品はあってはならない。
俺も一緒にあの作者を探しだす。
もしそれが連続失踪事件の犯人なら、罪の償いをさせるべきだからね」醍醐
「私もそう思います」優希
優希は被害者たちが住んでいた場所を訪ねたが、さすがに更地になっていたり、
別の建物が建造中だったり、跡形もなかった。
そんな中、2人目の被害者・園田貴美子のアパートだけが現存し、そこには母親が娘の帰りを待って住んでいた。母親から貴美子の写真を借りた優希はあの漫画のモデルが貴美子にそっくりなのに気づいた。
さらに描かれている公園も貴美子が住んでいるアパートの近くのものだった。
「ここだ・・・!この公園で漫画家は園田貴美子を見ていた・・・」優希
一方、望月に命じられ様子を伺いに来た元同僚の一峰(田中哲司)と会った醍醐は、彼の言った「漫画という物語で記録する」という言葉が気になっていた。
そして画稿を見ているうちに漫画家が被害者を襲う場面と死体を埋めている場面に目撃者がシルエットで描かれていることに気づいた。
それは、漫画の中で漫画家と知り合いになった少年のようだった。
「この少年は漫画家の犯罪を目撃していた?」優希
「唯一の目撃者だ」醍醐
「この後、この少年と漫画家の関係はどうなるんですか?」
「そういう疑問がわくよね?
ここで話が終わるなんてあまりにも中途半端だ」
「それはつまり?」
「そう。この作品には続きがある」
そしてその作者の現在が描かれる。
彼は狭くて暗い部屋で漫画を描き続けているようだった。
鉛筆を噛む癖は直っていない。
その漫画家(平田満)を訪ねる者がいた。
シルエットだけで顔は見えない。
無言で差し出した紙には、こう書かれていた。
『僕はあなたを知っています。
あなたはあの作品を描いた人です。
あの犯罪を成功させた<漫画家>さんへ。
僕に狩りの仕方を教えてください。
<漫画編集者>より』
訪ねて来たのは少年だった目撃者なのでしょうか。
現在、何者かが女性をつけている場面があったけど、それは狩りをしようとしていたこの男なのか。
それとも続きを描いているであろう老いた漫画家なのか。
漫画編集者って言ってもね〜そう名乗っているだけかもしれないし〜
一峰も望月も小澤も全員怪しいよ。
優希も追いかけられていたから、現在この漫画の存在を知っている誰かだよね。
てか、この「漫画編集者」は何で今頃漫画家に接触してきたの?
やっぱり漫画家、どっかに行っていたのかな〜?
そして漫画の中に目撃者を描いたってことは見られているって知ってたんだよね?
その少年とは何か密約でもあったのかしら・・・
あちこちに広がった伏線の張り方がうまい!
どう一つに繋がるのか見ずにいられますかっての。
2回目が楽しみだわ〜
Episode2 感覚を研ぎ澄ます
Episode3 凡人は必ず裏切る
Episode4 人を滅ぼす
Episode5 死を恐れない
matakita821 at 19:50│Comments(0)│連続ドラマW 「闇の伴走者」
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1. 連続ドラマW『闇の伴走者』Episode1 [ レベル999のgoo部屋 ] 2015年04月14日 20:59
「Episode 1 “恐怖を克服する”」
内容
その日、朝から、嫌な電話があった。
正式には、いまだ離婚はしていないが、夫・寺田幹男の代理人からだった。
ヨリを戻したいらしい。。。戻るつもりは無いと言い切るが、
朝から嫌な思いをすることになってしまった水.