「〇〇妻」 第3話 契約夫婦が選んだ偽りの生活・・・夫を救った妻に下された非情の宣告! 「怪奇恋愛作戦」 #4 妖怪年食い 後編

2015年01月30日

「怪しい彼女」 韓国 2014年 監督 ファン・ドンヒョク

 いや〜楽しかった!
歌あり、LOVEあり、笑って泣けて切なくて、最後はスカッと決めてくれる。
うまいもんてんこ盛り。これが韓国ラブコメだよね。

 主演は『サニー 永遠の仲間たち』で高校生のナミを演じたシム・ウンギョン。
大らかでパワフルで明るくて・・・破天荒なところがかわいい、今まで見たことがないヒロインでしたわ〜
『サニー』の頃から、悪く言えば田舎臭い・・でもかわいいだけじゃない奥の深さを感じさせる子だな〜と思っていたのですが、歌もうまいし素敵なお嬢さんだったのね〜
『原石のような』とはよく使われる表現ですが、常に未来への成長を感じさせ輝いている!そんな印象でした。
すっかりファンになってしまいましたョ〜。

 聞くところによると韓国版『のだめカンタービレ』ののだめ役も演じたとか。
ぴったり!そちらも見てみたいな〜♪

 監督は『トガニ 幼き瞳の告発』のファン・ドンヒョク。
まったく違うジャンルの作品を全編フレッシュな魅力満載に創り上げてくれました。
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ここからはラストの内容についても書きますョ〜

 オ・マルスン(ナ・ムニ)、70歳。息子夫婦と孫たちと一緒に住んでいる。
息子を妊娠中に夫を亡くし、貧困の中必死に働いて育て上げ大学教授になった息子のパン・ヒョンチョル(ソン・ドンイル)が自慢。
このおばあちゃん、元気なのはいいけど、おせっかいで毒舌な強烈キャラ。
若い頃からの気の強さは相変らずで喧嘩っ早い。

 シルバーセンターのカフェで働いているんだけど、いやみを言ってきたケンカ仲間のオクチャと取っ組み合いのケンカになり、止めようとした同僚のパクさん(パク・イナン)に怪我をさせちゃったけど謝りもしない。
パクさんは昔マルスンばあちゃんの実家で働いていたんだけど、今でも『お嬢様』と言ってお世話をしてくれたりフォローしてくれたりする。
マルスンばあちゃんはパクさんの初恋の人なんだよね。

 ある日、常日頃マルスンとの暮らしにストレスを感じてきた嫁のエジャ(ファン・ジョンミン)の心臓病が悪化し倒れて入院。退院してもストレスの素と一緒では病状は改善しないってことで、苦渋の選択でヒョンチョルは母親を施設に入所させることにする。

 大切な家族と離れて暮らすことになったばあちゃんは、人前では気丈にふるまうんだけど、一人になるとシオシオ〜ショボーーン・・
バスを待っていたら、ふと『青春写真館』という看板が目に入り、遺影でも写しておくかと入ってみると・・・・
撮られた後に、にゃんと50歳も若返っていた!

 若返ったことに気づかず置いて行ったバスをダッシュで追いかける姿に笑ったわ〜
慣れてきたら、腰痛のない若い体を試そうと跳ねまわってたけどね。
髪型(黒くはなっているけど)も服装も、言葉遣いや動きもおばあちゃんなのに顔だけが若い。
バスの中でナンパしてきた若者の言葉とグラサンに映った自分を見て、
若返ったと知り )゚0゚( ヒィィ

 混乱しつつ『青春写真館』を捜したが、あった場所は食堂になっていて見つからない。
一晩サウナで過ごし落ち着いたおばあちゃんは今までの人生でできなかったことをやってみようと決意する。
家族は施設からいなくなったおばあちゃんを捜しているけど気にしない気にしない。

 憧れだったオードリー・ヘップバーンと同じ髪型にし、カードをじゃんじゃん使って若い娘らしい服や小物を購入。名前をオ・ドゥリ(シム・ウンギョン)と変えて、パクさんの家に下宿する。
相変わらず今までいたシルバーセンターを拠点にしてるんだけどね。

 ある日、シルバーセンターのみんなの前で歌を披露し喝采を浴びたオクチャに対抗心を燃やしたドゥリは得意の歌声を披露。実は若い頃歌手になりたかったけど父親に反対され諦めたらしい。
その美しい歌声はご老人達だけでなく、バンドのボーカルを捜していた孫のジハ(ジニョン)、そしてTV局のプロデューサー・スンウ(イ・ジヌク)をも惹き付ける。

 で、ジハに頼まれ(かわいい孫のお願いだから断れない)「半地下」というバンドのボーカルとして活動しているうちにスンウの番組で紹介され、あっと言う間に人気者になっていくのさ〜。

 も〜ウンギョンさん、いろんな顔を見せてくれました。
時に孫や仲間を叱咤激励する人情味あふれるおばあちゃん(顔は若い)、
キュートな魅力全開の歌手としての姿、コンサートでのエネルギッシュなパフォーマンスには感動したよ。
戸惑いながらもスンウに恋していくおばあちゃんの中から目覚める少女の顔。
どの顔も忘れられないわ〜

 そしてドゥリの秘密を知ったパクさんが頑張って若返ろうとする姿もかわいかった。
わたしゃ、途中で心臓発作でも起こして死んじゃうんじゃないかとヒヤヒヤしたよ。

 ラスト、孫の命を助けるために迷いなく新たな人生を捨てようとするドゥリを説得する姿に泣けたよ。
本当はおばあちゃんに戻ってくれた方が嬉しいに決まってるのに、昔諦めた夢を実現し恋にときめいているドゥリを全力で応援しようと、戻っちゃダメだって言うんだも〜愛だね。

 そして自分のために苦労した母に今度は違う人生を歩んで欲しいと感謝と共に伝えるヒョンチョルにもね。
若くなった母と中年といってもいい年齢になった息子が抱き合う姿は時間や形を越えたところにある大切なものの存在を伝えてくれました。

 タイムトラベルとかで人生を見つめ直す設定はよくあるけど、この映画でもマルスンが若い時代に戻り、当時できなかったことにチャレンジすることで彼女の人生を彼女自身だけでなく、息子やパンさんが見つめ直してくれる。それは相手の人生への敬意であり、共に過ごした時間を愛おしむ時でもある。

 青春映画館に行って若返り、かっちょよくなったパクさんが相変わらずお嬢様命で、
元のおばあちゃんに戻ったマルスンをバイクの後ろに乗せて嬉しそうに飛ばしていく姿がイカしてた。
清々しいわ〜こういうちょっとしたオマケが嬉しいのよね。
見終わったあと、私の心にも弾みがついた感じョ〜

usagi

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matakita821 at 20:40│Comments(2)TrackBack(5)映画 

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1. 怪しい彼女  [ だらだら無気力ブログ! ]   2015年01月31日 00:30
シム・ウンギョンのくるくる変わる表情がとってもキュート。
2. 『怪しい彼女』  [ 京の昼寝〜♪ ]   2015年01月31日 07:48
□作品オフィシャルサイト 「怪しい彼女」 □監督 ファン・ドンヒョク□キャスト シム・ウンギョン、ナ・ムニ、イ・ジヌク、ジニョン、パク・イナン■鑑賞日 8月3日(日)■劇場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)<感想>
3. ショートレビュー「怪しい彼女・・・・・評価額1550円」  [ ノラネコの呑んで観るシネマ ]   2015年02月04日 23:48
怪しい彼女には、秘密がある。 人生は一度きりだけど、もしも二度目のチャンスを与えられたら? 口が悪くて頑固者、漫画の意地悪ばあさんが実体化した様な、70歳の猛女マンスルが、ひょんなことから20歳の肉体に戻ってしまう。 第二の青春を謳歌する彼女は、毒舌キャラ
4. 怪しい彼女  [ 象のロケット ]   2015年02月06日 19:22
口の悪さと頑固さでトラブルばかり起こしている70歳のマルスンばあちゃんの自慢は、大学教授の一人息子ヒョンチョル。 しかし同居のストレスで嫁が入院し、介護施設へ入居させられることに。 そんな時、「青春写真館」で写真を撮ったばあちゃんは、なんと50歳も若返ってし
5. 『怪しい彼女』  [ cinema-days 映画な日々 ]   2015年07月07日 04:02
怪しい彼女 息子の嫁と反りが合わないおばあちゃんが 施設に追いやられる窮地になるが 遺影撮りの写真館で20歳に変身... 【個人評価:★★☆ (2.5P)】 (自宅鑑賞) 英題:Miss Granny

この記事へのコメント

1. Posted by くう   2015年01月31日 20:16
>そして自分のために苦労した母に今度は違う人生を歩んで欲しいと感謝と共に伝えるヒョンチョルにもね。

あそこでメチャ泣いたわ〜〜!
ハッキリしない息子だなとずっと思っていたけれども、優しいよね〜(;_:)
愛だわ。

いっぱい笑っていっぱい泣ける映画だったよね。
で、終わってから幸せな気持ちになった^^
歌も良かったし、シム・ウンギョンさん、ほんと凄い。
2. Posted by きこり→くうさん   2015年02月01日 20:52
>あそこでメチャ泣いたわ〜〜!
私も泣いたよ〜
あの息子、ずっとナニ考えてるんだかさっぱりわからん感じだったけど
最後にきっちり見せてくれたね(ノω・、) ウゥ・・・
あの状況で、新しいん人生に向かって行って欲しいとはなかなか言えないよ。
いい息子に育ったねぇ・・って嬉しくなったよ。
>で、終わってから幸せな気持ちになった^^
ホント!いい映画だなぁ〜って心から思えたよ。
韓国映画らしい、いろんな要素がギュッと詰まった幸せな映画だったね。
たくさんの人に見て欲しいわ〜

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