「家族狩り」 第7話 真犯人!「変身」 第4話 共鳴効果

2014年08月17日

「きっと、うまくいく」 2009年 印 監 ラージクマール・ヒラーニ

 ボリウッド映画、初体験です。
いや〜楽しかった〜!
3時間ってちょっと長すぎるべ!とは思ったけど、終ってみれば、ほどよい充実感?
笑いあり、友情あり、親子愛あり、男女のラブあり、ハラハラドキドキあり、涙あり、
感動アリ、とにかく何でもアリの痛快活劇。まるで福袋みたい。
でも、すっきりしていて清々しい。

 インド映画って言うと全編ミュージカルで、しょっぱなから主人公が歌い始めて
花柳糸之社中みたいのが後ろで踊り続けるのかと思っていたけど、
ちゃんとストーリーもあるしぃ〜( ゞ( ̄∇ ̄;)当たり前だろ!)、
シンプルな作りなんでわかりやすいし、心情は歌で説明してくれるしぃ〜
コレは癖になるかも・・・
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 飛行機の離陸を待っていたファルハーン(R・マダヴァン)は大学の同窓生チャトゥル(オーミー・ヴェイドヤー)から大学時代の親友・ランチョー(アーミル・カーン)の消息を掴んだという電話を受け、仮病を使って飛行機から降り、同じく親友のラージュー(シャルマン・ジョーシー)と共に大学へ向かった。

 この大学はインド中の優秀な者が集まる工科大学ICE(Imperial College of Engineering)で、ランチョーは首席で卒業した天才だった。ファルハーン達にとってランチョーは青春を共に過ごし人生を変えてくれた親友で、ランチョーのせいで万年2位に甘んじることになり、彼のいたずらで大恥をかかされたチャトゥルにとっては宿敵のような存在。

 その3人が一台の車に乗り合わせ、卒業以来姿を消してしまったランチョーを捜す旅に出ることに。
その現在と10年前の学生時代が織りなすように描かれます。そしてランチョーが姿を消した理由も徐々に判明する。

 『きっと、うまくいく』はランチョーの口癖で、関わり合った者たちはその言葉に励まされ、いつしか自分も「きっと、うまいく」と唱えながら積極的に生きていくようになる。


 とにかくランチョーのキャラが魅力的でぐいぐい引っ張っていってくれます。
演じたアーミル・カーンは実際は40代半ばだったらしいけど(いや、その年齢でよく立候補するよな・・って思うけど、よっぽどやりたかったんでしょう)、もともと外国人の顔と年齢っていまいちわからないしさ、全く違和感なかったよ。

 力みなく、学歴のためではなく学ぶ楽しさを体現するランチョーは、学生たちだけでなく、衝突を繰り返しつつも、競争至上主義の頑固な学長にすら影響を与え変えてしまう。

 なんかね〜インド映画のキャラってもっとギラギラしていて煩い感じかと思っていたんだけど(まぁ、学長はそんな感じだけど)ランチョーは自然体で柔らかな前向きさっていうのかしら〜?きっとこういう自由さをインドの人達も求めているんだろうね。

 産まれた時からエンジニアになることが決まっていたファルハーンは父親に逆らえずにICEに来た。
でも、本当に興味があるのは動物の写真を撮る事。だから成績はいつもビリ。

 ラージューは家が貧しく、父親は病気で寝たきり、姉は持参金がなくて結婚できずにいる。家族全員、彼がICEを卒業し就職する日を待っている。
そんなプレッシャーと人生への怯えに押しつぶされそうで常に神頼みで指にいろんなお守りの指輪をはめている。

 そして学長の娘で医大生のピア(カリーナー・カプール)(ゴージャスな知的美人!)。すべてをお金で判断する鼻持ちならない婚約者がいたがランチョーと出会ったことで違う生き方を求め始める。

 彼らがぶつかる壁や悩み・・それはインドの若者だけでなく、青春のまっただ中で生きる誰もが経験すること。
それが濃ゆ〜いボリウッド風味で描かれております。
これは、私なんかの説明を読むよりも、ぜひ体験していただきたい。
見終わった後、どこか心躍るような気持ちで「きっと、うまくいく」と唱えているはず。

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matakita821 at 00:30│Comments(8)TrackBack(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 映画 

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1. きっと、うまくいく  [ 映画的・絵画的・音楽的 ]   2014年10月03日 20:28
 インド映画『きっと、うまくいく』をヒューマントラストシネマ渋谷で見ました。 (1)インドで興収が歴代ナンバーワンを記録した大変面白い映画だと聞いて、是非見たいなと思っていたところ、なかなか時間が上手く合わなかったのですが、公開3ヶ月以上たって、ようやく映...
2. きっと、うまくいく  [ to Heart ]   2014年10月04日 12:22
製作年度 2009年 別題 3バカに乾杯! 原題 3 IDIOTS 製作国・地域 インド 上映時間 170分 監督 ラージクマール・ヒラニ 出演 アーミル・カーン/カリーナ・カプール/R・マドハヴァン/シャルマン・ジョーシー ハリウッドを凌ぎ世界一の製作本数&観客動員数を誇る映...

この記事へのコメント

1. Posted by ヒロル   2014年08月17日 14:46
ご無沙汰しております!。いつも精力的に執筆なさっていて尊敬です!。残念ながらどのドラマも見ていなくてコメントが書けないでいたのですが、残暑見舞いのご挨拶までさせて頂きます。
ご紹介してる映画も、見ておりませんで…、文面にありました『髪結いの亭主』は、仕事仲間がとても感動していたのを思い出しました。
残る夏、ステキな毎日をお過ごし下さい。☆彡
これからも楽しみにしております。
最後から二番目〜、相変わらず小出しに見てます。(/-\*)
ちょっと前になりますが、同脚本家のドラマ、 田村正和主演だったので 見ました☆。優しいタッチで泣けました。
2. Posted by きこり→ヒロルさん   2014年08月17日 21:00
こんばんわ〜♪丁寧な御挨拶どうもありがとうございます。
北海道はもう秋の気配です。昼間は25どぐらい、朝と夜は20度ぐらいかな〜
あんなに暑かったのが嘘のようです。
ヒロルさんはお盆休みは取れましたか?夏バテしていませんか?
ニュースだと東京も少し気温が下がって過ごしやすくなっているような・・
お忙しいヒロルさんのこと、どうぞお体ご自愛くださいね。
夏ドラマは私も毎年書く本数が少ないんです。
秋ドラマに期待していますよ〜
この記事で紹介しているインド映画って初めて見たんですが、予想以上に楽しかったです。
「仕立て屋の恋」の監督はその前に公開された「髪結いの亭主」と同じ監督なんですが
どちらも劇場で見て心に強く残った映画でした。恋愛ものって見なくなって久しいけど、
「仕立て屋」は変態入っている分、見やすかったかも(笑
3. Posted by ヨーコ   2014年08月18日 06:23
ボリウッド映画は一度見るとハマりそうなんだよね〜。
この映画は確かWOWOWで字幕版しか放送しなかったから、
仕事をしながら見られないなぁって諦めたんだよ。
今度見つけたらとりあえず録画してみようっと!
4. Posted by きこり→ヨーコさん   2014年08月19日 05:54
おはよう〜!こちらは雨が降りそうな天気だよ。
>ボリウッド映画は一度見るとハマりそうなんだよね〜。
わかるわ〜私も見る前はただダラダラ長いんだろうな〜とか思って
敬遠していたんだけど、楽しい楽しい(笑
俳優さんたちの濃ゆ〜い顔にもすぐ慣れるし、ホント映画の楽しって
こんなふうに何も考えずに笑ったり泣いたりできることだよな〜って
再確認したよ。ぜひ、見てみて〜♪
5. Posted by くう   2014年10月02日 23:00
話はベタなんだけどね〜〜!
歌の広がりと世界観にやられたわ!
もう、劇場で身体が揺れたもん。パワフルだよねぇ。
ラストには笑いながら泣いていたよ〜。
昨年の外国語映画一位推し!!ヽ(・∀・)ノ

6. Posted by kira   2014年10月04日 12:30
コメントでは初めまして。でしょうか、
いつもTBではお世話になっています♪

この作品、公開直後に面白すぎて誰彼かまわずオススメしたものでした(^^;
ひとりでの鑑賞でしたが、笑いのツボ、泣きのツボも
見知らぬ大勢の人たちと共有できて、嬉しかったのでした〜。
私もコレ、昨年の劇場鑑賞、ベストに入れたお気に入りの映画です〜
7. Posted by きこり→くうさん   2014年10月05日 22:19
そうなんだよね〜!ベタなんだけどそれがまったく気にならないんだよね。
ミュージカルとも普通の映画とも違う、特別のジャンルだよね。
こんなに清々しい気持ちでハッピーエンドを迎えられたのって久しぶりかも。
いい映画だったね〜
8. Posted by きこり→kiraさん   2014年10月05日 22:39
コメントありがとうございます。
こちらこそいつもお世話になっております。
この映画お勧めしたくなるのわかります。
見た後温かくて幸せな気持ちになりますもんね(^ー^* )フフ♪
>見知らぬ大勢の人たちと共有できて、嬉しかったのでした〜。
映画館で見ているみなさんも心のなかで『Aal Izz Well』って歌っていたでしょうね。
私にとってもベストテンに入る映画だと思います。

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