「MOZU Season1 〜百舌の叫ぶ夜〜」 Episode #5 迫る魔手 白昼の激闘「ロング・グッドバイ」 第4回 墓穴にて

2014年05月10日

「リバースエッジ 大川端探偵社」 第4話 アイドル・桃ノ木マリン

 メグミちゃん(小泉麻耶)はいつも元気だねぇ・・・(*´ω`*)
元彼の置いていった大量のレコード類を売りに行きましたぞ。
でも買取価格は全部で3千円。
すぐに奥の手を使って3倍にする賢い子です。

 胸元をアピールして・・・
「私ぃ、財布持ってなくてぇ・・お金はいつもここに入れてるのぉ。1枚ずつ 入れて
「えっ・・・・(〃∇〃)こう?」店主
「(一枚入れられる度に)あ〜ん。あ〜ん
「うぅ・・・・」
「あ〜ん
「これで3,000円」
「好きなだけ入れてぇ〜ん」 
大したもんだ・・・(○´∀)この子ならどこに行っても生きていけるよ

 実はメグミちゃん、タイ旅行に行くためお金が必要らしい。
男と別れた話をしたら、友達が誘ってくれたんだと。
でもお金が足りないのぉ・・・パパぁ・・何とかしてぇ〜

「ねぇ〜所長お願いがあるんだけどぉ〜」メグミ
「は〜い、お金か?」所長(石橋蓮司)
「どうしてわかるの?」
「みえみえなんだよ」村木(オダギリジョー)
「今月分もう先渡ししたでしょ」所長

「だからぁ〜来月分前借りさせてぇ〜
旅費ぐらいはあるんだけど遊ぶお金がさ・・・」
「そんなに金かかんねぇだろ。
スケベ親父みたいに女買うわけじゃねぇんだから」所長
「女だって男買いますよ」メグミ
「えっ!?」所長
「えっ?」村木
「知らないの?女が今タイへ遊びに行くっていったらそういう意味じゃないですか」メ
「そうなの?」村木      (; ̄Д ̄)そうなのけ?!
「男買う金貸せっていくらなんでもさ・・・」所長

 そんな話をしていたら、お客様がいらっしゃいました。
今回村木が見た夢は差し出された手をアイドルふうに両手で握手する女の子の手と
「ありがとうございますぅ〜」という声・・・

 寝ぼけた村木は所長の手を握りながら「ありがとうございますぅ〜」とつぶやいてました。
「また変な依頼者が来るようだな・・・」所長
HPはこちら

BRIGHT TIMEリバースエッジ 大川端探偵社 1リバースエッジ 大川端探偵社 2


 現れたのはちょっと小太りのさえない中年男(マキタスポーツ)。
依頼は80年代にいたC級アイドル「桃ノ木マリン」(小池里奈)を探して欲しいというもの。

 男は彼女の唯一のレコード『瞳にA級保存』を差し出しました。
実はこのレコード27枚目なんだと。
自分が買わないと捨てられちゃんじゃないかと心配になり買わずにはいられないんだって。
ちなみに、この27枚目はメグミが売ったものでした。

 男と「桃ノ木マリン」との出会いは30年前・・・中学生だった頃・・
小さな町の商店街に初めて「アイドル」がやってきたのです。
そのキュートな笑顔、すらりと伸びた足、新人とはいえアイドルとしてのオーラがぱあああ〜

「それは 別世界から舞い降りてきた天使のようで完全にひと目惚れしてしまいました」
サインを書いてもらった後に握手してくれた。
で、大切な右手はそれ以来洗っていない。   ヽ(;゚;Д;゚;; )ノ ひーーーーーー!!

 所長がかけたレコードに合わせて歌い踊る男・・・
今までに何度歌い踊ったことか。男の中では魂そのものになっているのね。
♪「忘れないで 忘れないで忘れないでね」♪
♪「きっとA級保存」♪

「・・・もう結構ですから」所長
「すみません」

 村木の『ちょっとお・・所長〜思っていた以上にスゴイんですけど〜』というような困惑しきった顔に笑ったぞ。

 桃ノ木マリンはデビューシングル一枚で消えてしまった。
「それは残念でしたね」村木
「いや。ある意味私の願いが叶ったんですよ。
桃ノ木マリンが売れないでほしい。
有名になってほしくない。自分だけのアイドルにしておきたい。そう・・・思ってましたから」男

 わかるわ〜ファン心理は複雑なもの。
応援している子が自分の応援で売れて欲しいと思うんだけど、売れすぎてビッグになりすぎるのもやなの。
かといって全く認めらえないのもヤダし、自分の応援が伝わる距離にいて欲しいというか・・


 なぜ、今更彼女を捜して欲しいのか・・・
実はおっさん・・・25年間勤めてきた会社をリストラされてしまったそうな。

「恋愛も結婚もせず、これといった趣味もなく私の人生はいったい何だったのか・・・
気がつくとマリンのレコードを聴いていました。何度も・・・何度も。
このままじゃ、もうおかしくなってしまいそうで」おっさん
「かなり重症ですな」所長
「でも現在の彼女に会えば・・・」村木
「憑物が落ちるかもしれない」所長
「彼女ともし会えたら・・・私はこの右手を洗います。
そして新しい人生を歩きだしたいんです」

「お捜ししましょう」村木

 「お願いします!」と差し出された男の30年ものの右手を押し付け合う所長と村木・・・(* ̄m ̄)プッ
結局、所長が村木の手を無理やり握らせちゃった・・・あ〜〜雑菌が・・・


 アイドルならすぐに消息がわかるだろうと思って引き受けたんだけど、意外と難航。
レコード会社にも吉田豪にも「桃ノ木マリン」のその後はわからなかった。
所長の捜査網で所属プロダクションの元社長に辿り着くことができました。

「芸能ってのはさ、博打みたいなもんだろ?
特にアイドルってのは一番わからねぇんだよ。
こんなイモみたいな子がまさか・・・なんてのがさ、大化けするんだよ。
今だって、そうだろうが。
ホラ、あの人数の多いさ、センターがどうのこうの・・・。
だいたいアレだって、イモみてぇな子が真ん中になんだろうが」元社長
「そうですかね・・・(多分その人数の多い団体を知らないと思われ)」村木
「アイドルのファンってやつは、はなっからできあがってる子はダメなんだよ。
俺たちが育て上げるんだって思わせなきゃいけないんだよ」
「なるほど・・」
「そういった意味じゃ、マリンはできあがり過ぎてたのかなぁ・・・
何ていうのかなぁ・・・天性だな。
生まれた時からアイドルだったんだよ。
だからこそ短命だった」

 で、「桃ノ木マリン」の居場所を教えてもらうことができました。
マリンちゃんの本名は水野裕美。
現在、宇都宮の運送屋でトラック運転手をやっているらしい・・・
村木は「桃ノ木マリン」に会う事ができました。

 そしてついにおっさんと対面してくれる日が来ました。
場所は元スナックみたいなとこ。
おっさんは心臓バクバクで待っております。
「お断りしときますが、かなりショックを受けることになりますよ」所長
「わかってます。今の彼女がどうなっていても私は受け入れます」男
「そうしてください」

 現れたのは・・・
おっさんと同じような・・・いやそれ以上にさえないハゲちゃびんの中年男。
「??????」おっさん
「この方が 元桃ノ木マリンさんです」村木
「どうも」水野
「えっ!?( ̄ω ̄;)!!」

 水野さんはゲイでも女装マニアでもないのですが、新宿のディスコでスカウトされた後、事務所の方針で何故か女性アイドルとして売り出すことになったそうな。

「これでも昔は女の子に間違われるくらい美少年だったんです。
今だったらオネエキャラで売り出すんでしょうけどね。
女としてデビューさせられたんです。
あの頃の芸能界はなんでもありだったんですよ。
でもね、私がかわいかったのは成長期が遅れてたからなんですよね」水野

 デビューして半年が過ぎた頃、第二次成長期を迎えた水野さんは声変わりしてくるし、喉仏も目立ってくるし、髭も濃くなってきて、ごまかしきれないってことになり、社長に引導を渡されたそうな。

「失踪したわけじゃなかったんですね」村木
「いや、もともといなかったんですよ。桃ノ木マリンなんて女の子は」水野
「これは・・・ドッキリかなんかですか?」おっさん

 そりゃそうだよね〜あの妖精みたいなかわい子ちゃんが実はこんなむさくるしいおっさんだったなんて言われてもね〜
受け入れられるレベル超えてるよね。


「そんなバカな?!
なんでこの人がマリンちゃんなんですか?
ねぇ、ちょっと見てくださいよコレ(レコード)
これ、ホラ見てくださいよ。
こんなハゲちらかっててヒゲだらけのむさ苦しいおっさんが
マリンちゃんなわけないじゃないか!
え?説明してくださいよ!ねぇ!どういうことなんですか?!
マリンちゃんじゃないでしょ!絶対に」

「・・・・何か証明できることはありませんかね?」所長

 水野さんはレコードをセットし、マイクを手にステージに上がりました。

♪「3日遅れのジュテーム」
♪「すれ違いのクライング・ゲーム」
♪「ふたりで見た夏のサンセット」
♪「思い出になってしまうの?」


 歌い踊る水野さんを最初はぞっとするような顔で見ていたおっさんですが・・・

♪「出会った日の輝き」
♪「私の瞳は覚えてる」
♪「忘れないで 忘れないで」
♪「忘れないでね」
♪「きっとA級保存」
♪「わたし ずっと消さない」
♪「恋のラ・セゾン」


「・・・・マリンちゃん?」おっさん

♪「忘れないで 忘れないで」
♪「忘れないでね」
♪「きっとA級保存」
♪「だけど 消えちゃうかも」
♪「恋は ミステリー」
♪「だから 今日は見えなくてもケ・セラ・セラ」
♪「なるようになるのよ」
♪「明日は見つかるから ケ・セラ・セラ」
♪「その時まで」
♪「ケ・セラ・セラ」


 いつのまにかむさい中年男は消え、中学生のおっさんをときめかせたマリンちゃんが!
キメポーズのところでは━━━Σ(=゚ω゚=;) ドキューーン!!とやられちまいましたョ。
おっさんは自然と水野さんの隣で一緒に歌い踊っていました。
その顔の晴れやかなこと。

 いつのまにかおっさんはマリンちゃんを抱きしめていました。
「マリンちゃん!ありがとうマリンちゃん。ありがとう!
会いに来てくれたんだね。俺洗うよ。この右手洗うから。
で、新しいスタート切るよ。
ありがとう、ありがとうマリンちゃん!」
おっさん

 村木の『マジかよ?!』という表情がなんとも言えんかった( *^皿^)
おっさんの中で30年かけて醗酵させてきた「桃ノ木マリン」は、再会できたことで蒸留され、さわやかな香りと共に昇天しました。


「驚き 桃の木・・・って オチか?」所長
「そういう意味でつけた芸名みたいです」村木
「芸能界ってのはバケモノ屋敷だな」
「アイドルって何なんですかね?」
「そうだな。う〜んと・・・永遠の・・・幻か?」

「しかしあの男、これからどうするんですかね?」村木
「そうさな・・・まぁ、知ったこっちゃねぇけどな」所長
「無責任ですね!」
「♪ケ・セラ・セラ〜♪なるようになるんだよ人生なんて。アハハハハ!」

 その通り、なんとかなっていました。
おっさんは水野さんのトラックの助手席に乗っております。
車内で流れているのは、もちろん桃ノ木マリンの『瞳にA級保存』。

「俺たちみたいな不器用な人間は東京には向いてないんですよ」水野さん
「でもできますかね?私に。トラックの運転手なんて・・・」おっさん
「大丈夫ですよ。
しばらくは俺と一緒にこのトラックに乗って仕事覚えてください」
「できるかな・・・・」
「男がアイドルやってたんですから、やってみりゃなんだってできますよ」
「フフフ・・・そうですね」
「どうにでもなりますよ!人生なんて

 微笑みあった後、歌い始める二人。
♪「だから」
♪「今日は見えなくても ケ・セラ・セラ」
♪「なるようになるのよ」
♪「明日は見つかるから ケ・セラ・セラ」
♪「その時まで」
♪「ケ・セラ・セラ」


 トラックは走り続ける。おっさん達の夢を乗せて。
いつも心に桃ノ木マリン。
アイドルとファンはいつだって二人三脚。
おっさんの人生も再び動き出しました。
人生いつだってどうにでもなるさ!

 爽やかだ、爽やかだぞ!
おっさん達二人のかわいいこと。
も〜このドラマ、どんだけ引出もってるんだい。
毎回、手を替え品を替え、こころを揺さぶってくれるよ。
今回はおっさん二人に元気をもらったさ。

 追記 桃ノ木マリンのシングルタイトルの間違いをゆりさんにコメント頂いたので訂正致しました。
タイトルは『3日遅れのジュテーム』ではなくて『瞳にA級保存』でした。
大変失礼致しました<(_ _)>

 第1話 最後の晩餐
 第2話 セックスファンタジー
 第3話 ある結婚
 第5話 怖い顔グランプリ
 第6話 がんばれ弁当
第7話 夏の雪女
 第8話 女番長
 第9話 命もらいます
 第10話 もらい乳 / 決闘代打ち
 第11話 トップランナー
 第12話(最終話) 依頼者は所長

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1. 【 リバースエッジ 大川端探偵社 】第4話 感想  [ ドラマ@見取り八段・実0段 ]   2014年05月11日 01:05
芸能界ってのはバケモノ屋敷だな。 アイドルって何なんですかね? そうだな。う〜んと…。 永遠の…幻か? リバースエッジ 大川端探偵社 FILE.04 アイドル・桃ノ木マリン    大川端探偵社は、「浅草、観音裏隅田川沿い、小さな探偵社」。 社員は
2. リバースエッジ 大川端探偵社 (第4話・5/9) 感想  [ ディレクターの目線blog@FC2 ]   2014年05月11日 05:06
テレビ東京系『リバースエッジ 大川端探偵社』(公式) 第4話『FILE.04 アイドル・桃ノ木マリン』の感想。 なお、原作漫画(ひじかた憂峰氏原作、たなか亜希夫氏作画)は未読。 中年男(マキタスポーツ)がアイドル歌手の中古レコードを手にやって来て、現在行方

この記事へのコメント

1. Posted by くう   2014年05月11日 01:10
>爽やかだ、爽やかだぞ!
おっさん達二人のかわいいこと。

絵づらはむさくるしいんだけどね( ̄∇ ̄;)
なぜか爽やかなのよね。
も〜2人でどこへでも行っちゃってーーっと思ったわ。

依頼人はある意味幸せな人だよね。
普通は大好きだったアイドルと二次元の壁を越えて友達になれたりしないもんな〜。

今回も面白かったわ。
毎回、味が違うね。
2. Posted by きこり→くうさん   2014年05月11日 21:59
>絵づらはむさくるしいんだけどね( ̄∇ ̄;)
なぜか爽やかなのよね。
そうなのよ〜あんなおっさん二人から、まさかこんなに爽やかなラストが待っているとは
誰が想像したでしょう・・・(笑
>普通は大好きだったアイドルと二次元の壁を越えて友達になれたりしないもんな〜。
そうだよね。お互いに超えないってのが前提の関係というか・・
友達とかじゃないからね、距離があるんだけど熱いという不思議な関係だもんね。
ハッピーエンドになって良かったぜよ。
3. Posted by ゆり   2014年05月13日 17:18
曲名は【瞳にA級保存】だと思います(^w^)
4. Posted by きこり→ゆりさん   2014年05月13日 19:22
ご指摘ありがとうございました<(_ _*)>
間違えてしまいました(-"-;A ...
記事も直させてもらいました〜
本当にありがとうございました。

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