「ロング・グッドバイ」 第2回 女が階段を上る時2014年我が家の庭 その1

2014年04月28日

プレミアムドラマ「珈琲屋の人々」 第4回 大切な人

 墓地で行介(高橋克典)に会って以来、珈琲屋に行っていない冬子(木村多江)は初めて彼に手紙を書くことにしました。でも、何て書いたらいいのかわからない。
「何でもいいのよ、何でもね」章枝(吉行和子)

 そうだよね。冬子が手紙を書いてくれたってだけで行介には伝わるはずだよ。

 章枝さんは今月退院するらしい。冬子との別れを惜しんでおります。
「ねぇ、どんなところなの?珈琲屋さんのある商店街」章枝
「・・・・昔ながらのと言うか、そこに生活そのものがある感じなんです」冬子
「まぁ・・・昭和みたい」
「ええ」

 それは時代に乗り遅れている訳ではなく、大事なものは変わらないってことなのかもしれない。
地域住民の生活そのものを支えてきた店とそんな店に助けられ生活してきた住民たち。
バランスの取れた状態がずっと続いているってことなんだろうなぁ・・・
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 さて、月契約10万で島木(八嶋智人)とお付き合いしてきた千果(倉科カナ)ですが、その関係が奥さんの久子の知るところとなりました。
島木は会社の売上金をちょろまかして千果に払っていたようで、そっからバレたんだね〜

「この町から出ていって欲しいの」と言われ100万を渡されましたが、千果も転んでもタダでは起きない女。
引っ越しには敷金とか礼金とか必要だし〜とゴネ、さらに100万上乗せすることに成功。
島木は未練たらたらで引き留めたけど、もともと千果は金ヅルとしか思っていなかったから、サバサバしたもんですワ。

 いや〜奥さん思い切ったね〜
商店街の花屋さんが200万用意するって大変なことだよ。
うちも自営だからね〜よくわかるよ。
定期積立でも崩したかい?
商店街中の噂になっていたらしいから、ここいらでズバッとと断ち切ろうと頑張ったのね。

珈琲屋の人々 (双葉文庫)ちっぽけな恋 珈琲屋の人々



 そんな話を珈琲屋でしていると、行介のムショ仲間・茂(渡部秀)が現れました。
塀の中で知り合い、珈琲を飲みにくるよう言われていた茂は出所したその足で訪ねてくれたそうな。
得意の手品を披露する茶目っ気で、常連さんたちともすぐに馴染みました。

 茂は行介の淹れた珈琲を静かに味わいましたぞ。
「『人生は時には珈琲一杯のあたたかさの問題なのだ』なんてね」英治(小林稔侍)

 刑務所で美容師免許を取った茂は実家の美容室で働いている彼女の元に行くことにしていると嬉しそうに話しました。
茂の方言を聞き、自分と同じ福岡出身と知った千果は大喜び。
すっかり意気投合して島木を嫉妬させるのでした。

 珈琲を飲み干し意気揚々と彼女の元に向かった茂でしたが・・・
彼女は前科者になった茂を受け入れてはくれませんでした。
その足で職安に向かったけど、ムショ帰りと知ると仕事を探す職員の口調も重くなってしまったわ〜

 いや〜コレ、ムショにいる時に彼女と手紙で連絡とか取ってなかったのかな〜?
それとも茂が勝手に一緒に働くって思いこんでいたんだろうか・・・
彼女もダメならダメではっきり伝えておけばいいのにーーー

 茂は元々はショーパブでマジックを見せていたらしいんだけど、道を踏み外し、金庫破りをして服役していたんだと。
「つまづかないでくれと願うよ。
やり直そうとしても失敗するのはたいてい、世間の偏見や冷たさが原因だったりするからなぁ・・」英治(小林稔侍)

 その後、茂と再会した千果は、しつこく留守電にメッセージを残す島木対策として「彼氏」の役をして欲しいと頼みました。
で、商店街を二人で腕を組み恋人らしさをアピール。
聞かれてもいないのに、そこらのおばちゃんに「彼氏」なの〜と紹介しまくりました。

 お役目が終わったら「伊呂波」でお疲れさん会。
千果は茂を見て、故郷にいる17歳の弟を思いだしたようです。
千果の父親は幼い頃に亡くなっており、母親が女でひとつで育ててくれたそうな。
そんな家族を助けたいと思い、東京で稼ごうとやってきたんだって。
「弟には大学行かせてあげたいんだよね」

 島木といる時はとにかく金・金・金の強欲なカネゴンの面しか見えなかったけど、
茂の前にいる千果からは家族のために頑張っているお姉ちゃんの顔が自然と伝わってきました。
今まで、都会もんに負けるもんかとつっぱってきたんだろうねぇ・・・

 茂もやっと彼女と別れたことを話せたさ。
よかよか!前科者なんかの俺とおるより、まともな奴と一緒んなった方があいつも幸せたい!」
「・・・・・・・」千果
千果は何かあったら電話するように伝え連作先を渡し茂と別れました。

 一人になった茂に、あの矢部(津田寛治)が声をかけてきました。
金庫破りの腕を見込んで仕事に誘ってきたのさ〜
もちろん茂は断ったんだけど、茂の窮状を見抜いた矢部は言葉巧みに丸め込み了承させました。

「足元を見られて、安く使われて、何か問題が起きれば、すぐなすりつけられる。
そうやって自尊心ズタズタにされて、ドロップアウトして、またムショに逆戻り。
そういった連中を腐るほど見てきました。
我々はあなたを必要としている。
必要とされる場所で働く。それっていいことだと思いませんか?」矢部
「・・・・・俺は・・」
「ほんの少しの間だけでいいんです。生活の基盤をしっかりと作ったなら、フェードアウトすればいいんです」

 何が必要とされる場所だよ?( ゚д゚) それはまっとうな仕事の時にしか生きない言葉だよ。
矢部め、闇金の取立てだけじゃなくて、強盗の仲間集めの仲介までやってるんかい。

 迷っている茂は珈琲屋へ。
珈琲を入れている行介に被害者遺族(冬子)には会いに行ったのか尋ねました。

「どうなったんですか?」茂
「・・・・・やったことが消える訳じゃない・・
けどな、茂。お前はやり直せる。
壁にぶち当たっても真面目に生きていれば、必ずうまくいく」行介
「・・・・・俺のことなんかどうでもいいんです。
自分はどうなんですか?自分は?」
「・・・・・・・・・」
「キレイ事言わないで下さいよ。そんな簡単なもんじゃないですよ!
「・・・・・・・」
「・・・・・すいません・・」
茂は珈琲を飲まずに出ていってしまいました。

 茂が矢部の車の乗っていったのを見た千果はすぐにとんでもないことになったと悟り、冬子に助けを求めました。
冬子は矢部に連絡を取り「茂君から手を引いて」と頼みました。
でも、冬子が「珈琲屋」に出入りしていることを知っている矢部は冷たかった。

「アンタだって青野さんが稼いだ金で飯食って生活してたじゃないですか。そうですよね?
何だかんだおっしゃって奥さんも、ご自分を正当化したいんですよね」矢部

 喫茶店を出た矢部の傍に青年がいるのを見つけた冬子は思い切って声をかけました。
「あなたが茂君ね?・・・・裏切らないで」
「・・・・!」茂
「あなたを心配している人を裏切らないで」
「・・・・・」茂
「相手にするな!」矢部

 その足で冬子は珈琲屋を訪ね茂のことを伝えました。
「どうにか止める方法はないかって・・」
「・・・・・茂もバカじゃないですから・・・」行介
「突然、すみませんでした・・・」

 帰ろうとする冬子に言わずにはいられなかったさ。
「あの!私はあなたにいくら謝っても謝りきれません」
「・・・・ブレンド・・・頂けますか?」
「はい」

「青野がやったことを聞いて信じられなかった・・ヒドイ人間だと思いました。
でも私は、そんな青野とずっと暮らしていたんです。
ちょっとお金を借りただけの真面目な人たちの幸せを踏みにじりながら・・」
「あなたは何も知らなかったわけですから・・」
「私が青野の妻だったことを隠してあなたに会ったのは・・・・
どこかであなたがヒドイ人だったらいいなって・・・
もしそうだったら、気が楽になれるって・・・・
だけどあなたは、みんなの人生を変えられるようなあったかいコーヒーを淹れてくれる人だった
私はずるかった・・・卑怯だった・・・・」
「・・・・・・・」
「私は・・・最低の人間なんです」
「いや!」
「ごめんなさい・・・!(涙」

 人はみんな罪人なんだよ・・・
でも、その罪から目をそらさず罪と共に生きていこうとする人間は光を見つめてもいいと思う。

「茂に言ったんです。俺のコーヒーを飲ませたいって」行介
自分が罪を犯した日、父親に「珈琲を飲んでいけ」と言われたのに、そんな気になれず飲まなかった。
もしあの時、父親の珈琲を飲んでいたら、冬子の人生も自分の人生も違っていただろう・・・

 行介が茂に伝えた「珈琲、飲みにこいよ」という言葉にはいろんな思いが込められていました。
もう二度と道を踏み外して欲しくない。
そして、自分の人生を作っていくのは自分自身だということを忘れないで欲しい。

 その頃茂は警備会社を名乗る他のメンバーと一緒に、あるお宅に侵入していました。
二人が奥さんを引きつけている間に2階にある金庫を開けてお金を奪うのが茂の仕事だった。
でも、寸でのところで行介の言葉を思いだした茂は罪を犯さずにすみました。

 そんな茂を仲間を引き連れた矢部が追ってきました。
茂を見つけた千果は彼をかくまうために珈琲屋へ走りましたぞ。
そんな二人を見かけた島木も珈琲屋へ。
すぐに矢部も現れ、千果を守りたかったら戻るよう脅してきました。

「出ていけ」行介
「矢部さん、ホントにもうやめてください。茂君は」冬子
「この状況どう思いますかね、青野さんは。自分を殺した男と奥さんが」矢部
「関係ありません」冬子
「いいんですか。そんな事おっしゃって」矢部
「ええ」冬子

「チッ!どいつもこいつも」と言いながら矢部が行介をドついたもんだから掴み合いに。
殺気をみなぎらせる行介に矢部は言いました。
どうした?ホラ、殴れよ!その手で!青野さん殺した時みたいに!
お前、もう一回ムショ行け!
お前はな、そういう種類の人間なんだよ!


 行介は矢部を締め上げつつも必死で耐えております。
「あなたはそんな人間じゃない!そんな人間じゃない!」
冬子の必死に懇願する目、自分の手を握る強さに行介はやっと怒りを鎮めることができました。

「出てって!
この町はアンタみたいな人間が来るとこじゃない!
私、あなたが茂君に何をやらせようとしたか知ってますよ!
茂君連れてったら、警察に全部言います!
」千果
「そんな事してただですむと思ってんのか?」矢部
「私の指名客の中にはその筋の人いっぱいいるんだから!
アンタみたいな雑魚、私が本気出せば、どうにでもなるんだから!!」
千果
「・・・・・・・・・はぁ・・・・」矢部

「すいませんでした!!」茂が土下座して矢部に謝りました。
「・・・・・・・・・」矢部
俺は戻りません。もう戻りません!!
与えられたMSの部屋の鍵を置いたさ。
寝るところなんか無くてもいいです!
スーツも、靴も、全部お返しします!!
何があっても、俺は、絶対に戻りません!!

茂の本気を見て、さすがの矢部も諦めて去って行きました。

 茂が矢部に付け込まれたのは、どこかで堕ちてしまってもいいと自分の人生を投げていたから。
でも今の茂は違う。
自分の意志で、もう戻らないと決めたんだよね。

 気丈なところを見せていた千果でしたが、矢部がいなくなるとへなへなと腰を落とし涙ぐんでいました。
「ありがとう・・千果ちゃん、ホントにありがとう・・・(泣」茂
「どういたしまして・・・」千果

「行介さん、俺、やり直します。一から全部やり直します!
頑張って、自分の居場所は自分で作ります!だから・・・だから・・・
(泣」
「ああ」行介

 良かった良かった・・・(T-T*) もう大丈夫だね。
苦労も多いだろうけど、千果が支えになってくれるのかな?
巻き添えを食らって鼻血だしちゃった島木も自分はお呼びじゃないと悟ったようです。
「伊呂波」でやけ酒をくらいましたとさ。

 その後、千果は200万を久子に返し、自分の力で一からやり直すと伝えました。
「ありがとうございました」という千果の言葉に笑顔を見せてくれた久子さんも大きな人だよ。
ま、あんな亭主と一緒になるって決めたのも自分だもんね、
それそれ出直しだ。

 茂がくれたチケットのおかげで行介は冬子をデートに誘うことができました。
でも〜予告を見ると、何か巻き添えくらって冬子が刺されちゃうのかしら〜?
どうか二人に共に生きる未来がありますように(;人;)
って、来週は最終回か〜寂しいのう・・・・このドラマ地味だけど好きだったのにな〜

 第1回 人生を変える一杯
 第2回 ひとりじゃない
 第3回 恋までの距離
 最終回 ささやかな幸福 

もぐら


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この記事へのコメント

1. Posted by う〜みん   2014年05月02日 01:14
5 え〜っもう終わっちゃうんですか。毎回色んな事を考えさせられるいいドラマだなって思ってたのに。
いい最終回だといいな〜(*^_^*)楽しみです。
2. Posted by きこり→う〜みんさん   2014年05月02日 06:20
ね〜!寂しいよね。
このドラマ、BSだから感想書いている人もほとんどいないし、見ている人も
そんなにいないのかな〜?( ゞ( ̄∇ ̄;)オイオイ)って思ったりするけど
わりかし好きだったのにーー
二人がどうなるのか、ドキドキしつつ見守るわ〜
う〜みんさんはGWもお仕事忙しいのかな?うちは暦通りの休みだから今日行けば4日間休み。どこに行く訳じゃないけどね(* ̄∇ ̄*)エヘヘ ずっと庭いじりかな。
3. Posted by う〜みん   2014年05月02日 13:33
GW関係なく仕事です(^_^;)
ネットショップって当たり前だけど24時間365日注文が入るのであまり休むと後が大変なんですよ(・_・;)元々あまり連休はしないんですがそれでも何とか月に1回は2日連続で休むようにしたものの結局その内1日は店舗は休みでも中で仕事してます(;_;)しかも頑張ってる割にはRのつく所に出店してるのでロイヤリティだ売上に応じた課金だであまり手元に残らない(ToT)M社長が長者番付に載ってるのを見たらキ〜ッってなりますよ(-_-#)
4. Posted by きこり→う〜みんさん   2014年05月03日 08:31
おはよう〜!そっか〜GWも仕事なのね。ネットショップに休みはないもんね。むしろ休みの日に
あちこち巡って注文すること多いかも。で、今は早さが勝負ですもんね。
北海道だと普通で中2日、それより早く届くとおおお〜!って思いますもの。
うーーむ・・・Rだとそうなのね。よくコンビニとかのフランチャイズも労働に対してあがりが少ないって聞きますが・・そりゃ、キーってなりますよ。
わたしゃ、今度からHPがある店は直接店から注文するようにするわ・・(-_-)

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