「MOZU Season1 〜百舌の叫ぶ夜〜」 Episode #1 妻を失った公安のエースVS記憶を失った殺し屋東京おのぼりさん日記 その5 (2014年4月11日〜13日 その1)

2014年04月15日

プレミアムドラマ「珈琲屋の人々」 第2回 ひとりじゃない

 今回も克典の言葉が沁みたよ・・・(ノω・、) ウゥ・・・
まさか克典に泣かされる日がこようとは・・・
オープニング、前回のあらすじと共に流れる「めいなCo.」さんの音楽が
優しくドラマの世界に導いてくれます。
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 振り返ってみますか・・・
団子屋の娘・省子(美山加恋)は学校が終わると珈琲屋に寄って化粧をしておでかけするのが楽しみな、ごく普通の高校生。

 そしてそんな省子にあこがれを抱いているのが同じ高校の下級生・塚本圭次(秋元龍太朗)。
両親はデキすぎ君の兄と圭次をあからさまに差別しているようで、家庭にいても穏やかな気持ちではいられないようです。
母親(西尾まり)に居間にあったお金を盗んだと決めつけられムカムカしながらボクシングジムへ。
ここは行介(高橋克典)も通っているジム。
友人から行介が人を殺したと聞いていた圭次は鬱憤を行介に向けるのでした。

「あんた、人殺しなんだろう?
俺もぶっ殺したい奴がいるんだけど・・・
普通カーーッとなっても一線を越えられないもんだろ。
どうしたら殺すところまでいける訳?」圭次
黙々とサンドバッグに向き合い続ける行介にからんどる・・・
「なあ?!」

 行介はグローブを取ると、圭次の顔スレスレの所で止めるパンチを差し出した後つぶやいたさ。
「・・・・・人を殺すってことはな・・・人間じゃなくなるってことだよ」
「・・・・・・・」圭次

 その帰り、行介は自分が殺してしまった取り立て屋・青野の部下だった矢部(津田寛治)に会ってしまいました。
「お前・・・・!はぁ〜ふ〜ん・・・何だ、出てきたたのか。はぁ〜!」
矢部は省子の両親が営む尾張屋へ借金の取り立てに来ていたのさ〜

 前回見た感じじゃ青野はとんでもないクズ野郎だったけど冬子にとってはいい夫だったみたいだし、矢部にとっても大切な兄貴分だったようで行介は憎しみの対象になっている。そして青野の妻だった冬子(木村多江)も特別な存在のようです。
偶然再会し、冬子からキツイ取り立てをやめるよう言われても「仕事ですから」と答えていた。

 この人も、もしかしたら誰かのためにこの仕事を辞められずにいるのかもしれないね。
本当にねぇ・・・人っていうのはいろんな面を持っている。
ある人には仏のように優しかった人が、ある人には鬼のように接したりもすることもある。
ちゃんと両方持っているんだよねぇ・・

珈琲屋の人々 (双葉文庫)ちっぽけな恋 珈琲屋の人々



 さて、省子が帰宅すると居間のテーブルの上には父が書いたと思われる遺書があり、母の姿が無かった。
携帯の履歴を見てみると「お母さん」から何度も電話がかかってきていた。
省子が偶然会った行介や母らと父・健治(徳井優)を捜しまわっていたら・・・
公園で車に排ガスを引き込み自殺を図っていた健治発見!
救急車で搬送された健治は一命を取り留めました。

 家に戻り、保険金で省子を大学に行かせてやって欲しいという父親の遺書を読んだ省子は家計を助けるために援助交際する決意をし、同級生でウリの仲介をしている弓代(岡本玲)に斡旋を頼むのでした。
すぐに客と連絡がつき、処女の省子には30万の値段がつきました。

 う〜む・・・「罪と罰」でも同じ女子高生が同級生の売春の斡旋をしていたけど・・・
実際こういうシステムあるんだろうな・・・
買う大人がもちろん悪いけど、自分の体の商品価値を知って安易に売ろうとする者もいる。
これが体じゃなかったら普通の取引なんだろうけど、消したつもりになっても体には必ず心が付いてくるからなぁ・・傷つかずにはいられないと思う。

 健治が運ばれた病院は偶然冬子が働いているところで、付き添ってきた行介と再会。
前回、行介と会ったことで冬子は初めて彼から来た手紙に目をとおすことができたんだよね。その文面からは殺人という罪を一生背負っていく覚悟と贖罪の意志が伝わってきました。

『私は今日から、人としての生活に戻ることになります。
ただ一つわかっているのは、どんな事があっても、
私はこれから自分の幸せなど決して望んではいけないということ』


 冬子の中で「夫を殺した男」の印象は大きく変わったと思います。
「良かったわね。そういう人で良かったわね・・・」章枝(吉行和子)
良かったのかな・・・いろんな意味で切ないのう・・・

 
 行介がお見舞いに行った時、健治は意識を取り戻しました。
まず看護師の冬子に「すいません・・・ご迷惑をおかけします」と謝る健治・・・・

「こんにちわ。省子ちゃん、元気にやっていますよ」行介
「・・・・・ホントに・・・?
・・・・・生きていくっていうのは・・・大変だね・・・」健治
「・・・・・・・」行介
「・・・そうですね。でも、生かされているうちは・・・ね」冬子
「・・・・はい・・・(涙」健治

 そうだよ・・・(ノω;`) 生かされているうちは生き続けなきゃ。死ぬまで生きなきゃ・・・

 夜、「伊呂波」に来ている島木(八嶋智人)、秋元(小林稔侍)、行介・・・
話題はやはり尾張屋さんのことに・・・
「いくらでも生きていく方法なんてあるのにね・・」木綿子(壇蜜)

 木綿子も大切な誰かを自殺で亡くしてしまったのでしょうか。
つぶやきに、やるせなさと怒りが感じられました。

 帰宅した秋元はベッドに寝ている奥さん(中原ひとみ)の手を取り、ハンドクリームを塗ってあげていました。
3年前から介護しているという奥さんは植物状態なのでしょうか・・・
話しかけても何も返ってこないというのは、いくら愛情があっても辛い。
人間はやはり触れ合いを求めずにはいられない生きものだから。
優しく話しかける声からは愛情と、かすかな後悔が伝わってきたような・・・

 夜遅くに健治の病室に来ていた省子のことが心配になった冬子は「珈琲屋」へ。
もうすっかり常連さんじゃないの〜
そんな冬子に行介は「何かあったら連絡をください」と名刺を渡しました。

 そこへ省子を伴った千果(倉科カナ)が入ってきました。
省子はやっぱり弓代に頼んだものの内心迷っております。そりゃそうだよね。

「お金ってさ、何なんだろうね・・・」省子
「大事なものだよ。お金さえあれば惨めな思いはしない」千果
「・・・・・でも、お金を手に入れても惨めな思いをすることあるんじゃないかな・・」省子
「そんなの捉え方一つだって」千果
「そっか・・・・そうだよね」省子

「・・・・・そう・・かしら・・?
省子ちゃんが言っているのはプライドだと思う。
自分自身の誇りっていうか・・・大切なものだと思う・・」冬子
「幸せなんですね。何不自由なく幸せに生きてきた人にしか言えないセリフだな〜って」千果
「・・・・私が・・?」冬子
「ええ。でも、とにかく私なんて『タイム・イズ・マネー』って思っちゃう。
いかに時間を無駄にせずにお金に換えるか。
信じられないと思いますけど、お金を借りた、返せ、返せない、待て、待てない、
そういうことで世の中、殺人事件だって自殺だって一杯起きてるんですよ」千果
「そうね・・・」
「そうですよ」

 千果も親の借金でエライ目に遭ってきたんですかねぇ・・・
この金への執着はお金のことで辛酸を舐めてきた結果なのかも。

「うちのみたらし団子、80円なんだよね。
1本の儲け30円だよ。30万円稼ごうと思ったら1万本も売らなきゃ・・・」省子
「効率よく稼ぐ方法を捜せばいいんだよ」千果
「・・・・だよね・・・」省子
「だけど・・・そうやって働いて、お父さんとお母さんは省子ちゃんのことを育ててきたんだ」行介
「・・・・・!」

 さて、弓代と省子の会話を聞いてしまい、ずっと心配だった圭次はホテルの前で省子を待っていました。
で、ホテルに入った省子を追いかけ、やめるよう説得したけどごまかされ追い払われちゃった。
そんな感じで決意し、待っているおっさんの部屋に入った省子でしたが、やはり耐えきれず逃げ出してしまったさ。
お父さんのいる病院に走ったけど病室にも入れない・・・・そんな省子に冬子が気づきました。
「・・・・何かあったら、『珈琲屋』さんに行きなさい。
あの人は、人の痛みを知っている人だから」冬子

 それは冬子自身も人の痛みがわかる人間だから・・・
だから省子が悩んでいる事も、行介の苦しみもわかる。

 帰宅したら弓代が待っていた。
親の前では優等生の仮面を完璧にかぶっている弓代は損害賠償金として20万円払うよう迫り、お金を用意しないと親にウリをやろうとしたことをバラすと脅してきました。
「ご両親、泣くだろうね」

 ホテルから飛び出してきた省子を見た圭次も現れたさ。
「省子先輩、俺、あれからやっぱり・・」
「構わないで!大っ嫌いだから!」省子
「・・・・・・・」
「帰って!」

 大っ嫌いなのは自分。
苦労している両親のために結局何もできず、心配の種を増やしてしまった・・・
一瞬、店のレジのお金に手をつけようと思ったけど、これだけのお金を稼ぐために両親がどれだけ頑張ってきたかわかっている省子にはできなかったさ。
省子は行介にお金を貸して欲しいと頼みにやってきました。

 ちょうど冬子が来ていたんだけど、省子は事情をすべて話しました。
行介はすぐにお金を封筒に入れて渡してくれました。
そこに省子をつけて来た弓代が取り立てに現れました。

「どうして、そんな事しなきゃならないの?」冬子
「違約金ですよ。お金が絡むビジネスなんで」弓代
「そんなふうに汚れたお金を手にしていると、自分自身の未来まで汚れてしまうのよ」
「未来?大丈夫ですよ。うまくやりますから」
「他人は気がつかないかもしれない。
だけど自分自身は知ってるでしょ?
自分のしたことは必ず自分に返ってくるのよ。
そんなにお金が必要なの?何で必要なの?」
「お金は貯金しています。私、別にお金のためにやっているんじゃないんで」

「じゃあ、何のために?」冬子
「こいつらがきれいな体のままでいるのがムカつくからです。
省子だって結局キレイなままで・・・・みんな私と同じになればいいのに」弓代
「どういう意味・・?」省子
「私はとっくに汚れているんです。知らない男の欲望のはけ口にされて・・・
私はもう、とっくに汚れきっている。
あなたが言うようなキレイな未来や将来はない」

「珈琲、飲んでください。
・・・・・人を殺して手で淹れた珈琲です。
私は人を殺しました。何も求めてはいけない人生です。
でも、君はまだ間に合うから。
君が汚れきってるなんてことは絶対にないから!」行介は珈琲を弓代のそばに寄せました。

「・・・・・・おいしい・・・・」
「『一杯のコーヒーが人生を変えることもある』私の父の言葉です。
まだ間に合います」行介
弓代はお金を置いて、出て行きました。

 行介の言葉は省子にもしっかり届きました。
「お菓子屋、売っちゃえばいいんだ。
売って、おじいちゃんち引っ越して、お父さんとお母さんは農業手伝って、
私はガンガンバイトして。お店は、またいつか私が買い戻してみせる!
病院行ってくるね」省子

 元気に飛び出して行く省子を微笑みながら見送る行介と冬子・・・良かった、良かった・・ 
道はひとつじゃないもんね。
今は生きていくために、家族で一緒にいるために回り道。
省子の健やかな意志と願いがきっとご両親にパワーを与えてくれるでしょう。
もしかしたらいつか、店を手放したおかげで幸せになれたと思える日がくるかもしれない。

 弓代の心を救うために殺人者であることを告白した行介・・・・
冬子が青野の妻だと知らない行介は改めてそのことを話そうとしたけれど、冬子は拒絶。
「やめてください・・・今は聞きたくありません・・」

 聞いてしまったら加害者と被害者の妻になってしまうから・・・?
夫を失ってしまった悲しみは癒えないけど、行介の人柄に触れてしまい混乱しているのかもしれないね。
でもーーー来週ついにバレてしまうのよーー
二人の関係はどうなっていくのかのう・・・

 第1回 人生を変える一杯
 第3回 恋までの距離
 第4回 大切な人
 最終回 ささやかな幸福

うぐいす

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1. プレミアムドラマ『珈琲屋の人々』第2回  [ レベル999のgoo部屋 ]   2014年04月15日 22:27
「ひとりじゃない」 内容 毎日のように、 “珈琲屋”に団子屋“尾張屋”の娘・笹木省子(美山加恋)が来ていた。 妙な印象を受ける秋元(小林稔侍)南野千果(倉科カナ)島木(八嶋智人) すると行介(高橋克典)は、省子が家で化粧出来ないらしいと説明する。 友だちと

この記事へのコメント

1. Posted by う〜みん   2014年04月17日 01:03
5 え〜っ( ̄○ ̄;)もう来週わかっちゃうんですか?わかってからの二人がどうなっていくかをゆっくり描いてくれるのかな?期待します(*^_^*)
2. Posted by きこり→う〜みんさん   2014年04月17日 11:09
>え〜っ( ̄○ ̄;)もう来週わかっちゃうんですか?
そうなの〜!
予告でお墓の前で克典が土下座してたよーー(ノω・、) ウゥ・・・
もうちょっと後でも良かったよね〜?
冬子の方はわかっているとはいえ、行介のことをもっと知ってからバレて欲しかったわ。
知っちゃったらもう普通にお客として接することはできないもんね。どうなるんじゃろ〜?

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