「三匹のおっさん〜正義の味方、見参 !! 〜」 第7話 悪質な万引き犯を御用!!「医龍4 -Team Medical Dragon-」 第10話 世界に売られる天才医師

2014年03月09日

「刑事コロンボ」 5時30分の目撃者

 「刑事コロンボ」の記事を書くのも久しぶり。
でもBSPで再放送しているものは毎週見ていますョ〜
これは第4シーズンに作られた31作目の作品です。

 今回の犯人は催眠療法を研究している精神科医のマーク・コリアー(ジョージ・ハミルトン)。
愛人関係(と言っても相手はメロメロになっていたけどマークにとっては火遊び程度と思われ)にある患者のナディア(レスリー・ウォーレン)の夫カール・ドナー(スティーブン・エリオット)を殺害しました。
ナディアに「夫は旅行に出かけたから別荘に来て〜」とか言われて行ってみれば夫のカールがいて、関係を責められたもんだから暖炉のそばにあった火かき棒でなぐって殺しちゃったという・・・
突発的な犯行さ〜偽装工作も2,3分で考えたものだし〜ダメダメ〜!

 マーク役のジョージ・ハミルトンは「ドラキュラ都へ行く」の印象が強い(見てないけど)から、どうしてもお口には牙、背中にマントって姿が浮かんできちゃったョ〜
そもそもドラキュラ顔だよね。

 犯行を隠すためにマークは強盗に襲われたという話を創り上げ、ナディアに教え込みました。
現在5時半だけど『7時頃夫と二人でお酒を飲みながら音楽を聞いていたらノックの音がした。
「ハイウェイで車が故障したので電話を貸してほしい」という二人組の男を入れたら顔にストッキングを付け拳銃を構えた強盗だった。一人が寝室に行っている間にもう一人が夫ともみあいになり火かき棒で殴られたってね。
強盗は夫の死を確認すると財布と夫妻が身に着けていた貴金属を奪い家の前に止めてあった車で去った』

 彼女はマークのことを信頼しているというか依存しているぐらい頼っているので、
そんなふうに教え込まれるとそうだったような気がしてくるという・・危ない性質・・・
でも、共犯者は選ばないとね・・・

 で、ナディアと死体を残してマークが車で出ようとしたら人が出てきたもんだから門に車を当てちゃった!
ヤバイ!見られた!と思ったけど、男性はサングラスをかけて盲導犬を連れていた。
「もしもし?どうしたんですか?」男性

 目が見えないようだ・・ラッキー!
そのまま無視して別荘から去っていくマークなのでした。
で、アリバイを作らなきゃってんで、犯行時刻7時頃に研究所に顔を出し、助手のアニタ(カレン・マックホン)と会話&いちゃいちゃ。
どうやらこの女にも手を出していたようです。







 さて、マークに命じられた通りナディアは警察に通報。
コロンボ(ピーターフォーク)と仲間たちがやってきます。
興奮状態にあるナディアには医師のハントが付いていて「明日にしてあげて〜」と頼みますがコロンボは早く逮捕するためにもと事情聴取開始。

 泣きながら訴えるナディアが嘘を言っているとはとても見えない。
マークに言われたことがリアルにインプットされているんだね。

 コロンボは現場の絨毯の上にちっちゃな石みたいなもんがあったのを発見。
さらに家の前に外車のタイヤの跡も見つけました。
外車のタイヤは幅が狭いそうな。

「ここにある外車って言えば、私のだけだからね」コロンボ
「へぇ〜ぇ・・・外車なんですか?(もはや原型留めてないやん)」同僚
「フランス製よ」
「・・・・・・・(マジ?てかボロすぎて判別不能じゃん)」
「そうよ!フランス製よ。コレとおんなじタイヤ使ってるんだから」

 一応愛車はプジョーらしい( ̄w ̄)

 翌日コロンボがナディアのMSを訪ねたらマークがいた。
不安になった彼女がマークを呼び寄せたらしい。
コロンボは彼女の供述内容への疑問をぶつけましたぞ。

・銃を持っていたはずの犯人が旦那さんともみあいになった時なぜ撃たなかったのか?
→犯人は銃を腰ベルトにはさんで引き出しの中を物色していた。その時背後から夫が火かき棒で襲おうとした。

・部屋からは夫妻の指紋以外検出されなかったが犯人は手袋をつけていたのか?
→ハンカチで指紋をふき取っていた。

 何とかマークの支えもあってコロンボの質問に答えられたようですが、ナディアは精神的にボロボロ。
彼女に秘密を抱えていく強さはないとマークはわかっていたんだろうね。

 ところでコロンボは室内で拾った石みたいのがライターの磨り減った発火石だと気づいていました。
で、事件当夜マークにマッチを持っているか尋ねて借り、そして翌日にもマークがライターを使ったら借りていました。
コロンボは最初、強盗事件を仕組んだのはナディアだと思っていたから共犯者としてマークに目をつけたようです。

 その後、コロンボはマークのいる研究所を訪ね、彼の車のタイヤと現場に残っていたタイヤ痕が同じものであると確認。
前夜、ナディアのかかりつけの医師だからってんでハント先生にマークも現場で呼び出されていたんだけど、その時はアニタの車で来ていたんだよね。

 マークはすぐに自分が疑われていることに気づき、コロンボに突っ込みを入れたさ。
コロンボはナディアの供述内容に矛盾がありすぎて信用できない事、彼女は犯人を知っていると思っている事を伝えましたぞ。
するとマークはナディアに嘘発見器をかけてみたら〜と提案。
自分がナディアを説得すると言って捜査に協力的なところをアピールしてきたさ〜

「あの人、シロとお思いなんですか?」コロンボ
「学者としての名誉にかけてもね」マーク

 大体、こういう推理もので、名誉とか何だとか大層なものを掲げる奴は信用できないのよ〜

 もちろん、そんな場をセッティングする気はなかった。
ナディアに会ったマークはいつものように麻薬(問われると秘密をしゃべったり、相手の意志に従ってしまう薬らしい)を投与した後、催眠術で自殺を命じました。
そんな事できるのけ?いくら催眠術使ったって命に係わる命令は聞かないって聞いたことあるけど〜
てなことが頭をかすりましたが、いいの、いいの!ドラマとしておもしろけりゃ( ゞ( ̄∇ ̄;)オイオイ)、薬も使ってるしね。

 マークがインプットした内容はこんな感じ。
自分が帰った後、部屋の鍵をかけて誰とも会わないし誰とも話さないこと。
夜、10時に自分が電話をして「チャック・ホイーラン(マークの友人の名前)」と言ったら、急に暑くなって泳ぎたくなる。
で、ベランダ(5階っス)から下のプールに飛び込まずにはいられない。

 恐ろしいことです・・・
こんな命令が通用したら、誰かを殺すことも自殺させることも意のままじゃん・・
ちょうど命令を下す10時頃、マークは自宅でパーティをしており、コロンボの訪問を受けヒヤリとした瞬間もあったんだけど、間違い電話のフリしてナディアに業務連絡成功。

 命令通り、ナディアは服を脱いでベランダからダイブして亡くなってしまいました。
でも、コロンボは自殺にしては変すぎると気づいたさ。
そもそも裸で自殺ってのも妙だし、彼女はベランダに脱いだ服を畳んで置いてあったんだけど、靴の中にはイヤリングと時計を包んだスカーフが入っていた。
まるで子供が海に遊びに来て泳ぎに行くときのように。

 ナディアの室内からは強盗に盗まれたとされる貴金属が発見され、夫殺害を画策した彼女が警察の追及を恐れて自殺したかのように見えたけど、コロンボの目は騙せなかった。
しかも、ナディアの体内からは麻薬の一種「アモバルビタール」が検出された。
コレ使わなければバレなかったような気もするが〜

 コロンボは助手のアニタにナディアが死んだ時の状況を伝え、マークがナディアのために処方したのかどうか問い詰めたさ〜
しらばっくれてマークに聞いて〜と逃げようとしたけどコロンボは許さなかった。
「アンタに聞いているんです。殺人について聞いているんですよ!」

 本気になったコロンボから逃れることはできやしない。
アニタは研究室内にあった「アモバルビタール」が紛失して、マークが使ったんじゃないかって疑っていたから、その事を伝えたはず。

 しらじらしく舟遊びに講じているマークの元へコロンボはナディアの死を伝えに行き、カール殺害の夜のマークのアリバイが不確かであることを告げたさ。

「すると僕は最有力の容疑者になった訳かね?」マーク
「容疑者って言葉は弱すぎる感じですね」コロンボ
「それなら逮捕されるはずだがされてはいない。
つまり君は証拠を握ってない訳だ」
「ええ、まだ」
「握ったら知らせてくれるね?(笑顔)」
「はい、真っ先にお知らせします(こちらも笑顔)」

 コロンボの『ええ、まだ』という言葉から絶対見つける!という強い意志が伝わってきました。
こういう犯人との駆け引きで見せるコロンボの刑事魂にシビレるんだよね〜

 そこに同僚がカールの事件の目撃者が現れたという知らせを持ってきました。
でも・・・その人は盲目だったんだよね・・・どうする?コロンボ。

 さて、ラストの犯人との対決はコロンボらしい引っかけ劇場でした。
現場に呼び出されたマークは「午前の講義がダメになった」とか言ってカリカリしながら登場。そこには刑事たちが待っていました。

 コロンボはナディアの検視報告書を見せて体内から「アモバルビタール」が検出されたこと。それはマークの仕業で彼女は命令に従ってプールに飛び込んだんだと問い詰めました。でも証拠はない。

 ニヤリとして帰ろうとしたマークをコロンボは呼び止めました。
「アンタを逮捕します」
「何でだ?」
「殺人罪」
「逮捕状はあるか?」
「あります。
おっしゃる通り奥さんを殺した証拠はありませんが、ご主人の殺人は立証できるんです。証人がいるんです」
「・・・・・・・」
「そう、目撃者がいるんです」

 で、サングラスをした男が登場。
杖なしで歩いてきたモリスさんはコロンボが煙草を吸おうとしたらテーブルの上にあったマッチを手渡しました。
(アレ、コロンボったら盲目の人に見えている演技させる気?そんなのすぐに見破られるよ!とツッコみたくなるよね)
モリスさんは、コロンボにこの室内に見たことがある人がいるか問われマークを見たとはっきり答えました。

「時間何時頃でした?」コロンボ
「5時半頃でした。時計を見たんです」モリス
「今、あなたの目の前に立っている男は月曜日の5時半頃、ドナーさんの別荘から走り出してきた人物に間違いありませんか?」コロンボ
「間違いありません。乗っていた車は最新型の外車でした。
ブルーのクーペです」モリス

 でも、マークは余裕の笑みを見せております。
「いやぁ、お見事だったよ。努力だけは買おう」
「何ですか?」コロンボ
「とぼけるのはよせ。その人は僕の車を見ているはずはないんだ。絶対に!」
「そら、なーーぜ?」

「うまい芝居だった。
椅子に座らせ、マッチを出させ、僕の声で位置を知らせ、まるで見えてるフリをさせた」マーク
「つまり、この人、目が不自由だという訳?
するとあなた、あの日そういう方を見たんですか?」コロンボ
「見たはずはないさ。僕はカールが死んだ時、市内にいたんだからな。
君〜僕は医者なんだよ。見ればすぐわかるさ。
サングラスといい、歩き方といい、ま、それより証拠を見せよう」

 マークはモリスさんにそばにあった雑誌を読ませました。
すると普通に読んでる・・・
別のページもすらすらと読んださ。
マーク驚愕!

「うそだ!見えないはずだ!」マーク
「モリスさん!」コロンボ
ここで本物のモリスさんがわんこと登場。
その姿を見てマークは自分の失態に気づいたようです。

「そう、アンタが会った人物は目が不自由でした。この方がそうです。
月曜の朝にアンタが見たのはこの人なんです。
こちら兄さんのデービットさん。
何が問題かはおわかりでしょ?
あなたがあの日出会っておられない限り断言できるはずがない!
目が不自由だとね。
ところが、アンタは断言した。
このモリスさんのことを!見たからこそ言えたんです。
目撃者がちゃんといたわけです。
その目撃者が月曜午後5時半にあなたがまさしくドナーさんの家を出たと言っているんです。
目撃者はモリスさんじゃない。
あなた自身なんです」

 ジャーーン!
まさに意表をつくラストですョ。
引っかけ失敗・・と見せかけて・・・
「5時30分の目撃者」・・・いいタイトルです。
原題は「A DEADLY STATE OF MIND」、ネットで翻訳すると「こころの致命的な状態」だそうです。
マークに操られているナディアの状態かちら・・・( ・◇・)?
邦題がうまいね。
ラストを見て、タイトルの二重の意味に気づかされるという。

 やっぱり「コロンボ」に間違いはないよ。
新シリーズは構成がちょっと変わってテンポの悪さを感じていたけど旧シリーズは何度見てもうならされるわ。
シンプルでコロンボと犯人との対決のみに集中できる。
コレは3回目の視聴だけど楽しみましたョ〜。

温泉

来週の『忘れられたスター』も名作だよね。
早く見たいわ〜



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matakita821 at 20:29│Comments(0)「刑事コロンボ」 

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