2014年01月22日
ドラマ10 「紙の月」 第三回 清らかな罪
梨花(原田知世)はゴールデンウィークを光太(満島真之介)とホテルのスィートルームで過ごした。
初めて来たスィートルームに驚き、喜びを表現する光太と過ごす時間は現実を忘れていられる素晴らしいひと時だった。
HPはこちら
「お金って何なんだろうねぇ〜
こういうところにいると、みんな笑顔で、丁寧で、親切で。
だから、何て言うか、世の中は何て柔らかいんだろう・・・って錯覚する。
悪意も無自覚な乱暴も軽蔑もなくて、あるのはただふわふわとした善意だけ。
私達が住んでいるのはそういう世界なんだって思いそうになる。
本当はお金に守られているだけなのにね」梨花
そこはちゃんとわかってるのね・・・
お金が現実から遊離した世界を作ってくれる。
やっぱりここでも梨花は10かゼロなんだね。
現実とお金で作った別の自分がはっきり分離している。
横領が発覚する夢を見て、慌ててバレていないか確認しに行く時だけ扉を通って現実へ向かう。
現実から逃げるように戻って来たら、また忘れていられる。
一方、お金でできる贅沢を享受し始めた光太の現実は一気に色鮮やかになった。
返済に悩まされることもない。
梨花のお金が自由を与えてくれた。
もう、梨花がストーリーを考えてあげる必要はない。
経済的なは裕福だけど家には寄り付かない夫、その寂しさをお金を使うことで埋めようとしているかわいそうな人・・・一緒にお金を使う事で梨花さんが幸せになれるのならいいことだ。
そう思う事で梨花にお金を使わせる罪の意識はなくなったようです。
「俺、ホントは怖かった。
消費者金融に手出したりして・・・怖いから見ないようにして、
やけくそみたいに映画の金まで借りて。
だから・・・ほんと、ほっとした。
金だけじゃなくて、こんなふうに俺の事気にかけてくれた人、今までいなかったよ。
ここが高級ホテルじゃなくても、梨花さんの気持ちがすごい嬉しい。
あなたは特別な人だよ」
「梨花への気持ち=お金」に、自然とシフトしていったことに光太は気づいているだろうか。
そして今の自由は梨花のお金が与えてくれた幻のようなものだと。
梨花とそのお金に縛られ飼い殺しになっている自分に気づくのはいつだろう・・
アムステルダムで行われる映画祭の話題をふった時、光太は梨花に旅費を出してもらえるかもと思ったはず。そして、そんな自分の思考にも気づいてしまった。
「夢みたいだったな。俺の人生にこういうことがあると思わなかった。
ここを出たら、また現実に戻るんだな」光太
「・・・・現実はこっちかもしれないよ」梨花
梨花と光太はお互いを必要としていた。
光太は「夢の続き」を見るために、梨花は現実から離れるには「光太のため」という理由が必要だった。
そのためにお金がなくてはならなかった。
初めて来たスィートルームに驚き、喜びを表現する光太と過ごす時間は現実を忘れていられる素晴らしいひと時だった。
HPはこちら
「お金って何なんだろうねぇ〜
こういうところにいると、みんな笑顔で、丁寧で、親切で。
だから、何て言うか、世の中は何て柔らかいんだろう・・・って錯覚する。
悪意も無自覚な乱暴も軽蔑もなくて、あるのはただふわふわとした善意だけ。
私達が住んでいるのはそういう世界なんだって思いそうになる。
本当はお金に守られているだけなのにね」梨花
そこはちゃんとわかってるのね・・・
お金が現実から遊離した世界を作ってくれる。
やっぱりここでも梨花は10かゼロなんだね。
現実とお金で作った別の自分がはっきり分離している。
横領が発覚する夢を見て、慌ててバレていないか確認しに行く時だけ扉を通って現実へ向かう。
現実から逃げるように戻って来たら、また忘れていられる。
一方、お金でできる贅沢を享受し始めた光太の現実は一気に色鮮やかになった。
返済に悩まされることもない。
梨花のお金が自由を与えてくれた。
もう、梨花がストーリーを考えてあげる必要はない。
経済的なは裕福だけど家には寄り付かない夫、その寂しさをお金を使うことで埋めようとしているかわいそうな人・・・一緒にお金を使う事で梨花さんが幸せになれるのならいいことだ。
そう思う事で梨花にお金を使わせる罪の意識はなくなったようです。
「俺、ホントは怖かった。
消費者金融に手出したりして・・・怖いから見ないようにして、
やけくそみたいに映画の金まで借りて。
だから・・・ほんと、ほっとした。
金だけじゃなくて、こんなふうに俺の事気にかけてくれた人、今までいなかったよ。
ここが高級ホテルじゃなくても、梨花さんの気持ちがすごい嬉しい。
あなたは特別な人だよ」
「梨花への気持ち=お金」に、自然とシフトしていったことに光太は気づいているだろうか。
そして今の自由は梨花のお金が与えてくれた幻のようなものだと。
梨花とそのお金に縛られ飼い殺しになっている自分に気づくのはいつだろう・・
アムステルダムで行われる映画祭の話題をふった時、光太は梨花に旅費を出してもらえるかもと思ったはず。そして、そんな自分の思考にも気づいてしまった。
「夢みたいだったな。俺の人生にこういうことがあると思わなかった。
ここを出たら、また現実に戻るんだな」光太
「・・・・現実はこっちかもしれないよ」梨花
梨花と光太はお互いを必要としていた。
光太は「夢の続き」を見るために、梨花は現実から離れるには「光太のため」という理由が必要だった。
そのためにお金がなくてはならなかった。
さて、梨花の横領発覚後の現実世界デスョ。
木綿子(水野真紀)の節約熱がじわじわと真綿で首を絞めるように家族の心を圧迫しています。
スーパーのタイムセールに燃えている母を友達に見られ、恥ずかしい思いをしたちかげ(原涼子)は親戚から送られてくるお下がりの衣類にも嫌気がさしていた。
いや〜コレ、たまには家族でパア〜っとお金使う日とか設けないと、ストレスでやられちゃうでしょうよ〜
仕事から疲れて帰ってきてものんびり風呂に浸かることも許されない、シャワー5分で出ろとか言われたら死にたくなるよ。
ちかげのピアノを習いたいという希望も叶えられない。
普段みんな大人しく節約に協力しているんだから、何かひとつぐらいは満足させてもいいんじゃないの〜?
「ママがいつもどうして節約をしているのか話しているよね。
本当に自分が必要なものやしたいことのために大事にお金を貯めておくの。
お金出して、何でも手に入れてそれで幸せ〜って思って欲しくない」木綿子
何だかお金を使うことを憎んでいるみたい。
目的があってお金を貯めているというよりも、「消費=悪」と思ってる。
がみがみ節約を命じる木綿子に呆れた亜紀が、この前の同窓会の時のタッパーの件を注意しても、はあ?!って感じ。
「節約=善」だから責められるいわれはないと思い込んでる。
「(節約は)お金のためにやってるんじゃないから」
もういっそ「お金のためにやってるのよ〜お金が欲しくて欲しくてたまらないわ〜!」とか言ってくれた方がすっきりするよね。
こういうふうに自分は不動の善だと信じ込んでる人が一番始末が悪い。
そんな生活の反動が出てしまったのか夫・真一( 甲本雅裕)のポッケからイタリアンレストランで使ったと思われる22,500円分のレシートが出てきたぞ。
コレは浮気でしょうか〜?
そして、2年ぶりに娘と会うことになった亜紀(西田尚美)は責められるのではないかと怯えていたが、楽しい時間を過ごした。
でも、娘に離婚した本当の理由は話せなかった。
わたしゃ、不倫のせいで離婚したのかと思ったら、買い物依存症でカード破産寸前までいって離婚することになったらしい。
むしゃくしゃするとつい買い物でうっぷん晴らしをしてしまう。
高額商品を購入した時の高揚感と優越感がちっぽけでみじめな自分を忘れさせてくれる。
亜紀もまた、お金で自分を底上げしているというか、守ろうとしているんだね。
木綿子に意見して逆ギレされ落ち込んだ亜紀は元彼の編集長・岩田(長谷川初範)を呼び出し、ヨリを戻しちゃいました。
岩田に話していたけど、亜紀の買い物依存症は子育て中に発症したらしい。
「子育てて社会から取り残されてるんじゃないか、何か手に入れ損ねているんじゃないか。不安で不安で・・・」
何か今の世の中、みんな『完璧な幸せ』を求めすぎだよ。
少しでも欠けていたら許せない。人との違いを不幸と思い込んでしまう。
夜中、仲直りの電話をした二人の話題はどうしても梨花のことに。
「梨花って結局、あのボランディアいつまで続けたんだろうね」亜紀
「短大の頃、ご実家のお店がうまくいかなくなるまで・・・じゃないかな」木綿子
「あーそっか。そういうきっかけがあったんだね」
「どうして?」
「お金の限界を知って、止めた可能性はないのかなって思って。
高校時代の梨花はさ、本気で信じてたじゃない?お金で誰かを救うことができるって」
学生の頃亜紀は、感謝もいらない援助している事も知らせないという梨花のボランティアのやり方を批判したのだった。
「誰かの好意とか犠牲でもらえたお金だって意識を持つことが相手のためになるんじゃないのかな?
それをいらないって言うのは、梨花の自己満足なんじゃないの?
まぁ、梨花の家はお金持ちだから、別にいいけど」亜紀
「でも、ご両親だって一生懸命働いたお金だよ。
自分ができること以上のことは、しちゃいけないのかなって思う」木綿子
そりゃそうだ。やるなら自分でバイトでもしてお金作りなさいよって思うワ〜
それと自分の分を超えたボランティアはお互いのためにならないんじゃないの〜?って思ったりする・・・
「亜紀の言う事わかる。木綿子の言うことも。
でも、それは安全地帯にいるから言える言葉だと思う。
私の自己満足とか道徳とか、そんなことどうでもよくて、きれいごとの言葉より偽善に満ちたお金が欲しい、そう思う人が実際にいるんじゃないのかな」梨花
「2年前の梨花も、そういう気持ちだったのかなって・・・」亜紀
「そうだったらいいな・・って思うけど・・・」木綿子
う〜む、実際お金で人は救えるからね。
偽善だ何だって言われたって、そのお金で車いすを買えたり給食を供給できたら、こんなすばらしいことはないよ。
でも、人の優しい言葉や笑顔や思いやりだって人を支えるパワーになる。
どちらも必要だよ。
梨花は相変らず定期預金証書の偽造を繰り返していた。
「裕福な私」を演じるための出費が収入に追いつかなくなっていたのさ〜
でも、梨花はちゃんと相手を選んでましたョ〜
きちんと証書を確認するしっかりした顧客は外して、「信用」を理由に確認を怠る相手を狙った。
『お金に左右される世の中への軽蔑を抱きながら、その一方で決してバレないように計算している自分の矛盾から私は必至で目をそらそうとしていた。
返すのだから。このお金は借りているだけで必ず返せるのだから』
無理だよね。
それは思いだしたようにお金を返す光太とて同じ。
盗んではいない。借りているだけ。そう思いこむことで前へ進めている。
って、せっせと証書を偽造していたら・・・上海にいるはずの夫・正文(光石研)が突然帰宅。
「びっくりさせようと思った」ってアンタ・・・そんなサプライズ喜ぶの付きあい始めのカップルだけだって ゞ( ̄∇ ̄;)迷惑な話だよ・・・
正文が風呂に入っている間に偽造証書や横領ノートはもちろん高級服や貴金属などを慌てて隠したさ。
でも、生活費が足りないとも言わず、自分の衣類を買ったお金も要求しない梨花に正文も違和感は感じていました。さらに仕事を理由に上海同行を再度拒否したのにもムカッ・・・
「いいかげんにしてくれよ!俺は向こうで大変な思いをして働いてるんだよ!
君のはさ、いくら給料が上がったっていったって、金のためにやるような仕事でもないだろう?!」正文
「・・・そうね。でも、お金のためにやっているんじゃないから」梨花
正文には理解できない答え。でも理解することはとっくに放棄している正文なのでした。
てか、正文はごまかせたけど上司の井上(佐戸井けん太)は難しいぞ〜
井上が顧客繋ぎのために一緒に回ると言い出したのさ〜
特に梨花に不信感を抱いたとかじゃなくて、定例的なものらしい。
『ただの挨拶で終ればいい。
けれど、上司がその場で定期預金の証書の確認を始めたら、偽の証書が見つかったら、私はそこで終る』
いやいやいや、ヒヤヒヤしちゃったよ〜
たま江(富士真奈美)のところは病気がちだからとかうまいこと言ってパスさせるのに成功したけど、
平林(ミッキー・カーチス)のとこは避けられなかった。
でも、ビール飲まされたことが梨花にはラッキーだったね。
酔って、結局梨花に確認をまかせちゃったし、井上がトイレに行っている間に平林は席を外したんで、偽の証書を隠すことができました。
って、コレ数が合わないとかって言いだしたら終わりじゃん・・・
『この日私は、ようやく自分に認めた。
罪がばれる事が怖いんじゃない。
平林光太を失うのが怖いのでもない。
怖いのは、お金によってもたらされる万能感を失うこと。
どこへでも行ける。何でもできる。
そんな自分を失って、誰にも必要とされず誰にも愛されない本当の自分に戻る事。
けれどこの時、ふと思ったのだ。
私は一体、誰に必要とされ、誰に愛されたいのだろう?』
「お金のためにやっているんじゃない」
お金は空を飛ぶことのできる翼のよう・・・
その羽を使って、どこまでも高く遠く飛んでいくことができる。
でも、目的地はどこだろう・・・何のために飛び立ったのだろう・・・
そして翼を失った時、落ちていくのはどこだろう・・・
早く発覚して欲しいような、欲しくないような・・・
3人の女性たちが心穏やかに生きていける道が見つかればいいのだが・・・
第一回 名前のない金
第二回 満たされた渇き
第四回 楽園の終わり
最終回 誰のための愛
木綿子(水野真紀)の節約熱がじわじわと真綿で首を絞めるように家族の心を圧迫しています。
スーパーのタイムセールに燃えている母を友達に見られ、恥ずかしい思いをしたちかげ(原涼子)は親戚から送られてくるお下がりの衣類にも嫌気がさしていた。
いや〜コレ、たまには家族でパア〜っとお金使う日とか設けないと、ストレスでやられちゃうでしょうよ〜
仕事から疲れて帰ってきてものんびり風呂に浸かることも許されない、シャワー5分で出ろとか言われたら死にたくなるよ。
ちかげのピアノを習いたいという希望も叶えられない。
普段みんな大人しく節約に協力しているんだから、何かひとつぐらいは満足させてもいいんじゃないの〜?
「ママがいつもどうして節約をしているのか話しているよね。
本当に自分が必要なものやしたいことのために大事にお金を貯めておくの。
お金出して、何でも手に入れてそれで幸せ〜って思って欲しくない」木綿子
何だかお金を使うことを憎んでいるみたい。
目的があってお金を貯めているというよりも、「消費=悪」と思ってる。
がみがみ節約を命じる木綿子に呆れた亜紀が、この前の同窓会の時のタッパーの件を注意しても、はあ?!って感じ。
「節約=善」だから責められるいわれはないと思い込んでる。
「(節約は)お金のためにやってるんじゃないから」
もういっそ「お金のためにやってるのよ〜お金が欲しくて欲しくてたまらないわ〜!」とか言ってくれた方がすっきりするよね。
こういうふうに自分は不動の善だと信じ込んでる人が一番始末が悪い。
そんな生活の反動が出てしまったのか夫・真一( 甲本雅裕)のポッケからイタリアンレストランで使ったと思われる22,500円分のレシートが出てきたぞ。
コレは浮気でしょうか〜?
そして、2年ぶりに娘と会うことになった亜紀(西田尚美)は責められるのではないかと怯えていたが、楽しい時間を過ごした。
でも、娘に離婚した本当の理由は話せなかった。
わたしゃ、不倫のせいで離婚したのかと思ったら、買い物依存症でカード破産寸前までいって離婚することになったらしい。
むしゃくしゃするとつい買い物でうっぷん晴らしをしてしまう。
高額商品を購入した時の高揚感と優越感がちっぽけでみじめな自分を忘れさせてくれる。
亜紀もまた、お金で自分を底上げしているというか、守ろうとしているんだね。
木綿子に意見して逆ギレされ落ち込んだ亜紀は元彼の編集長・岩田(長谷川初範)を呼び出し、ヨリを戻しちゃいました。
岩田に話していたけど、亜紀の買い物依存症は子育て中に発症したらしい。
「子育てて社会から取り残されてるんじゃないか、何か手に入れ損ねているんじゃないか。不安で不安で・・・」
何か今の世の中、みんな『完璧な幸せ』を求めすぎだよ。
少しでも欠けていたら許せない。人との違いを不幸と思い込んでしまう。
夜中、仲直りの電話をした二人の話題はどうしても梨花のことに。
「梨花って結局、あのボランディアいつまで続けたんだろうね」亜紀
「短大の頃、ご実家のお店がうまくいかなくなるまで・・・じゃないかな」木綿子
「あーそっか。そういうきっかけがあったんだね」
「どうして?」
「お金の限界を知って、止めた可能性はないのかなって思って。
高校時代の梨花はさ、本気で信じてたじゃない?お金で誰かを救うことができるって」
学生の頃亜紀は、感謝もいらない援助している事も知らせないという梨花のボランティアのやり方を批判したのだった。
「誰かの好意とか犠牲でもらえたお金だって意識を持つことが相手のためになるんじゃないのかな?
それをいらないって言うのは、梨花の自己満足なんじゃないの?
まぁ、梨花の家はお金持ちだから、別にいいけど」亜紀
「でも、ご両親だって一生懸命働いたお金だよ。
自分ができること以上のことは、しちゃいけないのかなって思う」木綿子
そりゃそうだ。やるなら自分でバイトでもしてお金作りなさいよって思うワ〜
それと自分の分を超えたボランティアはお互いのためにならないんじゃないの〜?って思ったりする・・・
「亜紀の言う事わかる。木綿子の言うことも。
でも、それは安全地帯にいるから言える言葉だと思う。
私の自己満足とか道徳とか、そんなことどうでもよくて、きれいごとの言葉より偽善に満ちたお金が欲しい、そう思う人が実際にいるんじゃないのかな」梨花
「2年前の梨花も、そういう気持ちだったのかなって・・・」亜紀
「そうだったらいいな・・って思うけど・・・」木綿子
う〜む、実際お金で人は救えるからね。
偽善だ何だって言われたって、そのお金で車いすを買えたり給食を供給できたら、こんなすばらしいことはないよ。
でも、人の優しい言葉や笑顔や思いやりだって人を支えるパワーになる。
どちらも必要だよ。
梨花は相変らず定期預金証書の偽造を繰り返していた。
「裕福な私」を演じるための出費が収入に追いつかなくなっていたのさ〜
でも、梨花はちゃんと相手を選んでましたョ〜
きちんと証書を確認するしっかりした顧客は外して、「信用」を理由に確認を怠る相手を狙った。
『お金に左右される世の中への軽蔑を抱きながら、その一方で決してバレないように計算している自分の矛盾から私は必至で目をそらそうとしていた。
返すのだから。このお金は借りているだけで必ず返せるのだから』
無理だよね。
それは思いだしたようにお金を返す光太とて同じ。
盗んではいない。借りているだけ。そう思いこむことで前へ進めている。
って、せっせと証書を偽造していたら・・・上海にいるはずの夫・正文(光石研)が突然帰宅。
「びっくりさせようと思った」ってアンタ・・・そんなサプライズ喜ぶの付きあい始めのカップルだけだって ゞ( ̄∇ ̄;)迷惑な話だよ・・・
正文が風呂に入っている間に偽造証書や横領ノートはもちろん高級服や貴金属などを慌てて隠したさ。
でも、生活費が足りないとも言わず、自分の衣類を買ったお金も要求しない梨花に正文も違和感は感じていました。さらに仕事を理由に上海同行を再度拒否したのにもムカッ・・・
「いいかげんにしてくれよ!俺は向こうで大変な思いをして働いてるんだよ!
君のはさ、いくら給料が上がったっていったって、金のためにやるような仕事でもないだろう?!」正文
「・・・そうね。でも、お金のためにやっているんじゃないから」梨花
正文には理解できない答え。でも理解することはとっくに放棄している正文なのでした。
てか、正文はごまかせたけど上司の井上(佐戸井けん太)は難しいぞ〜
井上が顧客繋ぎのために一緒に回ると言い出したのさ〜
特に梨花に不信感を抱いたとかじゃなくて、定例的なものらしい。
『ただの挨拶で終ればいい。
けれど、上司がその場で定期預金の証書の確認を始めたら、偽の証書が見つかったら、私はそこで終る』
いやいやいや、ヒヤヒヤしちゃったよ〜
たま江(富士真奈美)のところは病気がちだからとかうまいこと言ってパスさせるのに成功したけど、
平林(ミッキー・カーチス)のとこは避けられなかった。
でも、ビール飲まされたことが梨花にはラッキーだったね。
酔って、結局梨花に確認をまかせちゃったし、井上がトイレに行っている間に平林は席を外したんで、偽の証書を隠すことができました。
って、コレ数が合わないとかって言いだしたら終わりじゃん・・・
『この日私は、ようやく自分に認めた。
罪がばれる事が怖いんじゃない。
平林光太を失うのが怖いのでもない。
怖いのは、お金によってもたらされる万能感を失うこと。
どこへでも行ける。何でもできる。
そんな自分を失って、誰にも必要とされず誰にも愛されない本当の自分に戻る事。
けれどこの時、ふと思ったのだ。
私は一体、誰に必要とされ、誰に愛されたいのだろう?』
「お金のためにやっているんじゃない」
お金は空を飛ぶことのできる翼のよう・・・
その羽を使って、どこまでも高く遠く飛んでいくことができる。
でも、目的地はどこだろう・・・何のために飛び立ったのだろう・・・
そして翼を失った時、落ちていくのはどこだろう・・・
早く発覚して欲しいような、欲しくないような・・・
3人の女性たちが心穏やかに生きていける道が見つかればいいのだが・・・
第一回 名前のない金
第二回 満たされた渇き
第四回 楽園の終わり
最終回 誰のための愛
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1. NHKドラマ10『紙の月』第3回 [ レベル999のgoo部屋 ] 2014年01月22日 22:04
「清らかな罪」
内容
光太(満島真之介)に金を渡す梨花(原田知世)
もともと自分の金ではなかったが、金持ちを演じ、
それが“普通”になっていく。いつかきっと。。。。
そんななか、高級ホテルで光太と過ごす梨花。
が。。。横領した罪悪感と、発覚の恐怖から眠るこ.
2. ドラマ10「紙の月」第3回★梨花(原田知世)の横領がばれそうでドキドキ [ 世事熟視〜コソダチP ] 2014年01月23日 14:18
ドラマ10「紙の月」
第3回「清らかな罪」
終盤、ドキドキ、ハラハラでしたねぇ・・・。
節約主婦・木綿子(水野真紀)にもイライラさせられました。
【 横領女・梨花のドキドキ 】
金持ちの演技を続ける梨花は、ゴールデンウイークを高級ホテルのスイートルーム
3. 紙の月 - 原田知世 [ 新ドラマQ ] 2014年01月23日 17:05
紙の月
火曜 22:00 NHK総合
2014年1月7日〜(全5回)
[キャスト]
原田知世
水野真紀
西田尚美
ミッキー・カーチス
満島真之介
名冨士眞奈美
光石研
ほか
[スタッフ]
[概要]
41歳主婦、一億円横領。
公式サイト
ドラマ10「
4. 紙の月 第3話 [ エリのささやき ] 2014年01月24日 19:17
高校時代の3人組が現在の三人と全く似ていないのがダメやん^^;(見るとこ違う)
5. 「紙の月」3 [ ドラマでポン ] 2014年01月25日 18:12
ダメンズはこうやって育てられるのか、と納得。
若造との愛欲にふけるより、散財と金策に重点があるので懸念していたよりは気持ち悪くなく見続けています。
無理にゴージャスを装 ...
この記事へのコメント
1. Posted by しゅあー 2014年01月29日 18:53
1週遅れで見てるので私はまだここまでなんだけど、3話になって一気に核心を突いてきて面白くなってきたね。
きこりさん、相変わらず深いとこ分析してるなあ!さすがだわ!
私は今回の「お金がもたらす万能感」という表現にすごく引き付けられたわ。
形と規模は違えど、結局は他の2人もそれに翻弄されてるよね。そして3人とも、それを満たされない何かの代替としてやってるのも共通してる。
そのあたりの描き方がめちゃうまいなと思いながら見てます。
最後、それぞれがどうなるのか気になるね。
きこりさん、相変わらず深いとこ分析してるなあ!さすがだわ!
私は今回の「お金がもたらす万能感」という表現にすごく引き付けられたわ。
形と規模は違えど、結局は他の2人もそれに翻弄されてるよね。そして3人とも、それを満たされない何かの代替としてやってるのも共通してる。
そのあたりの描き方がめちゃうまいなと思いながら見てます。
最後、それぞれがどうなるのか気になるね。
2. Posted by きこり→しゅあーさん 2014年01月30日 21:18
しょあーさんも見てたのね〜ヽ(´∀`)ノ
いや〜コレ、原田さんじゃなかったらかなり雰囲気かわっちゃってたよね。
節約命の水野さんもハマってるわ〜
>私は今回の「お金がもたらす万能感」という表現にすごく引き付けられたわ。
コレ、すごい表現だよね。よくわかるよ。
それが自分を充実した人間のように思わせてくれる。
そんな梨花に巻き込まれて光太も万能感を感じ変わっていくんだよね。
お金がなければ決して味わえない感覚。不思議だよね。
亜紀も木綿子も、いったいどこに行きつくんだろうね。
すごく興味があるよ。
いや〜コレ、原田さんじゃなかったらかなり雰囲気かわっちゃってたよね。
節約命の水野さんもハマってるわ〜
>私は今回の「お金がもたらす万能感」という表現にすごく引き付けられたわ。
コレ、すごい表現だよね。よくわかるよ。
それが自分を充実した人間のように思わせてくれる。
そんな梨花に巻き込まれて光太も万能感を感じ変わっていくんだよね。
お金がなければ決して味わえない感覚。不思議だよね。
亜紀も木綿子も、いったいどこに行きつくんだろうね。
すごく興味があるよ。