2013年11月04日
連続ドラマW 「LINK」 第5話(最終話)
あおば信金爆破と現金輸送車襲撃事件のリーダーである大浦(金子ノブアキ)は逮捕され、
彼のアジトでボコボコにされていた浅尾(永山絢斗)は監視付きで病院に収容されました。
そして、大浦に刺され病院に搬送された理恵(ミムラ)は死亡。
瀬尾は自分の知っている情報を全て警察に話しました。
が、もう理恵は戻らない。
そして、やっと会えた寺原に似顔絵を手に目撃情報を伝えた沢田(田中直樹)でしたが・・・
遅すぎなんだよぉ・・・( -'д-)y-~
犯人グループ逮捕を知らされ、うなだれております。
「・・・・・・あっ・・あの・・・コレ、似てますか?」沢田
「似てません」寺原
沢田よ、人生、タイミングだぜよ。
タイミングを外すとせっかくの勇気も生かされなくなっちまうべ・・・
一方、母親に会えた正太郎は彼女が働く施設で一緒に過ごしていました。
「ごめんね・・・ごめんね、正太郎」
『11年前、僕は幼い頃に別れたきりの母親に会いに行った。
そして知った。どんなに辛くても過去があるから今がある。
過去と現在は「LINK」しているということを』
「おめでとうございます。次はプレゼンテーションですね」寺原(大森南朋)
「あなたのおかげです」ショーン(綾野剛)
にゃにゃんと!「SOSサービス」のための連携契約を済ませたショーンの傍らに寺原が!
執事っぽい!そして、鷲津っぽいぞ!
綾野君に仕える鷲津・・・シブい!シブすぎる!
こ、これは鷲津ファンのためのサービスとしか思えない場面だわ〜(ノ∀;`)
HPはこちら
残された人間達の闘いは続いている。
亜紀(田中麗奈)は内部告発をでっちあげた者として総務部へ異動することになり、行内で冷たい視線を浴びながら働いていた。
櫻井(黒木瞳)は杉山(矢島健一)に、もう一度あおば信金を調べたいと主張しましたが、
もはや確かな成果が得られそうにない状況にOKはでなかった。
寺原は松岡(武田鉄矢)にボディーガートの立場を超え、意見しました。
「ご存知ですか?看護師が亡くなりました。
あなたの言う「国民」の中に彼女は入っていないんですか?
以前、息子さんや人の命を犠牲にしてでも、この国を救いたいとおっしゃってましたね?
あなたの政治に対する考えには賛同しています。
きっとあなたが総理になれば、この国は変わる。
しかし、そこには誰が住んでるんですか?!
あなたは誰の生活を守ろうとしているんですか?!」
彼のアジトでボコボコにされていた浅尾(永山絢斗)は監視付きで病院に収容されました。
そして、大浦に刺され病院に搬送された理恵(ミムラ)は死亡。
瀬尾は自分の知っている情報を全て警察に話しました。
が、もう理恵は戻らない。
そして、やっと会えた寺原に似顔絵を手に目撃情報を伝えた沢田(田中直樹)でしたが・・・
遅すぎなんだよぉ・・・( -'д-)y-~
犯人グループ逮捕を知らされ、うなだれております。
「・・・・・・あっ・・あの・・・コレ、似てますか?」沢田
「似てません」寺原
沢田よ、人生、タイミングだぜよ。
タイミングを外すとせっかくの勇気も生かされなくなっちまうべ・・・
一方、母親に会えた正太郎は彼女が働く施設で一緒に過ごしていました。
「ごめんね・・・ごめんね、正太郎」
『11年前、僕は幼い頃に別れたきりの母親に会いに行った。
そして知った。どんなに辛くても過去があるから今がある。
過去と現在は「LINK」しているということを』
「おめでとうございます。次はプレゼンテーションですね」寺原(大森南朋)
「あなたのおかげです」ショーン(綾野剛)
にゃにゃんと!「SOSサービス」のための連携契約を済ませたショーンの傍らに寺原が!
執事っぽい!そして、鷲津っぽいぞ!
綾野君に仕える鷲津・・・シブい!シブすぎる!
こ、これは鷲津ファンのためのサービスとしか思えない場面だわ〜(ノ∀;`)
HPはこちら
残された人間達の闘いは続いている。
亜紀(田中麗奈)は内部告発をでっちあげた者として総務部へ異動することになり、行内で冷たい視線を浴びながら働いていた。
櫻井(黒木瞳)は杉山(矢島健一)に、もう一度あおば信金を調べたいと主張しましたが、
もはや確かな成果が得られそうにない状況にOKはでなかった。
寺原は松岡(武田鉄矢)にボディーガートの立場を超え、意見しました。
「ご存知ですか?看護師が亡くなりました。
あなたの言う「国民」の中に彼女は入っていないんですか?
以前、息子さんや人の命を犠牲にしてでも、この国を救いたいとおっしゃってましたね?
あなたの政治に対する考えには賛同しています。
きっとあなたが総理になれば、この国は変わる。
しかし、そこには誰が住んでるんですか?!
あなたは誰の生活を守ろうとしているんですか?!」
「落ち着けよ。君は剣道の達人だ。
だったら、武道の神髄についてはわかっているはずだ。
そう、情を殺さなければ勝負には負ける。
私はねぇ・・・警察に見切りをつけた君をおもしろい男だと思った。
この男だったら、私の気持ちはわかるかもしれない、そう思った。
いや・・・君はとても大切なことをひとつ見落としている。
いいかね、君は、感情的になって警察を辞めた時点で勝負には負けたんだ。
私は違う!私は腐りきったこの政界にいて、そう、それを利用し、そこを変えようと思っている。
君とは違う。
出てしまった犠牲については、すべて胸の奥に刻み込んでいくつもりだ」松岡
「あなたのやり方は間違っている」
「それは君が決めることではない」
「・・・・・息子さんと同じものをお持ちなんですね。
その時計です。正太郎君が同じものを持っていました」
正太郎にその懐中時計を与えた時、松岡は息子の未来のために、この日本を変えてみせると誓った。
自分の欲望だけでは動けないし、続かない。
どんな大望だって第一歩は身近な人への愛情から始まっている。
その家族への思いが全国民の幸せに繋がるはずだと松岡は信じていました。
そして、退院が決まった高島(玉山鉄二)は青柳の病室を訪ねました。
「弁護士さんに頼んでおくから、お前もいつでも連絡してくれ」
「もう、いいよ・・」青柳(瀬戸康史)
「いや、赦してくれなくてもいいんだ。ただ・・」
「もう、関わらないほうがいい・・アンタ、これから仕事もさがすんだろ」
「俺が・・俺がお前を必要なんだよ。
正直、お前と会うまで、子供の頃には辛い思い出しかないと思っていた。
でも、ここに来て、お前の顔見たら思い出したんだ。俺にも家族がいたんだって・・思いだせた。
これからはずっと、お前の兄貴でいさせて欲しい」
弟を守ることで勇気が持てていたあの頃・・・
そして、今、弟と一緒に生きていきたいという思いが高島を支えている。
その温かくて強い思いは青柳に、もう通じている。
青柳は、きっと立ち直れるはず。
亜紀・寺原・櫻井は松岡の不正融資を摘発するために手を結びました。
組織の中の自分ではなく、それぞれ強い思いを持った個人が繋がることで、世界が変わるかもしれない。
櫻井は亜紀の証言を元にマスコミにリークすることにしました。
「実名は出さなくても、読む人が読めば、あなただということはすぐにバレます。
その覚悟はありますか?」櫻井
「やります」亜紀
「松岡は、「フタミ機械」という会社を通じて青葉ホールディングスの岩野から不正融資を受けていた。
だから、総選挙までは不正融資を続けざるを得ないはずだ。
ここで他の口座を作る危険を冒すようなことはしないだろう。俺はその流れを押さえる」寺原
寺原は亜紀に小笠原支店長(入江雅人)の動きを見張らせ、秘書への現金受け渡し現場を撮影。
櫻井は現金が運び込まれたMSの住人リストを寺原に渡し調べさせました。
その中には松岡の秘書合田(音尾琢真)名前があり、彼の部屋に裏金と共にあおば信金の裏帳簿もあるはず。
その後、週刊紙に暴かれた「不正融資疑惑」からマスコミは松岡の元に殺到。
この急展開にリーク元が割れることを恐れた杉山が櫻井に詰め寄りました。
「これで不正融資に直接切り込めるとは思っていません。
松岡を呼び出して、自白させます」櫻井
「はあ?!」杉山
「自白が取れ次第、逮捕状を執行してください」
「・・・・・・お前・・どうかしてんじゃないのか?どうして松岡が自白するんだ?」
「裏帳簿のある場所の確認が取れてますし、現金受け渡しの映像と合せて、松岡にぶつけます。
・・・・・・必ず・・・自白をとってみせます」
「わかってんのか・・・自分が何言ってんのか・・・・高知に飛ばされるぐらいじゃすまないぞ」
「・・・・・・・・・失敗したら・・・・・検察を辞めます」
その後、松岡はマスコミ対策として「松岡の不正融資疑惑」は反対勢力の陰謀だとする識者を送り込みました。
これで疑惑が消えるとは思えないが、誰も手出しができなければ、そんなもん関係ないか・・・
そして、母親の元に残りたいと訴える正太郎(前田旺志郎)に郁代は、松岡が正太郎への深い愛情を持っている事と離婚した理由を伝えました。
正太郎は新しい女を作った松岡が母親を追い出したと思っていましたが、離婚を言いだしたのは郁代の方からでした。
「私が、お父さんとあなたを捨てたのよ」
「理想を追いかけて、一生懸命働いているお父さんのことは大好きだった。
国会議員になるって決めた時も最初は応援していたのよ。
でもね、私の方が政治家の妻でいることに耐えられなくなってしまったの。
お父さんは日本のために働きたいと心から思っていた人よ。
今でもきっと同じ思いを持っている」
懐中時計をもらった日のことを、正太郎も憶えていました。
父という人はどんな人間なのか・・・正太郎は初めて松岡孝典という男を知ろうとしていました。
松岡の最後の街頭演説がある日、寺原は契約を解かれました。
街頭演説は16時開始で、櫻井は14時〜15時の間に松岡と会う約束をしていた。
このギリギリの瞬間に落とせなければ、そこですべては終わる。
寺原が遊説場所に行くと、正太郎も来ていました。
「どうしても聞きたいことがあって。これは、本当ですか?」
正太郎は寺原に週刊紙の記事をみせたさ。
「もう親父は他人だと思うんじゃなかったのか?」
「わからなくなったんです。まともにあの人と向き合ったことがなかったから」
「事実だと俺は思っている」
「わかりました。あの人に何かあったら連絡ください」
「善場・・・・」
「母の旧姓です」
ホテルの一室で行われた松岡との面談で櫻井は、合田と小笠原の現金受け渡し映像を見せ、裏金と裏帳簿が合田のMSに隠してあるはずだと迫りました。
松岡は合田の部屋を見せる代わりに、何も出なかったら「それ相応の責任を取っていただきます」と言ってきたぞ。
うわ〜どうすべ・・・・十中八九間違いないとしても、ハズしたら、大変だべよ。
「でも、もし、あなたが見なくていいと言うんだったらば、私も忘れてかまいませんが・・・」松岡
「・・・・・・・・・・」櫻井
「どうなさいますか?」
櫻井が答えようとした時、寺原が新情報を持って部屋に飛び込んできました。
裏金は合田の部屋にはなかった。
隠している部屋の借主は「(株)コスモフォールド」、代表者は「善場郁代」。
「あなたの前の奥様ですね?」寺原
「・・・・・・・・」松岡
「正太郎君から名前を聞いたんです。ご本人の確認も取れました。
あなたは離婚後も正太郎君のお母さんの名前を使い続けていたんですね」
「私が、言った通りでしょ。情を殺さなければ、勝負には勝てない」
「きっと喜ぶ人もいます。あなたの中に、その思いが残っていたことを。
正太郎君は心配していましたよ、あなたのことを」
検察への同行の前に松岡は最後の演説をさせて欲しいと頼みました。
「どうしても国民に直接話したいことがあるんです」
時間が来て、車の中で懐中時計を見つめていた松岡がヤジが飛ぶ中、最後の演説を始めました。
その場には、櫻井も、寺原も、そして正太郎もいる。
「先般、週刊誌等で報道され騒ぎになりました、私の不正融資の件でございます。
実はですね、アレはすべて、あれはですね、すべて事実でございます。
私は、私は・・・金が欲しかったのであります!
権力を持った政治家になるために、私はいままで、金で政治の世界を動かしてまいりました。
とんでもないことを言うと、そう思っておられるでしょう。
でもね・・でもね!私も最初はそう思ってたんですよ!
ところがですね、実際の政治家になってみますとですね、この国のために働きたかったら、
もう、まっすぐ権力を手にするしかなかったのであります!
政治を儲かる仕事だと勘違いしたバカな議員どもが、
みなさんがたの貴重な時間と税金を毎日どんどんどんどん無駄に使っております!
彼らを政治の世界から叩き出さない限り、いくら頑張ってもこの国を変えることはできません!
だからです、みなさん、聞いて下さい!
私は決めたんです!
銭で奴らの横っ面ひっぱたいても、
まずまっすぐ権力を手にしてやろうと!
・・・・・・どうぞご安心下さい。私はまもなく逮捕されます。
ただね、皆さん、私が再び世間に出てきた時、この国が変わっていなかったら、
私はね、もう一度同じことをやるでしょう!
こんな私ではダメなんですよ!皆さん!彼らではダメなんです!
政治家にまかせず、国民のみなさん、皆様方の力と、そして判断で、
この国を、どうか!どうか!どうか救って下さい!!……以上です!」
これはファンタジーだ。
政治家が不正融資や黒い関係を認めるなんてありえない。
それでも、松岡の最後の演説には心を動かされました。
松岡の望みは日本を、この国の政治を変えることだった。
その思いだけで、闘い続けてきた。
そして今、望んでいた形ではなかったにせよ、変わるための第一歩を作ったのかもしれない。
その捨身の真実の思いが伝わってきたから。
でも、そんな松岡をフィクサーの兼平が許すはずがなかった。
演説を終えた松岡にヒットマンが近づくのに気づいた寺原は、傍聴者達に注意を促したけど、
正太郎が撃たれてしまいました。
正太郎が車いすの生活になったのは、この時の負傷のせいなんだね。
その後、あおばホールディングスの岩野も、小笠原支店長も逮捕されました。
そして、みのり(田丸真紀)の夫佐々木(池田成志)にホテルから出てきたとこを見つかり、
決断を迫られた沢田ですが・・
彼が決める前に佐々木が離婚を申し出、二人を祝福してくれました。
んが、もはやみのりには沢田とふっつく気はなく、清々しく去っていった佐々木にももっと若いお相手がいた。
変われなかった男、いや、ちょっとは変われたのかな〜沢田は呆然とするのみでした。
亜紀は銀行を辞めたんだろうか?それとも残ったんだろうか・・・
「どうもありがとうございました」亜紀
「お礼を言うのは私です」櫻井
「これで良かったんですよね・・・」
「そう思って、生きていくしかないでしょう。
自分の正義を通すことで誰かを裏切ることもあります。
それでも正義を通すなら・・・・その痛み、すべてを抱えて生きていかなきゃならない」
「はい・・・」
勝ったという清々しい気持ちではない。
自分が選んだ道を信じ、その結果を背負いながら生きていくしかない。
それは誰かに認めてもらうことでもなくて、自分自身との終ることのない闘いなんだよね。
正太郎は神経損傷のため下半身不随の可能性がありましたが、彼の顔は希望に満ちていました。
父親の真実の思いを確認できたことで、彼は光を見出すことができたのかもしれないね。
見舞に来ていた高島は教師としての就職活動中で、働きながら弟を待つと伝えました。
「お互いがんばろうな」
「はい」正太郎
そして、車椅子でリハビリ向かう正太郎のそばには寺原がいる。
松岡に頼まれたのかね〜
正太郎の車いすを押す寺原の姿から、そのまま11年後へ。
どうやら「SOSサービス」のプレゼン会場のようです。
正太郎の手には、あの懐中時計が。
「では、始めようか。
本日は、私達の「SOSサービス」のプレゼンテーションをご覧いただきありがとうございます。
ありとあらゆるSOSを拾い上げ、国も人種も組織も身分も、すべてを超えて人々を繋ぎ、
解決へのサポートをする、それが「SOSサービス」の基本理念です。
「LINK」という会社名もそうですが、「繋がる」ということに、私はこだわりをもっています。
それは、私自身が繋がることで救われた人間だからです。
11年前、特別背任事件を起こした、元民自党の松岡孝典を憶えてらっしゃいますか?
私は、松岡の一人息子、松岡正太郎です。
事件当時、小さい私は、誰も信じず、誰とも繋がれず、一人、暗闇の中から抜け出せない子供でした。
父が引き起こした事件の裏で、私は多くの人との出会いに助けられました。
ずっと、ずっとすれ違っていた大切な人の心と繋がることができました。
絶望の中にいても、人は人によって、きっと救われる。
これからのLINKは知識や情報を得るだけでなく、人間の思いやぬくもり、それを繋いでいきたいと思っています。
人と人との出会いが一番大きな奇跡なのだと、知ることができました。
繋がることによって、人は変われる。
そして、未来はきっと変えられる。私は、そう信じています」ショーン
一人娘と手を繋いで歩いていく寺原と亜紀の後ろ姿・・・
過去・現在・未来へと繋がっていく希望を感じさせるラストでした。
未来の自分を作るのは過去から繋がる現在の自分自身の選択。
そして、人との出会いと繋がりが未来への可能性を広げていく。
支えているのは、人間と自分自身を信じる思い。
甘さも感じられたけど、心に残る終わり方でしたね〜。
ドラマチックな展開でありながら、一貫して落ち着いたトーンで描かれる世界が心地良かったです。
登場人物一人一人の闇と光、交錯しながら繋がり、少しづつ変化していく姿を、毎回ドキドキしながら見守りましたョ〜
どのキャラクターも淡々としていながら、個性がしっかり伝わってきて印象的でした。
ちょっとイラッともしたけど、沢田という変われない男を配することで全体のバランスが取れたとこあるのかも。
キャスティングも好みだったしね〜ヽ(*^ω^*)ノ
連ドラの楽しみを満喫できた5週間でした。
意欲的なドラマを創ってくれたスタッフとキャストの皆さんに拍手を送りたいと思います。
第1話 第2話 第3話 第4話
だったら、武道の神髄についてはわかっているはずだ。
そう、情を殺さなければ勝負には負ける。
私はねぇ・・・警察に見切りをつけた君をおもしろい男だと思った。
この男だったら、私の気持ちはわかるかもしれない、そう思った。
いや・・・君はとても大切なことをひとつ見落としている。
いいかね、君は、感情的になって警察を辞めた時点で勝負には負けたんだ。
私は違う!私は腐りきったこの政界にいて、そう、それを利用し、そこを変えようと思っている。
君とは違う。
出てしまった犠牲については、すべて胸の奥に刻み込んでいくつもりだ」松岡
「あなたのやり方は間違っている」
「それは君が決めることではない」
「・・・・・息子さんと同じものをお持ちなんですね。
その時計です。正太郎君が同じものを持っていました」
正太郎にその懐中時計を与えた時、松岡は息子の未来のために、この日本を変えてみせると誓った。
自分の欲望だけでは動けないし、続かない。
どんな大望だって第一歩は身近な人への愛情から始まっている。
その家族への思いが全国民の幸せに繋がるはずだと松岡は信じていました。
そして、退院が決まった高島(玉山鉄二)は青柳の病室を訪ねました。
「弁護士さんに頼んでおくから、お前もいつでも連絡してくれ」
「もう、いいよ・・」青柳(瀬戸康史)
「いや、赦してくれなくてもいいんだ。ただ・・」
「もう、関わらないほうがいい・・アンタ、これから仕事もさがすんだろ」
「俺が・・俺がお前を必要なんだよ。
正直、お前と会うまで、子供の頃には辛い思い出しかないと思っていた。
でも、ここに来て、お前の顔見たら思い出したんだ。俺にも家族がいたんだって・・思いだせた。
これからはずっと、お前の兄貴でいさせて欲しい」
弟を守ることで勇気が持てていたあの頃・・・
そして、今、弟と一緒に生きていきたいという思いが高島を支えている。
その温かくて強い思いは青柳に、もう通じている。
青柳は、きっと立ち直れるはず。
亜紀・寺原・櫻井は松岡の不正融資を摘発するために手を結びました。
組織の中の自分ではなく、それぞれ強い思いを持った個人が繋がることで、世界が変わるかもしれない。
櫻井は亜紀の証言を元にマスコミにリークすることにしました。
「実名は出さなくても、読む人が読めば、あなただということはすぐにバレます。
その覚悟はありますか?」櫻井
「やります」亜紀
「松岡は、「フタミ機械」という会社を通じて青葉ホールディングスの岩野から不正融資を受けていた。
だから、総選挙までは不正融資を続けざるを得ないはずだ。
ここで他の口座を作る危険を冒すようなことはしないだろう。俺はその流れを押さえる」寺原
寺原は亜紀に小笠原支店長(入江雅人)の動きを見張らせ、秘書への現金受け渡し現場を撮影。
櫻井は現金が運び込まれたMSの住人リストを寺原に渡し調べさせました。
その中には松岡の秘書合田(音尾琢真)名前があり、彼の部屋に裏金と共にあおば信金の裏帳簿もあるはず。
その後、週刊紙に暴かれた「不正融資疑惑」からマスコミは松岡の元に殺到。
この急展開にリーク元が割れることを恐れた杉山が櫻井に詰め寄りました。
「これで不正融資に直接切り込めるとは思っていません。
松岡を呼び出して、自白させます」櫻井
「はあ?!」杉山
「自白が取れ次第、逮捕状を執行してください」
「・・・・・・お前・・どうかしてんじゃないのか?どうして松岡が自白するんだ?」
「裏帳簿のある場所の確認が取れてますし、現金受け渡しの映像と合せて、松岡にぶつけます。
・・・・・・必ず・・・自白をとってみせます」
「わかってんのか・・・自分が何言ってんのか・・・・高知に飛ばされるぐらいじゃすまないぞ」
「・・・・・・・・・失敗したら・・・・・検察を辞めます」
その後、松岡はマスコミ対策として「松岡の不正融資疑惑」は反対勢力の陰謀だとする識者を送り込みました。
これで疑惑が消えるとは思えないが、誰も手出しができなければ、そんなもん関係ないか・・・
そして、母親の元に残りたいと訴える正太郎(前田旺志郎)に郁代は、松岡が正太郎への深い愛情を持っている事と離婚した理由を伝えました。
正太郎は新しい女を作った松岡が母親を追い出したと思っていましたが、離婚を言いだしたのは郁代の方からでした。
「私が、お父さんとあなたを捨てたのよ」
「理想を追いかけて、一生懸命働いているお父さんのことは大好きだった。
国会議員になるって決めた時も最初は応援していたのよ。
でもね、私の方が政治家の妻でいることに耐えられなくなってしまったの。
お父さんは日本のために働きたいと心から思っていた人よ。
今でもきっと同じ思いを持っている」
懐中時計をもらった日のことを、正太郎も憶えていました。
父という人はどんな人間なのか・・・正太郎は初めて松岡孝典という男を知ろうとしていました。
松岡の最後の街頭演説がある日、寺原は契約を解かれました。
街頭演説は16時開始で、櫻井は14時〜15時の間に松岡と会う約束をしていた。
このギリギリの瞬間に落とせなければ、そこですべては終わる。
寺原が遊説場所に行くと、正太郎も来ていました。
「どうしても聞きたいことがあって。これは、本当ですか?」
正太郎は寺原に週刊紙の記事をみせたさ。
「もう親父は他人だと思うんじゃなかったのか?」
「わからなくなったんです。まともにあの人と向き合ったことがなかったから」
「事実だと俺は思っている」
「わかりました。あの人に何かあったら連絡ください」
「善場・・・・」
「母の旧姓です」
ホテルの一室で行われた松岡との面談で櫻井は、合田と小笠原の現金受け渡し映像を見せ、裏金と裏帳簿が合田のMSに隠してあるはずだと迫りました。
松岡は合田の部屋を見せる代わりに、何も出なかったら「それ相応の責任を取っていただきます」と言ってきたぞ。
うわ〜どうすべ・・・・十中八九間違いないとしても、ハズしたら、大変だべよ。
「でも、もし、あなたが見なくていいと言うんだったらば、私も忘れてかまいませんが・・・」松岡
「・・・・・・・・・・」櫻井
「どうなさいますか?」
櫻井が答えようとした時、寺原が新情報を持って部屋に飛び込んできました。
裏金は合田の部屋にはなかった。
隠している部屋の借主は「(株)コスモフォールド」、代表者は「善場郁代」。
「あなたの前の奥様ですね?」寺原
「・・・・・・・・」松岡
「正太郎君から名前を聞いたんです。ご本人の確認も取れました。
あなたは離婚後も正太郎君のお母さんの名前を使い続けていたんですね」
「私が、言った通りでしょ。情を殺さなければ、勝負には勝てない」
「きっと喜ぶ人もいます。あなたの中に、その思いが残っていたことを。
正太郎君は心配していましたよ、あなたのことを」
検察への同行の前に松岡は最後の演説をさせて欲しいと頼みました。
「どうしても国民に直接話したいことがあるんです」
時間が来て、車の中で懐中時計を見つめていた松岡がヤジが飛ぶ中、最後の演説を始めました。
その場には、櫻井も、寺原も、そして正太郎もいる。
「先般、週刊誌等で報道され騒ぎになりました、私の不正融資の件でございます。
実はですね、アレはすべて、あれはですね、すべて事実でございます。
私は、私は・・・金が欲しかったのであります!
権力を持った政治家になるために、私はいままで、金で政治の世界を動かしてまいりました。
とんでもないことを言うと、そう思っておられるでしょう。
でもね・・でもね!私も最初はそう思ってたんですよ!
ところがですね、実際の政治家になってみますとですね、この国のために働きたかったら、
もう、まっすぐ権力を手にするしかなかったのであります!
政治を儲かる仕事だと勘違いしたバカな議員どもが、
みなさんがたの貴重な時間と税金を毎日どんどんどんどん無駄に使っております!
彼らを政治の世界から叩き出さない限り、いくら頑張ってもこの国を変えることはできません!
だからです、みなさん、聞いて下さい!
私は決めたんです!
銭で奴らの横っ面ひっぱたいても、
まずまっすぐ権力を手にしてやろうと!
・・・・・・どうぞご安心下さい。私はまもなく逮捕されます。
ただね、皆さん、私が再び世間に出てきた時、この国が変わっていなかったら、
私はね、もう一度同じことをやるでしょう!
こんな私ではダメなんですよ!皆さん!彼らではダメなんです!
政治家にまかせず、国民のみなさん、皆様方の力と、そして判断で、
この国を、どうか!どうか!どうか救って下さい!!……以上です!」
これはファンタジーだ。
政治家が不正融資や黒い関係を認めるなんてありえない。
それでも、松岡の最後の演説には心を動かされました。
松岡の望みは日本を、この国の政治を変えることだった。
その思いだけで、闘い続けてきた。
そして今、望んでいた形ではなかったにせよ、変わるための第一歩を作ったのかもしれない。
その捨身の真実の思いが伝わってきたから。
でも、そんな松岡をフィクサーの兼平が許すはずがなかった。
演説を終えた松岡にヒットマンが近づくのに気づいた寺原は、傍聴者達に注意を促したけど、
正太郎が撃たれてしまいました。
正太郎が車いすの生活になったのは、この時の負傷のせいなんだね。
その後、あおばホールディングスの岩野も、小笠原支店長も逮捕されました。
そして、みのり(田丸真紀)の夫佐々木(池田成志)にホテルから出てきたとこを見つかり、
決断を迫られた沢田ですが・・
彼が決める前に佐々木が離婚を申し出、二人を祝福してくれました。
んが、もはやみのりには沢田とふっつく気はなく、清々しく去っていった佐々木にももっと若いお相手がいた。
変われなかった男、いや、ちょっとは変われたのかな〜沢田は呆然とするのみでした。
亜紀は銀行を辞めたんだろうか?それとも残ったんだろうか・・・
「どうもありがとうございました」亜紀
「お礼を言うのは私です」櫻井
「これで良かったんですよね・・・」
「そう思って、生きていくしかないでしょう。
自分の正義を通すことで誰かを裏切ることもあります。
それでも正義を通すなら・・・・その痛み、すべてを抱えて生きていかなきゃならない」
「はい・・・」
勝ったという清々しい気持ちではない。
自分が選んだ道を信じ、その結果を背負いながら生きていくしかない。
それは誰かに認めてもらうことでもなくて、自分自身との終ることのない闘いなんだよね。
正太郎は神経損傷のため下半身不随の可能性がありましたが、彼の顔は希望に満ちていました。
父親の真実の思いを確認できたことで、彼は光を見出すことができたのかもしれないね。
見舞に来ていた高島は教師としての就職活動中で、働きながら弟を待つと伝えました。
「お互いがんばろうな」
「はい」正太郎
そして、車椅子でリハビリ向かう正太郎のそばには寺原がいる。
松岡に頼まれたのかね〜
正太郎の車いすを押す寺原の姿から、そのまま11年後へ。
どうやら「SOSサービス」のプレゼン会場のようです。
正太郎の手には、あの懐中時計が。
「では、始めようか。
本日は、私達の「SOSサービス」のプレゼンテーションをご覧いただきありがとうございます。
ありとあらゆるSOSを拾い上げ、国も人種も組織も身分も、すべてを超えて人々を繋ぎ、
解決へのサポートをする、それが「SOSサービス」の基本理念です。
「LINK」という会社名もそうですが、「繋がる」ということに、私はこだわりをもっています。
それは、私自身が繋がることで救われた人間だからです。
11年前、特別背任事件を起こした、元民自党の松岡孝典を憶えてらっしゃいますか?
私は、松岡の一人息子、松岡正太郎です。
事件当時、小さい私は、誰も信じず、誰とも繋がれず、一人、暗闇の中から抜け出せない子供でした。
父が引き起こした事件の裏で、私は多くの人との出会いに助けられました。
ずっと、ずっとすれ違っていた大切な人の心と繋がることができました。
絶望の中にいても、人は人によって、きっと救われる。
これからのLINKは知識や情報を得るだけでなく、人間の思いやぬくもり、それを繋いでいきたいと思っています。
人と人との出会いが一番大きな奇跡なのだと、知ることができました。
繋がることによって、人は変われる。
そして、未来はきっと変えられる。私は、そう信じています」ショーン
一人娘と手を繋いで歩いていく寺原と亜紀の後ろ姿・・・
過去・現在・未来へと繋がっていく希望を感じさせるラストでした。
未来の自分を作るのは過去から繋がる現在の自分自身の選択。
そして、人との出会いと繋がりが未来への可能性を広げていく。
支えているのは、人間と自分自身を信じる思い。
甘さも感じられたけど、心に残る終わり方でしたね〜。
ドラマチックな展開でありながら、一貫して落ち着いたトーンで描かれる世界が心地良かったです。
登場人物一人一人の闇と光、交錯しながら繋がり、少しづつ変化していく姿を、毎回ドキドキしながら見守りましたョ〜
どのキャラクターも淡々としていながら、個性がしっかり伝わってきて印象的でした。
ちょっとイラッともしたけど、沢田という変われない男を配することで全体のバランスが取れたとこあるのかも。
キャスティングも好みだったしね〜ヽ(*^ω^*)ノ
連ドラの楽しみを満喫できた5週間でした。
意欲的なドラマを創ってくれたスタッフとキャストの皆さんに拍手を送りたいと思います。
第1話 第2話 第3話 第4話
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1. 連続ドラマW『LINK』第5話(最終話) [ レベル999のgoo部屋 ] 2013年11月04日 23:19
内容
亜紀(田中麗奈)の情報をもとに、銀行を調査した聡子(黒木瞳)たち
だが、松岡(武田鉄矢)の不正の証拠は見つからなかった。
そんななか青柳(瀬戸康史)を殺すよう恋人・浅尾(永山絢斗)に
言われていた理恵(ミムラ)。。。でも出来なかった。
すると理恵は...