「実験刑事トトリ 2」 第3回 偽りの断崖〜写真家のしかけたわな「猫侍」 第五話

2013年10月28日

連続ドラマW 「LINK」 第4話

 ショーン(綾野剛)は正太郎(前田旺志郎)の成長した姿でした。
彼が車いすで生活するようになったのは松岡に関わりがあるのでしょう。
彼はあの時、九死に一生を得て、今、自分の役割を全うしようとしている。
あの時の繋がりが、今の彼を動かしている。

『もし、あの時こうだったら・・もっと早くあの人に会えていたら・・・
そんな後悔のない世界があればいい。
あの時からずっと、僕はそう思っていた』
ショーン
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 振り返って見ましょう。
寺原(大森南朋)に血の付いたシャツのことを尋ねられた沢田(田中直樹)でしたが、やはり真実を話すことはできませんでした。
でも、彼のわかりやすい挙動不審ぶりから、寺原にはシャツは沢田のもので、逃亡中の犯人を目撃した(沢田が犯人になれるタマでないことは確実なんで)ってことがわかっただろうな〜
って、何で、あんな煩い場所(場末のスナック的な)で話すかね?(* ̄m ̄)プッ
状況にそぐわなすぎて笑っちゃったぞ。

 そして、意識を回復した青柳の前に高島(玉山鉄二)が兄とした姿を見せました。
「俺はお前を見捨てた。お前のことはずっと考えまいとしてきた。
本当に・・すまなかったな。
もう一度、お前の家族になりたい。
朋也、怒ってくれよ・・・言いたいこと全部言ってくれ・・・
お前のこと待ってるから、罪を償って一緒にやりなおそう・・」

 高島だって手術から快復していないのに。
高島はドナーになると決心した時から、その命を弟のためだけにつかうことにしたんだね。
青柳と向き合う高島から、弟への真摯な思いだけが伝わってきました。

 民自党総裁選が近づく中、櫻井(黒木瞳)から亜紀(田中麗奈)への内部告発への説得が始まっていました。
「私も・・・そうでした。昔・・・仲間の検事を内部告発しました。
でも、逆に私が飛ばされました。
組織のためだと踏み切ったのに青臭い正義感だと軽蔑されて、
『仲間を売った女』ってあだ名がつきました。
内部告発は「諸刃の刃」です。
あなたも会社にいられなくなるかもしれません。
でも、それを承知でお願いしています。
あおば信用金庫が何か不正をしているのなら、内部告発してください」

 何か、今まで櫻井から感じた意地とか執念のようなどろどろした思いが昇華されているような気がする。
同じような立場の亜紀と接することによって、櫻井は彼女自身が元々もっていた純粋な正義感を呼び覚まされたように思います。
亜紀と繋がることができたこの瞬間、彼女は人生の大きな起点となる赦しのようなものを得たんじゃないでしょうか。

「後悔していませんか・・告発したこと」亜紀
「していないと言えば嘘になるかもしれません。決めるのは・・・・あなたです」櫻井
「私も・・・後悔するかもしれません。
でも・・・・・・フタミ機械という会社の口座の記録です!
事件の後、この会社の記録はすべて消されました。
私、自分の会社に何が起きているのか知りたいんです!」亜紀

 この前、亜紀は支店長室を捜したけど、フタミ機械に関する書類は出てこなかったらしい。
亜紀は鍵がかかっていた支店長の机の引き出しに何かあるかもしれないと伝えました。
櫻井の報告を受けた杉山(矢島健一)はあおば信金練馬東支店への家宅捜索を決めました。
松岡のことは隠し、爆破事件の捜査の一環という形です。

 寺原は、また江藤(戸次重幸)と会って情報交換しております。
「ニュースで聞いたよ。松岡のインタビュー。さすが口が達者だな」江藤
「本気だよ。本人は本気でこの国を変えようとしている。問題は、その手段だ」寺原

 寺原は沢田のシャツを渡す代わりに青柳に会わせろと条件をつけましたぞ。
寺原の動きが、ボディガードとしての調査の枠を超えている。
彼の目的は何なんでしょうか・・

「手術が成功して良かったな。兄貴の肺をもらったんだろ?
それも一人でドナーになったってな。命を賭けて弟を助けようとしたんだろ。いい兄さんを持って幸せだな」寺原
「頼んでねぇよ・・・」青柳(瀬戸康史)
「そうだな。頼まれもしねぇのに、勝手に命を賭けて、勝手に職を棒に振ろうとしている。
黙ってりゃいいものを。バカ正直にドナーの名乗りを上げちゃおしまいだよ」
「アイツの自己満足だろ」
「頼んでないと言うなら、その命兄貴に返せ。
兄貴の望み通り、罪を償ってやり直せ」
「・・・・兄貴じゃねぇよ・・!」
「兄貴だと思ってるから、お前は甘えてるんだろ。
言ってたよ。お前はたった一人の弟だって。だからお前のためなら死んでもいいと思ったんじゃないか?」

 寺原は、高島の思いを伝えるためだけに来たのか・・・
彼はショーンがやろうとしているように、人の思いを繋ぐために動き始めているのか・・?

 民自党総裁選挙前々日、一日のスケジュールを終えた松岡(武田鉄矢)は、またあの時計屋に寄り道をしました。
「ここで、約束をしたんだ。時を進めることができるか・・・
・・・私は・・・勝てると思いますか?」松岡
「・・・総裁選にはきっと、お勝ちになるでしょう」寺原
「・・・・・・よし!行きましょう」

 この場所と、いつも手にしている懐中時計が、今の彼を駆り立てている根源なのでしょう。
それは彼にとって大切な誰かであるはず。
その誰かのために泥の中であろうと突き進んでいこうとしているのがわかるから、寺原も彼のそばにいるんだと思います。

 総裁選前日、あおば信金の家宅捜索開始。
しかし、不正融資の証拠となるものは何も出てこなかった。
支店長の机の中からも。何度書類を洗い直しても、何もない。

 机の鍵を開けろって櫻井が支店長に迫った時、あんなに泣きわめいていたけど、ちゃんと大事なもんはよそに移動させていたんだね。
わたしゃ、櫻井の秘書みたいな男(かつて櫻井が内部告発した男の下で働いていた)が証拠隠してんじゃないの〜?って勘ぐったけど、にゃんと亜紀がいろいろ話していた後輩の真弓が支店長にチクったらしい。

「迷惑なんですよ。関係ない私達まで巻き添えにして。
会社のやり方に不満があるなら、一人で勝手に辞めればいいじゃないですか!
いいましたよね?私。藤田さん(同じ支店の行員)と結婚するって。
こんなことになって、どうしてくれるんですか?
亜紀さんの自己満足で私達の将来が壊されたんですよ。もう邪魔はしないでください」真弓

 葛藤の末、会社を裏切る決意をしたのに・・・
せめて不正融資の証拠が見つかれば、誰になんと言われようと納得がいくけどさ〜
これは辛いな・・・

 櫻井は杉山に「あおばホールディングス」と松岡をもう一度調べさせて欲しいと頼みましたが、もうチャンスはなかった。
「総裁選までに証拠をあげられなかったこっちの負けだ・・・
次の選挙で松岡はおそらく総理大臣だ。よほどの間違いがない限り・・・もう手は出せない」杉山

 家宅捜索の間に行われた総裁選の結果、松岡は民自党の総裁となり、首相の椅子に迫りました。
そのニュースを見ていた瀬尾(永山絢斗)は、やっと理恵(ミムラ)に事件のことを話しました。
直前に瀬尾は自分で青柳を殺そうとしたところを理恵に阻止されていた。

「松岡の金なんだよ・・俺達が盗んだのは・・・
元々大浦さんと青柳の計画だったんだ。俺や他の連中はただ単に信金の現金輸送車から金を奪うとしか聞いてなかった・・」

 松岡の金が運ばれることを大浦たちが、どこで知ったのかというと・・・
あのバカ支店長が酔っ払って大浦の店でべらべらしゃべっちゃったらしい。
わたしゃ、大浦たちは松岡の対抗勢力とか、もっと別の組織の手先なのかと思ったよ〜
金の匂いを嗅ぎつけた小悪党のやったことか・・・

「裏金を奪おうとしたことが松岡にバレたら・・青柳が喋ったら・・・俺達は終わりなんだよ・・」瀬尾
その言葉が理恵の心を揺さぶりました。
青柳を殺す決意をして、点滴に毒物的なものを注入しようとしたんだけど、手が震えてできない・・・
そこを青柳に見つかってしまったぞ。

「・・・・・・くっ・・・・・やっぱり・・・私にはできない・・・」理恵
「俺を・・・殺す気か?大浦に言われたのか?」青柳
「ごめんさない・・・ごめんなさい・・・」

 理恵は家で待っている瀬尾に電話をかけました。
「私・・・・本当に何もいらなかった・・・
二人で働いて、お金なんかなくても・・あったかい家庭作って・・・
子供できたら、思いっきりかわいがって・・・
お父さんとお母さんは、お前に会うために出会ったんだよって言っちゃってさ・・・
あぁ〜〜ホントに・・それだけで良かった・・・ホントにそれだけで良かったんだよ、元君・・・」理恵

 理恵は最初から、そんな金のある幸せなんて求めちゃいなかったのに・・・
何で勝手に金がなきゃダメだって思っちゃったんだよぅ・・・(ノω・、) バカバカ・・・

 瀬尾は分け前の金を大浦(金子ノブアキ)のところに持って行って、もう許してくれって頼んだんだけど、そんな命乞いを聞く男じゃないさ。
瀬尾がどうなったのかはわからないけど、事情を知っている理恵は大浦に刺されてしまいました。

 身の危険を感じた青柳が、理恵が事件関係者の恋人で、自分を殺そうとしたと寺原たちに告白。
すぐに理恵の部屋に向かった寺原たちは意識を失っている理恵を発見しました。
救急車で搬送された理恵の命は助かるのか・・・

 そして、やっと沢田が目撃者として名乗り出る決意をしました。
「お願いします!(会社)休ませて下さい!」
「休んで、何すんねん」上司
「生まれかわります」
ホンマか? ゞ( ̄∇ ̄;)

 後妻が正太郎を追い払うために松岡の元妻の居場所を教えたため、正太郎は母親に会うことができました。
この展開が彼の人生を大きく変えてしまうのでしょうか。

『タイムマシーンの代わりに人類はインターネットを発明して、人と人との距離を超え、
今、この瞬間に必要な人と繋がれるようになった。
僕がSOSサービスを立ち上げたのは、僕自身が誰かの助けを心から必要としている子供だったからだ』
ショーン

 もう、来週最終回だって〜!早すぎる!
瀬尾は?そして理恵の命は?
命を狙われた青柳は、そのことで自分自身の命と自分に命をくれた兄の思いに気づくことができるんだろうか・・
松岡が生きてるってのは冒頭のショーンのお母さんの言葉でわかってるから安心ちゃー安心だけど、どういう状態で生きているかまではわからんからな〜
とにかく来週だよ。
8人の登場人物たちが繋がった結果、何が起こるのか・・・見届けたいと思います。

 第1話 第2話 第3話 第5話(最終話)

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