「小暮写真館」 第一回 幽霊が出る写真館「あまちゃん」 第1週(第1話〜第6話) おら、この海が好きだ! 

2013年04月04日

2013年3月に見た映画

 なんだか3月は仕事も忙しくて、バタバタしてる間に過ぎていった感じです。
見た映画は8本。
久々にウディ・アレンの映画に浸ることができて幸せだったな〜
夫がレコードプレイヤーを買ったので、サントラのLPもじっくり聴きましたョ〜こちらも最高。
2回目以上の視聴はタイトルの横に(再)がついています。

 3月1日(金) 「ハンナとその姉妹」(再) 1986年 米 監督 ウディ・アレン

 やはり名作だわ〜何度見てもおもしろい。
ウディ・アレンの映画と音楽の組み合わせのセンスの良さはわかっているけど、この映画は特にすばらしい。
映像と音楽が手に手を取って、踊りながら見る者を心地よくその世界へと誘ってくれるような感じ。

大人の女性だって、悩みは多いし大声で泣きたくなることもある、そして、どの家にだって表に出ていないことはある。
人生は複雑なようで単純、退屈なようでおもしろい・・ってことをウディ・アレンの映画で教わったような気がする。
ハンナとその姉妹 [DVD]

 3月6日(水) 「ハート・オブ・ウーマン」 2000年 米 監督ナンシー・マイヤーズ

特にメル・ギブソンに興味もないんだが、女性の心だけが読めるようになるという設定に惹かれて見てみた。
自他共に認める「男の中の男」(女性をおとすことだけ天才的)のニック(メル・ギブソン)は、お風呂の中で感電して以来、女性のこころの声が聞こえるようになってしまう。

最初は混乱したニックだが、その特技を仕事(広告代理店)に利用し、上司となった女性の企画を盗んだりして活用。
でも、いろんな女性の心の中をのぞいているうちに、彼自身の心に変革が起こり、疎遠になっていた娘との関係も仕事も恋愛も変化していく・・・というお話。

まぁ、そんなに飽きずに見られたかな(←エラそう)。
メル・ギブソンファンだったら、かなり楽しく見られると思う。
わたしゃ、彼のこといい男と思ったこともないので、こういうビジュアルならいっそブサイクの方が楽しめるかも・・とか思っちゃったけどさ。
ハート・オブ・ウーマン [DVD]

 3月8日(金) 「蜘蛛女」 1994年 米 / 英 監督 ピーター・メダック

 いや〜この映画の公開当時の予告映像、まだ覚えていますよ〜
車で運転する主人公の男の首を足で、ぎうーーーって羽交い絞めにしながら笑っているという・・・
その姿が、まさに蜘蛛っぽくて、こわーーーって思ったもんだよ。

で、その映画と20年近くたって初めて対面したワケですが・・・
蜘蛛というよりは妖怪のようだぞ・・・
一応セクシーってことになってるけど、この女を抱きたいと思うか?
これは私が女性だからかもしれないけど、誘ってる姿から殺気しか感じなかったんだけどーーー( ̄∀ ̄;)
性欲というよりも、カマキリみたいに食べて(殺して)完結的な・・・
それでも男は、のっちゃうのかねぇ・・

 巡査部長のジャック・グリマルディ(ゲイリー・オールドマン)はマフィアに情報を売ることで大金を得ていたが、ボスのドン・ファルコーネ(ロイ・シャイダー)から、元愛人のモナ・デマルコフ(レナ・オリン)を殺すよう命じられるが・・・
この女が簡単に殺されるようなタマではなく、手を出せば地獄に突き落とす蜘蛛女だったという・・・

なんかちょっと「Uターン」思い出しちゃったけど、あれよりも怖いし非情だぞ。
モナとジャックの殺すか殺されるかの駆け引きが見どころだけど、私から見たらジャックは甘すぎるし隙だらけ。
でも、一貫してジャックをダメダメに描いてくれたおかげで、ラストは余韻が感じられたかも。
残りの人生を後悔の渦の中で漂うように生きる(それが罰)ジャックが哀れだった。 
蜘蛛女 [DVD]

 3月10日(日) 「セイビング・フェイス 魂の救済」 2012年 パキスタン / 米 監督 シャーミーン・オベイド=チノイ

第84回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー賞を受賞した作品。
パキスタンでは女性が男性から硫酸をかけられる暴力が年間100件以上起きている。
この映画はその被害女性達のインタビューと形成手術の経過、そして、加害者に対する終身刑を求める法制定までを描いている。

怒りとやるせなさで一杯になった。
硫酸で大やけどを負った女性たちは、人間として意志を示しただけで暴力で応じられ、顔も心も傷つけられ貶められてしまった。
罪の重さを認識しない加害者の男たちやその家族(義妹にガソリンをかけられた例も)、そして、暴力しかない場所なのに、子供のためにそんな家に帰らねばならない女性たち・・・
法律だけでなく、彼らの意識を変えていくには長い時間がかかるだろう。いや、変えられるのかもわからない。
勇気をもって、そんな世界に一石を投じた女性たち、そして支えた医師や関係者たちに心から拍手を送りたい。
差別と暴力を失くすのは難しいかもしれないが、自分自身にその心があることに気づいて欲しいと思った。

 3月10日(日) 「夢売るふたり」 2012年 監督西川美和

やっとレンタル開始。待ってましたよョ〜
西川監督の映画は、見終わった後いつも「おもしろい」と一言で言い切れないものが湧き上がってくる。
そして、いつもこちらを迷いの底につきおとすような、もやもやが残る。
でも、それが好きなのかもな〜

感想はこちら

3月15日(金) 「追憶」 1973年 米 監督 シドニー・ポラック

あの有名なテーマ曲だけは聞いたことがあるけど、内容はどんなもんだかまったく知らなかったョ・・・
大学時代に出会ったケイティ(バーバラ・ストライサンド)とハベル(ロバート・レッドフォード)の出会いと再会、結婚と別れの20年を描いたラブストーリー。

バーバラ・ストライサンドが出てる映画を初めてまともに見たかも・・・
個性的で、まさに「ファニーフェイス」というか、味のある顔だとは思うけど、あんまり好きじゃないというかーーー(;^ω^)
でも、ある意味、不器用だけど自分自身に誠実に生きているケイティにぴったりだったな〜
今見ると、ロバート・レッドフォード演じるハベルのキャラはちっちぇよ・・と感じなくもないけど、実際ケイティのように主張の強い女性と暮らすのは大変だろうな〜と思ふ・・・(´∀`;)

ケイティと別れた後、ハベルが選んだのが一歩下がって隣に寄り添うような女性ってのが、ちょっと切ないけど、別れることで、お互いに大切な忘れられない人となった。
丁寧に作られた佳作です。
追憶 コレクターズ・エディション [DVD]

3月30日(土) 「SP THE MOTION PICTURE 革命篇」 2011年 監督 波多野貴文

「野望篇」の方は見ていて、これもダビングしてあったんだけど、見てなかったのよね〜(-∀-`;)
TVで見られて良かったわ〜

いや〜相変わらずアクションのキレキレで見ごたえのあること。
オリジナリティ溢れるアクションシーンから、一瞬も目が離せなかったよ。
堤真一さんと岡田准一君、SPメンバーの魅力を余すことなく見せてもらいました。
てか、フジテレビはまだまだやるつもりのようなので、次回作にも期待しておりますよ〜
そうそう、香川照之さん演じる伊達の子供時代の子役さんがあまりにそっくりで、ちょっと笑っちゃったぞ。
SP 革命篇 Blu−ray通常版 [Blu-ray]

3月31日(日) 「」 1963年 米 監督 アルフレッド・ヒッチコック

うすらぼんやりとした記憶を確認するために、見てみました。
感想はこちら
鳥 [Blu-ray]

もぐら
今月はヒッチコックの映画を改めて見てみたいと思います。
あとはロジャー・コーマン監督のもの、見たことないんで興味本位で見てみよっかな〜

このエントリーをはてなブックマークに追加
matakita821 at 18:30│Comments(6)TrackBack(0)映画 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by くう   2013年04月04日 19:41
> 「セイビング・フェイス 魂の救済」 
は、見たいなぁ。
昨年の映画なんだよね。
今度借りてこようっと。

ヒッチコックはよく考えたら今週から「ヒッチコック」公開なんだよね(*´艸`*)
だからあちこちで特集してるんだな。私も「鳥」を見直すわ〜。

「SP」は劇場で見たのに、さっきやっとレビューが上がった有りさまw
面白かったよね^^好きだわ!やっぱり!
2. Posted by ヨーコ   2013年04月05日 06:32
懐かしい感じの映画を沢山見たのね〜。
「夢売るふたり」はCSか地上波に落ちて来たら見るつもりでいるから、きこりさんの記事は読まないでおいたの。ゴメンね。
「セイビング・フェイス」は苦しそうだけど見応えがありそう。吹き替えになったら仕事をしながら見たいなぁ。
3. Posted by きこり→くうさん   2013年04月05日 20:28
「セイビング・フェイス」は短いけど、見ごたえのある作品だったよ。
夫たちの暴力への怒りと共に、顔を失うことの苦しみと無念さがいつまでも残ったよ。
>ヒッチコックはよく考えたら今週から「ヒッチコック」公開なんだよね(*´艸`*)
そうそう、「ヒッチコック」おもしろそうだよね〜!
作品に奥さんが結構アドバイスしてるんでしょ?
今のうちにヒッチコックのしっかり見ておこうと思って。
>「SP」は劇場で見たのに、さっきやっとレビューが上がった有りさまw
ツイッターでコメント書こうと思ったんだけど1文字分しか余裕なかったから、ここで書くね(´∀`;)
香川さんとつつみんが兄弟ってのは、すぐにわかったけど、私も、どっちがお兄ちゃん??って迷ったよ〜(笑
どうみても香川さんの方がお兄ちゃんじゃ・・・
ホント、尾形の井上愛がひしひしと伝わってきたよ。
尾形の気持ちがわかるのは井上だけだもんね。
香川さんには実行前に「信用していいんですか?」って確認してたぐらいだから、こころのどこかで道を分かつ予感があったと思うんだよね。
だから、同じ辛酸を味わい、そしてSPになった井上のことを本当の弟や同志のように思っていたはずなのにね・・・
でも、まだまだ二人の関係は終らないと思ふ・・
続きが見たいよ〜
4. Posted by きこり→ヨーコさん   2013年04月05日 20:44
>懐かしい感じの映画を沢山見たのね〜。
そうなのよ〜
最近、昔の映画を見たい欲が高まってて。
WOWOWは特集してくれるから有難いよ。
いわゆる名作と言われているものって、理解できなかったらどうしましょ?とか、感動できなかったらアレかちら?とか、見る前に考えちゃうけど、やっぱり残っている作品って理由があるんだな〜って思ったよ。
「夢売るふたり」は阿部サダヲさんと松たか子さんの俳優としての凄さを再確認させてくれた映画だよ。
見終わっても、わからない部分がたくさんあったからヨーコさんの感想を知りたいぞ。
5. Posted by 紅緒まま   2013年04月12日 21:20
懐かしい。
特にアレン映画は超懐かしい
追憶はバーバラのCDも持ってるくらいだから、見た当時はかなり気に入ったのでしょうね、私今もときどき観たくなります。鳥も・・・懐かしいですよ、もちろん。
ヒッチコック映画、同僚から借りてまとめて見た時期があります。
6. Posted by きこり→紅緒ままさん   2013年04月13日 07:33
おはようございます〜♪
紅緒ままさんもウディ・アレンの映画はよくご覧になりましたか?
やっぱり落ち着くというか(笑)にやりとしつつもラストはちょっとほんわか・・ってのがいいですよね。
映画らしいラストをちゃんと用意してくれている。
「追憶」初めて見たんですが大人のラブストーリーって感じですね。アメリカらしいな〜とは思ったけど。
あの曲がさらに盛り上げてくれました〜
ヒッチコック、やっぱりおもしろいですよね。
見ていないものもあるので、この機会にまとめて見ちゃおうと思ってます(( ^∀^ ))

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
「小暮写真館」 第一回 幽霊が出る写真館「あまちゃん」 第1週(第1話〜第6話) おら、この海が好きだ!