「高校入試」 第7話東京おのぼりさん日記 その3 (2012年11月10日〜12日)

2012年11月19日

「サニー 永遠の仲間たち」 2011年 監督 カン・ヒョンチョル

 自分の死が、こんなふうに仲間を再び繋ぎ、幸せにすることができたら、どんなに素敵だろう。
チュナの遺影の前で「サニー」の曲にのって踊る彼女達の姿からは、今を生きる喜びがあふれていた。
こんなお葬式、最高だね(ノ∀;`)
HPはこちら

 イム・ナミ(ユ・ホジョン)、42歳、専業主婦、高校生の娘は反抗的だし、夫は彼女の話なんてたいして真剣に聞いちゃいないけど、まずまず幸せ・・・
住んでいるMSも広めだし、インテリアも余裕のある暮らしぶりが感じられる。
朝いつもの時間に起床、夫と娘を起こして、コーヒーを入れたら旦那のベッドまで運び(コレって韓国じゃ当たり前なの?)、朝食を作って、二人を送り出した後、掃除をして、TVを見ながら食事をとってほっと一息。
 
 冷蔵庫の中もきちんと整理整頓されているし、食事も栄養を考え何品も丁寧に作っている。
平凡だろうけど、家族のために生きて、きちんと暮らしを作っている姿が伝わってきます。
忙しい日々に何かを忘れてきたような気もするけど・・・思い出せない。

 そんなナミが母の見舞いで病院へ行った時、同じフロアーに入院していた友人のハ・チュナ(ジン・ヒギョン)に25年ぶりで再会する。
チュナは、ナミが高校生の時の仲良しグループ「サニー」のリーダーだった。
彼女の変わらぬ暖かい笑顔にほっとするナミだったけど、チュナは末期癌におかされており、余命2ヶ月と言われていた。
「死ぬ前にもう一度だけ「サニー」のみんなに会いたい」
そう頼まれたナミは、高校卒業以来会っていない仲間を探し始めるのでした。

 なんか、ストーリーを書くと湿っぽい感じなんだけど、そんな事全くないのよ〜
全編カラリとしているし、ちょいちょい笑える場面もあるんで2時間があっと言う間。
チュナと会った後、母校に向かったナミの姿はいつのまにか、1986年の、あの頃に戻っていた。
転校して、ビクビクしながらクラスに入ったあの日・・・

 過去と現在をいったりきたりする映画って、たまに時間がごちゃごちゃになって混乱することがあるけど、この映画は移動が自然でまったく違和感なかったわ〜

 あと、人の顔が覚えられない症候群の私は、最近群像劇ふうのものは名前と顔が一致せず嫌んなっちゃうんだけど、その点もそれぞれキャラがはっきりしてるのでクリア。
ま、2人ぐらい途中でHPで確認しちゃったけどさ(´∀`;)
サニー 永遠の仲間たち デラックス・エディション DVD



 父の仕事の都合で田舎からソウルの高校へ転校してきたナミ(シム・ウンギョン)は方言を笑われ、しゅん・・・
さらにクラスの怖い女子サンミに絡まれビビってるところを助けてくれたのがチュナ(カン・ソラ)だった。
まぁ、チュナも学校では不良グループ的なアレだったんだけどさ・・

 席がそばになったんで何となく話しているうちに、なりゆきで敵対グループ「少女時代」との決闘に参加するはめになったナミは、緊張と空腹のあまりキレて相手グループを蹴散らしたおかげで、チュナたちのグループに迎えられる。

 メンバーは、ケンカが強くて姐御肌のチュナ、
二重まぶたに憧れるチャンミ(キム・ミニョン)、
国語教師の娘なのに汚いスラングが得意なジニ(パク・チンジュ)、
歯科医の一人娘で小説家を夢見るクムオク(ナム・ボラ)、
美容室を経営する母の影響でミス・コリアを目指しているポッキ(キム・ボミ)、
ティーン雑誌のモデルをやっている美しくてクールなスジ(ミン・ヒョリン)。

 この子たちが、とにかくかわいい(いや、顔じゃなくてね)。
おぼこいというか、単純で、悪ぶってても健やかでまっすぐ(´m`)
何をするにも7人一緒。
ラジオの深夜番組で「サニー」というグループ名をつけてもらい、
ますます結束も強まった。
そんなかつての輝かしい日々が80年代のヒット曲に乗って、
明るく軽やかに挟まれます。

 その後、保険の外交員になっている(成績悪し)チャンミ(コ・スヒ)と再会したナミは探偵を使って残り4人のメンバーの捜索開始。
早速、整形と猫かぶりでセレブ妻の座を射止めたジニ(ホン・ジニ)に会いに行く。

 でも昔の仲間に会えたからって、みんなが喜ぶ訳じゃない。
ジニは過去のやんちゃな自分を知っているナミ達を追い払おうとする。
徐々に開き直って、再会を喜ぶようになるんだけどね。
みんなで一緒にチュナのベッドに横たわりながらバナナを食べるシーンは外見は変わったけど、昔にすっかり戻っていました。

 そして、昔の仲間と会っているうちに貞淑な妻であり、いいお母さんとして、
主張せず生きるようになっていたナミにもパワーが戻ってくる。
娘が同級生からカツアゲされてると知ったナミはチュナも含む「サニー」メンバーと
仕返しに行き、ボッコボコにして病院送りにしてしまう。

 いや〜この場面も楽しかった。
これ、母親なら爽快感覚えるはず。
私も、娘をいじめてた子をこんなふうにボコボコにしてやりたかったよ。
冷静に考えたら、オイオイ!って感じなんだけど、ナミの娘へのまっすぐな愛情と仲間同士の強い結束が伝わってきたよ。

 体力じゃ高校生に負けてるんだけど、あの頃のケンカテクニックは衰えちゃいない。
ハンドバッグという新たな武器もあるしね。
体が覚えてるんだね(* ̄m ̄) すぐに勘が戻ってきた。

 だてに40年以上生きちゃいないからね。根性が違うよ。でかいハンドバックが武器になったりしてね・・( *^皿^)
しかも、にゃんと、ナミは高校の時の制服着用してるし。
護送中の車内でもみんなの高揚感は収まらない。
コレを商売にしようと言いだし、チラシを作ろうだの、制服をつくろうだので盛り上がり、刑事に怒られる始末。

 車内で流れる懐かしい「サニー」の曲に、いつのまにか体が動き出す・・
あの頃はただ無邪気に楽しく聞いていた曲が、今は切なく響く。
そして、人生の苦さも知った彼女達を力強く励ましてくれる。
この「サニー」が場面場面で効果的に使われてるんだよね。

 その後会えたクムオクはキツイ姑と同居する結婚生活に疲れており、母親が事業に失敗した後、大学をやめたポッキは経済的に苦しい状況で子供と離れ離れになり、ホステスをやりながら生計をたてていた。
彼女達も、再会をきっかけに人生を立て直す勇気を得て、動き出す。

 そんな中でナミは、初恋の人ジュノとの再会も果たし、あの頃渡せなかった彼の絵(ナミは美大を目指していた)も渡すことができた。
昔、旅行先で手痛い失恋にショックを受け、一人汽車に乗ったあの日。
泣いている過去の自分の手を取り優しく抱きしめるナミの姿にもらい泣きだよ・・
あの日の自分を痛みと共にやっと懐かしく思い出せるようになった
ナミに乾杯・・(TwT)/∀

 チュナから渡された、高校生の自分達が未来の自分へのメッセージを伝えている
DVDを見始めたナミ・・・
その顔は涙を流しながらも輝いていた。
きらきらと理想を語っていたあの頃、その理想とはみんな違った人生を送っているけど、それもまた良し。
過去を愛おしく思えるのは、現在の自分に誇りが持てるようになったから。
チュナや仲間達との再会が、一緒に過ごした輝く時間の記憶がそうさせてくれた。
今の自分の目は、あの頃のように未来に向かっている。しっかりと地に足をつけて。

 ちょっと「サニー」のメンバーがあの文化祭の事件の夜以来会えなくなった理由がわからなかったんだけど、
事件のせいで退学とかになって、バラバラになっちゃったのかな?
そこを教えて欲しかったな〜

「絶対にまた集まろうな。出世して無視したら、ただじゃおかないよ。
もし苦しんでたら、幸せになるまで一緒にいる。
誰が先に死ぬかわからないけど、死ぬ時まで。死んでも、サニーは永遠だ」チュナ

 この映画は過去を懐かしむ映画ではありません。
過去を含めた人生を愛する映画。そこに友がいれば、人生は、なお楽し。

こたつ
10月、11月はあんまり映画が見られてなかったんだけど、いい映画に出会えたわ〜
エンドクレジットと共にサニーメンバーのその後が見られたのも良かった。
さて、お次は「インファナル・アフェア」を見るぞう!ヽ(*'▽'*)ノ 

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matakita821 at 14:28│Comments(0)TrackBack(3)映画 

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1. サニー 永遠の仲間たち/ユ・ホジョン  [ カノンな日々 ]   2012年11月19日 21:53
予告編でも紹介されている劇中曲の数々はワタシ的にもかなりツボで気分がルンルン。特に日本でも大ヒットした大女優ソフィー・マルソーのデビュー作『ラ・ブーム』の主題歌『愛の ...
2. 『サニー 永遠の仲間たち』  [ ラムの大通り ]   2012年11月19日 23:09
※カンの鋭い人は注意。※映画の核に触れる 部分もあります。 鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。 (英題:Sunny) 「この映画は好きだなあ。 韓国映画って、サスペンスは秀でているけど、 この手のモノは、 やりすぎ感があってちょっと….
3. サニー 永遠の仲間たち  [ だらだら無気力ブログ! ]   2012年11月20日 00:17
思ってた以上に面白くて、大いに楽しめる内容だった。

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