気ままなニャつらよる☆ドラ 「眠れる森の熟女」 第五話 鎧(よろい)を脱いで

2012年10月01日

「甘い人生」  2005年 韓国 監督 キム・ジウン

 この前見た「箪笥」がおもしろかったので、同じキム・ジウン監督の、この作品を見てみました。
タイトルだけは聞いたことがあったんだけどね。
イ・ビョンホンに興味ないしな〜と思って見てなかったんだよね〜
さて、感想は・・・・
イ・ビョンホン、人気が出るはずだよ・・ぅん((-∀- )ぅん だって、かっちょ良かったもん。

 イ・ビョンホンは裏社会で力を持つカン社長(キム・ヨンチョル)の元でホテルの総マネージャーを務めるソヌの役。
オープニングで、こってりチョコのデザートをほっこり美味しそうに食べていたけど、仕事のためならいくらでも冷酷になりきれる男で、カン社長の絶大な信頼を得ている。

 で、しょっぱなから、閉店時間になるちゅーのに居座るヤクザを叩きのめすソヌ。
アクションのキレキレで美しいこと (o゚Д゚o) そして、どこまでもクール。
スピーディな展開に一気に心掴まれちまったよ〜
もうね、この年になると、ちんたら始まる映画はやなの・・・すぐ本題に入ってくれないと(-_-)

 ある日、ソヌはカン社長から相談を受ける。
自分には若い愛人がいるが、最近彼女に恋人ができたらしい。
で、三日間の出張中に、その愛人ヒス(シン・ミナ)を見張って探って欲しいというのさ〜
もし彼女に恋人がいるのを確認したなら、自分の主張先にすぐ電話をするか、ソヌがカタをつけるよう命じていきました。
真面目なソヌは翌日、社長から頼まれたプレゼントを彼女に渡し、尾行を開始しましたョ〜

 いやぁ〜どんな色っぽい愛人が出てくるんじゃろ・・と思ったら『魔王』でもお馴染のシン・ミナちゃん・・・
清楚で純真そのものの彼女が、なぜカン社長のようなヤクザと?
ソヌもそんな疑問を持ちながら、彼女に呼び出されたらショッピングに付き合ったり、食事をしたりする。
そうしているうちに、ソヌの中に、ある感情が生れ、ヒスが恋人を家に招き入れている現場に踏み込んだのに、カン社長の命令に背き何もなかったこととして処理してしまう。

 んが、そのことがカン社長を怒らせ、さらにソヌの地位を狙っていたムン・ソク(キム・ルェハ)にチャンスを与え、カン社長の対抗勢力をも巻き込み、大きな抗争へと発展し、ソヌはたった一人で命を賭けて戦うことになってしまう(韓国映画では、おなじみの残虐な拷問シーンアリ・・・・(llェ))

 ソヌはカン社長から何度も「ヒスに惚れたのか?」って問い詰められるんだけど、なんか、「惚れた」っていう言葉では表現しきれない、初めての心のゆらぎがあったんだと思う。
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 それが「恋」なのかもしれないけど、そういうふうに見せていないところがこの監督のうまさなのかな。
ソヌの素性は語られていないけど、その隙のない厳しい表情と雰囲気から、この汚い世界で必死に生きてきたことが伝わってくる。
短い関わりの中でもヒスの表情や佇まいに引っかかるものはあったんだけど、彼女がチェロを演奏する姿を見て、一気に持ってかれちゃったようです。
そこには、ソヌがいる世界とは全く違う、清らかな暖かさと美しさがあった。
彼の運命を変えてしまった、その一瞬を、ソヌの後ろ姿だけで魅せるってのが、また憎いワ。

 エンディングでどんな表情をしていたのか、やっと見せてくれるんだけど、その音楽の世界に身をゆだね、解放されたような柔らかい微笑みにはファンじゃなくてもノックアウトされるでしょう。
暴力と血にまみれたソヌの人生が、その瞬間だけ甘やかに輝いていた。
一瞬だったからこそ、ソヌにとっては永遠となりえたのかもしれません。

 決着をつけに行く場面でもソヌの背中を追って撮っているけど、この監督はイ・ビョンホンの魅力をよく知ってるわ〜って思ったよ。
で、私も映画を見ながら、イ・ビョンホンの魅力について考えてみましたよ〜

 やはり目ですかね・・・どこか捨て犬ふうなんですよ。
冷酷でありながら、瞳の奥に冷めきれない熱が残っているのが感じられる。
それと、スマートなんだけど上品すぎないっての?成り上がり感があって、それがイ・ビョンホン自身のものなのか、キャラなのかわからないけど、独特な深みを感じさせる。
すごくおもしろい俳優さんだな〜と思いました。

 いろんな組織を敵に回してもソヌがたった一人で戦い続けたのは、ヒスへの思いを大切にしたいというのもあったけど、7年間尽くしてきたカン社長に裏切られたことへの悲しみが大きかったと思う。
でも、それは復讐ではなく、なぜ自分をこんな目に合わせるのかその理由が知りたい、教えて欲しいという願い。
その姿は父親とも思っていたカン社長に必死に助けを求めているようにも見えました。

 だからカン社長と対決した時、その事を尋ねたのに、カン社長は本当の答えを言わなかった。
他の者には何発も銃を撃ちまくったソヌが、カン社長には心臓に、ただ一発だけ撃って命を奪う。
カン社長の死後は、やけっぱちのように、行くとこまで行ってやると撃ちまくる。
そんな中でも、死んでしまったカン社長を見つめ、自分に絶望するソヌ。
もう濡れた子犬状態デスヨ!そら、人気出るわねぇ・・・

 さて、この監督は脚本も自分で書いているんだけど、どの悪役もなかなか魅力的なのよ〜
てか、ほんのちょい役でも、ちゃんとアップと見せ場を作ってくれてる気がする。

 一番印象に残ったのがペク社長の部下でソヌを拷問にかけるオ・ムソンを演じたイ・ギヨン。
目深にかぶった帽子とメガネ、いでたちは日曜のお父さんみたいに地味なんだけど、ひたひたひた・・と歩いてくるだけで不気味なのよ〜
で、顔をちょっと傾けただけで殺意が高まってきているのがわかる。
きっと、すごい俳優さんなんだろうな〜

 それとわがまま暗黒王子のペク・デシク社長(ファン・ジョンミン)。
こんなヤツに権力持たせて野放しにしといちゃダメだよ!
徹底した派手な小者ぶりが良かったわ〜
まさかあんな小さなナイフで何回も刺して、ソヌに深手を負わせるとは・・・刺し方もセコさ爆発やった。

 あと、カン社長の下にいるんだけど、頭脳派のソヌとは正反対の単純で野卑な存在男・ムン・ソク(キム・ルェハ )。
も〜頭悪いわ、下品だわ、ソヌのこと妬んでるのね・・って感じだったけど、このふてぶてしさが何とも味わい深かったよ〜

 それと、忘れちゃならないのが武器密輸組織の売人を演じたオ・ダルス。
全編ハードな展開の中、彼が出てきた場面だけが笑えてほっとしたわ〜
なんかよく見る顔かも・・・と思ったら、「オールド・ボーイ」にも出てたし「親切なクムじゃさん」にも「渇き」にも出てたんだね〜
私なんてたいして韓国映画見ていないのに、こんなに知ってるとは、さては韓国の中村靖日か?

 とにかくおもしろい映画ですよ。
エンターティメントとしてよく考えられた映画だと思います。
大人数相手のソヌのファイトアクションも生身の人間の必死なギリギリ感が伝わってきてリアルに思えました。
イ・ビョンホンのファンにはならなかったけど、この映画はかなり好きになりましたぞ。

ねこちゃん
こうなったら「反則王」も見てみようかちら・・・( *^皿^)
コメディみたいだし、主演はこれまたよく見るソン・ガンホさん。
期待できそうだわ〜

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matakita821 at 18:10│Comments(0)TrackBack(2)映画 

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1. 『甘い人生』  [ 京の昼寝〜♪ ]   2012年10月11日 17:18
 人を愛したことのない一人の男の一瞬の選択。 命がけで愛した者を守る、究極のラブストーリー。■監督・脚本 キム・ジウン■キャスト イ・ビョンホン、キム・ヨンチョル、シン・ミナ、キム・レハ、ファン・ジョンミン ソウルを一望できる優雅なスカイラウンジ。 ここ.
2. 『甘い人生』みましたぁ!  [ 韓ドラのたまり場 ]   2012年10月12日 07:49
映画『甘い人生』イビョンホンさん主演映画.....この映画韓国ではR−18指定を受けていて、事前情報として、バイオレンスシーン一部のカットはされている?と風のウワサで聞いて ...

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