2012年09月09日
「修羅雪姫」 1973年 監督・藤田敏八
ずっと見たかった「修羅雪姫」をやっと借りられたわ〜遠出してみるもんだね。
でも、コレ、goo映画のあらすじを見ると、微妙に違ってるんだけど、上映時にはあった場面がカットされてんのかしら・・・（￣ー￣?）
レンタル用と販売用で違ってたりするのかしら・・・？
一瞬アマゾンでぽちっとやって確認したくなったけど、いやいやいや・・・・コレ買うなら「さそり」買うわ〜
見た感想は・・・・とにかく血がドピューーーーー！！ですワ。
で、色がいかにもペンキっぽい（いや、ペンキじゃなくて、もっと複雑に調合したアレなんだろうけど）。
時代を感じさせる血の色と吹き出し方だったよ・・・(￣∇￣;) ﾊｯﾊｯﾊｯ
どす黒くもクールな美しさのさそりがいいか、清く凄絶でありながら柔らかさも感じさせる修羅雪姫がいいか・・・
どちらも芽衣子お姉さまだからこそ成立した映画デスヨ。
しかし、芽衣子様、常に「恨み」を背負う役なのね・・・・(T△T)
修羅雪姫こと鹿島雪（梶芽衣子）は明治7年、雪の入り込む獄舎で生まれた。
母親の鹿島小夜（赤座美代子）が、なぜ監獄に入り、子供を産むことになったのか、それは後で書くとして・・・
雪と名づけられたその赤ん坊は生まれ落ちたその瞬間から、母親の恨みを背負い、修羅の道を歩む運命だった！
さあ、雪の降る中、芽衣子様登場ですよ〜
さそりはのテーマカラーは黒だったけど、こちらは白。
芽衣子様がお召しになっているのは白地に大胆にも黄アゲハ蝶（多分・・）をあしらったお着物。
粋な紫の番傘をさしておりますが、柄には細身の日本刀が仕込んであります。
雪のお仕事は殺し屋なのでしょうか・・
プロらしさに満ちたそのお顔は「殺る」と決めているようです。
相手はヤクザの親分柴山源三（小松方正）。
刃向う子分の腕をザシッ！大胆にカット。
そいつらを始末した後、確実にぐっさりと柴山の体に刀を貫通させる雪。
「何ゆえだ・・・？」柴山
「うらみ」雪
「誰のっ？！」柴山
「お前に苦しめられた無告の人々」雪
「女っ・・てめぇはいったい・・」柴山
「修羅雪姫」
一仕事終えた雪はスマートに主題歌を歌いながら去っていくのでした。
![修羅雪姫 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51NFH7S1HJL._SL160_.jpg)
でも、コレ、goo映画のあらすじを見ると、微妙に違ってるんだけど、上映時にはあった場面がカットされてんのかしら・・・（￣ー￣?）
レンタル用と販売用で違ってたりするのかしら・・・？
一瞬アマゾンでぽちっとやって確認したくなったけど、いやいやいや・・・・コレ買うなら「さそり」買うわ〜
見た感想は・・・・とにかく血がドピューーーーー！！ですワ。
で、色がいかにもペンキっぽい（いや、ペンキじゃなくて、もっと複雑に調合したアレなんだろうけど）。
時代を感じさせる血の色と吹き出し方だったよ・・・(￣∇￣;) ﾊｯﾊｯﾊｯ
どす黒くもクールな美しさのさそりがいいか、清く凄絶でありながら柔らかさも感じさせる修羅雪姫がいいか・・・
どちらも芽衣子お姉さまだからこそ成立した映画デスヨ。
しかし、芽衣子様、常に「恨み」を背負う役なのね・・・・(T△T)
修羅雪姫こと鹿島雪（梶芽衣子）は明治7年、雪の入り込む獄舎で生まれた。
母親の鹿島小夜（赤座美代子）が、なぜ監獄に入り、子供を産むことになったのか、それは後で書くとして・・・
雪と名づけられたその赤ん坊は生まれ落ちたその瞬間から、母親の恨みを背負い、修羅の道を歩む運命だった！
さあ、雪の降る中、芽衣子様登場ですよ〜
さそりはのテーマカラーは黒だったけど、こちらは白。
芽衣子様がお召しになっているのは白地に大胆にも黄アゲハ蝶（多分・・）をあしらったお着物。
粋な紫の番傘をさしておりますが、柄には細身の日本刀が仕込んであります。
雪のお仕事は殺し屋なのでしょうか・・
プロらしさに満ちたそのお顔は「殺る」と決めているようです。
相手はヤクザの親分柴山源三（小松方正）。
刃向う子分の腕をザシッ！大胆にカット。
そいつらを始末した後、確実にぐっさりと柴山の体に刀を貫通させる雪。
「何ゆえだ・・・？」柴山
「うらみ」雪
「誰のっ？！」柴山
「お前に苦しめられた無告の人々」雪
「女っ・・てめぇはいったい・・」柴山
「修羅雪姫」
一仕事終えた雪はスマートに主題歌を歌いながら去っていくのでした。
「さそり」は極端に無口な女だったけど（ひどい時映画終わるまで3回ぐらいしかしゃべらなかった時も）、雪はおしゃべりではないけど、普通には話しますョ〜
でも、そんなドスが効いた感じではないのよね。
どちらかと言えばかぼそいような、でも、きちんと聞き取れる。
女性らしい声音なんだけど、質問を決して許さないようなきっぱりしたものがある声。
その声がね〜！なんともシビレるのよ〜〜！
「うらみ」・・・
(*ﾟДﾟ人≡人ﾟДﾟ*)キャーーー！なんか何度でもリピートして聞きたい感じ！
さて、雪は全国の乞食を束ねているという（乞食の世界にもそのような動きが？）松右衛門（高木均）を訪ね、島根県古市村出身の塚本儀四郎（岡田英次）、竹村伴蔵（仲谷昇）、北浜おこの（中原早苗）を探して欲しいと頼みました。
雪はこの３人を殺すために産まれ、そのためにだけ生きてきた。話すと長くなるけどね〜
明治6年、初めての徴兵令が発布され、各地で反対の一揆が勃発していた。
この騒ぎを利用して、塚本、武村、北浜、正景徳市（地井武男）らの4人はお金を払えば徴兵令から逃れられると村人たちを騙し大金をせしめ、彼らの前で小学校教師として赴任してきた鹿島剛（大門正明）を政府の徴兵官てことにして惨殺（この時の血がまた、朱色！って感じでペンキっぽかった・・・(￣∀￣;)）。
息子の司郎も殺され、妻の小夜（赤座美代子）は男たちに犯された（この時に妊娠したのかと思ったら違った）。
その後、奴らは村から逃亡、正景は小夜を連れて東京へ。
一緒に小料理屋をやりながら、復讐のチャンスを狙っていた小夜は在る夜、営みの最中に（この時妊娠したのかと思ったら、またまた違った）グサッ！
本懐を遂げた小夜は警察に捕まり、監獄へ。
で、無期懲役でシャバに出られないと知った小夜は、監獄内で教悔師や看守相手に子づくりに励む。
産んだ子供に残る3人を殺させるためさ。
何とも壮大な計画・・・・(￣∇￣;) よく妊娠できたよね・・・
復讐のための妊娠と出産。
雪は小夜の怒りと憎しみ、恨みDNAをそっくりそのまま受け継ぐことに。
女囚仲間に見守られ雪を産んだ後、長い恨み話をした後で小夜は死んだ。
その後出所した三日月お寅（楠田薫）に引き取られた雪は道海和尚（西村晃）の元へ預けられ、
殺人マシーンとなるべく訓練を積む。修羅の道まっしぐらさ。
いや〜この訓練もね・・・
オイオイ、マジかよ・・って感じだったり、途中で少女の雪の着物が剥されて、まっぱになったりして、ロリコンへのサービス？って混乱しそうな場面も挟みながら、雪はりっぱな殺し屋に成長する。
美しくたおやかな、そして確実な殺傷能力を持った殺し屋・雪は、まず最初に竹村伴蔵を仕留め、その後、塚本儀四郎の元へ向かうが、塚本は3年前に死んでいた。
墓の前で湧き上がる恨みと怒りに震える雪。
刀出したから、まさか、この50センチ角の墓石をぶった切るんじゃ？まさかねぇ・・
と期待したんですが、さすがに刀も欠けちゃうしね〜墓石に傷づけて、供花を切っただけでした。
んが、雪のただならぬ殺気を見てしまった男が一人。
髪がむさくるしい足尾龍嶺（黒沢年男）でした。
足尾は「平民新聞」を発行しているごろつきジャーナリスト。
雪に興味を抱いた彼は道海和尚に取材して、雪が主人公の『修羅雪姫』というノンフィクション半生記を書くのでした。
って、和尚もペラペラしゃべってんじゃねぇよ！ってね〜
ま、和尚はこの小説を読んで、残った一人のターゲット・北浜おこのが何等かのリアクションをとってくると期待したようです。
案の定、警官のフリをした北浜おこのの部下たちが「世間を騒がせ人心を惑わせたかどで」足尾を拉致していきました。
餌となった足尾がぼっこぼこにやられているところに、修羅雪姫参上！
じゃなかった、番傘登場！
なんかリモコン的な音とともに、おこのが居る家の庭に番傘が飛んできたぞ。ブーーンて。
手下どもが、なんだなんだ？とわらわらと現れた時には、雪は屋根の上さ。
スピーティに、そして鮮やかに、こやつらを片付けていくぞ。
今回も白い着物に草色の帯がきりりと決まっております。
決死の覚悟で飛びかかってきた手下の一人が雪の左腕を切るのに成功。
たもとがぱらりと落ちて、雪の娘らしい白い腕から赤い血がたらーーーー
この時の雪のなんとも言えない表情！
雪の恨みモードはどんどんレベルアップ。
切り方も大胆に、血の吹き出し方もどんどん派手になっていきます。
もう見てる方もどんどんエスカレート。
もっとジャンジャン出してくれ！って気持ちになってくる(￣∇￣;)
おこのは飛び道具で対抗してくるけど、そんなもんでひるむ雪じゃねぇ！
獲物を狙う雪の冷徹な目はおこのを逃がしゃーしない。
またまた手下達が湧いてきたけど、かんざしを抜くと米俵みたいのにシュッ！
なぜか爆音とともに赤い煙がわきあがり、毒ガス的なものが発生して弱ってるとこを一網打尽さ。
って、どういう仕組み？��(ﾟ∀ﾟﾉ)ﾉ
かんざしに爆弾が？それとも米俵の中に？なんかいきなりちゃっちい００７みたいな展開になったぞ。
まぁ、いい。そんなことにかまっちゃいられない。
雪のまっしろだった着物は返り血で赤く彩られております。
たくさんの血を吸った刀からは血がぽたっ、ぽたっ・・・おこのがいないっ！
奥の部屋を覗くと、首をつったおこのの死体が・・・・
いやいやいや・・・追い詰められたって自殺するようなタマじゃないでしょうよ・・・・
また、逃してしまった・・・なんてこった！この行き場のない恨みはどうすれば・・・・
自分の手で仕留められなかった雪の憤りが爆発！
おこのの死体下半分をバサッ！！どさっ！血が激しい雨のようにしたたり落ちるのさ〜
その後、なぜか旅一座の芝居が終わった的に幕が下がる。
しかも、何か、生地の素材がペラペラですごく安っぽい感じ・・色合いも朱色に深緑にえんじに銀って・・・狂った配色。わざと・・・？( ・◇・)?
なんか納得いかない感じだけど、復讐を終えた雪は船の上で足尾に抱かれ疲れを癒すのでした。
で、今までもそうだったんだけど、会話がモノローグ合戦みたいになってんのはなんでじゃろ？
お互いに心読み合ってる的な会話の繰り返しが独特のムードとなっております。
もちろん、話はこれで終わりじゃない。
塚本儀四郎は生きていた。ついでに足尾は塚本の息子だった。
でも、基本雪サイドの足尾は雪の復讐の仕上げを積極的に手伝ってくれる。
塚本が主催する仮面舞踏会に足尾が御者となり（コスプレが笑える）雪を馬車に乗せて連れて行く。
御召し物は勝負着物の、あのキアゲハですよ。帯は黒で帯締めは金。
番傘の柄から刀を抜くと、背中に忍ばせました（って長いからバレバレなんだけど）。
おりしも、舞台を完成させるために雪が降り始めましたョ〜
で、この仮面舞踏会が全体的に、エライ安い感じなんだよ〜〜(；￣Д￣)
みなさん洋装なんですが、いかにも貸し衣装的で、鹿鳴館というよりもバーの常連さん達のおふざけパーチーみたいな。
も〜〜安さムンムン。
仮面もね〜赤影的なんだけど、絶対紙製で輪ゴムで付けてんだろ！って感じなんだよな〜
なんだろ〜？（￣ー￣?）わざと？
で、一応、雪も仮面を付けて会場入りするんだけど、やっぱりビジュアル的に変だぞ・・と気づいたのか、すぐに取ってくれたから、ほっ・・・
でも、会場の隅で仮面を付けた雪が椅子に座ってる場面はシュールだった・・・
で、ターゲットを見つけた雪は動き出した。
隠し部屋でうろうろしていた塚本の腕を持ってる刀ごとバサッ！腕が舞う〜〜
正面を向いたところをバサリ！血がジュンジュワーーーー！
死んだと思ったら、にゃんとフェイク。顔に塚本のかぶりものをしていたバイト君だった！
なんてこった！
逃げていく塚本を追う足尾と雪。
通路が二手に分かれていて、先に捕まえたのは足尾だった。
雪のいるとこととは反対側のバルコニーで対峙する二人を雪は見つめております。
この時、「ひろしさん」って呼んでたぞ(」^oﾟ)｣ ﾋｭｰﾋｭｰ♪
本名ひろしってのか〜普通だ。
で、このひろしVS塚本を鳩舐めで撮ってるのが意味わかんなくて、またまたシュールさを助長してたわ〜
ちゃんと「クルックルー」って鳴き声入ってたし。
ここでまた、離れたバルコニーで見つめ合いながら雪と塚本のテレパシー合戦が入る。
『塚本儀四郎、お前を殺す。20年、20年の間、私はそればかりを考え続けてきた。それしかなかった』雪
『それも、もう終わりさ』雪に銃を向ける塚本
「お雪っ！俺にかまうことはない、やれっ！」なぜか足尾だけちゃんと話す。
雪がモタモタしてるから、足尾が刀でやっつけようとしたけど銃で撃たれちゃった。
さすがに、こりゃマズイと思った雪は刀を口で銜え、間にぶらさがってるシャンデリアにつかまり、移動。
（コレ、結構練習しただろうな〜）
刀で狙おうとするけど、恨みが高まりすぎて動けないのか、その間にも足尾にはガンガン銃が撃ち込まれる（早くしろや！）
足尾が絶命しかけそうになって、やっと雪は動き出す。
しかも塚本に覆いかぶさっている足尾ごと串刺し！（一番痛い思いしたのは足尾って・・・）
その後、逃げようとした塚本に「因果応報！」と言いながらまた切り付けるが、雪も撃たれちまった！（いったい何発入ってるんだ？）
塚本の首から、お祭りのように血が噴き出してますぞーー！
雪もかなりの深手を負ってしまった。
あちこち破れた着物から肌がのぞき、飛び散った血が花のようになっております。
塚本と足尾の死を見届けた雪は会場を出て、雪の降る外を歩き出しました。
そこに現れたのは竹村の娘小笛（中田喜子）。
復讐は復讐を呼び、父を殺した雪を殺しにやってきたのです。
小笛をみつめる雪はどこか微笑んでいました。
ここで、また「修羅の花」デスヨ！渋い！渋すぎる！
小笛の刺した刀を抜き取ると、ふらふらと歩きだす雪・・・・白と赤のコントラストが美しい・・・・・
倒れた雪は雪を掴み取ると頬にあて慟哭・・・でも、骨の髄までしみこんだ恨みが抜けることはない・・・という・・・
なんとも激しくも美しい映画でございました。
この突飛な発想（小池一夫原作）を、よく映像化できたもんだ。
「さそり」に比べたら、物足りなさは感じるけど、これはこれでまた違ったおもしろさがあると思ふ・・
やはり梶芽衣子様は魅せてくれるわ〜
このブログ内の梶芽衣子様関連の映画記事 
「女番長 野良猫ロック」
「女囚さそり けもの部屋」伊藤 俊也 監督
「女囚さそり 第４１雑居房」 伊藤 俊也 監督
さて、コレが見終わったんで、この作品をリスペクトしているというタランティーノの『キル・ビル』を見ます。
タランティーノは「ジャッキー・ブラウン」までは見ていたんだけど、「キル・ビル」以降はなんか見る気なくなったというか・・・距離を置いていましたが、スイッチ入ったんで、これからいろいろ見てみようと思います。
でも、そんなドスが効いた感じではないのよね。
どちらかと言えばかぼそいような、でも、きちんと聞き取れる。
女性らしい声音なんだけど、質問を決して許さないようなきっぱりしたものがある声。
その声がね〜！なんともシビレるのよ〜〜！
「うらみ」・・・
(*ﾟДﾟ人≡人ﾟДﾟ*)キャーーー！なんか何度でもリピートして聞きたい感じ！
さて、雪は全国の乞食を束ねているという（乞食の世界にもそのような動きが？）松右衛門（高木均）を訪ね、島根県古市村出身の塚本儀四郎（岡田英次）、竹村伴蔵（仲谷昇）、北浜おこの（中原早苗）を探して欲しいと頼みました。
雪はこの３人を殺すために産まれ、そのためにだけ生きてきた。話すと長くなるけどね〜
明治6年、初めての徴兵令が発布され、各地で反対の一揆が勃発していた。
この騒ぎを利用して、塚本、武村、北浜、正景徳市（地井武男）らの4人はお金を払えば徴兵令から逃れられると村人たちを騙し大金をせしめ、彼らの前で小学校教師として赴任してきた鹿島剛（大門正明）を政府の徴兵官てことにして惨殺（この時の血がまた、朱色！って感じでペンキっぽかった・・・(￣∀￣;)）。
息子の司郎も殺され、妻の小夜（赤座美代子）は男たちに犯された（この時に妊娠したのかと思ったら違った）。
その後、奴らは村から逃亡、正景は小夜を連れて東京へ。
一緒に小料理屋をやりながら、復讐のチャンスを狙っていた小夜は在る夜、営みの最中に（この時妊娠したのかと思ったら、またまた違った）グサッ！
本懐を遂げた小夜は警察に捕まり、監獄へ。
で、無期懲役でシャバに出られないと知った小夜は、監獄内で教悔師や看守相手に子づくりに励む。
産んだ子供に残る3人を殺させるためさ。
何とも壮大な計画・・・・(￣∇￣;) よく妊娠できたよね・・・
復讐のための妊娠と出産。
雪は小夜の怒りと憎しみ、恨みDNAをそっくりそのまま受け継ぐことに。
女囚仲間に見守られ雪を産んだ後、長い恨み話をした後で小夜は死んだ。
その後出所した三日月お寅（楠田薫）に引き取られた雪は道海和尚（西村晃）の元へ預けられ、
殺人マシーンとなるべく訓練を積む。修羅の道まっしぐらさ。
いや〜この訓練もね・・・
オイオイ、マジかよ・・って感じだったり、途中で少女の雪の着物が剥されて、まっぱになったりして、ロリコンへのサービス？って混乱しそうな場面も挟みながら、雪はりっぱな殺し屋に成長する。
美しくたおやかな、そして確実な殺傷能力を持った殺し屋・雪は、まず最初に竹村伴蔵を仕留め、その後、塚本儀四郎の元へ向かうが、塚本は3年前に死んでいた。
墓の前で湧き上がる恨みと怒りに震える雪。
刀出したから、まさか、この50センチ角の墓石をぶった切るんじゃ？まさかねぇ・・
と期待したんですが、さすがに刀も欠けちゃうしね〜墓石に傷づけて、供花を切っただけでした。
んが、雪のただならぬ殺気を見てしまった男が一人。
髪がむさくるしい足尾龍嶺（黒沢年男）でした。
足尾は「平民新聞」を発行しているごろつきジャーナリスト。
雪に興味を抱いた彼は道海和尚に取材して、雪が主人公の『修羅雪姫』というノンフィクション半生記を書くのでした。
って、和尚もペラペラしゃべってんじゃねぇよ！ってね〜
ま、和尚はこの小説を読んで、残った一人のターゲット・北浜おこのが何等かのリアクションをとってくると期待したようです。
案の定、警官のフリをした北浜おこのの部下たちが「世間を騒がせ人心を惑わせたかどで」足尾を拉致していきました。
餌となった足尾がぼっこぼこにやられているところに、修羅雪姫参上！
じゃなかった、番傘登場！
なんかリモコン的な音とともに、おこのが居る家の庭に番傘が飛んできたぞ。ブーーンて。
手下どもが、なんだなんだ？とわらわらと現れた時には、雪は屋根の上さ。
スピーティに、そして鮮やかに、こやつらを片付けていくぞ。
今回も白い着物に草色の帯がきりりと決まっております。
決死の覚悟で飛びかかってきた手下の一人が雪の左腕を切るのに成功。
たもとがぱらりと落ちて、雪の娘らしい白い腕から赤い血がたらーーーー
この時の雪のなんとも言えない表情！
雪の恨みモードはどんどんレベルアップ。
切り方も大胆に、血の吹き出し方もどんどん派手になっていきます。
もう見てる方もどんどんエスカレート。
もっとジャンジャン出してくれ！って気持ちになってくる(￣∇￣;)
おこのは飛び道具で対抗してくるけど、そんなもんでひるむ雪じゃねぇ！
獲物を狙う雪の冷徹な目はおこのを逃がしゃーしない。
またまた手下達が湧いてきたけど、かんざしを抜くと米俵みたいのにシュッ！
なぜか爆音とともに赤い煙がわきあがり、毒ガス的なものが発生して弱ってるとこを一網打尽さ。
って、どういう仕組み？��(ﾟ∀ﾟﾉ)ﾉ
かんざしに爆弾が？それとも米俵の中に？なんかいきなりちゃっちい００７みたいな展開になったぞ。
まぁ、いい。そんなことにかまっちゃいられない。
雪のまっしろだった着物は返り血で赤く彩られております。
たくさんの血を吸った刀からは血がぽたっ、ぽたっ・・・おこのがいないっ！
奥の部屋を覗くと、首をつったおこのの死体が・・・・
いやいやいや・・・追い詰められたって自殺するようなタマじゃないでしょうよ・・・・
また、逃してしまった・・・なんてこった！この行き場のない恨みはどうすれば・・・・
自分の手で仕留められなかった雪の憤りが爆発！
おこのの死体下半分をバサッ！！どさっ！血が激しい雨のようにしたたり落ちるのさ〜
その後、なぜか旅一座の芝居が終わった的に幕が下がる。
しかも、何か、生地の素材がペラペラですごく安っぽい感じ・・色合いも朱色に深緑にえんじに銀って・・・狂った配色。わざと・・・？( ・◇・)?
なんか納得いかない感じだけど、復讐を終えた雪は船の上で足尾に抱かれ疲れを癒すのでした。
で、今までもそうだったんだけど、会話がモノローグ合戦みたいになってんのはなんでじゃろ？
お互いに心読み合ってる的な会話の繰り返しが独特のムードとなっております。
もちろん、話はこれで終わりじゃない。
塚本儀四郎は生きていた。ついでに足尾は塚本の息子だった。
でも、基本雪サイドの足尾は雪の復讐の仕上げを積極的に手伝ってくれる。
塚本が主催する仮面舞踏会に足尾が御者となり（コスプレが笑える）雪を馬車に乗せて連れて行く。
御召し物は勝負着物の、あのキアゲハですよ。帯は黒で帯締めは金。
番傘の柄から刀を抜くと、背中に忍ばせました（って長いからバレバレなんだけど）。
おりしも、舞台を完成させるために雪が降り始めましたョ〜
で、この仮面舞踏会が全体的に、エライ安い感じなんだよ〜〜(；￣Д￣)
みなさん洋装なんですが、いかにも貸し衣装的で、鹿鳴館というよりもバーの常連さん達のおふざけパーチーみたいな。
も〜〜安さムンムン。
仮面もね〜赤影的なんだけど、絶対紙製で輪ゴムで付けてんだろ！って感じなんだよな〜
なんだろ〜？（￣ー￣?）わざと？
で、一応、雪も仮面を付けて会場入りするんだけど、やっぱりビジュアル的に変だぞ・・と気づいたのか、すぐに取ってくれたから、ほっ・・・
でも、会場の隅で仮面を付けた雪が椅子に座ってる場面はシュールだった・・・
で、ターゲットを見つけた雪は動き出した。
隠し部屋でうろうろしていた塚本の腕を持ってる刀ごとバサッ！腕が舞う〜〜
正面を向いたところをバサリ！血がジュンジュワーーーー！
死んだと思ったら、にゃんとフェイク。顔に塚本のかぶりものをしていたバイト君だった！
なんてこった！
逃げていく塚本を追う足尾と雪。
通路が二手に分かれていて、先に捕まえたのは足尾だった。
雪のいるとこととは反対側のバルコニーで対峙する二人を雪は見つめております。
この時、「ひろしさん」って呼んでたぞ(」^oﾟ)｣ ﾋｭｰﾋｭｰ♪
本名ひろしってのか〜普通だ。
で、このひろしVS塚本を鳩舐めで撮ってるのが意味わかんなくて、またまたシュールさを助長してたわ〜
ちゃんと「クルックルー」って鳴き声入ってたし。
ここでまた、離れたバルコニーで見つめ合いながら雪と塚本のテレパシー合戦が入る。
『塚本儀四郎、お前を殺す。20年、20年の間、私はそればかりを考え続けてきた。それしかなかった』雪
『それも、もう終わりさ』雪に銃を向ける塚本
「お雪っ！俺にかまうことはない、やれっ！」なぜか足尾だけちゃんと話す。
雪がモタモタしてるから、足尾が刀でやっつけようとしたけど銃で撃たれちゃった。
さすがに、こりゃマズイと思った雪は刀を口で銜え、間にぶらさがってるシャンデリアにつかまり、移動。
（コレ、結構練習しただろうな〜）
刀で狙おうとするけど、恨みが高まりすぎて動けないのか、その間にも足尾にはガンガン銃が撃ち込まれる（早くしろや！）
足尾が絶命しかけそうになって、やっと雪は動き出す。
しかも塚本に覆いかぶさっている足尾ごと串刺し！（一番痛い思いしたのは足尾って・・・）
その後、逃げようとした塚本に「因果応報！」と言いながらまた切り付けるが、雪も撃たれちまった！（いったい何発入ってるんだ？）
塚本の首から、お祭りのように血が噴き出してますぞーー！
雪もかなりの深手を負ってしまった。
あちこち破れた着物から肌がのぞき、飛び散った血が花のようになっております。
塚本と足尾の死を見届けた雪は会場を出て、雪の降る外を歩き出しました。
そこに現れたのは竹村の娘小笛（中田喜子）。
復讐は復讐を呼び、父を殺した雪を殺しにやってきたのです。
小笛をみつめる雪はどこか微笑んでいました。
ここで、また「修羅の花」デスヨ！渋い！渋すぎる！
小笛の刺した刀を抜き取ると、ふらふらと歩きだす雪・・・・白と赤のコントラストが美しい・・・・・
倒れた雪は雪を掴み取ると頬にあて慟哭・・・でも、骨の髄までしみこんだ恨みが抜けることはない・・・という・・・
なんとも激しくも美しい映画でございました。
この突飛な発想（小池一夫原作）を、よく映像化できたもんだ。
「さそり」に比べたら、物足りなさは感じるけど、これはこれでまた違ったおもしろさがあると思ふ・・
やはり梶芽衣子様は魅せてくれるわ〜
このブログ内の梶芽衣子様関連の映画記事 「女番長 野良猫ロック」
「女囚さそり けもの部屋」伊藤 俊也 監督
「女囚さそり 第４１雑居房」 伊藤 俊也 監督
さて、コレが見終わったんで、この作品をリスペクトしているというタランティーノの『キル・ビル』を見ます。
タランティーノは「ジャッキー・ブラウン」までは見ていたんだけど、「キル・ビル」以降はなんか見る気なくなったというか・・・距離を置いていましたが、スイッチ入ったんで、これからいろいろ見てみようと思います。
