2012年08月29日
「休暇」 2008年 監督・門井肇
これは、WOWOWの『あなたの映画館』という枠で放送されたものを見ました。
確か、死刑執行の話なはずだが、「休暇」とは、これいかに？？？と思いながら見たのですが、非常に意味深い、いいタイトルだと思いました。
死刑囚金田真一（西島秀俊）の死刑執行が決定した。
映画は金田の日常と刑務官の一人である平井透（小林薫）の結婚話の進行が交互に描かれます。
金田真一の罪名は「強盗殺人」。
強盗目的で入った家の夫婦を殺害したらしい。入所して5年が経っている。
だが、金田はそんな恐ろしい罪を犯したとは思えない男で、静かに刑に服し過ごしているように見えた。
チャイムと共に目覚め、布団を畳み、点呼の後食事。
運動や入浴などの決められたスケジュール以外の空いた時間は鉛筆で絵を描いている。
エンドレスに回転しづづける時間・・・・金田はその中で穏やかに句読点を刻んでいるようだった。
だが、そうじゃないことは、弁護士との面会での、どこかなげやりな口調や緩く壊れた雰囲気、鈍い反応から伝わってくる。
死刑囚とは常に目の前に「死」がぶらさがっている状態。
見ないふりをしていても、心の底には犯した罪の大きさと死の恐怖が横たわっている。
だから無意識に感じないフリ、見えないフリをしてしまうのかもしれない。
どこか膜がかかっているような金田の態度から、それが伝わってきました。
だから対する刑務官たちも日常的に神経を配っている。
ちょっとした変化が死刑囚達の心に大きな動揺を与えてしまうことがわかっているから。
常に厳しい感情のコントロールが要求される仕事です。
定年間近の刑務官坂本（菅田俊）が、どこかスイッチが切れたように無気力になっているのは、長年そのような生活を続けてきて、定年という期限が近づき新しい日常を迎えるというのに、どう感情を解き放ったらいいか困惑しているからだと思うのです。
![休暇 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41%2Biusy85EL._SL160_.jpg)
確か、死刑執行の話なはずだが、「休暇」とは、これいかに？？？と思いながら見たのですが、非常に意味深い、いいタイトルだと思いました。
死刑囚金田真一（西島秀俊）の死刑執行が決定した。
映画は金田の日常と刑務官の一人である平井透（小林薫）の結婚話の進行が交互に描かれます。
金田真一の罪名は「強盗殺人」。
強盗目的で入った家の夫婦を殺害したらしい。入所して5年が経っている。
だが、金田はそんな恐ろしい罪を犯したとは思えない男で、静かに刑に服し過ごしているように見えた。
チャイムと共に目覚め、布団を畳み、点呼の後食事。
運動や入浴などの決められたスケジュール以外の空いた時間は鉛筆で絵を描いている。
エンドレスに回転しづづける時間・・・・金田はその中で穏やかに句読点を刻んでいるようだった。
だが、そうじゃないことは、弁護士との面会での、どこかなげやりな口調や緩く壊れた雰囲気、鈍い反応から伝わってくる。
死刑囚とは常に目の前に「死」がぶらさがっている状態。
見ないふりをしていても、心の底には犯した罪の大きさと死の恐怖が横たわっている。
だから無意識に感じないフリ、見えないフリをしてしまうのかもしれない。
どこか膜がかかっているような金田の態度から、それが伝わってきました。
だから対する刑務官たちも日常的に神経を配っている。
ちょっとした変化が死刑囚達の心に大きな動揺を与えてしまうことがわかっているから。
常に厳しい感情のコントロールが要求される仕事です。
定年間近の刑務官坂本（菅田俊）が、どこかスイッチが切れたように無気力になっているのは、長年そのような生活を続けてきて、定年という期限が近づき新しい日常を迎えるというのに、どう感情を解き放ったらいいか困惑しているからだと思うのです。
そんな刑務官の一人、40過ぎの平井透（小林薫）は、姉の紹介で見合いをし、とんとん拍子に結婚が決まる。
相手は夫と死別して5歳（ぐらい？）の息子達哉（宇都秀星）がいる美香（大塚寧々）。
口下手で子供の扱いにも慣れていない透に達哉がすんなりなつく訳もなく、どこかよそよそしい3人だけど、美香も透もこれから3人で生きていくことは決めているようです。
で、平井の結婚式が迫ったある日、処遇部長の池内（利重剛）から、刑務官達に金田の刑の執行日が決まったことが伝えられ、くれぐれも本人・他の収容者・部外者・マスコミ関係者等に知られることないよう言い渡される。
刑の執行を執り行うのも刑務官の仕事。
執行に携わった人間は土日に加え月曜日も休みとなり、中でも「支え役」という重要な役を務めた者には1週間の休暇が与えられるそうな。
そんな話を聞いた後は、みなさんどんより・・・・・
でも、空気を読まない新人刑務官の大塚（柏原収史）は「支え役」の意味もわからないくせに「平井さんは週末に結婚式を控えているから休みをもらうのにちょうどいいのでは？」などと言って三島（大杉漣）から、窘められるのでした。
そうなのよ〜
にゃんと、よりによって、この週末に平井のささやかな結婚式が執り行われることになってるのに、その前日に金田の死刑執行が決まったのさ〜
みんなも出席するっていうのに心穏やかじゃないよね。
執行に携わる刑務官は希望者がいない場合は上の方で指名することになっているんだけど、確か家族に病気の人がいる場合とか平井のように慶びごとが控えてる人は外されるようです。
で、決まった者には個々に伝えられる。
長年勤めていると、その様子から、あ〜この人に決まったんだなとわかるようですが、大塚は禁煙した三島が煙草を吸ってるのを見て「アレ？禁煙したんじゃ？」とか言っちゃってます・・・(´∀｀；)
この映画は煽るような音楽もなく、常に淡々としたトーンで過ぎていくのが、いいと思いました。
で、それぞれの抑えた演技の中で確実に時間が流れていく。
刑の執行が決まった金田に妹（今宿麻美）が面会に来る（執行のことは知らないんだけどね）んだけど、二人とも何も話さない。
金田は透明の壁ごしに妹を見ているんだけど、妹はずっと下を向いている。
長い沈黙の末、立ち会った平井が「何か・・・・声をかけてやったらどうですか？」と声をかけ、妹も頷くんだけど何も言わない。
言いたいこと、伝えたいことはいっぱいあるのかもしれないけど、ありすぎて伝えられないのか・・
一言言ってしまったら感情が堰を切ったように流れ出してしまうからか・・・
それを感じて金田も黙って見つめている・・・
結局、会話はひとつもなく面会は終ってしまうんだけど、外に出た妹は老婆に道を聞かれ、答えているうちに涙が止まらなくなってしまう。
肉親の思いっていうのはそんなものかもしれない。
罪を犯した兄に恨みつらみはいろいろあるけど、「死刑囚」になってしまったら複雑だよね・・・
さて、平井は母の葬儀の時に有給を結構使ったようで、結婚とはいえ、自分的に休みをとりたくないと思っているようで新婚旅行は延期するとか言っていたのですが・・・
支え役を申し出ることによって休暇をもらうことにしたようです。
池内部長もびっくりさ。
そして集められたメンバーに平井がいることを知った三島は「結婚式を控えてる平井はこの職務には不適当」だと訴えるんだけど、平井が希望したと知るとショックを受け「そんなに休みが欲しいのか？人の命を何だと思ってるんだ！」と殴りかかる。
まぁねぇ・・・私も、何もアンタ、翌日結婚式なのに、そんな役引き受けなくったって・・・って思ったよ。
身内だけの式なんだから日にちずらすとかさ、それに結婚式なんだから有給以外でも休めるでしょうよ・・・
平井だって執行に携わるみんなだって、その後じゃ祝う気持ちになれやしないよ・・・ってね。
でも、これは平井の覚悟なんだと思いましたよ。
刑務官として生きてきた平井の。
そして、これから一緒に生きていく美香と達哉のためにも。
3人が家族になるために、今、一緒に旅行にいかなければって思ったんだろうね。
さて、金田の方ですが・・・・大塚と三島の言動から、死刑執行を悟ったようで、現実に迫った死の恐怖から荒れ狂うのでした。
それでも刑の執行は予定通り行われる。
平静を取り戻したかに見えた菊田は執行を告げられると腰を抜かし、刑務官に引きずられるようにして刑場へと連れて行かれる。
刑務官達の足音が近づいた時の衝撃、そして執行を告げられた時の恐怖と驚愕・・・
神父の言葉を前にしても止まらない震え・・紙を渡されても書かずに終わった遺書・・・
西島秀俊さんの全身から、死への恐怖が恐ろしいほどに伝わってきました。
罪への悔恨でもなく、遺族への贖罪でもなく、ただそこにあるのは自分が死んでいく、死なねばならないという恐怖だけ。
「支え役」とは刑場の二階で首を吊った死刑囚の体を一階で支える役目。
もう一人の支え役の坂本が腰を抜かしたため、平井が一人で必死に菊田の命の最期のうごめきを受け止めました。
そんな大仕事を終えた後、披露宴・・・そして新婚旅行・・・・(ll��ｪ��)
美香には伝えられない葛藤を抱えたまま・・・ぎこちない家族旅行が続く・・・
でも、ある夜、眠れずに起きていた平井がおねしょで起きた達哉を抱きしめた時から、氷が溶けていくようにゆっくりと変わっていく。
「ごめんな・・・」平井
「うん・・・」達哉
初めての家族旅行なのに、こんな気持ちで過ごすことになってすまないという気持ち・・
こんな自分が父親になってごめんという気持ち・・そして、金田の命を奪ってしまったこと・・・
そのすべてが混ざり合った複雑な「ごめんな・・」
抱きしめた達哉の体からは、金田の足を抱きしめた時に伝わってきた死の震えではなく、命の暖かさと赦しがありました。
こんなこと言ったらアレだけど、非常におもしろい切り口の映画だったと思います。
今迄とは別の新しい角度から「死刑制度」というものを見ることができたような・・・・・
ショッキングな場面もあるけれど、多くの人に見て欲しい映画だと思いました。
小林薫さんと西島秀俊さんの役者としての渋い魅力が感じられる作品ですョ〜
夢中になってみていた海外ドラマ「ボストン・リーガル」、シーズン２まで見終わったんだけど、コレ、シーズン３はまだDVD化されてないのね・・・(´-д-)-3
早く続きが見たいよーーー！！
相手は夫と死別して5歳（ぐらい？）の息子達哉（宇都秀星）がいる美香（大塚寧々）。
口下手で子供の扱いにも慣れていない透に達哉がすんなりなつく訳もなく、どこかよそよそしい3人だけど、美香も透もこれから3人で生きていくことは決めているようです。
で、平井の結婚式が迫ったある日、処遇部長の池内（利重剛）から、刑務官達に金田の刑の執行日が決まったことが伝えられ、くれぐれも本人・他の収容者・部外者・マスコミ関係者等に知られることないよう言い渡される。
刑の執行を執り行うのも刑務官の仕事。
執行に携わった人間は土日に加え月曜日も休みとなり、中でも「支え役」という重要な役を務めた者には1週間の休暇が与えられるそうな。
そんな話を聞いた後は、みなさんどんより・・・・・
でも、空気を読まない新人刑務官の大塚（柏原収史）は「支え役」の意味もわからないくせに「平井さんは週末に結婚式を控えているから休みをもらうのにちょうどいいのでは？」などと言って三島（大杉漣）から、窘められるのでした。
そうなのよ〜
にゃんと、よりによって、この週末に平井のささやかな結婚式が執り行われることになってるのに、その前日に金田の死刑執行が決まったのさ〜
みんなも出席するっていうのに心穏やかじゃないよね。
執行に携わる刑務官は希望者がいない場合は上の方で指名することになっているんだけど、確か家族に病気の人がいる場合とか平井のように慶びごとが控えてる人は外されるようです。
で、決まった者には個々に伝えられる。
長年勤めていると、その様子から、あ〜この人に決まったんだなとわかるようですが、大塚は禁煙した三島が煙草を吸ってるのを見て「アレ？禁煙したんじゃ？」とか言っちゃってます・・・(´∀｀；)
この映画は煽るような音楽もなく、常に淡々としたトーンで過ぎていくのが、いいと思いました。
で、それぞれの抑えた演技の中で確実に時間が流れていく。
刑の執行が決まった金田に妹（今宿麻美）が面会に来る（執行のことは知らないんだけどね）んだけど、二人とも何も話さない。
金田は透明の壁ごしに妹を見ているんだけど、妹はずっと下を向いている。
長い沈黙の末、立ち会った平井が「何か・・・・声をかけてやったらどうですか？」と声をかけ、妹も頷くんだけど何も言わない。
言いたいこと、伝えたいことはいっぱいあるのかもしれないけど、ありすぎて伝えられないのか・・
一言言ってしまったら感情が堰を切ったように流れ出してしまうからか・・・
それを感じて金田も黙って見つめている・・・
結局、会話はひとつもなく面会は終ってしまうんだけど、外に出た妹は老婆に道を聞かれ、答えているうちに涙が止まらなくなってしまう。
肉親の思いっていうのはそんなものかもしれない。
罪を犯した兄に恨みつらみはいろいろあるけど、「死刑囚」になってしまったら複雑だよね・・・
さて、平井は母の葬儀の時に有給を結構使ったようで、結婚とはいえ、自分的に休みをとりたくないと思っているようで新婚旅行は延期するとか言っていたのですが・・・
支え役を申し出ることによって休暇をもらうことにしたようです。
池内部長もびっくりさ。
そして集められたメンバーに平井がいることを知った三島は「結婚式を控えてる平井はこの職務には不適当」だと訴えるんだけど、平井が希望したと知るとショックを受け「そんなに休みが欲しいのか？人の命を何だと思ってるんだ！」と殴りかかる。
まぁねぇ・・・私も、何もアンタ、翌日結婚式なのに、そんな役引き受けなくったって・・・って思ったよ。
身内だけの式なんだから日にちずらすとかさ、それに結婚式なんだから有給以外でも休めるでしょうよ・・・
平井だって執行に携わるみんなだって、その後じゃ祝う気持ちになれやしないよ・・・ってね。
でも、これは平井の覚悟なんだと思いましたよ。
刑務官として生きてきた平井の。
そして、これから一緒に生きていく美香と達哉のためにも。
3人が家族になるために、今、一緒に旅行にいかなければって思ったんだろうね。
さて、金田の方ですが・・・・大塚と三島の言動から、死刑執行を悟ったようで、現実に迫った死の恐怖から荒れ狂うのでした。
それでも刑の執行は予定通り行われる。
平静を取り戻したかに見えた菊田は執行を告げられると腰を抜かし、刑務官に引きずられるようにして刑場へと連れて行かれる。
刑務官達の足音が近づいた時の衝撃、そして執行を告げられた時の恐怖と驚愕・・・
神父の言葉を前にしても止まらない震え・・紙を渡されても書かずに終わった遺書・・・
西島秀俊さんの全身から、死への恐怖が恐ろしいほどに伝わってきました。
罪への悔恨でもなく、遺族への贖罪でもなく、ただそこにあるのは自分が死んでいく、死なねばならないという恐怖だけ。
「支え役」とは刑場の二階で首を吊った死刑囚の体を一階で支える役目。
もう一人の支え役の坂本が腰を抜かしたため、平井が一人で必死に菊田の命の最期のうごめきを受け止めました。
そんな大仕事を終えた後、披露宴・・・そして新婚旅行・・・・(ll��ｪ��)
美香には伝えられない葛藤を抱えたまま・・・ぎこちない家族旅行が続く・・・
でも、ある夜、眠れずに起きていた平井がおねしょで起きた達哉を抱きしめた時から、氷が溶けていくようにゆっくりと変わっていく。
「ごめんな・・・」平井
「うん・・・」達哉
初めての家族旅行なのに、こんな気持ちで過ごすことになってすまないという気持ち・・
こんな自分が父親になってごめんという気持ち・・そして、金田の命を奪ってしまったこと・・・
そのすべてが混ざり合った複雑な「ごめんな・・」
抱きしめた達哉の体からは、金田の足を抱きしめた時に伝わってきた死の震えではなく、命の暖かさと赦しがありました。
こんなこと言ったらアレだけど、非常におもしろい切り口の映画だったと思います。
今迄とは別の新しい角度から「死刑制度」というものを見ることができたような・・・・・
ショッキングな場面もあるけれど、多くの人に見て欲しい映画だと思いました。
小林薫さんと西島秀俊さんの役者としての渋い魅力が感じられる作品ですョ〜
夢中になってみていた海外ドラマ「ボストン・リーガル」、シーズン２まで見終わったんだけど、コレ、シーズン３はまだDVD化されてないのね・・・(´-д-)-3
早く続きが見たいよーーー！！
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この記事へのコメント
1. Posted by nanapu 2012年08月30日 10:05
深く考えさせられる映画でしたね、、、。きこりさんのレポートですっかり観た気になってしまいましたよ、、、。観たいけど、、、観たくない現実です。
先日も、死刑執行があったようですが、罪を犯した人は、償わなければいけないと思いますが、殺されてしまった人には、罪がない（違う場合もあるだろうが）し、、でもそれにかかわる人たちは、、、何の罪もないのに、、、そういうことにかかわらなければいけないのだから、、、想像を絶することでしょうね、、、、。生きとし生けるもの死は必ず来るのですが、できれば、寿命限りで安らかにいきたいです、、、。
先日も、死刑執行があったようですが、罪を犯した人は、償わなければいけないと思いますが、殺されてしまった人には、罪がない（違う場合もあるだろうが）し、、でもそれにかかわる人たちは、、、何の罪もないのに、、、そういうことにかかわらなければいけないのだから、、、想像を絶することでしょうね、、、、。生きとし生けるもの死は必ず来るのですが、できれば、寿命限りで安らかにいきたいです、、、。
2. Posted by きこり→nanapuさん 2012年08月30日 20:26
＞観たいけど、、、観たくない現実です。
そうなんだよね。
『死刑制度』に関しては被害者遺族の立場や加害者の家族の立場でそれぞれ複雑な思いがあるもんね。
今回の刑務官の立場から見ると、死刑は殺人以外の何物でもないというのがじんわりと伝わってくるんだよね。
でも、金田は罪のない夫婦を自分の欲望のために殺してしまった、その罪は死をもってつぐなうべきだと思う。でも、今回のような映画を見ると、「死刑」って何だろう・・と根本的なことを考えてしまうよ。
仕事で「殺し」に関わらなければならないなんて、どんな代償を与えられても見合わない感じがするよね。
そうなんだよね。
『死刑制度』に関しては被害者遺族の立場や加害者の家族の立場でそれぞれ複雑な思いがあるもんね。
今回の刑務官の立場から見ると、死刑は殺人以外の何物でもないというのがじんわりと伝わってくるんだよね。
でも、金田は罪のない夫婦を自分の欲望のために殺してしまった、その罪は死をもってつぐなうべきだと思う。でも、今回のような映画を見ると、「死刑」って何だろう・・と根本的なことを考えてしまうよ。
仕事で「殺し」に関わらなければならないなんて、どんな代償を与えられても見合わない感じがするよね。
3. Posted by mana 2012年09月06日 14:58
う〜ん、観たい映画ですわ。
私もすっかり観た気分になってるけど。
小林薫さんってのもいいいいですねぇ。
考えさせられても答えの出せない「死刑」。
『さまよう刃』でも被害者の気持ちを見せてたけど、
死の怖さが犯人にとって一番の罰でも、
死んでしまっては何の償いにもならないし、
簡単に死なれても遺族は納得できないし。
西島さんの迫真の恐怖を、悪い奴らに見て欲しい。
＞常に厳しい感情のコントロールが要求される仕事です。
この仕事は大変ですわ。
どんな仕事もそうかもしれないけど、
相手の心が読める（酌める）人でありたいと思います。
私もすっかり観た気分になってるけど。
小林薫さんってのもいいいいですねぇ。
考えさせられても答えの出せない「死刑」。
『さまよう刃』でも被害者の気持ちを見せてたけど、
死の怖さが犯人にとって一番の罰でも、
死んでしまっては何の償いにもならないし、
簡単に死なれても遺族は納得できないし。
西島さんの迫真の恐怖を、悪い奴らに見て欲しい。
＞常に厳しい感情のコントロールが要求される仕事です。
この仕事は大変ですわ。
どんな仕事もそうかもしれないけど、
相手の心が読める（酌める）人でありたいと思います。
4. Posted by きこり→manaさん 2012年09月06日 19:05
これね、西島さん目あてで見たんだけど、おもしろかったわ〜
地味〜な絵づらなんだけどね、ずっと（笑
どのキャストの方も良かったんだけど、小林薫さんがリアルな感じでね〜
大塚寧々さんと子供と、徐々に心が近づいていく様子の描き方も繊細で良かったよ〜
「さまよう刃」とはまた違った感じで「死刑制度」というものを考えさせられたよ。
私が殺された家族側だったら、できるだけ苦しんで死んでくれと思うけど、この映画を見て「死刑」という刑で本当にいいんだろうか、もっと別に、罪の重さを思い知らせる方法はないんだろうかって思ったよ。残された時間を死に怯えて暮らすことで殺された側の恐怖を思い知れと思ってたんだけど、死の恐怖と悔悛は別のものなんじゃないか・・って思ったり。
人間の心は複雑で簡単には推し量れないものだよね。
こちらの思惑通りには進まないだろうし。
いや〜manaさんに見てもらって、感想教えて欲しいな。
地味〜な絵づらなんだけどね、ずっと（笑
どのキャストの方も良かったんだけど、小林薫さんがリアルな感じでね〜
大塚寧々さんと子供と、徐々に心が近づいていく様子の描き方も繊細で良かったよ〜
「さまよう刃」とはまた違った感じで「死刑制度」というものを考えさせられたよ。
私が殺された家族側だったら、できるだけ苦しんで死んでくれと思うけど、この映画を見て「死刑」という刑で本当にいいんだろうか、もっと別に、罪の重さを思い知らせる方法はないんだろうかって思ったよ。残された時間を死に怯えて暮らすことで殺された側の恐怖を思い知れと思ってたんだけど、死の恐怖と悔悛は別のものなんじゃないか・・って思ったり。
人間の心は複雑で簡単には推し量れないものだよね。
こちらの思惑通りには進まないだろうし。
いや〜manaさんに見てもらって、感想教えて欲しいな。
