「浪花少年探偵団」 第8話 しのぶセンセの上京「東野圭吾ミステリーズ」 第7話 白い凶器

2012年08月22日

「あしたのパスタはアルデンテ」 2010年 伊 監督・フェルザン・オズペテク

 この映画はWOWOWの「W座からの招待状」という枠で放送されました。
オープニングとエンディングに安西水丸さんと小山薫堂さんのトークがあって、そこでも言われてたのですが、変なタイトルだよねぇ・・・(´∀`;)
最近、よくありがなっちゃーそうなんだけど、安易と言えば安易・・・破れかぶれといえば破れかぶれ・・
イタリア映画なんだな〜ってのはわかるけどさ。
HPはこちら

 「アルデンテ」ってのはパスタの茹で方としては「普通」というか「一般的」なんでしょ?
でも、この映画はそういう「普通」を推奨しているんじゃなく、たとえ人からどう思われても自分の思う通りに生きましょうよってアレで、むしろアルデンテじゃなくったっていいじゃん!という映画だと思ったぞ。
それとも、いろいろモメたけどまた家族として心が近づいた状態のことを「アルデンテ」と表現したのかな〜?

 原題は「mine Vaganti」。
「どこで爆発するか、何をしでかすかわからない人」って意味らしい。
この映画の中ではおばあちゃんが家族の間で「爆弾」って呼ばれてるんだけど、人生にはそういう、爆発して人をあっけにとらせてしまう時もあるよってことかな?

 さて、舞台は南イタリアのレッツエ。
老舗パスタ会社を経営するカントーネ家の次男坊トンマーゾ(リッカルド・スカマルチョ)が久しぶりに帰ってきました。
彼は家族がそろった夕食の席で3つの秘密を告白しようとしており、事前に父親の片腕として働いている兄の
アントニオ(アレッサンドロ・プレツィオージ)に報告をしましたョ〜

 その秘密とは、ローマで大学に通っていたんだけど、経営学部ではなく文学部にいたこと、作家を目指して活動中であること、そしてゲイであること。
多分、トンマーゾは大学を卒業したら、家業を手伝うことになってたんだろうね。
あえて夕食の席で発表して、父親に勘当されて自由になろうって算段だったのさ〜
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 さて、共同経営者のブルネッティ親子も一緒の夕食が始まり・・・緊張しながらトンマーゾがグラスを鳴らして始めようとしたら・・・・
にゃんと兄アントニオが告白を始めちゃった!

 しかも自分はゲイで、ついこの間まで工場で働いていたミケーレという恋人がいたと。
30年間ゲイであることを隠してきたけど、もうそんな生活は嫌だ。
「僕の望みはミケーレを呼び戻して、ここで一緒に暮らし、皆の前で堂々と通りを散歩することだ」アントニオ

 皆さんドン引き・・・(-_-(-_-)(-_-)・・・
お母さんのステファニア(ルネッタ・サヴィーノ)はショックで言葉を失い、自慢の息子のカミングアウトに父ヴィンチェンツォ(エンニオ・ファンタスティキーニ)は勘当を言い渡した後、怒り心頭で心筋梗塞を起こし倒れてしまう。

 まぁ、命に別状はなかったんだけど、病院のベッドにいる父からトンマーゾは兄の代わりに会社の仕事をやって欲しいと頼まれてしまう。
しかも共同経営者の娘アルバ(ニコール・グリマウド)とくっつけようとしてるし・・・最初の計画が頓挫したトンマーゾは困惑。
でも、弱り切っている父を振り切ることもできず・・・ローマには恋人のマルコ(カルミネ・レカーノ)もいるってぇのに田舎に留められてしまう羽目になったのさ〜。

 このアルバ、美人なんだけど性格に難アリのようで・・・
アルバは気づいてないんだけど、トンマーゾは何度も彼女を見かけてるんだよね。
乱暴な運転で狭い道をぶっとばしてる姿とか、誰の車か知らんけど鍵で傷つけてるところとか・・・
でも、マルコと電話で話してる内容を聞かれ、ゲイだと知られてしまってからは二人の間に友情が築かれていく。

 彼女の方は会社経営にやる気満々のようで、二の足を踏んでいるトンマーゾを引っ張ってエネルギッシュに動いていく。
自分を変わり者と思い込んで孤独に過ごしてきたアルバはトンマーゾに心を開いていくとともに愛情も感じていくんだよね。
トンマーゾもまんざらではないというか、友達としての愛情なのか大切な存在になってくる。

 父親のことを思ってだろうけど、トンマーゾがはっきりしないんで、わたしゃ、トンマーゾはバイなのか?と思ったよ。
で、マルコじゃなくてアルバを選んじゃったりするのかしら?って見てたんだけど、それはなかったようです。

 息子がゲイだと受け入れるのはかなりキツイようで・・・
父は自分の息子が「オカマ」だとは認めたくないし噂が広まるのを恐れ被害妄想のようになり、母は気づけなかった自分を責め、いつか治るんじゃ?とか思ったりする。
治るとかそういうアレじゃないからねぇ・・(´∀`;)
ウイスキー飲めないのに、無理やり飲まされたら吐いちゃうもんねぇ・・・

 さて、どこの家族も同じようなもんだろうけど、この家族もそれぞれ憂いを抱えております。
父には長年の愛人パトリツィア(ジェア・マルティーレ)がおり、病室にまで出入りしている。
多分、今迄にも派手に女遊びして奥さんを泣かせてきたんだろうな〜

 そして父の妹ルチアーナ(エレナ・ソフィア・リッチ)は昔かけおちした相手がいたんだけど、現在は独身。
その彼との別れの傷を引きずってるようです。
どうやら、アルコール依存症。
毎晩「泥棒ーーー!!」って騒いでるのがよくわからなかったんだけど、誰かを呼び込んでるの?( ̄ー ̄?)

 トンマーゾの姉エレナ(ビアンカ・ナッピ)は結婚していて子供が二人。
夫のサルヴァトーレ(マッシミリアーノ・ガッロ)はこの会社で働いているんだけど、父からは認められていない。
エレナはトンマーゾのこともアントニオの嗜好にも昔から気づいていたようで、今回のことも普通に受け入れている。
商売のセンスがあるみたいだから、エレナも経営に参加すればいいのにと思ったぞ。
田舎では女は家庭にいろって感じみたいだけど。

 その後、家を追い出されたアントニオとトンマーゾは再会。
アントニオは長男として地元に留まり、ゲイであることも隠して生きてきたことで、トンマーゾに鬱屈した感情を抱いていたことが判明。二人の関係もこじれてしまう。
 
 そんな中、アントニオに拒絶反応を見せるヴィンチェンツォとステファニアをさりげなくたしなめるおばあちゃん。
このおばあちゃんは夫の弟であるニコラと二人でパスタ会社を切り盛りし、成長させてきました。
実は二人は恋人同士だったらしいんだけど、おばあちゃんは兄のドメニコと結婚したんだよね。

 親が決めたのか何なのか・・映画は式場から逃げてきたと思われる若き日のおばあちゃんの姿から始まる。
ピストルを手にニコラを殺して自分も死のうとしたのか、ニコラの前で自殺しようとしたらしいんだけど、彼に止められ結局はドメニコと結婚したらしい。
でも、心の中ではニコラのことをずっと愛し続けていたようです。

 そういう過去があるせいか、「普通」であることに拘ろうとする息子夫婦の価値観を刺激するような言葉をちょいちょい言って、孫たちをサポートしてくれます。
アントニオもおばあちゃんにはゲイであることを話していたそうな。
名言も数々ありますョ〜

「『普通』なんて、嫌な言葉だね」
「人の望み通りの人生なんてつまらないわ」
「紳士になりたければ、農民より朝寝坊してもいいけど、怠け者より早起きするの。真の紳士は働き者よ」
「叶わない愛は終らない。永遠に続くものよ」

 素敵なおばあちゃんだよね。
昔は、私の家にもばあちゃんが同居していて、母に叱られていたらいつもかばってくれたっけ。
いてくれるだけで、家族の間の接着剤のようになってくれてたんだよね。

 さて、そんな感じで未だ混乱が続いているカントーネ家にマルコを含むゲイ友達がやってきました。
海水浴に来たって言うんだけど、中々帰ってこないトンマーゾのことが心配になったんだろうね。
でも、油断するとゲイテイストが出てしまう彼らの言動にトンマーゾはひやひや・・・

 このくだりはほっとするたのしい場面でしたね〜
鬱々と悩むトンマーゾに比べて、太陽の下ではしゃぐ彼らのなんて生き生きとして楽しそうなこと。
マルコとの愛を再確認したトンマーゾはゲイのことは置いといて(いいんかい!)自分らしく生きる道を選ぶ。
会社は継がず、作家になると父親に宣言するのさ。

 それを聞いたパパはがっかり・・・しょぼ〜ん・・・
その様子を見たおばあちゃんは最期の爆弾を落とす決意をしたようです。
トンマーゾに刺激された部分もあったのかな・・

 きれいに装ったおばあちゃんはニコラの写真を見つめながら、糖尿病のため禁止されていたケーキを思いっきり美味しそうに食べて、死んでしまいました。
昔果たせなかった彼への思いを遂げるために、彼の元へと旅立ったのです。
そして、自分の死が糧となり、残された家族を再び結びつけるであろうと信じて。
「紳士になるよりも、自分の幸せを考えなさい」という言葉をトンマーゾに残して。

 それぞれが自由に自分らしく生きられて幸せならば、家族もまた幸せ・・・
死と生を繰り返しながら家族は続いていく。
なんか人生ってもんを、もっといい意味でおおざっぱにざっくり捉えていいのかな〜って思える映画でした。
生真面目に考えすぎると視界が狭くなってしまう。
自分なりの信念さえあれば、あとはもういいのかな・・って∬´ー`∬
たまにはイタリア映画もいいなって思える映画でした。

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まだまだ暑いですなぁ・・・
わたしゃ、毎日チョコたっぷりのアイス食べてるよ・・・( ̄∀ ̄;)
夏バテで痩せていたのは大昔、今じゃ夏に太ってるよ・・

matakita821 at 20:26│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 映画 

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