2011年 DVD鑑賞日記 その20「家政婦のミタ」 第1話 崩壊寸前の家庭にやって来た笑顔を忘れた氷の女・・・

2011年10月11日

「幸福の黄色いハンカチ」 (2011年 日テレ版)

 さぁ、阿部ちゃん版「幸福の黄色いハンカチ」の始まり始まり〜!
1977年に、高倉健さん主演で創られた映画「幸福の黄色いハンカチ」のリメイクですョ〜
HPはこちら
ついでに健さん版のHP、アメリカでリメイクされた版のHP

 映画は、網走刑務所を出所したばかりの健さんが武田鉄矢と桃井かおりと出会い、車で道内を旅しながら、夕張を目指すロードムービーでしたね〜
 武田鉄矢のあのウザイ役割をいったい誰が?と思ったら、にゃんと大好きな濱田岳君じゃないですか〜
濱田君は、おしゃべりで、軽くて、ずうずうしくて、な〜んも考えていない小者ぶりで、武田鉄矢とはまた違ったウザさを見せてくれました。
 ぺちゃくちゃと喋り続ける濱田君に、「いいかげん黙れや!」と怒鳴りたくなったぞ((´艸`*))

 濱田君演じる花田欽也は、ぱっとしない日常を変えようと北海道でアルバイトをするため稚内に向かう途中だったんだけど、前夜にカニをドカ食いしたせいで、お腹を壊し、トイレに入るために降りた羽幌でバスに置いてかれてしまうのさ〜
で、港をうろうろしていると、焼尻島を見つめている男・島勇作(阿部寛)と出会うのさ〜

 そして、映画では新車自慢の武田鉄矢にナンパされて同乗した小川朱美(桃井かおり)の役は堀北真希ちゃんが演じました。
朱美は羽幌にある母親(荻野目慶子)のスナック「おろろん」を手伝っており、そこで阿部ちゃんや濱田君と知り合うという設定に変わっておりました。
ドラマは、この羽幌の町を中心に展開します。

 羽幌は親戚がいるけど、小さい時に行ったぐらいかな〜
コレ、何曜日って設定かわからないけど、ひと気のない通りの様子が、いかにも北海道の田舎って雰囲気出てたよ。
 欽也は文句言ってたけど、わたしゃ「えびタコ餃子」食べてみたいぞ。
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 面接時間に間に合わなくなった欽也は新しいバイト先を紹介してもらえるまで羽幌に逗まることにしたんだけど、所持金が足りず、島の好意で彼が前日から泊まっていた宿で相部屋にしてもらう。

 健さんの島は、ほんっとに「無口」って印象で、伝えたい事が伝えられず目で訴える男だったけど、阿部ちゃんの島はそうでもないよ〜無骨な男なりに、伝える言葉は持っております。ただ、コミュニケーションに慣れていないから、なかなかうまく伝わらない・・・

 田舎にはそぐわない雰囲気の朱美にぞっこんの欽也は、冷たくあしらう朱美の態度も何のその、キスしようとして振り払われては毒づき、翌日になればまたケロッとしてアタック再開。島をダシにして朱美に観光案内を頼むという厚顔ぶり・・
そして、その度に島に説教をされるという懲りない奴なんだよね〜
朱美の方はどちらかというと影のある大人な島が気になってるようですョ〜

 シケで焼尻に渡れない島と、朱美と何とか親しくなりたい欽也、島のために観光案内を引き受けた朱美の3人が小事件に遭遇しながら(映画で健さんと夫婦役だった倍賞千恵子さんが農家のおばちゃん役で登場)羽幌周辺を周っているうちに、自然と心が近づいてくる。
朱美も、最低だと思っていた欽也の明るくて朗らかな面や繊細で優しい部分に気づき始める。

 3人がいい雰囲気で宿に戻ってきた所で、ストーリーは急展開。
近所の人が島を不審者として通報したことから(ヒドイよね)、島は警察署に連行され、朱美と欽也は彼が殺人の罪で服役し、ムショを出たばかりだったと知るのさ〜
 一瞬、ドン引きするんだけど、島にすっかり情が移っている二人は、島が殺人を犯すには何か理由があったはずだと考え、彼を迎えに行くのさ〜

 一方、羽幌警察署で警官から尋問を受けていた島は、7年前、島の事件を担当した渡辺(武田鉄矢)と再会。
彼の配慮で事無きを得る。
いや〜映画では脂ギッシュで外見も中身もむさくるしい青年だった武田さんが、いい感じに脂っけも抜け、年輪を感じさせる姿で登場とはね〜
あの頃、絶対一発屋で終わると思ったのによ・・・こんなにいい俳優さんになるとはね〜今更ながらびっくりだよ。ま、中身は知らんけど・・

 島は朱美たちに請われて、過去の話を始める。
若気の至りで田舎を飛び出してチンピラになった島は父親の死をきっかけに更生を誓い、焼尻島で漁師として働き始めた。
そこで、食堂で働く光枝(夏川結衣)と知り合い、彼女に惹かれるようになったのさ〜

 映画の場合は倍賞さんも健さんも、無口どうしが静かに寄り添っていくって感じだったけど、こちらは温かみのある光枝の存在に島が安らぎを見出し、惚れていったって感じかな〜
 で、うまく伝えられないのはわかるけど、いきなり怖い顔で「やっつけたい奴はいないか?」なんて言われたら怖いって!も〜阿部ちゃんったら、どのドラマでも必ずホラーなとこ作っちゃうんだからぁ〜

 でも、何故か島の思いが伝わり(もうちょっと途中経過が知りたかったぞ)、二人は結婚する。
貧しいながらも家庭が持てて、幸福を感じる島だったのさ〜
 その後、光枝が妊娠。病院で診てもらった結果が早く知りたい島は、もし子供ができていたら、家の裏にある竿の上に黄色いハンカチを挙げてくれと頼む。
漁の途中で黄色いハンカチを見つけた島は大喜び。先輩漁師のエンケンさんに気味悪がられるのでした。

 ところが・・・出産費用を稼ぐために島に内緒で働いていた光枝が職場で転んで流産してしまう。
病院で、光枝の流産が2度目であることを知った島は2重のショックを受け、ヤケになり外で絡まれた相手とケンカになり、過失で殺してしまう。
 そして、ムショに入ることが決まった島は、光枝の事を思い、一方的に離婚を決めた。
「俺はそういうヤクザな人間なんだ。あんな幸せ、俺には似合わなかった・・・それだけのことだ」

 島の話は朱美と欽也の心を大きく揺さぶったようです。
欽也は真剣に生きて来なかった自分自身を恥じ、そして島と光枝のために涙するのでした。

 翌日、羽幌を出て行こうとしていた島を捕まえた二人は、彼の本当の気持ちを確かめているうちに、島が光枝に出したはがきの事を知る。
ムショを出た日、島は、もし、まだ自分を思っていてくれるのなら、以前のように家の裏の竿に黄色いハンカチを挙げておいて欲しいと書いて出したそうな・・・もし、ハンカチが上がっていなければ、島に上がらずそのまま去っていくと。

「行こう?!」欽也
「うん!確かめに行こうよ、勇さん!」朱美

 もうフェリーは出ていたので、朱美が知り合いの漁師のおっさん(でんでん)に頼んで船を出してもらいました。
いや〜ラストの内容はわかっているのにドキドキしたよ〜
途中で、阿部ちゃんが、やっぱり止めるとか言い出して、欽也もそれに従っちゃうしよ〜
お前、機転効かせてうまいこと島に向えよっ!とか思ったぞ。
 映画じゃ車がじりじりと近づいて行ったけど、船で近づいていくのも臨場感があって盛り上がるね〜
も〜小学校の隣って言われても、どこがどこやらわからないよ〜(゚□゚;))((;゚□゚)
欽也が双眼鏡を見ている間がえらく長く感じワ・・・

 空に翻るたくさんの黄色いハンカチ!信じられない思いで見つめる島と歓声をあげる欽也と朱美・・
何度見ても、いい場面だよ・・・
濱田君の涙にもらい泣きさ・・・
「来て良かったね!」欽也
「幸せになってね〜勇さん!!」朱美

 ラストは小走りに家に近づく勇さんを洗濯物を干しに外に出てきた光枝が見つけて・・・・見つめ合い・・
かごを持ったまま走りより・・抱きついた光枝を勇さんがキャッチ!
二人で寄り添って黄色いハンカチを見つめる・・・という・・・大人のラブシーンやね〜

 映画では、光枝の元に近づいて行く健さんと、その健さんを見つめる光枝の嬉しそうな笑顔で終わったけど、阿部ちゃんにはこっちの方が似合ってるね。
万感こもった二人の目がね〜胸を打ちますわ〜抱きあう二人にほっ・・・だよ。

 リメイクものって、つい元のものと比べて、小さな違和感が溜まってしまう時があるけど、このドラマはそれを感じることもなく楽しむことができました。
こういうほのぼのできるドラマもいいね〜

 「イエロー・ハンカチーフ」についての記事

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映画版にはヤクザっぽい役でたこ八郎さんも出演しています。
たこちゃん・・・懐かしいにゃ〜


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1. SPドラマ「幸せの黄色いハンカチ」感想  [ 日々是雑感ブログ ]   2011年10月11日 16:54
 往年の映画のリメイクドラマ「幸せの黄色いハンカチ」、その感想です。なお、元になった映画は未見。
2. 幸福の黄色いハンカチ  [ のほほん便り ]   2011年11月14日 09:58
最初は「(あの名作を)なぜ今、リメイク?」と疑問符。 それに冒頭、ややシモネタ先行気味に暴走する、濱田岳のハジケぶりに、思わずリタイアしそうになったのですが、 「ならば、桃井かおりポジションは… 誰?」って疑問から見続けたら、堀北真希が想像以上にチャ

この記事へのコメント

1. Posted by 桔梗   2011年10月11日 20:27
こんばんは〜。
ドラマ見てる時、きこりさん見てるかな〜。明日レビュー載ってたらいいなぁーって思ってました(笑)。
やっぱり、見てたのね〜。嬉しい。

阿部ちゃんとエンケンさんが画面に出ると、やっぱりエンケンさんはいい人役(笑)。「白い春」の二人を思い出しました〜。
阿部ちゃんに気があるのかな〜って思ってたのに、迫られたら拒否〜?なのに仲良く暮らしてるし…。
最後は見てるこちらもドキドキ…。黄色いハンカチがいっぱい。その数ほど想いがいっぱい溢れてるって感じ…。
やっぱり尾崎脚本は安心して見てられますね。来年の朝ドラも大丈夫かな。脇の人たちも豪華でしたね〜。
後、「怪物くん」の番宣、見た? 帰って来るのね〜。
2. Posted by きこり→桔梗さん   2011年10月11日 21:15
さすが、桔梗さん、私の好みをわかってらっしゃいますね(笑
実はすごく楽しみにしていました。
阿部ちゃんなら、健さんとはまた違った島勇作を魅せてくれると思って。
>「白い春」の二人を思い出しました〜。
ホントですよね〜!
エンケンさん、ちょこっとしか出て来なかったけどいい雰囲気だったな〜
またこの二人のコンビでドラマ作って欲しいですよね〜?
>迫られたら拒否〜?なのに仲良く暮らしてるし…。
あんな家まで送らせてね〜
あれは島がかわいそうですよ〜怖かったけど(笑
>その数ほど想いがいっぱい溢れてるって感じ…。
黄色って色もいいですよね。
はためいているハンカチを見ると、心から、良かった〜!って思ってしまう。ラストは何度も見たのにね〜
>後、「怪物くん」の番宣、見た? 帰って来るのね〜。
ちらっと見たかな〜10月15日放送だってね!完全新作だそうで。楽しみだわ〜!!
3. Posted by 凛太郎   2011年10月15日 16:28
名作映画のドラマですね。
建さんの映画は公開された当時に見ただけなので詳細まではよく覚えていませんが、面白かった記憶はあります。
僕は阿部ちゃんファンだし「太郎の塔」以来、濱田君にもいい印象を持っているので楽しみにしていました。
真面目に良く作っているとは思いましたが、時代が変わったせいでしょうか?
登場人物のキャラクターが現代とは少し合わないような気がしました。
時代を30年前に設定するか、登場人物のキャラクターをもう少し現代風にアレンジし直したほうが、良かったような気がします。
4. Posted by きこり→凛太郎さん   2011年10月15日 20:43
>当時に見ただけなので詳細まではよく覚えていませんが、面白かった記憶はあります。
私は「野性の証明」を見て健さんファンになったので、劇場ではなくTVで初めて見たと思います。
武田鉄矢が出ていたんで、適当に見てたんですが、おもしろくて結局最後まで見てしまったような憶えが・・
>登場人物のキャラクターが現代とは少し合わないような気がしました
「イエロー・ハンカチーフ」の感想にも書いたのですが、黄色いハンカチはあのボロイ家だからこそ輝いて見えた。
今回も島の素朴な雰囲気と裕福ではない暮らしというい設定でなんとかぎりぎりオッケーだったように思います。
今回のドラマ化を見て思ったのは、山田洋次監督もやっぱり映画の「幸福の黄色いハンカチ」がかわいいんだろうなぁ・・ということ。
リメイク版としてはかなり奮闘して、穏やかに見ることはできましたが、あの時代だから作れたしぴったりきた映画だったと思います。
5. Posted by 紅緒まま   2011年10月16日 07:57
健さんの『黄色いハンカチ』は良く覚えています。もう何十年も前に観たのに。私の友達が高倉健ファンだったので良く健さんの映画は、映画館にも見に行ったんですよね。私が高校生の頃、もう50歳だったのですが・・桃井かおりの役を堀北真希ちゃんがねえ。観たくなりました。
6. Posted by きこり→紅緒ままさん   2011年10月16日 22:05
>良く健さんの映画は、映画館にも見に行ったんですよね
いいですね〜!私は「野生の証明」を見てその男っぷりに惚れ込んで以来ですよ〜
健さん、にゃんと今年80歳!映画の番宣を見ましたが、若い、若い!
>桃井かおりの役を堀北真希ちゃんがねえ。
設定は違うんですが、あの役を堀北真希ちゃんがね〜と時の流れを感じましたよ〜
でも、地元の人間にしては、きれいな言葉遣いすぎたけど〜(笑

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