2011年 DVD鑑賞日記 その18「ドン★キホーテ」 第10話 あばよ児童相談所

2011年09月16日

「それでも、生きていく」 第11話(最終話) 光の方に向かって・・・

 まぁ、この二人らしい最終回だったような・・・
終わってみて、この物語は文哉でもなく、響子でもなく、やっぱり洋貴と双葉のものだったんだな〜と再確認したという・・・

 しかし、双葉がそこまで責任を背負うことないように思うけどなぁ・・・・
このドラマを見ていて思ったのは、「家族の責任」ということ。
家族が殺人者になってしまったこと、そして自分の罪に全く向き合おうとしないこと、何の反省もしていないこと。
それは家族全員が背負うべきものなんだろうか・・・

 駿輔(時任三郎)は、これからの人生を文哉が罪を認識し、償いへと向えるよう支えて生きていくことに決めた。
もし、私の子供が罪を犯したら、私も、そういうふうに育ててしまった自分の責任を感じ、共に償いの道を探していくと思う。
多分、20歳を過ぎていても、30歳になっていても、そういう気持ちになると思う。
それは親として自然に湧き上がる思いではあるんだけど、それに疑問を感じる自分もいる。
罪ははあくまで本人が背負うものであって、肩代わりすることはできない。家族はそれを支えることしかできない。

 これは私の家族に対する思いが希薄だから思うんだろうか・・・
親なら、家族なら、共に罪を背負うのが当然なんだろうか・・・
って、気づけば、わたしゃ、被害者家族よりも加害者家族サイドで見てるよ・・・
(´∀`;)
どーもそれでも、生きてゆく オリジナル・サウンドトラック

 双葉は文哉が放り出した荷物を、一人で背負おうとしているように思う。
でも、今までは「加害者家族だから」と耐えるように受け入れてきたことを、これからは、加害者家族として積極的に生きていく道を自分で選んだということなのかなぁ・・
 双葉が選んだ道だし、双葉はそういうふうにしか生きられないのかもしれないけど、私が母親だったら家族であるがゆえの重石のようなものからは自由に生きて欲しいと願うと思う。

 そもそも、隆美(風吹ジュン)を「育ての親」という存在にしたのが、ちょっと中途半端な立場というか・・・
文哉の心が壊れたきっかけが母親の自殺が原因というアレになってるから、しかたないんだろうけど。
なんだか、隆美という女性が一番わからなかったなぁ・・・

 では、振り返ってみますか・・・
文哉(風間俊介)を殴り続けた双葉(満島ひかり)は、「こんなの許せないです。やっぱりあの時、助けなきゃ良かった」と謝るんだけど、
洋貴は「僕は多分、もっかい同じことになっても、また同じことすると思います。助けると思います。殺したら、文哉と同じ人間になるじゃないですか。僕は文哉のような人間にはなりたくないス。遠山さんにもなって欲しくないス。これで良かったんです」と、すっきりした顔で応えました。

 何だか・・・追いかけていた影をやっと捕まえたような・・その影から逃れられたような・・抜けられた感じですね・・
五月(倉科カナ)にも「もう、終わったことですから」と応えていました。

 いや〜悪いけど、この五月ってキャラ、いらないよね〜むしろ邪魔だったわ・・・

 そして、響子(大竹しのぶ)も・・・
亜季の命日のお墓参りに隆美たちを受け入れました。
「お願いがあります。亜季に謝らないでください。
私、今、亜季に言いました。あなたはちゃんと生きたのよって。短かったけど、すごく短かったけど、あなたは幸せだったのよって。
亜季の前では謝罪も罰も後悔もいりません。7年の人生を全うした亜季の冥福を祈ってください」響子

 憎しみや恨みは、未来を向いていく上で足かせにしかならない。
亜季が殺されたことは事実だけれど、その時点で留まり続けるのは亜季のためにも、自分のためにもならない。
苦しみの果てに見出した境地・・・
響子から、亜季と共に生きていきたいという強い意志が感じられました。

 そして、お互いの思いを伝え合った後、洋貴は双葉に「二人の明日」の話ができるようになりたいと伝えました。
んが、双葉は草間ファームで働き、悠里ちゃん(原涼子)の母親代わりとなって生きていこうと決めていました。
 双葉は五郎(小野武彦)に真岐(佐藤江梨子)の延命治療を続けるよう頼み、五郎も受け入れたそうな。
真岐が目を覚ますまで、10年でも20年でも待つらしい。

「加害者はあなたじゃないでしょ?文哉でしょ?遠山さん、ただの妹じゃないスか?何であなたが背負うんですか?あなたが引き受ける理由ないでしょ?」洋貴
「あります。真面目に生きたいんです。真面目な人でいたいんです。甘えたくないんです」双葉
「そんなの理由になんないス」洋貴
「私にはなるんです」
「いつか忘れられるかもしんないじゃないですか?」洋貴
「亜季ちゃんが殺されたこともですか?」双葉
「・・・・・・・・・・忘れられるかもしんないっス」洋貴
「」・・・・・・・・・。忘れられるかどうか想像してみました。忘れられないと思いました。
「忘れていいかどうか考えてみました。忘れたらいけないって思いました。ごめんなさい。もう決めたことです」
「・・・・・・(涙)」
「ごめんなさい。それが私の見ている明日です。楽しかったです。普通じゃないけど楽しかった」

 何だか、この会話の中に、二人だけに通じる深い愛情表現があったように思います。
でもさ・・・この双葉の行動は、ちょっと償いの押し売り的なものも感じたぞ。

 二人は、最後に、普通の恋人として、普通のデートの時間を過ごすことにしました。
結局、最後はいつもの会話になっちゃったけどね・・・
 洋貴は、文哉が出所後に同じ過ちを犯さないように、拘置所の文哉に何度でも会いに行くと伝えました。
「そしたら僕ら、道は、まぁ、別々だけど、同じ目的地見てるみたいな感じじゃないですか・・
それって、すっごい、嬉しくないスか?」

 洋貴がこんなふうに変わったのは双葉との出会いのおかげだけど、そのおかげで響子が変わり、その手で三崎家を引っ張り上げてくれたように思います。
これは奇跡なんでしょうね・・(現実的に考えると・・・)

 文哉のいる拘置所の近くに住みこみの仕事を見つけた駿輔は文哉に面会しました。
「産まれた時は、何も知らない、かわいい赤ちゃんだったんだ。
抱き上げて、こいつが大きくなったら、一緒に山に登ろうと思ってた。
・・・・・・・・・文哉、お父さんだよ・・・深見亜季ちゃんを殺させたのも、草間真岐さんをあんな目に合わさせたのも、お父さんのせいだ。お父さんを恨んでくれ。憎んでくれ。お父さんが、お前をそんな所に行かせてしまった・・お前を壊してしまった・・・
お父さん・・もう、どうしていいのかわからない・・・お前のことを何もわからない・・・」
「父さん・・・お母さんの顔が思い出せないんだ・・・どうやっても、お母さんの顔が思い出せなくて・・・何で?何で?お父さん・・何で?!何で?!」文哉

 駿輔の言葉から、親としての真実の思いが伝わってきました。
「わからない」それが正直な気持ちだと思う。でも、加害者である息子を救いたいというのも本当の気持ち。

 興奮したため、係官に連れていかれた文哉は「お父さん、助けて!」と叫んでいました。
自分に助けを求める文哉の姿に駿輔は希望を見出したようです。
文哉に心は戻らないのかもしれない。
でも、同じ希望を見つめる者同士として、洋貴は駿輔に父の形見の時計を渡しました。

 文哉に面会した洋貴は、「俺のせいじゃない」とつぶやく文哉に駿輔から託された母親の写真を見せました。
泣きじゃくる文哉の姿に、洋貴もまた、希望を見出そうとするのでした。

 いや〜「それでも、生きていく」というタイトルがすべてでしたね。
私的にはドラマのピークは9話ぐらいだったんだけど、常に次回が待ち遠しいドラマでした。
正直、脚本に関しては、双葉と洋貴の不思議な会話とか、悲惨な状況でふと出てくる日常的なセリフがおもしろいな〜としか思わなかったのですが(てか、部分部分で、コレどういう意味だろ?ってセリフがあって、そのせいで集中できないこともあったような・・・)、キャストの皆さんの演技力の凄まじさにグイグイと引っ張られ見続けてしまったって感じです。

 ほとんどの方が想像力を働かせることでしか実感できないこの設定をリアルに魅せてくれたのは、この神キャスティングだからこそ。
どの方もすばらしかった。三崎文哉を演じた風間俊介君に出会えたのも嬉しかった。
この次、どんな役を演じるのか、楽しみに待ってますわ〜

 第1話 禁断の出会い・・・
 第2話 想い、絶たれて・・・
 第3話 お母さんだから・・・
 第4話 明かされた真実・・・
 第5話 居場所を求めて・・・
 第6話 招かれざる客
 第7話 心の闇について・・・
 第8話 それぞれの覚悟・・・
 第9話 心はどこにある?
 第10話 対決の果てに

ねこちゃん
洋貴のエロビデオの延滞料いくらだったんだろ・・・(-ω-;)
延滞しがちな者としては、かなり気になるわあ〜

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★「私が誰かと繋いだ手のその先で、誰かがあなたの手を繋ぎますように」  「つないだ手に込めた思いが届きますように」  「朝日を見てまぶしくて遠山さんの今日一日を思います」  「こうして朝日を見てると、どうしてか深見さんも同じ朝日を見てる気がします。いつも...
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この記事へのコメント

1. Posted by Largo   2011年09月16日 16:15
きこりさん、こんにちわ。

終わりましたね〜。

>罪ははあくまで本人が背負うものであって、肩代わりすることはできない。家族はそれを支えることしかできない。
私もそう思います。
たとえ親であってもね。でも、親だったら自分を責めてしまう気持ちがわくのもわかる気がします。
だけど、双葉が背負うのには?でした。
贖罪の道を選んだのは、加害者家族という以前に双葉のキャラなんだと思いました。
冷たいようですが、私なら、あそこまではしない、です。(汗)

>ほとんどの方が想像力を働かせることでしか実感できないこの設定をリアルに魅せてくれたのは、この神キャスティングだからこそ。
まさしく、神キャスティングでした。
実にいいものを見せてもらいました。
流れに無理や違和感を感じても、パワーで押し切られた気がします。

とにかく、記憶に残る作品となりました。
2. Posted by まこ   2011年09月16日 17:15
ほんと神キャスティング!
誰か一人でも欠けてたら、薄っぺらいグダグダな
ドラマに見えていたのかも〜。
だけどそれって逆に考えれば、キャストに騙されて
秀作に見えてたって事でもある?(笑)

そしてあたしも双葉のキャラには好感持てても
双葉の被害者に対してやり過ぎな点はいかがなもんかと・・・

隆美がもしも義理の母親ではなく、双葉の本当の
母親だとしたら、双葉のこの行動を止めたと思うし、
むしろ自分が先頭に立って、必死で被害者に
謝罪をし、双葉には普通の女の子としての幸せな
暮らしをさせたと思うので、そうゆう意味では隆美が
血のつながらない母親ってーのも神設定だと思うわー(笑)。

延滞料・・・やっぱ払わさられるのかな???
3. Posted by AKIRA   2011年09月16日 17:46
自由になるのは双葉の責任感というか,
プライドが許せなかったのでしょうね。

文哉の罪が腹立つー!


 先日からTB不調でお返しできず申し訳ありません。m(_ _)m
4. Posted by きこり→Largoさん   2011年09月16日 18:57
こんばんわ〜!
>親だったら自分を責めてしまう気持ちがわくのもわかる気がします。
そうですね・・駿輔の中には、実際、昔、家庭を顧みなかったという自覚があるんでしょうね。そんなつもりではなかったにしても、親としての責任は重くのしかかってくる・・・
人事じゃないですよ〜
>贖罪の道を選んだのは、加害者家族という以前に双葉のキャラなんだと思いました。
そっか〜!なんか納得(笑
私も、そこまで妹が責任を感じるというのは、ちょっとありえないよな〜と思いました。
地が繋がってる兄弟として、自分は知らなかったけど、母親の自殺の共に立ち会った者として責任を感じてるのかな〜?とも思いましたが、五郎さんの気持ちも思うと、どうなんだろう?って疑問だったわ〜
>流れに無理や違和感を感じても、パワーで押し切られた気がします
まさにそんな感じ((*´∀`*))
このキャスティングじゃなかったら、この世界は表現しきれなかったと思います。すごいドラマに立ち会っちゃったな〜と思うわ〜
5. Posted by きこり→まこさん   2011年09月16日 19:08
>誰か一人でも欠けてたら、薄っぺらいグダグダな
ドラマに見えていたのかも〜。
そう思いますわ〜
完璧なキャスティングだったもの〜!
よくこんなメンバーが揃ったよ・・
>だけどそれって逆に考えれば、キャストに騙されて
秀作に見えてたって事でもある?(笑)
��(*´Д`ノ)ノ あっ!!それを言っちゃ・・・!!(笑
このキャスティングじゃなかったら、けっこうグダグダがめだって・・・もごもご・・・
>そうゆう意味では隆美が
血のつながらない母親ってーのも神設定だと思うわー(笑)。
たしかに(笑
でも、文哉の心が壊れる原因を作るために後妻という設定なったとしか思えないってのは、いかがなものか・・
なんか隆美が全く双葉のことを気にしちゃいないふうなのが気になったわ〜
延滞料・・・前に十何万払わされた人のことを雑誌で読んだことがあるけど〜
洋貴の場合はもう時効か?
6. Posted by きこり→AKIRAさん   2011年09月16日 20:08
>自由になるのは双葉の責任感というか,
プライドが許せなかったのでしょうね
なるほど〜( ゚ω゚))プライドか〜
それはやっかいですな・・・(笑
>文哉の罪が腹立つー!
文哉が罪を認識する時が来るんでしょうか・・
私には、あのまま拘置所にいるだけでは変わりがないような気がしますが・・
それでも、それ故、光を見出して生きていこうとする姿に、希望を感じました。

7. Posted by くう   2011年09月17日 00:00
いんにゃ、家族に対する思い、希薄なんかじゃないと思う。

>それは親として自然に湧き上がる思いではあるんだけど、それに疑問を感じる自分もいる。
罪ははあくまで本人が背負うものであって、肩代わりすることはできない。家族はそれを支えることしかできない。

だよね。すごいすごい絶望感で、あたしゃ「誰も守ってくれない」の母親みたいに
自殺しちゃうかも知れない。子供殺して自分も死ぬかも知れない。
でも、背負うことはできないと思う。

だから双葉のやってる事は奇麗事に見えたりしてた。

最終回を見て、犠牲の精神とかじゃなくて、この子本当に人のためにだけ生きてる子なんだなと。
それは「ちょっと変わり者」の域に入っちゃうほどだけど、そういう人もいるのかもね・・・という事で、とりあえず納得。

まぁ、とにかく神キャスティングだったよね〜。
良い物見たとかいう思いよりも、凄いもの見た、って感じ。
8. Posted by えいこ   2011年09月17日 08:51
最後の手紙を互いに読み合うシーン、せめて手紙くらいは
やりとりしているのかと思ったら、まさかの木に結ぶとは!!Σ( ̄□ ̄;)おみくじか!!
一度だけのデートの日も、一夜だけの思い出を作るのかと思いきや
双葉は普通に逃げるように帰って行ってるし・・・
(しかもこのデートの時の双葉の服がすごかった(笑))
なんか昭和を感じました(笑)。
いや、すごい良かったんですけどね!!(*^∀^*)

<いや〜悪いけど、この五月ってキャラ、いらないよね〜むしろ邪魔だったわ・・・

本当にそうですよねー(笑)。
もっと波乱を起こしてくれるのかと期待していたんですが
(双葉たちに嫌がらせするとか、週刊誌に双葉と洋貴が付き合ってるんじゃ?
みたいなネタを売るとか)
ほんと何のためにいたのか・・・??
最終回に出てきたのも、取ってつけたみたいで違和感ありました。

<「あります。真面目に生きたいんです。真面目な人でいたいんです。甘えたくないんです」双葉

加害者の妹としての苦しみを逃れるすべが
コレしか思いつかなかったってカンジですかね。。。
でも、これって結構なエゴですよね。
悠里ちゃんにとって本当にいいことなのか疑問だし・・・

例えば息子が幼稚園でおともだちにケガをさせてしまったとしたら
私は息子と一緒におともだちと親ごさんに精いっぱい謝ると思います。
暴力的な性格にしてしまった自分を責める気持ちもありながら
向こうにも少しは非があるんじゃ?と思ったり
成長段階的に仕方ない面もあるなーと思ったり・・・
こういう風に自戒の念と子供を擁護する思いが
入り混じるのが、親なんだと思います。
ただ、子供が謝ってすむ以上の問題を起こしてしまった時
自戒の念以外の感情を持つこと自体、周りからも強くとがめられ
家族以外に相談できる相手も気持ちを話せる相手もいなくなり・・・
加害者家族の社会って本当に閉鎖的になるんだなーって思いました。
9. Posted by きこり→くうさん   2011年09月17日 19:23
>子供殺して自分も死ぬかも知れない。
でも、背負うことはできないと思う。
私も、よくわからないんだけど、責任は感じるし、何かせずにはいられないと思うけれど、たとえ子供であろうと罪を引き受けちゃダメなんだろうと思う。
文哉みたいに、放棄しちゃってると、身近な人間は引き受けなきゃって思ってしまうのかもしれないけどさ。そこまで一体化しなくてもいいと思うよ。
>最終回を見て、犠牲の精神とかじゃなくて、この子本当に人のためにだけ生きてる子なんだなと。
そうだよね〜
自分を押し殺して生きているうちに、自分のために生きることが苦痛になっちゃったのかねぇ・・
双葉にとっては、兄が犯した罪を償うために生きていく方が楽っていうのも変だけど、自然なんだろうなあ・・
>良い物見たとかいう思いよりも、凄いもの見た、って感じ。
そそ(笑
すごいドラマに立ち会っちゃったな〜って感じだよね。
10. Posted by きこり→えいこさん   2011年09月17日 19:37
>まさかの木に結ぶとは!!Σ( ̄□ ̄;)おみくじか!!
私も、文通してんだな〜って思ってたら、他の方のブログで手紙出してないってことを知ってびっくりさ〜!
どこまでストイックなんだ!
>一度だけのデートの日も、一夜だけの思い出を作るのかと思いきや
私も〜(笑
このままホテルへ行くんだろうな〜と下世話な想像をしたというのに、抱擁が精一杯とは・・・さすがこの二人だよって感じだよね。
>もっと波乱を起こしてくれるのかと期待していたんですが
すんごい中途半端な存在だったよね。
それほど悪くもないし、いい人でもないし、とにかく目障りだった(笑
>でも、これって結構なエゴですよね。
悠里ちゃんにとって本当にいいことなのか疑問だし・・・
そうだよね。もう五郎さんもことわり続けるのめんどくさくなって、引き受けたんだろうけど、完璧に押し売りだもの。
純真だから余計タチが悪い(←ヒドイ・・)
>こういう風に自戒の念と子供を擁護する思いが
入り混じるのが、親なんだと思います。
そうなんだよね〜いろんな場面で「親として」って問いかけられてるようで、迷いはつきないよね。自分は子育てに成功しているって言い切れる人なんていないんじゃないのかな〜
自戒の念以外の感情を持つこと自体、周りからも強くとがめられ
>家族以外に相談できる相手も気持ちを話せる相手もいなくなり・・・
前回、隆美が響子に対して憎しみを感じてると聞いて響子がほっとするって場面があったけど、わかるような気がするわ。
憎しみを持ってはいけない立場なんだろうけど、沸き上がってしまうのが人間として普通なんだと思う。そういう事って家族にもなかなか言えないことなんだろうけどね。
11. Posted by ikasama4   2011年09月18日 14:02
生きてゆくということはどういうことなのか

親は子に対してどうあるべきなのか

この作品を通して色々と考えさせられました

作品が素晴らしく
また、役者さんの演技力が素晴らしいと

ドラマのメッセージ性にも説得力がありますね

誰かを思うことで人は生きてゆける

それが好意であれ、憎しみであれ

また、漫画の登場人物を通じて
自分自身が成長していくという描写も面白かったですねぇ

そうやって、人は「生きたい」と思えば
自らが光=希望を求めていくのでしょうね


最近、言葉で語られる作品が多い中で
こうして、描写によって、見るものに
色々と考えさせられる、こういう作品が
今後、たくさん増えてくることを切に願います(−人−)
12. Posted by きこり→ikasama4さん   2011年09月19日 11:33
>生きてゆくということはどういうことなのか
親は子に対してどうあるべきなのか
そうなんですよね。
心に自然に浮かび上がることがすべてではないし、浮かんだからといって正しいことでもないだろうし・・
難しすぎて素通りしたい気持ちを、大竹さんや瑛太さんのすばらしい演技にがっつりと捕まれてしまった感じでした。
演技でありながら、本物の思いがありましたし、これで正しいの?いいの?とつきつけられてるような迫力がありました。
>誰かを思うことで人は生きてゆける
それが好意であれ、憎しみであれ
そして、変わることができる。
双葉の最初の一歩がなければ、洋貴が変わることもなかったし、響子が変わろうとも思わなかったと思います。
>そうやって、人は「生きたい」と思えば
自らが光=希望を求めていくのでしょうね
そうなのかもしれない。
生きていく、生きていきたいという意志は光を求めずにはいられない存在だと信じたいです。

13. Posted by 凛太郎   2011年09月19日 13:50
最後まで、何が正解なのか分からないままで終わってしまいましたが、被害者家族と加害者家族の間に、これが正解って言う様な、単純な答えがある筈はないんですよね。
木の枝に結びつけた、届かない筈の手紙のやり取りのシーンが心を打ちました。
それでも二人の心は通じ合っていて、救われない未来に、一筋の光が見える気がしました。
とょっと尻つぼみの印象は拭えませんが、この手紙のラスにトは◎をあげても良いと思います。
14. Posted by きこり→凛太郎さん   2011年09月20日 18:21
>被害者家族と加害者家族の間に、これが正解って言う様な、単純な答えがある筈はないんですよね。
そうなんでしょうね。被害者家族と加害者家族の数だけ、生き方があるんでしょうね。響子も洋貴も15年かけて、手探りで道を探すようにしてやっとあの境地に立てたんですもんね。
>木の枝に結びつけた、届かない筈の手紙のやり取りのシーンが心を打ちました。
自分の思いや欲望に正直になることが価値があるという風潮になっている今、自分以外の誰かのために生きようとする双葉とその彼女の考えを尊重する洋貴はある意味頑ななのかもしれませんが。自分らしい生き方を見いだせたのは良かったと思います。
離れていても、同じ光を見つめている二人の姿に希望を感じました。
15. Posted by チャミ   2011年09月21日 01:25
それでも生きていく 気になってはいたんですけど 重そうで躊躇していました

ですが きこりさんのブログを見て 途中から見始めましたo(^-^)

とても的確に書かれているので 見ていない回でも見ているような錯覚になりました!

最終回は 涙 涙 でした(T_T)

届けるつもりのない手紙は切ないけれど 洋貴と双葉には何年後何十年後であっても 辛い経験をしてきた二人だからこそ 幸せになってもらいたいと思いましたo(^-^)o

16. Posted by きこり→チャミさん   2011年09月21日 18:16
コメントありがとうございます(* ̄∀ ̄)ゞ励みになりますよ〜
「それでも生きていく」は毎回、こころを揺さぶられる場面があって、見た後、なんだか目が冴えちゃうようなドラマでしたよね。どうしたらこの家族が安らかな気持ちになれるんだろ、どうしたら洋貴と双葉が楽に生きられるんだろう・・その答えが知りたくて見続けました。
あまりにもとっぴな設定に、コレってありなのか?こんな展開ありか?と疑問に思いつつも引き込まれ、毎週楽しみでしたよ〜
>届けるつもりのない手紙は切ないけれど 洋貴と双葉には何年後何十年後であっても 辛い経験をしてきた二人だからこそ 幸せになってもらいたいと思いましたo(^-^)o
ほんとにそうですよね。
って、私、最初はちゃんと文通してるんだ〜って思ってたんですよ(笑
他の方の記事で、そっか〜!ってわかりました。
でも、たとえ出さなくても二人の気持ちが寄り添ってのがわかったから、いつか、何十年かあとになったとしても、二人は会って、またあの変な感じの会話をしているんじゃないかな・・って思いました。
「今」ではなくて遠い未来を宝物のように待って。

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2011年 DVD鑑賞日記 その18「ドン★キホーテ」 第10話 あばよ児童相談所