2011年 DVD鑑賞日記 その17「それでも、生きていく」 第7話 心の闇について・・・

2011年08月18日

「胡桃の部屋」 第4話 桃子の恋

 お母ちゃん(竹下景子)に、やっと笑顔が戻ってきた・・・
あまりにも激しい子供達の兄弟ケンカを目の当たりにして、母親として覚醒し戻って来られたのか・・・
多少なら、親に心配かけるぐらいの方がいいのかもしんない。
私がしっかりしなきゃ、私がいなきゃこの家は回らない・・
自分は必要とされているという思いが綾乃の目を醒めさせたんだろうなぁ。

 忠(蟹江敬三)も、そう。
会社から必要のない人間としてリストラされ、自分には家族を守れなくなった。
家族を守れない自分には何の価値もないと思い、姿を消した。
死にたいけど死ぬこともできず、行き場所のなかった自分に気づいてくれた節子(西田尚美)と出会い、雨宿りのように彼女の部屋に避難した。

 多分、節子自身も死にたい思いを味わったことがあるから、忠の捨て犬のような目を見た時ほっとけなかったんだろうなぁ・・
でも、一緒に住むことになっても、男女のアレではなかったし、深入りはいろんな意味で危険だとお互いにわかってた。

 だけど・・・結婚していたけど、ホステス上がりということで夫の家族から蔑まれ、子供も奪われて離婚されたという節子の身の上話を聞いて、情にほだされてしまったというか・・・
 その描き方がうまかった。
思わず彼女の好きな食べ方、おでんの卵を汁の中で崩して食べるというやり方をしてしまう忠・・・
食べ方って生理的にダメな時はダメだもんね。
 
 でも、節子から男性として求められ、まだ応えられるほど節子に特別な思いがある訳じゃなし・・・
それに、男女の関係になってしまったら、もう二度と家には帰れない、そういうのもあって節子の元を離れたんだけど・・・
雨の中、あんなふうに捜しまわられて、「帰ろう」なんて言われちゃ落ちるよね。
この女は自分を必要としてくれている。自分のためにこんなに必死になってくれた。
愛というのじゃないけれど(北原ミレイか・・)離れられないさね〜
隣りの女 (文春文庫)父の詫び状 (文春文庫 む 1-1) 

 綾乃は忠を家長としてしっかりと立て、いつでも「お父さん」が一番という扱いをしてくれたけど、節子のような生の感情をぶつけたことはなかったのかなぁ・・・
節子は節子なりに妻として母として頑張ってきたんだろうけど、きちんとしすぎていて、忠は気を抜くことができず辛かったのかもね・・
 私もどっちかというと・・・りっぱにやってる人が側にいると、エライよな〜と思いつつも、離れたくなるダメ人間なもんで・・・蒸発したくなる気持ちはよくわかる・・・(∀;) ハハ・・・

 さて、医者の息子(黄川田将也)との結婚話が進みそうになっていた陽子(臼田あさ美)ですが、あちらのお母様(東てる美)が興信所を使ってお調べになったようで、忠がリストラされ家を出て女性と暮らしてること、長女咲良(井川遥)の夫の浮気、次女桃子(松下奈緒)の不倫、長男研太郎(瀬戸康史)が大学をサボってバイト三昧、陽子はお嬢様ではないことなどが、伝わっちゃったようです。
このまま、自然消滅かしらね・・

 結婚が現実的になれば、陽子の嘘なんてすぐにバレるに決まってるのに、結婚まで持ち込めばなんとかなるとでも思ったのか、それとも、それまで夢を見ていたいと思ったのか・・浅はかよのう・・
てか、咲良の万引き事件まで知られなくて良かったよ。

 そして都築(原田泰造)への恋心を意識した桃子は、今まで感じたことのない心の華やぎと共に仕事に打ち込む。
でも、その恋が、姉の夫の浮気相手と同じ不倫の立場であることに気づき、あきらめようとするんだけど、都築から思いをぶつけられ、ついに一線を越えてしまう。

 って、実は1年以上別居中だった妻がひょっこり戻って来て、復縁を求めてるのよね〜
都築は「妻とは別れる」とかきっぱり言ってたけど、別れられるのかねぇ・・・
子供のことを思うと、妻には愛情なくてもブチッと縁を切ることもできないだろうし・・・
元々、妙に優しいとこがあるから、桃子の相談にも乗りすぎちゃってああなったんだしさぁ〜

 私はその気になれば「妻の座」や「婚姻関係」なんてあっという間に破綻するって思うけど、綾乃が言っていたように紙切れ一枚で繋がってる関係でも強いのかな・・・

 てか、妻が帰って来てることを桃子に伝えなかったのは、ズルイよね。
いずれ別れるんだから言わなくてもいいって思ったのかもしれないけど、真面目な桃子にはそんな理屈通じないと思うぞ。
 それに、妻も、よく、のこのこと帰って来られたよ。
都築も言ってたけど、やはり1年は長すぎる。その間、全く音沙汰なしでしょ?
若い人の1年の空白なら、すぐに埋められそうだけど、中年の一年はねぇ・・・もう埋める気力がねぇ・・(´∀`;)

 桃子達に夫の浮気がバレちゃった咲良は、オープンに話せたおかげで状況を受け入れることができたのか、夫と愛人がいるホテルに乗り込もうとする。
でも、直前になってくじけ、桃子に背中を押してもらおうと電話をしたら、出たのは母だった。
 
 「行きなさい。諦めちゃダメよ。行って、ちゃんと話し合ってきなさい。
アンタはまだ遅くないんだから、しっかり目を見て、和夫さんに気持ちぶつかなさい。
その代わり終わったら、必ず家に来なさいよ」

 綾乃完全復活か?コレは自分への言葉でもあるんだろうな・・・
じゃあ、桃子にはどうアドバイスするのかにゃ〜?

 第1話 父の失踪
 第5話 裏切り
 第6話(最終話) 家族の幸せ

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向田邦子脚本の「阿修羅のごとく」では、次女の八千草薫の夫である緒形拳が、外から愛人の家に電話をかけようとして、間違って妻のいる家の方にかけてしまう場面がある。
会話の途中で気づいた緒形拳は電話を切り、切られた後、八千草薫は「あの人、間違えたんだ・・」と思わず笑ってしまう。でも、その後すぐに怖い顔に・・・
そういう、おもしろ悲しい、ピリッと山椒の効いたような場面が欲しいな。

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1. NHKドラマ10『向田邦子ドラマ「胡桃の部屋」』第4回 桃子の恋  [ レベル999のgoo部屋 ]   2011年08月18日 21:01
『桃子の恋』 内容 父・忠(蟹江敬三)のことで苦しむ母・綾乃(竹下景子) その母の様子に苦悩する桃子(松下奈緒)だったが、 偶然、、、父が、節子(西田尚美)と一緒のところを目撃してしまう。 一方で、桃子は、相談相手の都築(原田泰造)と親しさが深まるにつれ...
2. 胡桃の部屋 第4話  [ 昼寝の時間 ]   2011年08月19日 10:35
原作:向田邦子「隣の女」収録作品(文春文庫) 公式サイト 原作未読です。 夫、和
3. 胡桃の部屋 第4話  [ エリのささやき ]   2011年08月19日 17:52
桃子の恋を応援したいけれど・・。あっちにもこっちにも愛がいっぱい。どんどん面白くなっていきますね。

この記事へのコメント

1. Posted by えいこ   2011年08月19日 13:35
<私もどっちかというと・・・りっぱにやってる人が側にいると、エライよな〜と思いつつも、
離れたくなるダメ人間なもんで・・・蒸発したくなる気持ちはよくわかる・・・(釻∀釻;) ハハ・・・

私も同じタイプです(笑)。
離れていくか、いっそ思いっきりダメな所を見せつけて
りっぱにやってる人に「も〜えいこは!」って叱られて
ダメキャラで通します!(笑)
で、色々世話を焼いてもらう(笑)。←ちゃっかり者です

<それに、妻も、よく、のこのこと帰って来られたよ。

ほんとですよねー!
ただ、あののんきさが、いかにもあぁいう病気の人だなぁっていう
感じはすっごいしました。
周りの温度と自分の温度の違いを、全く理解できないって言うか
気にしないって言うか、気付けないっていうか・・・
それにしても「病気だったの」って言うのはズルいですよね!
離婚したら、俺のせいでまた病気になるんじゃ?って思っちゃいますもん。
2. Posted by きこり→えいこさん   2011年08月19日 20:43
>離れていくか、いっそ思いっきりダメな所を見せつけて
りっぱにやってる人に「も〜えいこは!」って叱られて
ダメキャラで通します!(笑)
わかる〜!( *´pq`)
私も、できる人には頼っちゃうよ〜(笑
甘えられる相手にはガンガン甘える次女タイプよ。
>ただ、あののんきさが、いかにもあぁいう病気の人だなぁっていう
感じはすっごいしました。
そうかも・・・
いきなり笑顔で現れるってねぇ・・・
しかも、料理まで作って、ずっとそこに住んでたかのような・・・
普通、まず挨拶に来てって段取り踏むよね〜
>それにしても「病気だったの」って言うのはズルいですよね!
そそ!「負担になるから言えなかった」みたいな事言ってたけど、結局言ってんじゃん。
しかも、控えめなふうを装っちゃって、余計いやらしいっつーの。
でも、結局別れられないんだろうな〜
結婚より離婚の方が100倍はパワーいるっていうもん。
この奥さんも泰造もそんなパワー使う気力なさそうだし・・

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