「ドン★キホーテ」 第4話 お好み焼き大作戦「それでも、生きていく」 第5話 居場所を求めて・・・

2011年08月03日

記憶映画館 その4 「ルパン三世 念力珍作戦」 (1974年 監督・坪島孝)

 さぁ、今回は、私が人生で初めて出会ったトンデモ映画、にゃんと、『ルパン三世』の実写版!「ルパン三世 念力珍作戦」です。
しかも主演が目黒祐樹という、誰が聞いてもルパンじゃねぇだろ!というキャスティングの映画でございますよ〜

 ストーリーは・・・全く憶えてない。
「念力珍作戦」ってぐらいだから、ユリ・ゲラー的な人と戦うのかね・・・?
お色気ムードもあったような気がするけど・・・σ(´-ε-`) まぁ、元々原作は大人向けだしな・・
家族で見に行って、ちょっと気まずいものを感じたような・・・。
何かと併映だったんだよねぇ・・・もちろんコレはメインじゃない方なんだけど・・・
なんだっけ?「大霊界」とかか?

 例によってこれぐらいしか思い出さない・・・・
峰不二子は誰だっけ・・・?次元は?銭形のとっつあんは?
確認しなきゃお盆が迎えられないわ〜早速、見てみましょう ♫
しかし、日本映画専門チャンネルもよくぞ放送してくれたよ・・
ルパン三世 念力珍作戦 [DVD]ルパン三世 ― 念力珍作戦 ミュージックファイル

 さて・・37年ぶりに「珍作戦」に再会した感想は・・・
それほどひどくないぞ・・・でも、のどかな展開に何度も眠気に襲われ、途中止めて、15分ぐらい寝ちゃったよ。

 で、タイトルの由来は、対戦相手が念力を使う訳でも、ルパンが超能力を駆使する訳でもなく、ただ何となく時代の波に乗ってつけたんだろうな〜って事がわかりました。
劇中、ルパンが「(峰不二子と)必ずデートしてみせる!我が念力にかけて!」って言う場面あるけど、言ってるだけ。
 
 全体的に安い!そして、ルパンって、こんなおっちょこちょいだっけ?
「念力」もそうだけど「ルパン」って設定も適当か?
ズッコケ・ハレンチ・モーレツ(ちょっと違うか)・・・そんな言葉が自然と出てくるおとぼけ映画です。

 さぁ、では、気になるキャスティング発表ですョ〜
ルパン三世・・・・目黒祐樹
アニメのルパン三世を想像しちゃダメ!服装も雰囲気も全く別モノざんす。
しかも、大怪盗と言うよりは、気のいいただの女好きのお坊ちゃん風来坊って感じ。
でも、見てるうちに、あの濃い顔が憎めなくなってくるから不思議さ。
なぜか、しょっちゅうパンツ一丁になる場面アリ。

峰不二子・・・・江崎英子
初めて見た女優さん。申し訳ないけど「安さ」は、この方の雰囲気から来てるような。
一応ボインだけどアニメのようなゴージャスさはなく、東映映画の女囚役にいそうな雰囲気。
明るく気さくな姐さんって感じ。
武器は太もも、あるいはパンツの中に隠したトランプ(恐ろしいトランプで木を切断したり、街灯を破壊する威力を持つ)(何か「アイフル大作戦」思い出しちゃった)

次元大介・・・・にゃんとびっくり!田中邦衛!
こんな足の短い次元でいいのか?
でも、アニメのイメージを裏切るキャラクター続出による残念感が漂う中、田中邦衛さんは独特の新しい次元を創り上げていたわ〜。
違ってるけどいいじゃん!こっちの方が味があるじゃん!さすが邦衛だよ!
わたしゃ、この次元好きだね。
てか、邦衛がルパンの方がいいんじゃ?とすら思ったぞ。

石川五エ門・・・・登場せず!
え〜〜?!何でだよ〜!!五エ門がいない「ルパン」なんて・・・
コスプレ入ると、ますますトンデモ感が強まるからやめたのかしら・・・
日本刀持ってるから、殺陣とかめんどくせぇしなとか思ったのかね。
強烈なビジュアルだから、ルパンより目立つ可能性あるしな。

銭形警部・・・・伊東四朗。
何かしっくりくる感じよね(‘ ∇‘ )
こちらもさすが四朗さん、アニメの銭形のとっつあんのイメージもしっかり取り入れながら、いつもの伊東四朗さんらしさもあり、部下の大岡刑事(大岡越前の何代目か)(人見明)と遠山刑事(遠山の金さんの何代目か)(江幡高志)とのコンビネーションも楽しく笑わせてくれましたよ〜

 その他に警視総監役に藤村有弘、
港でルパンの財布をスルけど、逆にブラジャーを盗られてしまう女スリに安西マリア、
ルパンに白バイを盗まれる警官に青空球児・好児、
ルパンが育った孤児院の神父にE・H・エリック(時代だね〜まだ「外人」の役をこの人が一人で背負ってた頃だね)、
ルパンが部屋の家具を全部あげちゃう橋の下に住むホームレスのおじさんに常田富士男。
 何かゲバゲバな雰囲気も漂ってるね。

 ストーリーは・・・・・
かつて2代目ルパンが築いたルパン帝国はマカ・ローニ一家に潰され、残ったのは次元大介のみ。
次元は行方不明になった三代目ルパンを探していた。
その頃、護送車で運ばれる峰不二子に一目惚れしたルパンは彼女を脱獄させ、思いを遂げようとするが、いいとこで逃げられてしまう。

 一方、峰不二子を脱獄させた男を追っていた銭形警部は、ルパン三世の捜査係に命じられる。
で、すぐに居場所はキャッチするんだけど、毎回するりするりと逃げられ、その度に怪我が増えていく。
ラストでは、頭に包帯、足は骨折、腕も吊っており、松葉杖をついている。

 ルパンと再会した次元は行動を共にするようになる。
最初の仕事は不二子の提案による「世界の宝石店」の宝石強奪(バキューム・カー使用)。
でも、せっかく奪った宝石は不二子に横取りされてしまう。

 一方、ルパンの存在を嗅ぎつけたマカ・ローニ一家はルパンと次元を抹殺しようと、次々と殺し屋を差し向ける。
この殺し屋衆がバラエティに富んでいる。
まず最初に来たのが死神博士こと天本英世。
0.3秒で次元にやられちゃったけど、さすがのダンディズムでした。
その後に大泉滉、なぜか前川清、あと全然知らなかったけどポピーズというお色気ムンムンな女性グループ(黒のホットパンツ着用)とか。
まだいたけど、名前はよくわからんかったわ。

 ルパンは全く相手にしていなかったんだけど、マカ・ローニ一家が不二子を拉致してからは奴らのアジトを次々と襲撃。
(水上スキーやヘリコプター、かっちょよくバイクを乗り回す祐樹兄貴のアクションシーンが堪能できます)
念力が込められてるというウルトラ国宝の土偶を奪おうとするマカ・ローニ一家と守ろうとする銭形たち、不二子救出に向かうルパンたちが集合し、ハチャメチャに。
 ラストはしっかり銭形に追いかけられるルパン達の姿で終わってくれます。

 ディズニーランドのエレクトリカルパレードのような華やかな豪華さはないけど、近所の神社のお祭りのような気楽さと賑わいがありますぞ。
トンデモ映画初心者のアナタ、良かったらこんなルパンを味わってみませんか〜?

 記憶映画館 その1 名前すらわからない映画・・・
 記憶映画館 その2 「白い恐怖」
 記憶映画館 その3 「ウルトラQ カネゴン」
 記憶映画館 その5 「鳥」 1963年 米 監督 アルフレッド・ヒッチコック 

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今年は「ルパン三世」アニメ化40周年なんだってね・・
私は「シーズン1」が一番好き。
原作とはちょっと違ったテイストなのかもしれないけど、脚本もそれぞれのキャラクターの存在感を生かしたすばらしいものだったし、それぞれのドラマが感じらたし、音楽も最高にかっちょよかった。
新鮮な衝撃と共にすぐに「ルバン三世」の世界に引きこまれていったのを憶えています。
危険な大人の世界にドキドキしながら見ましたわ〜。

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matakita821 at 20:17│Comments(8)TrackBack(0)映画 | 記憶映画館

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この記事へのコメント

1. Posted by Largo   2011年08月04日 11:08
こんにちわ〜

>トンデモ映画
わ、私は見ていないのですが、トンデモっぷりが楽しめそうですね(^^)

>本当は「胡桃の部屋」の記事書こうかな〜と思ったんだけど
向田さんの作品のドラマって、美術、キャストの皆さんの仕草など、ひとつひとつにこだわりがあって、独特の世界を形成している、というイメージがあるのですが、このドラマ、いいところもあるのだけれども、トータルで見ると、何かバラけちゃっている感じがします。

拙宅でもチラチラ書いていますが、ファッションや生活風俗などで1980年代という時代を活写していないような気がするのも一因かな、なんて思ったりしてます。不思議な時代いなっちゃてるような。

・・・それだけでもないかもしれませんが(^^;;

なんて、突っ込みをいれつつ、回数が短いので、もう少し頑張ってみます。
2. Posted by えいこ   2011年08月04日 13:24
ものすんごいトンデモっぷりでしたね(笑)!
前に何かのテレビ番組でこの映画が紹介されてて
かなりの衝撃だったのを思い出しましたよ〜!

<てか、邦衛がルパンの方がいいんじゃ?とすら思ったぞ。

キャスティング見ただけでも、目黒祐樹さんと入れ替えたほうが
いいような気がしてしまいます(笑)。
ルパンって、別にイケメンでもないだろうし、
がっちりした体形でもないと思うので、目黒祐樹さんはなぁ・・・

<本当は「胡桃の部屋」の記事書こうかな〜と思ったんだけど、第二話を見たら、何か萎えてしまったわ・・・

私、やっぱりゲゲゲのあの人になじめないようです・・・
割と時間があるので一応見ますが、どうかな・・・
3. Posted by 凛太郎   2011年08月04日 17:07
たぶんこの映画、僕も映画館で観たと思います。
僕が中1の頃なのですが、何か中学生くらいの子供が見る映画と、二本立てのロードーショウだったと思います。
「ノストラダムスの大予言」とか・・・。
僕も内容は覚えていません。
4. Posted by きこり→Largoさん   2011年08月04日 18:12
>わ、私は見ていないのですが、トンデモっぷりが楽しめそうですね(^^)
そうなんですよ〜
東宝・国際放映提携作品だから、東映ほどアレではないんですが、なかなかのものですよ〜(笑
時代をたっぷりと感じられることは確かです。
>このドラマ、いいところもあるのだけれども、トータルで見ると、何かバラけちゃっている感じがします。
わかります。なんか1回目にも思いましたが、ずんごいざっくりしていて、変なテイストになっちゃってるんですよ。
向田邦子さんをリスペクトするあまり、大げさになっちゃってんのかな〜?みたいな・・・
>不思議な時代いなっちゃてるような。
そうですよね〜
そもそも、80年代ってもともと中途半端な時代のように思うから、時代設定としてはかなり難しいんじゃないのかな?
原作未読なのでわかりませんが、70年代とかにした方が
しっくりきたような気も・・
ところどころ、向田邦子さんの脚本にある場面を再現してるのも、ファンには逆効果になってるような気がする・・
見るけど、記事を書く気持ちになれなくなっちゃった・・(-。−;)

5. Posted by きこり→えいこさん   2011年08月04日 18:25
>前に何かのテレビ番組でこの映画が紹介されてて
かなりの衝撃だったのを思い出しましたよ〜!
コレは衝撃だよね〜(笑
そもそも、こんなハードルの高い原作、よく実写化しようなんて企画がよく通ったよ。
で、何で目黒祐樹になったかってのも謎だし・・・
何か、このDVDを持ってる方の記事を読んだら、DVDには監督のインタビューも入ってるらしくて、最初っから原作に似せるのは無理だからって諦めてたらしい。
ある意味潔いけど(笑)、だからって目黒祐樹ってねぇ・・?
>ルパンって、別にイケメンでもないだろうし、
がっちりした体形でもないと思うので、目黒祐樹さんはなぁ・・
違うよね〜
確かに、ルパンってイケメンじゃないよね?
似せるのは無理でも、基本サル顔の人の方がすっと映画に入り込めたかも。
でも、目黒祐樹だからこそインパクト大だった気もするし・・
トンデモ映画的には大アリだけど、アニメファンには、トラウマになりそうなキャスティングだよね〜
>私、やっぱりゲゲゲのあの人になじめないようです・・
私も、好きになれない・・ってのもあるんだけど、なんか全体的に変な方向に行っちゃってるような・・・
これは「向田邦子ドラマ」ではないよなぁ・・・って見ればみるほど思ってしまう。
一回目よりも、その違和感が大きくなってしまったよ〜
向田邦子原作だってこと忘れれば普通におもしろいのかな〜?って思ってみたりもするんだけどさ〜
6. Posted by きこり→凛太郎さん   2011年08月04日 18:44
>たぶんこの映画、僕も映画館で観たと思います。
凛太郎さんもご覧になりましたか?
意外な映画を見てますね〜(笑
昔は2本立て、3本立てありましたもんね〜
恋愛ものとコメディとかまったく違うジャンルの2本立てとかもありましたもんね。
今から考えると体力あったな〜って思いますよ。
最近じゃ、一本見るのすらおっくうになってる。
>「ノストラダムスの大予言」とか・・・。
w(゚o゚)w ああ〜〜!!そっちか!!
確かに「ノストラダムスの大予言」も家族で見ました!
「ノストラダムスの大予言」で深刻な気持ちになった後に、からっとしたコメディで気分切り替え・・・(笑
「珍作戦」のバカバカしさに悪魔の帝王の恐怖もどっかいったかな?(笑
7. Posted by 封切   2015年02月04日 06:06
高校生の頃、日曜日の午後から日本映画をテレビで放映してたのをよく観てました。(必ずちょっとだけエロいシーンがあるのを楽しみしながら)
その予告編で「来週はルパン三世」というテロップだけが出て、まだマモーも公開される前だったので「映画のルパンてナンのこっちゃ?」って思いながら翌週を楽しみにてました。
実際に観て、へぇ〜こんな映画いつ作ってたんだ?と、驚きましたがルパンの大ファンの僕には話のネタになるので喜んで観ていたものです。
当時はレンタルビデオも当然インターネットも無い時代だったので、この実写版ルパンのことはとても貴重で学校では誰も知らなくて、たまたま観てしまったことをクラスで話すとルパンファンの仲間からめちゃくちゃ食いつかれたものでした。
だいぶ後になって知ったのですが、製作の時、声だけはオリジナルの声優さんがあてるという意見だでたそうなのですが、それだったら役者さんたちが降りるって言ったとかという逸話があるみたいです。

(大のルパンファンの小生でも小栗バージョンはまだ観てないのね・・・、大泉洋なら観てたかも)
8. Posted by きこり→封切さん   2015年02月04日 20:00
>(必ずちょっとだけエロいシーンがあるのを楽しみしながら)
土曜日の午後の洋画もけっこうエロかったです(笑
おもにイタリア系だったかしら〜(笑
>その予告編で「来週はルパン三世」というテロップだけが出て
コレ、TVで放送されてたんですね〜目黒祐樹主演って時代ですよね( ̄▽ ̄;)
私は映画館で見たんですが、コレ1974年だからTVアニメの第一シリーズを見た後に見てるんです。それでさらにずっこけちゃったんですよね〜
でも、この独特の世界観に見ているうちに楽しくなっちゃいましたが(笑
ルパンのファンの封切さんにとってもおもしろい映画になったのですね。何だか嬉しいです。
去年、実写版が作られてからこの映画へも注目が集まったようですが、それまでは
そんなに知ってる方もいなかったのでは〜?
ルパンはいまだに祐樹兄貴で良かったのかわかりませんが、
邦衛次元はなかなか良かったような・・・( ̄w ̄)
>それだったら役者さんたちが降りるって言ったとかという逸話があるみたいです。
そうなんですか〜そりゃそうでしょうよ。
吹き替えにしなくて良かったと思いますわ〜
>大泉洋なら観てたかも)
うん、そうですね。こういうのってちょっとハズした方が魅力的だしピタッときますよね。
小栗旬さんはいい俳優さんでかっちょいいのは確かなのですが、ルパンではないような。
むしろ次元の方が・・・(ーΩー )ウゥーン


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「ドン★キホーテ」 第4話 お好み焼き大作戦「それでも、生きていく」 第5話 居場所を求めて・・・