2011年 DVD鑑賞日記 その14「JIN−仁− 完結編」 第11話 最終章 後編 完結〜時空の果て・・・150年の愛と命の物語が起こす奇跡のタイムスリップの結末

2011年06月26日

「刑事 コロンボ」 黒のエチュード

 ピーター・フォーク様逝去のニュースを聞き、TSUTAYAに走ってしまいました・・・
で、何故かこれを手に取ってしまったわ・・・
1972年第10作目の作品です。

 今回の犯人は天才指揮者アレックス・ベネディクト(ジョン・カサヴェテス)。
なかなか華のある犯人でしたが、頭脳的には全くコロンボには及びませんでした。
殺されたのはピアニストのジェニファー・ウェルズ(アンジャネット・カマー)。
 動機は秘密の関係である愛人の彼女に結婚を迫られ、邪魔になったから。
アレックスは妻ジャニス(ブライス・ダナー)の母が理事長を務める交響楽団の指揮者であり、彼女の財力と後ろ盾を期待して結婚したので、離婚する訳にはいかなかったのさ〜

 アレックスはアリバイ工作のため、TV中継のある屋外コンサートの日を殺害決行の日に選びました。
まず、会場入りの前に自分の車を調子が悪いとか言って、修理工場に預ける。
その時、手を洗うと言って洗面所に行き、トイレの窓の鍵を開けておく。
その後、迎えに来てくれたジャニスの車に乗って会場へ。

 集中したいから電話も面会も断るよう命じた後、控え室に篭る。
その後、着替えてコートを羽織ったアレックスは、そっと抜け出し、自動車修理工場の窓から忍びこむ。
で、自分の車に乗って、ジェニファーの家に。

 ピアノを弾いている彼女を灰皿(もちろん指紋が付かないよう布に包んで)で頭を殴った後、彼女が留守の間に忍びこみ打っておいた遺書をタイプライターにセットし、ガス自殺したよう工作する。
ちなみに頭の傷は座っていた椅子から滑り落ちてできた傷ってことにしたらしい。
会場に戻ったアレックスは控え室で妻と義母を迎える。アリバイバッチリ!
 と、思ったんだけど、にゃんとアレックスはいつも襟元に付けているカーネーションをジェニファーの部屋に落としてきたのさ〜!演奏中にその事に気づいて・・・(ll゚Д゚ll)・・・・
おバカさん・・・

 わたしゃ、アレックスがジェニファーの頭をボコっ!ってやった時、飼っているボタンインコ(オウムかと思った。区別つかず・・・(´∀`;))のショパンが『キキーーー!!』って騒いでたから、このオウムがアレックスの名前でもしゃべってコロンボが気づくのかと思ったよ。
ピーター・フォーク自伝 「刑事コロンボ」の素顔刑事コロンボ完全捜査記録 (宝島社文庫)

 コロンボ登場の場面は動物病院。
池で溺れかけている犬を救ったコロンボは動物病院へ連れて来たのさ。
この犬って、いつも連れてる犬だっけ?じゃ、わんこ初登場の回?
名前がなかなか決められず、結局ラストまで決まんなかった。
医師からは『ファイド(忠実なるもの)』ってのを提案されるけど、コロンボ的にはイマイチだったらしい。
そこの医師がクラシックファンで、治療をしながらTV中継されているアレックスのコンサートを見ております。

 その時、電話で呼び出されたコロンボはジェニファーの家へ。
まず、若くて才能もある若い女性が自殺することに疑問を感じる。
さらに、事件を知ったアレックスが現場にやって来て、今落としちゃったフリをしてカーネーションを拾ってつけるとここを目撃。な〜んかピン!と来たようです。

  さて、ドラマに彩りを添えるのはジェニファーと親しかった、近所に住んでる少女のオードリー。
いつもジェニファーが留守にする時はショパンを預かる仲だったそうな。
ちょっとナマイキだけど、賢くて、コロンボに犬の買い方とかジェニファー情報をいろいろ教えてくれました。
大人ぶったオードリーとそれを尊重してあげるコロンボの会話が微笑ましくて笑えるわ〜

 今回もコロンボのアプローチは、『大ファン』をアピールし、サインをねだりにお屋敷へおじゃまし、経済状況とか家庭内の様子を探るというものでした。
(この時、アレックスの年収を知るために、自分の年俸を1万1千ドルだってカミングアウトしてたぞ)
 その後、アレックスが車を預けた自動車修理工場で彼を待ち伏せし、車ファンを装って勝手に彼の車に乗り込んで、褒め倒してました。
例によって教えを乞う体を装いながら、ジェニファーの自殺の理由をアレックスに尋ねるコロンボ。
アレックスは個人的には知らないと強調しながら、芸術家は気分の浮き沈みが激しく変わり者が多いと説明。
自殺の遺書は普通手書きだと問いかけるコロンボに、彼女は悪筆だったと伝えるのでした。

 いつものように、鈍感ふうに、しつこくアレックスにつきまとうコロンボ・・・
会話にながら、犯人の核心に触れる話題を振っては忘れたフリをしてアレックスの心をかき乱します。

 今回、屋外会場でアレックスを待つ間、ステージのコロンボが『チョップスティックス』(聞けば誰もが知っている曲よん)を弾く場面がありました。一生懸命一本指で曲を奏でるコロンボの姿に萌え〜
 そして、拍手しつつもイラッとするアレックス。
コロンボは遺書が挟まれているタイプライターを持参し、この遺書は一度タイプしたものを一回はずして、また差し込んだものだと証明し、自殺者の行動としては納得がいかないと伝え、そんなことをするのは彼女を殺した犯人だと言ったのさ〜

 さらに、「もし、先生(アレックス)が犯人だったと仮定して私の推理を話したい」とアレックスのアリバイ崩しを披露しました。
会場から整備工場まで歩いて3分半で移動が簡単であること。
車の走行距離が預けた時点から翌日の間に15キロ増えていること。
これは工場からジェニファーの家までの往復距離、ぴったりだった。

 コロンボの推理は何ら物証がないから、裁判では勝ち目がないと笑い飛ばすアレックス。
そんな奴に、この事件は「殺人事件」として捜査することが認められ、自分が担当することになったと告げるのでした。
「ワタシ、これが専門なんです。殺しがね」

 今回は犯人にネタばらしするのが早いぞ。
追い詰めりゃ、早めに解決しそうと踏んだのか?

 その後、事件現場で「彼女が自殺するはずない!」と騒いでいた楽団員で元恋人のポールを訪ねたコロンボは、ジェニファーには新しい恋人がいたと知らされました。
ふられた後もジェニファーとは友達付き合いをしていたそうだけど、新恋人の名前は聞いてなかったんだって。
 その後、オードリーから事件当日、ジェニファーの家から出てきた恋人と思われる「タキシードの男」を見たと聞いたコロンボは、オードリーとアレックスを対面させる。
だが、彼女が事件当日見た男として指さしたのは、その隣にいたポールだった!

 コロンボ、ショーーック!アレックス、内心、大喜び。
殺人の容疑者となったポールの進退を決議しようとしていた楽団の理事達による話し合いの場に現れたアレックスはポールをかばう体を取りながら、「傷害」の前科があることを伝えましたぞ〜
彼を犯人にして、楽団からも追いだそうと企んだようです。
 理事のほとんどはポールをジェニファー殺しの犯人と思い込み、解雇すべきだという意見でしたが、理事長を務めるアレックスの義母はそんな策に陥ることなく冷静に偏見なく判断を下せる人間でした。
ポールの解雇はなくなり、真犯人がわかるまで謹慎処分と決定しました(その間はもちろん、有給ョ)。

 このお義母様も最初登場した時は、クセがありそうでめんどくさいキャラかと思ったら、いい意味で裏切られました。古き良き時代のきちんとした正義感を持ってる人でほっとしたわ〜

 そして、アレックスの妻ジャニスは実は彼の事を怪しんでいました。
コンサートが始まる時間になっても現れないジェニファーの事でバタバタしている時、アレックスが彼女の電話番号を暗記していたもんだから、まず、おや・・?って思ったのよね。
アレックスはジェニファーとの浮気を疑うジャニスをなだめたりすかしたりしてごまかすんだけど、妻の勘はごまかせないさ〜
 夫につきまとうコロンボからジェニファーの死は他殺だったと聞かされ、恐れが確信に変ったようです。

 犯人はアレックスなのに、追いつめる決め手がない・・・コロンボの捜査が行き詰まっちゃった・・・
そんな時、わんこのワクチンを打ちに動物病院に行ったコロンボは、アレックスのコンサートがTVで再放送されてるのを見たのよ!
 録画映像を見たコロンボは指揮をするアレックスの襟に花がないことを確認。
コレで最後だからとアレックスとジャニスをTV局に連れていき、その映像を見せ、アレックスがジェニファーの家で花を拾って付けていた事を指摘しました。

 「記憶にないな〜」としらばっくれるアレックスに、ジェニファーの家を出た時に彼がインタビューを受けた映像を見せたら、その襟にはしっかり花がついている!
コロンボはアレックスが殺害した時に花を落とし、事件発覚後、ジェニファーの家に来て、花を拾った時しか付ける機会はなかったという推理を伝えました。

「僕はあの時、コンサートが終わった後、楽屋で別な花を付けて出たんだ。
ジャニスが毎日、新しいのを届けてくれるからねぇ・・」アレックス
「なぜ、終わってから付けたんです?なぜ、演奏がすんだ後、付けたんです?」コロンボ
「わからんね、ショックを受けて混乱してたんだ。いきなり死んだという知らせだったから」アレックス
「奥さん、奥さんのお記憶もそうですか?終わった後、花を付けられましたか?」コロンボ
迷った末、「いいえ・・終わった後には付けなかったわ・・」と答えるジャニス・・・

 それ以上答えさせない為に二人っきりで話そうと囁くアレックス・・・
しかし、もはやこの状況を受け入れるしかないことをジャニスは知っていました。
「他のことなら、あなたのためにどんな事でもしたけど・・・でも、これだけは・・」
それを聞いても、まだ小細工をしようとするアレックス。
「僕は有罪だよ。だが、今わかった。君を愛してたよ。証言の時、それを思い出してくれ」
 
 ( ゚Д゚) とんでもねぇ男だよ・・・
さらに、潔く罪を認める大物のフリをするちっちぇえアレックス。
「一言言わせてくれ。いい恥さらしだった。しかし、君は名刑事だ。
スタイルといい、手法といい、実にユニークだ。じゃ、行こうか。どうすればいい?」アレックス
「あ、君、ベネディクトさんをお連れして」コロンボ
「さよなら、名刑事」アレックス
コロンボと握手をした後、ジャニスに向き合いタクトを顔の前にかざして微笑んだ後、去って行きました。
(こんな魅力的な僕を裏切れないよね?って感じで)
「じゃあ、みなさん、チャオ」

 いや〜ジョン・カサヴェテスさん、非常に印象的な犯人像を見せてくれました。
ラストの化けの皮が剥がれた小物感がすばらしかった。

 犯人の関係者や家族には、いつも変わらぬ優しさをみせるコロンボ・・・
今回も打ちひしがれ固まっているジャニスに「お察しします」と手を握る姿にじん・・・ときたよ。
この作品は名作ってほどではないと思うけど、ジョン・カサヴェテスとの共演で味のある佳作に仕上がってるような・・・

 常に冷酷な犯罪と向き合い、悲しみを感じつつも決して人間を諦めない、暖かくて刑事という仕事が好きで好きでたまらない、変わり者の愛すべき男、コロンボ刑事は私にとってはピーター・フォークさんそのものです。
彼が残してくれたすばらしい作品はこれからも、人々を魅了し続けるでしょう。
ありがとう、ピーター・フォークさん。ご冥福をお祈りいたします。
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映画は「名探偵登場」と「ブリンクス」ぐらいしか見てないかな〜
今度、「カリフォルニア・ドールズ」借りてこようかな・・・

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この記事へのコメント

1. Posted by 紅緒まま   2011年06月28日 13:47
夕べは職場でコメント書きかけの所へ、訪問者でまたまた今日となりました。
このエピソード私も観てますよ
犯人役がカサヴェテスなんて豪華と思ったんです。でも・・ずいぶん前でストーリーが
そう言えば、初回だかパイロット版にはグウィネス・パルトローのお母さんのブライス・ダナーが出ていて「えっとえっと、このヒト誰だっけ?誰かにすごく似てるんだけど・・」って思ったのですが、まだパソコンやる前だったんで調べ用が無くて、すっごいイライラしたのを覚えてます
カサヴェテスはカサテヴェス、パルトローはパトルローに時々なっちゃう、すっとこどっこいです
昨日は医療ドラマ「HOUSE(ハウス)」の主人公が中毒になってる薬「バイコディン」を「ダイコバン」と言って同僚に笑われるし・・
2. Posted by 紅緒まま   2011年06月28日 13:54
あはっ、もう一度読み返して気づきました。
ブライス・ダナーが出ていたのはこの「黒の・・」なんですね。やっぱり、すっとこどっこいでしょ
呆れないでください
3. Posted by きこり→紅緒ままさん   2011年06月29日 15:12
紅緒ままさん、いろんな映画だけじゃなく海外ドラマもご覧になってるんですね。すごいわ・・・
>犯人役がカサヴェテスなんて豪華と思ったんです。
そうそう、私も、何を見ようかな〜って思ってTSUTAYAの棚の前でチェックしてたんですが、カサヴェテスだよ〜!と思って借りてみたんです。
ピーター・フォークってカサヴェテスの映画に結構出てますよね?録画してあるんですが、まだ見てないんですよ〜
どういう雰囲気なんだろ・・・
>ブライス・ダナーが出ていたのはこの「黒の・・」なんですね。
そうそう。カサヴェテスの奥さん役だった人かな?ウィキペディアでチェックしたら、もう年取った頃の写真だった(笑
えええーーーこの人、グウィネス・パルトローのお母さんなんですか〜!!知らなかったわ〜
そう言われりゃ似てますね〜
私なんて、言いまつがい、聞きまつがいが多すぎて、毎日のように夫に呆れられてますよ〜
4. Posted by sage   2013年11月23日 19:06
「ご冥福をお祈りいたします」というのは仏教(それも日本独特の)の言い回しですね。ピーターフォークはたぶん「冥土」には行かないと思います。
5. Posted by きこり→sageさん   2013年11月23日 21:56
コメントありがとうございます。
>ピーターフォークはたぶん「冥土」には行かないと思います。
( ̄∇ ̄;)あはは・・そうですか〜
自分の気持ちとして、感謝と尊敬の気持ちを込めてご冥福を祈らせていただきました。

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