「JIN−仁− 完結編」 第8話 歴史に逆う命の誕生・・・「名前をなくした女神」 第9話 今夜ついに解禁!本当の敵が今隣に

2011年06月07日

「鈴木先生」 第7回 届かない心の叫び!僕が犯した指導ミス

 さて、先週は山際先輩(千葉一磨)が怒りの原因はカーベェ(小野花梨)の初めての相手である岬 勇気(西井幸人)への嫉妬だとカミングアウト、それを受けて鈴木先生(長谷川博己)がまとめに入ろうとした所に足子先生が乱入!
『最悪だ!最悪すぎるぜ!』・・・までだったわね。

 で、この場にいるメンバーの誰も求めていないといういうのに、この場をしきろうとする足子先生(富田靖子)・・・
足子先生は、山際が苦しんでいるのは「処女性」に拘るという自分本位な「エゴ」のせいであり、そのエゴの発露が河辺を傷つけ苦しめているのだと山際を断罪しました。

 その一方的な意見を聞いて、鈴木先生は黙っちゃいられなかったョ。
「足子先生、それは違う。
山際はむしろ処女性や過去を気にしてしまう自分を深く恥じ、
その苦しみが溜まり溜まっが故に今回の告白に至った。
何の思慮もなく人の心を踏みにじった事実などどこにも存在しません」鈴木先生
「あげ足取りは止めて下さい。
私はこの子に女性の過去ではなく、内面を見るよう指導しているんです」足子
「思春期を迎えた男子が好きな女性の処女性を気にするという心理は、
ごく自然なものです。
ただ、男のそういった思いが、女性を苦しませ悩ませる場合が
あるというのも事実です。
山際、この件に関して異性を前に語ることは本来つつしむべきだったな。
しかし、処女性をパートナー選択の判断基準にする人間をまるで人でなしのように蔑視する、そんな社会的ムードを作り上げることもまた、おかしいと思います」鈴木

 そうだよね。
処女性を気にしてしまうことを止めることはできないし、山際の悩みはカーベェが処女でなかったというショックもあるけれど、そんな事を気にしてしまう自分を責める気持ちや情けなさであり、その対応の仕方を求めているんだよね。
 足子先生の言い方だと、そういうマイナスの感情を持つこと自体が悪で、
その思いを抹殺しろって感じだけど、生きている限り人間の心から嫉妬や迷いはなくならない。
ならば、その感情とどう付き合っていったらいいのかというのを鈴木先生は話し合おうとしている。
鈴木先生の方が、より現実的で実用的な学びに繋がる感じだよねぇ・・・

鈴木先生 (1) (ACTION COMICS)鈴木先生 2 (アクションコミックス)長谷川博己『鈴木先生』OFFICIAL BOOK (学研ムック) 

 形勢不利と見た、足子先生は翌日、個別に指導しようとしたんだけど、
子供達の方が納得しなかった。
彼らは自然と、積極的に鈴木先生の課外授業を求めたのです。
「なるほど・・・私は邪魔ってことね・・・よくわかりました。
鈴木先生、どうぞ続けて下さい。
邪魔者は消えますので、存分に御自身の教育手腕を発揮なさって下さい。
お気になさらず。それじゃ (" ̄д ̄)」

 足子先生、やっと退場・・・・・

 さぁ、やっとじっくり話し合えますョ〜
この時点で山際先輩はカーベェを深く傷つけた事に気づき素直に謝ってました。
鈴木先生は山際の思いは男のエゴであると再確認した後、人間同士が生きていく上で、様々なエゴが存在し交錯しあうことを指摘しました。

 でも、鈴木先生が恐れるのはエゴの存在ではなく自分のエゴに気づくことなく他者のエゴを悪として断罪すること・・・

 「ひとつの価値観が何者かによって有無を言わせぬ方向で潰されること、
また、ひとつの価値観が世の中の全てを支配してしまうこと、
俺はこれらを何よりも恐れてるんだ」

 真面目に、この課外授業に向き合い、しっかり学ぼうとしている子供達がすばらしい。
子供達から恋愛がエゴのぶつかり合いなら、どこに希望があるのか・・という疑問が提出されました。

「どんな入り口から、人の事を好きになろうと構わないんだ。
問題なのは入り口ではなく、そこから先なんだ。
パートナーとの関わりの中で、いつしか本能的なエゴから解き放たれ、自分自身よりも相手を尊重する人間になる。
それが真の意味で人を愛するということではないだろうか」鈴木先生

「じゃあ、俺は今のままでいいんですか?
今のまま、好きな女の過去を気にする男でいても、いんですか?」山際
「あぁ、お前のその価値観は許されている。
だが忘れるな。その価値観が正しいんじゃない。ただ許されてるだけだ。
他のあらゆる価値観、あらゆるエゴと同様、その存在を許されてるだけだ。
そのエゴに伴う痛みをどうか忘れないで欲しいんだ」鈴木先生

 にゃるほどね〜わかりやすいワ・・・
授業は、ある理由から「処女性」に拘る中村(未来穂香)の意見から
「非処女」の存在意義へ・・
「処女性」に価値観を見出す世界では自分の存在は
汚らわしいものになると悲観するカーベェ・・・・
周りも経験豊富って訳じゃないから、何も言えない感じに・・・
そんなみんなに鈴木先生は、ある公式を教えるのでした

 『 学び /  体験 = 学習率 』

 「『体験』を分母に『学び』を分子にして、でた答えの数値を学習率と呼ぶようにしよう。この数値が高いのはどのような人間と言える?」鈴木先生
「あらゆる事から多くを学べる人間」竹地(藤原薫)
「そうだ。様々な事情から多くを体験してしまった者は、その分がんばって学習率を上げ、りっぱで素敵な大人になればいいんだ。
河辺、お前はたくさんの教材を手に入れた。それを放りっぱなしにして、生きて行く上での邪魔な重荷と考えるか、あるいはそこから多くを学び、人間性を磨く上での糧にするか、すべてはお前次第なんだ」鈴木先生
「先生・・・・ありがとう・・・・」河辺

 今日の授業はコレにて終了!

『何かが完全に片付いた訳でもない。
誰かが俺の指導で一瞬にして変った訳でもない。
だがみんな、どうか折にふれて思い出してくれ。今日の学びを』

 (。 ・ω・))フムフム 
私も学んだよ。大人の役割は子供の悩みを解決してあげることじゃないんだね。
ともすれば狭い世界に入り込もうとする子供達に広い世界があると教えること、
様々な場面に学びの機会があること、
その学びの中で成長していける可能性を伝えること・・・
そのためには大人が子供を信じなきゃダメなんだよね・・・

 鈴木先生は、そんなハードな課外授業があったことを、デートの時、麻美(臼田あさみ)に報告しました。
その会話の中でスズタンは自分の教師人生を変えるきっかけとなった丸山康子という女生徒の事を話すのでした。

 それはまだ鈴木先生が教師になったばかりの頃・・・
その頃の鈴木先生は問題児ばかりのクラスで、そのトラブルの処理に追われ疲れきっていた。

 丸山康子が卒業した2年後、亡くなった彼女の日記を読んで初めて自分の過ちに気がついたという鈴木先生の告白は学校教育の深刻な問題をはらんでいました。
問題行動のない普通の生徒の苦悩・・・・

 これって言われてみれば、そうだよな〜ってわかるけど、なかなか気づかない問題ですよね。
たかが掃除のサボり問題かもしれないけれど、伝えようのないストレスと脱力感が蓄積されますよね。
事情のない自分にはサボる理由なんかない、だから、たとえ一人になってもがんばらなければならない。
でも、ホントは自分だってサボりたい。
しかも問題児になった方が先生に注目してもらえるんですから。
サボりたい自分とそれを許せない自分との葛藤・・・誰もわかってくれない・・・
 
 そんな日々が続いた後、彼女は不思議な光を放つようになってしまった。
諦めの果ての悟り・・・・
心を閉ざしてしまった彼女は、さらに真面目な生徒を演じきることによって、
学校生活を乗り切ろうとしたのかな・・・

 彼女の本当の心を知った鈴木先生は、この時大きな学びを得た。
「今の学校教育は我々が普段思っている以上に、手のかからない生徒の心の摩耗の上に支えられてるんだ。
どんな生徒に対しても手が足りない中、教師たちは結局、目立った問題を起こす生徒に多くの力をさかざるを得ない。
問題のない生徒は、おそらく潜在的に問題児に嫉妬心を
抱いているに違いないんだ。
問題児の心の中に優等生への妬みが存在してるのと同じようにね。
その亀裂が無くなれば、学校というコミュニティに存在する大きな力を
目覚めさせることができるんだ」

 教師がクラス全員に平等に目をくばることによって、誰一人摩耗することないクラスを作り上げる。
その事によって生徒同士の横の繋がりが深まり、活性化し、学校はより深い学びの場となることができる。
それが自分の目指す教育だと鈴木先生は気づくことができたのさ〜

「丸山康子は僕の生徒だっただけじゃない。教師でもあったんだ」鈴木先生
「大事なことを話してくれてありがとう・・・」麻美

 教師として自分が一番大切にしていることを伝えられたこと、
そして受け取ってくれたこと・・
このことによって鈴木先生と麻美の間に確実な絆が生まれたようです。
で、二人は自然と朝まで一緒に過ごしたのよ〜
いや〜おめでとう!と言っていいのかしら〜
今までは麻美のこと、オカルト的な印象が強くて、こえぇなぁって思ってたんだけど、
丸山康子の心に寄り添い癒そうとする姿に、ちょっと感動したぞ。
お似合いのお二人さんじゃありませんか〜

 で、そのような朝を迎えた鈴木先生はちょっと照れながら登校。
トイレで、がんばって出てきたけど「河辺とのことがただ恥ずかしい」という思いで足が止まってしまった竹地と会い、意気投合。
「一緒に行こう。すぐ、楽になるさ」
鈴木先生と一緒に登校した竹地を例の5人衆が暖かく迎えてくれました。

 教師にはできないことが同級生にはできる。
その強い力を実感した竹地は、自らも友の力になりたいと自然に思うことでしょう。
そしてその竹地の姿にパワーをもらった鈴木先生は新たな気持で教師として生きることを誓うのでした。

 いや〜毎週、月曜日が来るのが待ち遠しい!
私的には、今現在、「鈴木先生」が春ドラマランキング第1位!
2位は「仁」(タイムスリップの謎は気になるけど、安定感あるんで逆に)、
3位は「名前をなくした女神」(2位と3位の間はかなり離れてるけどな・・・)かね・・・

 第1回 誰も正解を教えてくれない!それが学校
 第2回 14歳優等生の反乱! 給食廃止で教室炎上
 第3回 人気投票で熱血教師壊れる!
 第4回 恋の嵐?! 学級委員の自爆告白
 第5回 誰が好きだっていいじゃない
 第6回 課外授業…愛って何ですか?
 第8回 夏祭りで事件勃発!生徒にバレた秘密・・・ 
 第9回 デキ婚は罪か!?生徒35名が教師を裁判!
 第10回(最終回) 光射す未来へ!教師の告白に涙の教室・・・

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いや〜今回もおもしろい授業でした。私も鈴木先生とディスカッションしたいよう・・・ヽ(`Д´)ノ (オイオイ!)

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matakita821 at 15:48│Comments(4)TrackBack(5)「鈴木先生」 

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1. 鈴木先生 第7話  [ エリのささやき ]   2011年06月07日 16:49
手のかからない生徒の心の磨耗によって支えられる学校生活。・・うなずく人は多いでしょうね。
2. 【鈴木先生】第7話  [ ドラマ@見取り八段・実0段 ]   2011年06月07日 17:06
さっき貴方が訴えた苦しみは自分のエゴのせいです。 自分の包容力のなさを恥じもせず、過去を持つ女性をまるで汚いもののように軽蔑する。 あなたのような男が、どれほど女性たちを深く傷つけているか。少...
3. 鈴木先生 LESSON.7 届かない心の叫び!僕が犯した指導ミス  [ レベル999のFC2部屋 ]   2011年06月07日 17:44
『届かない心の叫び!僕が犯した指導ミス 内容 河辺(小野花梨)山際(千葉一磨)竹地(藤原薫)の騒動に終止符を打つべく、 それぞれに、言いたいことを言わせた鈴木先生(長谷川博己) 全てが出尽くし...
4. 「鈴木先生」レビュー  [ ドラマレビュー トラックバックセンター ]   2011年06月08日 17:52
ドラマ「鈴木先生」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *出演:長谷川博己、他 *原作:武富健治 感想・評価・批評 等、レビューを含む記事・ブログからのトラックバックをお待ちしています。お気軽にご参加下さい(^^
今回の話、心が痛かった。 鈴木先生が鈴木先生になるきっかけとなった これといった問題のない女子生徒 丸山康子 まるで昔の自分をみているようだった。 中学・高校時代のきっどさんは 何の問題も起こさない 先生からみると多分、手のかからない おとなしい「いい子」...

この記事へのコメント

1. Posted by くう   2011年06月07日 18:29
今週も深かったよね〜。。。
前半の学習率の話も素晴らしかったけど、後半の話にもしみじみ感じ入ったよ。

手の掛からない生徒の摩耗の上に支えられている教室、は、
そのまま社会にも当てはまるんだよね。
でも、それを完全に消す事なんかできないわけで、
せめて教師や上司がそういう事をいつも気にかけていて欲しいと思うわ。

今回も見どころいっぱいで、すごい1時間だったにゃ〜^^;
2. Posted by きこり→くうさん   2011年06月08日 19:15
>前半の学習率の話も素晴らしかったけど、後半の話にもしみじみ感じ入ったよ。
ホントだよね〜
まいど、迷いがないのが聞いてて気持ちいいよ。
そして、しっかり鈴木先生についていってる子供達もすごいよね。
>そのまま社会にも当てはまるんだよね。
「心の摩耗」って表現がズバリだよね。
これってよくわかるわ。よく気がつく真面目な友達がよく文句いってたわ〜
真面目な人間がバカをみるって。
おとなしくて真面目ゆえに目立たないから感謝されることもほとんどないだろうし・・・見過ごされがちだけど、見過ごしちゃいけないことなんだよね。それに気づいた鈴木先生はすごいわ・・
3. Posted by Eureka   2011年06月19日 17:46
こんにちは♪
古い記事にレスしてすみません!
今日やっと第7話みれました(^▽^;)

そうそう、前半後半とものすご〜く濃い1時間でしたよね
エゴと気づかず他人を断罪することの恐ろしさ・・・
まわりにもいるいる、そ〜いう人
足子先生ほどあからさまではないけど、「一般的」とか「普通」といった言葉を借りて、人を批判したり・・・
後半の話もうんうん、うなづきながらみてました
話題となった映画「告白」の原作本にももっと毒を含んだ言い方ではありますが、似たようなことが指摘されてました
「問題児」のために先生が必死になっている裏でどれだけ「普通の子」が我慢しているか・・暗に●八先生批判、みたいな(笑)

もっと多くの人に見て貰いたいのに
ほんとなんでこんないいドラマが低視聴率なの〜(T.T)
周りには一生懸命勧めているんですけどね(T.T)

4. Posted by きこり→Eurekaさん   2011年06月20日 06:51
>そうそう、前半後半とものすご〜く濃い1時間でしたよね
ですよね〜毎回、1時間びっしり内容の濃い時間だったわ〜って思うんだけど、この回は特に内容ぎっしりだった。
>足子先生ほどあからさまではないけど、「一般的」とか「普通」といった言葉を借りて、人を批判したり・・・
これってなかなか気づかないことですよね。
普通が当たり前ですばらしいと思い込んでる人にとっては
そこから少しでもはみ出ると「変な人」とか「悪」になってしまう。でも断罪する方は全く気づかないんだから〜
>「問題児」のために先生が必死になっている裏でどれだけ「普通の子」が我慢しているか・・
本当にそうですよね。でも、教師は問題児対策に追われていて普通の子の存在を無視する形になっている。
「問題児」になれば注目されるとわかっていても、そうなれないし、なりたくない。実は「普通の子」にだってすごい葛藤があるんだって気づかせられました。
やっぱ「鈴木先生」は深いですね〜
できればシーズン2も見たいんだけど、ダメかなぁ・・・
みんな「しゃべくり」見てんのかちら・・・

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