「四つ葉神社ウラ稼業 失恋保険 告らせ屋」 第一話 振られ体質の解消法2011年 DVD鑑賞日記 その9

2011年04月09日

「グロリア(1981年版)」 ジョン・カサヴェテス 監督

 この映画を初めて見たのは学生の時。
ジョン・カサヴェテスという監督のことも、ジーナ・ローランズという女優の存在も全く知りませんでした。

 じゃ、なんで見に行ったんだろ・・・( ̄ー ̄?)
多分、ポスターがすごくカッコ良かったから。
映画を見た後、フィルを傍らに銃を突きつけているグロリアのポスターを購入し、かなり長い間部屋に貼っていました。

 なんてかっちょいいおばさんなんだ!!
この映画で私は、ジーナ・ローランズという女優に一目惚れしたのです。

 オープニング、訴えるような歌声と共にビル・コンティの切なげでドラマチックな音楽が流れ・・・・ニューヨークの夜、そして夜明けが映しだされます。
この段階で、もうノックアウトでした。 

 そして場面はサウスブロンクスにあるアパートの玄関に・・
そこには銃を手にした明らかにヤバそうな連中がたむろしていた。
男達は組織を裏切った男ジャックとその家族を、報復のため皆殺しにしようとしていた。

 危険を察知したジャック達は逃げる準備の真っ最中・・
そこに「コーヒー飲ませてくれない?」と現れたのがジャックの妻ジェリの友人で同じアパートの住人グロリア(ジーナ・ローランズ)。

 ジェリは子供たちを預かって欲しいと頼むんだけど、グロリアは
「子供は嫌いなのよ。特にあんたの子はね」とあっさり断るのさ。
グロリア [DVD]

 でも必死に頼まれ、組織の裏情報が書きこまれた手帳を持った6歳の少年フィル(ジョン・アダムズ)を預かるハメに。
その後、すさまじい銃声が聞こえ、ジャックたちが殺されたのを知ったグロリアはフィルを連れて逃げることにする。

 で、荷物をまとめるんだけど、おしゃれなウンガロのドレスやスーツ(ハンガー付き、ホテルに着いたら浴室に下げてシワをとるのよ)、
10センチぐらいのヒールがある靴(走りづらいぞ!)、着物ふうのハデなガウン(こんなもんいるんかい?)、しっかり香水も入れてたぞ。
 それらをすんごい無造作にスーツケースに放りこんでいくんだけど、その様子と中身でグロリアという女性がわかるのよね。

 てか、そんなにおしゃれなら、パジャマから着替えろよ!
(パジャマにコートを着てジェリのとこに来てたのさ〜)
で、留守にするから、飼っている猫はちゃんと外に出して・・・
カタギじゃない雰囲気を持っているグロリアですが、今は猫と一緒に静かに暮らしてたらしい。

 フィルを追っている組織のボスは、グロリアの昔の男タンジーニ。
立てつくのは非常にマズい。
さらにグロリアは前科者だから、フィルを警察に預けに行くこともできない。

 ヤバすぎる状況に、グロリアは「親戚のとこでも行きな」と、フィルを置いて逃げようとするんだけど、わんこのようにすぐに戻って来てしまう。
 もちゃもちゃやってるうちに、車に乗った連中が現れ、手帳とフィルを寄こすよう命じたため、ついスイッチが入り、愛用の銃をぶっ放し、
フィルと共に組織に追われる身になってしまう。

 何でこんなことに・・後悔しても、もう遅い。
バス、地下鉄、タクシーを乗り継ぎ、二人は逃走する。
でも、あちこちで組織の連中が待ち伏せしてるからヒヤヒヤさ〜
走り、隠れ、また走り、脅し、銃をぶっぱなしては逃げ続ける。

 まぁ〜グロリア姐のスゴイこと・・
とにかく肝っ玉が座ってるのさ・・・
奴らを煽る時の不敵な笑み、年季の入った煙草を吸う粋な仕草、辛辣なもの言い、時に見せる優しい笑顔・・
 中年の女性が主人公で、強くて、タフで、かっちょいい・・・
この年代に、こんな映画初めて見ましたョ・・・

 そしてフィルもガキンチョではなく、一人の男として魅せてくれました。
6歳なんだけど(実際は7歳)とっても賢くて、時にセクシーですらある(ホントよ〜)
 最初はショックと、知らないおばはんに命令されるのにムカついて反抗的だったんだけど、自分のために体を張って戦ってくれるグロリアに一目置くようになり、心を許すようになる。

「あんたは僕のママで、パパで、家族だ。それに親友だね。恋人でもある」フィル
「家族がいいね」と言いながら、ちょっと嬉しそうなグロリア。
 グロリアのフィルに対する思いは母性愛なのか、同志愛なのか。
多分、フィルが言ったようにすべてを含んだ特別な関係・・・

 タンジーニに話をつけに行ったグロリアは、彼女らしい言い方でフィルのことを話していました。
「あの子は・・・・うまく言葉で言えないけど、利口で切れる子よ。
一緒に寝た男の中じゃ、最高ね」

 この映画は非常にうまく創られた逃走劇でありながら、中年のおばさんグロリアと6歳の少年フィルのラブストーリーでもある。
ラストの二人の笑顔は極上。
何度見ても、この映画の魅力はあせない。
10点満点で9.2点デス。
さくら
結構前にWOWOWで『グロリア』が入る〜!と思って録画したら、シャロン・ストーン版だった!
ショック!3秒ほど見てすぐ削除・・・(-"-;A ...

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matakita821 at 17:47│Comments(4)TrackBack(0)映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by Largo   2011年04月14日 15:09
こんにちわっ。

「グロリア」、大分以前に見たので仔細な部分は忘れましたが、ジーナ・ローランズの格好よさは今でも鮮明に覚えています。
一見、ちょっとくたびれた中年女性なのだけれども、そこいらの男どもが吹っ飛ぶ、筋金入りの殺し屋っていうのが、凄く新鮮でした。

>そしてフィルもガキンチョではなく、一人の男として魅せてくれました。
いっぱしの男でしたね〜。
スリリングな逃亡、洒落たセリフの数々も含めて、ハードボイルドものの範疇を超えた傑作だったと思います。

>ショック!3秒ほど見てすぐ削除・・・
実によくわかります。(爆)
2. Posted by きこり→Largoさん   2011年04月14日 18:58
こんばんわ〜
>ジーナ・ローランズの格好よさは今でも鮮明に覚えています
最初、やさぐれた雰囲気のおばさんだな〜って思ってたんですが、見てるうちにかっちょええ〜!とドキドキしながら見ましたよ〜
ちょっとした仕草が素人くさくない過去を思わせるんだけど、下品じゃないんですよね。
銃を撃つ姿も決まってたわ〜
>いっぱしの男でしたね〜。
なんかよく「I'm a man!!」って叫んでたような・・
実際は7歳らしいんですが(昔買ったパンフレット出してきました 笑)達者な子でしたわ〜
どんな大人になってるんだろう・・?って想像しちゃいました。
>ハードボイルドものの範疇を超えた傑作だったと思います
ただ単に女性が主人公のハードボイルドっていうのじゃなくて、グロリアとフィルの関係が加わることによってすごくおもしろい作品になりましたよね。
久しぶりに見て、この映画の良さを再確認できてうれしかったです。
>実によくわかります。(爆)
ですよね・・(´∀`;)
3. Posted by 紅緒まま   2011年04月14日 21:13
おお、懐かしや〜
ジーナ・ローランズかっちょ良かったですよね。
一番最近見た彼女の映画は「きみに読む物語」です。
こちらは息子の監督作ですよね。

まーちゃんは私の高知旅行中、良い子でお留守番していたようです。多分ね
4. Posted by きこり→紅緒ままさん   2011年04月15日 18:07
>ジーナ・ローランズかっちょ良かったですよね
ホント、カッチョ良かった〜!
見た当時、こんなええ女がいるとは・・って衝撃を受けましたよ〜(笑
今、CATVでジョン・カサヴェテス監督の特集やってて、毎晩録画しています。
>こちらは息子の監督作ですよね
息子さんも娘さんも監督ですもんね。
ジーナ・ローランズさん、生涯現役で女優であり続けるってすごいわ・・
実際の彼女も粋な女性なんだろうなぁ・・
>良い子でお留守番していたようです。多分ね
帰って来た時甘えたりしませんでしたか〜
女王様の甘えるとこも見てみたいです(笑

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