2010年11月23日
「モリのアサガオ」 第6話 冤罪33年の白髪男
小春(谷村美月)からの『お兄ちゃん、生きて』というメッセージを伝えた直樹(伊藤淳史)は、
「殺人犯の妹が、幸せになれると思うか・・・?」という言葉から、
渡瀬(ARATA)が妹を思う気持ちから手紙受け取りも面会も拒否してきたと知りました。
『やっぱり渡瀬は、ただの復讐鬼じゃない。妹の幸せを願う一人の人間なんだ・・・』
そんな直樹に渡瀬は、妹に渡して欲しいと壊れた時計を託しました。
さて、死刑囚舎房では、明日、「無罪判決」を受ける赤石英一郎(石橋凌)の出所準備が始まっております。
明石は、『警察署長夫妻強盗殺人事件』の犯人として逮捕され、死刑確定囚として30年、
冤罪が証明されるまで未決囚として3年、この拘置所に拘束されてきました。
33年という長い期間を冤罪を訴えながら過ごしてきた明石の穏やかな表情に驚く直樹・・・
「平常心でいられたと思うかね?
毎日、毎日、明日も生きられるのかと不安になって、飯も喉を通らない。
自分が首を吊られる夢を見て、その度、悲鳴を上げて飛び起きる。
朝になると、近づいてくる刑務官の足音に怯え、自分の部屋の前で止まるな!と祈る。
そんな日が30年も続いても平常心でいられる人間がいると思うかね?」明石
明石が小学校6年生の時、パチンコ屋の経営が失敗した両親は彼を置いて蒸発。
その後は担任の東篠先生の家に引き取られ、中学を出た後はパチプロとして自活。
しかし何のために生きているのかわからず、ケンカや盗みを繰り返し、何度も警察のやっかいになる日々だった。
「殺人犯の妹が、幸せになれると思うか・・・?」という言葉から、
渡瀬(ARATA)が妹を思う気持ちから手紙受け取りも面会も拒否してきたと知りました。
『やっぱり渡瀬は、ただの復讐鬼じゃない。妹の幸せを願う一人の人間なんだ・・・』
そんな直樹に渡瀬は、妹に渡して欲しいと壊れた時計を託しました。
さて、死刑囚舎房では、明日、「無罪判決」を受ける赤石英一郎(石橋凌)の出所準備が始まっております。
明石は、『警察署長夫妻強盗殺人事件』の犯人として逮捕され、死刑確定囚として30年、
冤罪が証明されるまで未決囚として3年、この拘置所に拘束されてきました。
33年という長い期間を冤罪を訴えながら過ごしてきた明石の穏やかな表情に驚く直樹・・・
「平常心でいられたと思うかね?
毎日、毎日、明日も生きられるのかと不安になって、飯も喉を通らない。
自分が首を吊られる夢を見て、その度、悲鳴を上げて飛び起きる。
朝になると、近づいてくる刑務官の足音に怯え、自分の部屋の前で止まるな!と祈る。
そんな日が30年も続いても平常心でいられる人間がいると思うかね?」明石
明石が小学校6年生の時、パチンコ屋の経営が失敗した両親は彼を置いて蒸発。
その後は担任の東篠先生の家に引き取られ、中学を出た後はパチプロとして自活。
しかし何のために生きているのかわからず、ケンカや盗みを繰り返し、何度も警察のやっかいになる日々だった。
そして、33年前、公園でバッグを拾った明石は警察に届けようとしている所を『警察署長夫妻強盗殺人』容疑で逮捕された。
逮捕の決め手は、凶器の包丁に付着していた血液型が明石と同じB型であったことと、パチンコ屋で雑誌を拾おうとしてガラスで切った手の傷を、強盗の際負った傷と判断されたことだったが、警察は最初から明石を犯人と決めてかかっていた。
睡眠も食事の時間も与えられず、長期間の取り調べの間、脅され、説得され、
時には暴力も振るわれ、精神的に追い詰められた明石は、やっと与えられた食事を口にした時、
「俺がやりました」と言ってしまった。
これね・・冤罪に遭われた方の話とか読むと、そうなっちゃうよな〜って思いますよ。
よってたかって休みなく「お前がやったんだ」と責められ続けたら、
私なら、もしかして自分はやったんじゃないか・・罪から逃れるために忘れてるんじゃ・・とか思いそうだし、地獄の取り調べから逃れられるなら、「自分がやった」って言っちゃいそうだよ。
それに自分は「無実」なんだから、そのうちわかってもらえるはずだとも思うよね。
ところが違った。
明石の罪は確定し、「死刑判決」を受け、死刑囚として拘置所に送られた。
そして「再審請求」が認められるまでの道のりは長く苦しかった。
「死刑判決」を覆す新しい証拠は見つからず、ことごとく「再審請求」を棄却され、
四度目の「再審請求」が却下された後、明石は自殺を図ろうとした。
光が見えたのは、逮捕から28年後・・・
パチンコ屋で明石が手に怪我をしたところを見た証人が現れ、さらに、逮捕当時にはなかったDNA鑑定により凶器に付いた血痕は明石とは別のものである判明したのだった。
「だけど、俺は勝ったんだ!
こんなちっぽけな人間でも、国から勝利をもぎとる事ができたんだ・・
俺は勝ったんだ!!」
嗚咽をもらす明石の苦汁の日々を思う直樹・・・
だが、直樹は明石の部屋の壁に書かれた『死刑囚になってよかった』という文字に気づき、その意味を知りたいと思うのでした。
後藤(前川泰之)と谷崎(ベンガル)が、国から出る明石の33年分の保証金を計算したら、
1億5千万になったそうで、ちょっと羨ましがってましたが、直樹はやりきれない思いを募らせておりました。
『死刑囚になってよかった』という落書きは、再審請求が認められる5年前に書いたそうな・・
明石は、ずっと文通していた手紙を並べながら、見よりのない自分に若林ら刑務官たちが、いろんなものを差し入れして、よくしてくれたからと話しました。
「それと・・今はもういない山本って人が俺に教えてくれたんだ。
『今、目の前の人を信じろ』って・・・」
でも、それだけではないはず・・・・・
「明石は自分のためだけに無罪になろうとしているんじゃない。
他にどうしても無罪を勝ち取らなきゃならない理由があったんだ」深堀(柄本明)
その理由を聞いたけど、自分の腰を2時間揉んだら教えるってョ・・
しかし、深堀はいつもどこから情報を入手してんのかね?
ストーリー展開のお手伝いになってるんだろうけど、ちょっと気になるぞ。
「お前ら、国家権力は何度同じ過ちを繰り返せば済むんだ!
組織の威信を守る為、犯人を無理やりでっちあげる警察!
ろくな資料もも見直さず、30年もの長きに渡り、明石を死の恐怖にさらし続けた検察と裁判所!
冤罪ってのは国家による犯罪、この国の司法制度がやった犯罪なんだよ!」深堀
人間が人間を裁く上で出てしまう過ち・・
冤罪を訴えながら、その声が聞き届けられることなく刑に服したり、死刑執行された場合もあったでしょう。
明石の場合は冤罪が認められ、出所することができましたが、その間33年。
気の遠くなるほどの期間閉じ込められ、死の恐怖にさらされ続けたのです。
いくらお金を貰っても、その時間は戻ってこない。
突然の犯罪に巻き込まれ、未来を奪われた被害者と同じく、明石の未来も奪われてしまったのです。
そして、明石が無罪宣告される日がやってきました。
『『死刑囚になってよかった』・・・
いったい何が明石の心を30年も支え続けたのだ。
それに、深堀が言っていたどうしても無罪を勝ち取らなきゃならい理由って・・』直樹
直樹は、明石の「書信表(手紙の内容が書いてある書類)」を調べ、文通の相手が東條松之助だと知りました。
東條さんは明石の身元引受人であり、親代わりとなってくれた人でした。
裁判長(志賀廣太郎)から無罪確定を告げられ、明石の釈放は決まりました。
「主文・被告人は無罪。
被告人は本日釈放されることになります。
30年の長きに渡り、自由を奪うことになりました。誠に申し訳なく思います」
頭を下げる裁判長を見つめながら、明石は「無罪」を噛み締めておりました。
直樹は、拘置所に荷物を取りに戻った明石からあの言葉の意味を聞かせてもらえました。
「東條先生はだだの恩師じゃない。先生は命の恩人だ。
俺は、先生のお陰で生き抜くことができた」明石
東條先生は明石のことを最初から信じ、「再審請求」を起こすよう励まし続けてくれた人でした。
4回目の再審請求のあと明石が自殺を図ったのは、請求が棄却された絶望からではなく、自分を支えてくれた東條先生が亡くなり、生きる希望を失ったから。
自暴自棄になった明石を救ったのは東條先生の一人息子の隆(田中実)の手紙でした。
幼い頃から、冤罪で苦しむ明石の話を聞いていた隆は、父親の代わりに今度は自分が明石を支えると伝えてくれたのです。
「お二人は、互いに励まし合って生きてこられたんですよね」直樹
時には、学級崩壊に悩み自信を失った隆を明石が励まし、
そして、再審請求が認めてもらえず絶望する明石を励ましたのは隆でした。
再審のきっかけとなる証人を見つけて、名乗り出るよう説得したのも隆でした。
「俺は思うんだ。
もし、あのバッグを拾った時、刑事に呼び止められていなかったら、
親に裏切られ、人を信じられず生きてきた俺は、人から信じられることもなく、
どうでもいい人間のまま、どっかでのたれ死んでいたかもしれない。
だけど、死刑囚になったおかげで、心の底から信じられる人に出会うことができた。
初めて、人の優しさを知り、自分を信じてくれる二つの魂に触れることができた」
小学生の時、道端に落ちていた財布を拾って東條先生に届けたら、すごく褒めてくれた。
その後、荒んだ人生を送ってきた明石でしたが、33年前、バッグを拾った時、
先生の顔が思い浮かんで、警察に届けようと思った。
「人生は皮肉だよな・・・
先生を思い出し、良かれと思って取った行動で俺は死刑囚になってしまった。
でもね、それで良かったんだ・・
そのお陰で、先生とその息子さんによって俺はシャバにいる時以上に
生き生きと毎日を過ごすことができたんだ。
俺は死刑囚になって良かった。本気でそう思うんだよ」明石
本当に、なんて皮肉なんでしょう・・・
死刑囚となり、多くのものを失った明石でしたが、その苦しみの中で人間に対する確かな信頼を手に入れることができた。
そして、明石を励ますことによって隆は人間として教師として強く生きることができたし、
隆を拘置所から支えることで、明石も人間として大切なものを失わず、生き抜くことができた。
お互いがお互いの支えとなっていたんですね。
「死刑囚になって良かった」・・・
そこに到るまでの明石の心の葛藤を思うと、足元が揺らぐほどの恐怖を感じます。
冤罪はあってはならないこと。
失われた明石の33年のためにも、どうしたら無くすことができるのか、私も考え続けたいと思います。
拘置所の外に出た明石を、隆は花束と共に迎えました。
明石は、拘置所の中に居る時から気になっていた渡瀬のことを直樹に伝えるのでした。
「あの男は真実を隠して、たった一人ですべてを背負おうとしている。
死刑囚のことは、死刑囚が一番よくわかる」
小春に腕時計を渡しに行った直樹は、その時計が殺された母親の形見だと知りました。
まるで家族との縁を切ろうとするかのように、大切なものを手放す渡瀬を問い詰める直樹。
「これでいいんだ・・お前に何がわかる?!」渡瀬
「僕は真実が知りたいんです。
少年時代、僕はあなたに救われた。
だから、今度は僕があなたの力になりたい!
僕は信じてます。これだけは忘れないで下さい!」直樹
う〜む・・・決められたドラマの期間内での展開だから、しょうがないけど、
直樹、急き立てるみたいで、ちょっと押し付けがましいぞ。
原作だと、もっとじっくりゆっくりと直樹と渡瀬の関係が進むんだけどにゃ〜
さて、そんな中、深堀に動きが・・・
明石から聞いた、山本の言葉を伝えた途端、顔色が変わりましたぞ・・・
「お前・・・よく見ると山本にそっくりだな・・」
『僕はまだ何も知らなかった。
山本という男の真実を。そして僕自身の人生に隠されたとんでもない秘密のことも・・・』
さぁ、クライマックスに向けて走りだしましたョ〜
山本とはいったい誰なのか・・(知ってるけど)
直樹とはどういう関係なのか・・(知ってるけど)
来週、渡瀬との距離が縮まりそうデス・・・
第1話
第2話 死刑執行命令
第3話 死刑囚へ贈る花
第4話 獄中結婚の花嫁
第5話 極刑反対の遺族!?
第7話 新人刑務官の父は死刑囚!!
第8話 最期の面会の奇跡
第9話 最終章へ! 魂の叫び兄妹の秘密
第10話(最終話) たった一人の親友へ最後の・・・
ARATAさんが、舎房で着ていた麻っぽいシャツがしゅてき・・・
も〜何気におしゃれさんなんだからぁ・・(*'д`*)
逮捕の決め手は、凶器の包丁に付着していた血液型が明石と同じB型であったことと、パチンコ屋で雑誌を拾おうとしてガラスで切った手の傷を、強盗の際負った傷と判断されたことだったが、警察は最初から明石を犯人と決めてかかっていた。
睡眠も食事の時間も与えられず、長期間の取り調べの間、脅され、説得され、
時には暴力も振るわれ、精神的に追い詰められた明石は、やっと与えられた食事を口にした時、
「俺がやりました」と言ってしまった。
これね・・冤罪に遭われた方の話とか読むと、そうなっちゃうよな〜って思いますよ。
よってたかって休みなく「お前がやったんだ」と責められ続けたら、
私なら、もしかして自分はやったんじゃないか・・罪から逃れるために忘れてるんじゃ・・とか思いそうだし、地獄の取り調べから逃れられるなら、「自分がやった」って言っちゃいそうだよ。
それに自分は「無実」なんだから、そのうちわかってもらえるはずだとも思うよね。
ところが違った。
明石の罪は確定し、「死刑判決」を受け、死刑囚として拘置所に送られた。
そして「再審請求」が認められるまでの道のりは長く苦しかった。
「死刑判決」を覆す新しい証拠は見つからず、ことごとく「再審請求」を棄却され、
四度目の「再審請求」が却下された後、明石は自殺を図ろうとした。
光が見えたのは、逮捕から28年後・・・
パチンコ屋で明石が手に怪我をしたところを見た証人が現れ、さらに、逮捕当時にはなかったDNA鑑定により凶器に付いた血痕は明石とは別のものである判明したのだった。
「だけど、俺は勝ったんだ!
こんなちっぽけな人間でも、国から勝利をもぎとる事ができたんだ・・
俺は勝ったんだ!!」
嗚咽をもらす明石の苦汁の日々を思う直樹・・・
だが、直樹は明石の部屋の壁に書かれた『死刑囚になってよかった』という文字に気づき、その意味を知りたいと思うのでした。
後藤(前川泰之)と谷崎(ベンガル)が、国から出る明石の33年分の保証金を計算したら、
1億5千万になったそうで、ちょっと羨ましがってましたが、直樹はやりきれない思いを募らせておりました。
『死刑囚になってよかった』という落書きは、再審請求が認められる5年前に書いたそうな・・
明石は、ずっと文通していた手紙を並べながら、見よりのない自分に若林ら刑務官たちが、いろんなものを差し入れして、よくしてくれたからと話しました。
「それと・・今はもういない山本って人が俺に教えてくれたんだ。
『今、目の前の人を信じろ』って・・・」
でも、それだけではないはず・・・・・
「明石は自分のためだけに無罪になろうとしているんじゃない。
他にどうしても無罪を勝ち取らなきゃならない理由があったんだ」深堀(柄本明)
その理由を聞いたけど、自分の腰を2時間揉んだら教えるってョ・・
しかし、深堀はいつもどこから情報を入手してんのかね?
ストーリー展開のお手伝いになってるんだろうけど、ちょっと気になるぞ。
「お前ら、国家権力は何度同じ過ちを繰り返せば済むんだ!
組織の威信を守る為、犯人を無理やりでっちあげる警察!
ろくな資料もも見直さず、30年もの長きに渡り、明石を死の恐怖にさらし続けた検察と裁判所!
冤罪ってのは国家による犯罪、この国の司法制度がやった犯罪なんだよ!」深堀
人間が人間を裁く上で出てしまう過ち・・
冤罪を訴えながら、その声が聞き届けられることなく刑に服したり、死刑執行された場合もあったでしょう。
明石の場合は冤罪が認められ、出所することができましたが、その間33年。
気の遠くなるほどの期間閉じ込められ、死の恐怖にさらされ続けたのです。
いくらお金を貰っても、その時間は戻ってこない。
突然の犯罪に巻き込まれ、未来を奪われた被害者と同じく、明石の未来も奪われてしまったのです。
そして、明石が無罪宣告される日がやってきました。
『『死刑囚になってよかった』・・・
いったい何が明石の心を30年も支え続けたのだ。
それに、深堀が言っていたどうしても無罪を勝ち取らなきゃならい理由って・・』直樹
直樹は、明石の「書信表(手紙の内容が書いてある書類)」を調べ、文通の相手が東條松之助だと知りました。
東條さんは明石の身元引受人であり、親代わりとなってくれた人でした。
裁判長(志賀廣太郎)から無罪確定を告げられ、明石の釈放は決まりました。
「主文・被告人は無罪。
被告人は本日釈放されることになります。
30年の長きに渡り、自由を奪うことになりました。誠に申し訳なく思います」
頭を下げる裁判長を見つめながら、明石は「無罪」を噛み締めておりました。
直樹は、拘置所に荷物を取りに戻った明石からあの言葉の意味を聞かせてもらえました。
「東條先生はだだの恩師じゃない。先生は命の恩人だ。
俺は、先生のお陰で生き抜くことができた」明石
東條先生は明石のことを最初から信じ、「再審請求」を起こすよう励まし続けてくれた人でした。
4回目の再審請求のあと明石が自殺を図ったのは、請求が棄却された絶望からではなく、自分を支えてくれた東條先生が亡くなり、生きる希望を失ったから。
自暴自棄になった明石を救ったのは東條先生の一人息子の隆(田中実)の手紙でした。
幼い頃から、冤罪で苦しむ明石の話を聞いていた隆は、父親の代わりに今度は自分が明石を支えると伝えてくれたのです。
「お二人は、互いに励まし合って生きてこられたんですよね」直樹
時には、学級崩壊に悩み自信を失った隆を明石が励まし、
そして、再審請求が認めてもらえず絶望する明石を励ましたのは隆でした。
再審のきっかけとなる証人を見つけて、名乗り出るよう説得したのも隆でした。
「俺は思うんだ。
もし、あのバッグを拾った時、刑事に呼び止められていなかったら、
親に裏切られ、人を信じられず生きてきた俺は、人から信じられることもなく、
どうでもいい人間のまま、どっかでのたれ死んでいたかもしれない。
だけど、死刑囚になったおかげで、心の底から信じられる人に出会うことができた。
初めて、人の優しさを知り、自分を信じてくれる二つの魂に触れることができた」
小学生の時、道端に落ちていた財布を拾って東條先生に届けたら、すごく褒めてくれた。
その後、荒んだ人生を送ってきた明石でしたが、33年前、バッグを拾った時、
先生の顔が思い浮かんで、警察に届けようと思った。
「人生は皮肉だよな・・・
先生を思い出し、良かれと思って取った行動で俺は死刑囚になってしまった。
でもね、それで良かったんだ・・
そのお陰で、先生とその息子さんによって俺はシャバにいる時以上に
生き生きと毎日を過ごすことができたんだ。
俺は死刑囚になって良かった。本気でそう思うんだよ」明石
本当に、なんて皮肉なんでしょう・・・
死刑囚となり、多くのものを失った明石でしたが、その苦しみの中で人間に対する確かな信頼を手に入れることができた。
そして、明石を励ますことによって隆は人間として教師として強く生きることができたし、
隆を拘置所から支えることで、明石も人間として大切なものを失わず、生き抜くことができた。
お互いがお互いの支えとなっていたんですね。
「死刑囚になって良かった」・・・
そこに到るまでの明石の心の葛藤を思うと、足元が揺らぐほどの恐怖を感じます。
冤罪はあってはならないこと。
失われた明石の33年のためにも、どうしたら無くすことができるのか、私も考え続けたいと思います。
拘置所の外に出た明石を、隆は花束と共に迎えました。
明石は、拘置所の中に居る時から気になっていた渡瀬のことを直樹に伝えるのでした。
「あの男は真実を隠して、たった一人ですべてを背負おうとしている。
死刑囚のことは、死刑囚が一番よくわかる」
小春に腕時計を渡しに行った直樹は、その時計が殺された母親の形見だと知りました。
まるで家族との縁を切ろうとするかのように、大切なものを手放す渡瀬を問い詰める直樹。
「これでいいんだ・・お前に何がわかる?!」渡瀬
「僕は真実が知りたいんです。
少年時代、僕はあなたに救われた。
だから、今度は僕があなたの力になりたい!
僕は信じてます。これだけは忘れないで下さい!」直樹
う〜む・・・決められたドラマの期間内での展開だから、しょうがないけど、
直樹、急き立てるみたいで、ちょっと押し付けがましいぞ。
原作だと、もっとじっくりゆっくりと直樹と渡瀬の関係が進むんだけどにゃ〜
さて、そんな中、深堀に動きが・・・
明石から聞いた、山本の言葉を伝えた途端、顔色が変わりましたぞ・・・
「お前・・・よく見ると山本にそっくりだな・・」
『僕はまだ何も知らなかった。
山本という男の真実を。そして僕自身の人生に隠されたとんでもない秘密のことも・・・』
さぁ、クライマックスに向けて走りだしましたョ〜
山本とはいったい誰なのか・・(知ってるけど)
直樹とはどういう関係なのか・・(知ってるけど)
来週、渡瀬との距離が縮まりそうデス・・・
第1話
第2話 死刑執行命令
第3話 死刑囚へ贈る花
第4話 獄中結婚の花嫁
第5話 極刑反対の遺族!?
第7話 新人刑務官の父は死刑囚!!
第8話 最期の面会の奇跡
第9話 最終章へ! 魂の叫び兄妹の秘密
第10話(最終話) たった一人の親友へ最後の・・・
ARATAさんが、舎房で着ていた麻っぽいシャツがしゅてき・・・
も〜何気におしゃれさんなんだからぁ・・(*'д`*)
matakita821 at 17:42│Comments(8)│「モリのアサガオ」
この記事へのトラックバック
1. モリのアサガオ 第6話 冤罪33年の白髪男 [ レベル999のマニアな講義 ] 2010年11月23日 17:59
『冤罪33年の白髪男』内容施設で出会った少女・小春(谷村美月)から、直樹(伊藤淳史)が、渡瀬(ARATA)に託されたメッセージ。“お兄ちゃん。生きて!”そのことを、渡瀬...
2. 生きろ子豚ちゃん!お兄ちゃん生きて!(流れ星・モリのアサガオ#6) [ |あんぱ的日々放談|∇ ̄●)ο ] 2010年11月23日 18:02
『流れ星』諦めてもらえませんか、手術?お前の体に傷なんかつけさせない。お兄ちゃんがお前を守ってやる!借金を背負わせ、散々迷惑掛けといて、あんた何様?何がたった1人の大事な妹だよ(爆)もずく頭・修一@稲垣吾郎の歪んだ愛!こいつ、妹が好きなんだなw マンガの....
3. モリのアサガオ 第6話 感想 [ オタクと呼ばないで ] 2010年11月23日 20:25
テレ東系ドラマ「モリのアサガオ」第6話の感想です。私は死刑制度の存続に肯定的な意見を持っています。複数人を殺害した者は、遺族感情を考えると、命をもって償うべきだと思います。ただ、今回の赤石英一郎(石橋凌さん)のように冤罪だった場合、刑を執行した後では取り
4. 『モリのアサガオ』第6話 [ 悠雅的生活 ] 2010年11月23日 21:45
〜冤罪33年の白髪男〜
5. 「モリのアサガオ」第6話 [ fool's aspirin ] 2010年11月24日 22:38
今回のテーマは冤罪。石橋凌さんがオール白髪で迫真の演技だ!「死刑囚になってよかった」の落書きの意味は…?
この記事へのコメント
1. Posted by う〜みん 2010年11月24日 12:29
今回も難しいテーマですね。人が人を裁く以上冤罪を無くすのは不可能なのかもしれません。でも取調室の可視化が実現すればどういう取り調べを受けどういう状況で調書が作られたのかがはっきりして冤罪が減るのではと思います。反対意見もあるようですが早急に可視化を実現してほしいです。
それと前々から気になってたんですが冤罪ということは真犯人が別にいるってことですよね。法律に詳しくないのでよくわからないんですが法律的には一度終わった事件となっているから再捜査はされないんでしょうか?何十年も前の事件でその時にわからなかったんだから今さら再捜査しても真犯人にはたどり着けないかもしれないけれど真犯人は逃げてそのままって何だか釈然としないんですけど。
それと前々から気になってたんですが冤罪ということは真犯人が別にいるってことですよね。法律に詳しくないのでよくわからないんですが法律的には一度終わった事件となっているから再捜査はされないんでしょうか?何十年も前の事件でその時にわからなかったんだから今さら再捜査しても真犯人にはたどり着けないかもしれないけれど真犯人は逃げてそのままって何だか釈然としないんですけど。
2. Posted by きこり→う〜みんさん 2010年11月24日 18:32
>でも取調室の可視化が実現すればどういう取り調べを受けどういう状況で調書が作られたのかがはっきりして
そうですよね。てか、最近の刑事ドラマで取り調べの様子録画してたりするから、実現してるのかと思いましたよ〜
ネットで調べてみたら、一部の警察署で取り調べの部分的な録画が行なわれてるようですね。
部分的な録画じゃたいして意味ないような気もするんですが・・・やるんなら、全面的に義務化しちゃえばいいのに。その録画テープも内部の人間がチェックするのではなく、第三者的な立場の人が定期的に行うように。
それとアメリカだと事情聴取とかの段階でも弁護士って付きませんでしたっけ?(ドラマのみの知識・・汗)必ず弁護士を同席させることにしたら、
また違うのでは・・?
>法律的には一度終わった事件となっているから再捜査はされないんでしょうか?
どうなんでしょう・・
冤罪が証明されたってことは、犯人が捕まっていないってことだから、捜査は始まらないのかな・・
殺人の時効は廃止されたから、捜査しようと思えばできますよね?せめて本当の犯人をあげてもらわなきゃ長い間冤罪で苦しだ人も納得がいかないですよね。
そうですよね。てか、最近の刑事ドラマで取り調べの様子録画してたりするから、実現してるのかと思いましたよ〜
ネットで調べてみたら、一部の警察署で取り調べの部分的な録画が行なわれてるようですね。
部分的な録画じゃたいして意味ないような気もするんですが・・・やるんなら、全面的に義務化しちゃえばいいのに。その録画テープも内部の人間がチェックするのではなく、第三者的な立場の人が定期的に行うように。
それとアメリカだと事情聴取とかの段階でも弁護士って付きませんでしたっけ?(ドラマのみの知識・・汗)必ず弁護士を同席させることにしたら、
また違うのでは・・?
>法律的には一度終わった事件となっているから再捜査はされないんでしょうか?
どうなんでしょう・・
冤罪が証明されたってことは、犯人が捕まっていないってことだから、捜査は始まらないのかな・・
殺人の時効は廃止されたから、捜査しようと思えばできますよね?せめて本当の犯人をあげてもらわなきゃ長い間冤罪で苦しだ人も納得がいかないですよね。
3. Posted by 夕来 2010年11月25日 01:21
今回も深かったね〜。
冤罪をなくすことと死刑論争は別問題にも見えるんだけど、
死刑囚のならなければ人と信じ合うことを知らなかった…という
赤石の言葉がしみ入りましたよ。
>直樹、急き立てるみたいで、ちょっと押し付けがましいぞ。
やっぱり原作だともっとじっくりなのね(苦笑
直樹がすごい焦りまくってる感じで、
グッチーが乗り移ってんのかと思ったわ〜。
その割にはARATAさんの台詞は少ないし…。
でももうそろそろ本質に向かって行く頃合いだよね。
>山本とはいったい誰なのか・・(知ってるけど)
直樹とはどういう関係なのか・・(知ってるけど)
いや〜ん!めっさ気になるやないかいっ!
そう言えば蓮さんが思い詰めたような表情だったのを
思い出してきたわ。
直樹の思わぬ素性がわかると、満との距離も縮まるのかな〜。
冤罪をなくすことと死刑論争は別問題にも見えるんだけど、
死刑囚のならなければ人と信じ合うことを知らなかった…という
赤石の言葉がしみ入りましたよ。
>直樹、急き立てるみたいで、ちょっと押し付けがましいぞ。
やっぱり原作だともっとじっくりなのね(苦笑
直樹がすごい焦りまくってる感じで、
グッチーが乗り移ってんのかと思ったわ〜。
その割にはARATAさんの台詞は少ないし…。
でももうそろそろ本質に向かって行く頃合いだよね。
>山本とはいったい誰なのか・・(知ってるけど)
直樹とはどういう関係なのか・・(知ってるけど)
いや〜ん!めっさ気になるやないかいっ!
そう言えば蓮さんが思い詰めたような表情だったのを
思い出してきたわ。
直樹の思わぬ素性がわかると、満との距離も縮まるのかな〜。
4. Posted by えいこ 2010年11月25日 16:23
<山本とはいったい誰なのか・・(知ってるけど)
<直樹とはどういう関係なのか・・(知ってるけど)
爆笑でした!!(笑)
そうなんですよね〜!
きこりさんたら、全部知ってるんだもの〜〜!!
今回も、深い人間ドラマって感じでしたね。
一見不幸にしか見えない冤罪での死刑判決が
実はその人の人生に、欠くことのできない
生きる意味や幸せを与えてくれた・・・
人生万事塞翁が馬って、この事ですねー(?)。
>直樹、急き立てるみたいで、ちょっと押し付けがましいぞ
そうそう!!直樹の存在要らんやん!って思うくらい!(笑)
原作では、もっとゆっくりなんですね・・・
あ〜原作も読みたくなってきました!!(*^∀^*)
<直樹とはどういう関係なのか・・(知ってるけど)
爆笑でした!!(笑)
そうなんですよね〜!
きこりさんたら、全部知ってるんだもの〜〜!!
今回も、深い人間ドラマって感じでしたね。
一見不幸にしか見えない冤罪での死刑判決が
実はその人の人生に、欠くことのできない
生きる意味や幸せを与えてくれた・・・
人生万事塞翁が馬って、この事ですねー(?)。
>直樹、急き立てるみたいで、ちょっと押し付けがましいぞ
そうそう!!直樹の存在要らんやん!って思うくらい!(笑)
原作では、もっとゆっくりなんですね・・・
あ〜原作も読みたくなってきました!!(*^∀^*)
5. Posted by きこり→夕来さん 2010年11月25日 20:17
>死刑囚のならなければ人と信じ合うことを知らなかった…という
赤石の言葉がしみ入りましたよ
複雑すぎて、受け止めるのが難しかったよ〜
死刑囚にならなければ、人を信じることも信じられることもなかった、そう思えてよかったけど・・・閉じ込められ奪われた33年のことを思うと、肯定していいものなのか・・
でも、人間のこころはたとえそんな状況でも、
成長することができるんだなぁというか・・またしても人間の心の深さと不思議さを感じたよ。
>その割にはARATAさんの台詞は少ないし…。
でももうそろそろ本質に向かって行く頃合いだよね。
ARATAさん目当てで見てる方もけっこういるからね。
もっと台詞を!
徐々に二人の絆ができあがってくる頃だよね。
わたしゃ、辛抱強く待つわ・・
>いや〜ん!めっさ気になるやないかいっ!
来週、明らかになりますぜ。
しばし、お待ちくださいませ・・・( ̄∀ ̄)
赤石の言葉がしみ入りましたよ
複雑すぎて、受け止めるのが難しかったよ〜
死刑囚にならなければ、人を信じることも信じられることもなかった、そう思えてよかったけど・・・閉じ込められ奪われた33年のことを思うと、肯定していいものなのか・・
でも、人間のこころはたとえそんな状況でも、
成長することができるんだなぁというか・・またしても人間の心の深さと不思議さを感じたよ。
>その割にはARATAさんの台詞は少ないし…。
でももうそろそろ本質に向かって行く頃合いだよね。
ARATAさん目当てで見てる方もけっこういるからね。
もっと台詞を!
徐々に二人の絆ができあがってくる頃だよね。
わたしゃ、辛抱強く待つわ・・
>いや〜ん!めっさ気になるやないかいっ!
来週、明らかになりますぜ。
しばし、お待ちくださいませ・・・( ̄∀ ̄)
6. Posted by きこり→えいこさん 2010年11月26日 14:40
>きこりさんたら、全部知ってるんだもの〜〜!!
でも、やっぱり原作読んでると、ドラマの楽しさ半減だよ〜
やっぱり見ながらどうなんだろ〜?っていろいろ想像したり、みなさんの意見を聞かせてもらうのが楽しいよ。
>一見不幸にしか見えない冤罪での死刑判決が
実はその人の人生に、欠くことのできない
そういうことって人生ではよくあることのようにも思うけど、その代償が33年の拘束って・・・
明石が『死刑囚になってよかった』という境地に達したのは良かったと思えるけど、複雑だよねぇ・・
>原作では、もっとゆっくりなんですね・・・
そうなんですよ〜
刑務官としていろいろ修行を積んで、精神的にも成長したとこで渡瀬との絆ができるって感じだから〜
ドラマという限られた時間だからしかたないけど、
もったいないにゃ〜って思って。
原作、ぜひ、えいこさんにも読んでほしいっス!
でも、やっぱり原作読んでると、ドラマの楽しさ半減だよ〜
やっぱり見ながらどうなんだろ〜?っていろいろ想像したり、みなさんの意見を聞かせてもらうのが楽しいよ。
>一見不幸にしか見えない冤罪での死刑判決が
実はその人の人生に、欠くことのできない
そういうことって人生ではよくあることのようにも思うけど、その代償が33年の拘束って・・・
明石が『死刑囚になってよかった』という境地に達したのは良かったと思えるけど、複雑だよねぇ・・
>原作では、もっとゆっくりなんですね・・・
そうなんですよ〜
刑務官としていろいろ修行を積んで、精神的にも成長したとこで渡瀬との絆ができるって感じだから〜
ドラマという限られた時間だからしかたないけど、
もったいないにゃ〜って思って。
原作、ぜひ、えいこさんにも読んでほしいっス!
7. Posted by GODな名無しさん 2019年04月02日 13:39
死刑囚だった赤石さんが無罪になった。
「山本さん」赤石さんの言っていた人は誰(知ってるけど)
(山本さんは、おいかわ君の父です。)
隆さん良い人めちゃくちゃいい人
「本当ですか」と思ったに違いない。
彼にとって、『とても良い日』になったに違いない。
皆さんは、 どう思いますか。「死刑囚になってよかった」について。
「山本さん」赤石さんの言っていた人は誰(知ってるけど)
(山本さんは、おいかわ君の父です。)
隆さん良い人めちゃくちゃいい人
「本当ですか」と思ったに違いない。
彼にとって、『とても良い日』になったに違いない。
皆さんは、 どう思いますか。「死刑囚になってよかった」について。
8. Posted by きこり→GODな名無しさん 2019年04月03日 18:52
GODな名無しさん、コメントありがとうございます。
「死刑囚になってよかった」とても重たい言葉ですね。
めぐりあわせで死刑囚として過ごした33年間。
怒りや苦しみ、無力感に苛まれたと思います。
でも、死刑囚になったからこそ東篠さんと息子さんに出会い、人間としてかけがえのない信頼を手に入れ、人生の光を得ることができた。
死刑囚になんてならずに済んだ方がもちろん良かったし非常に皮肉な運命ですが
『死刑囚になってよかった』と思えたうえで外に出られたことは大きかったと思います。
「死刑囚になってよかった」とても重たい言葉ですね。
めぐりあわせで死刑囚として過ごした33年間。
怒りや苦しみ、無力感に苛まれたと思います。
でも、死刑囚になったからこそ東篠さんと息子さんに出会い、人間としてかけがえのない信頼を手に入れ、人生の光を得ることができた。
死刑囚になんてならずに済んだ方がもちろん良かったし非常に皮肉な運命ですが
『死刑囚になってよかった』と思えたうえで外に出られたことは大きかったと思います。