「ホンボシ 心理特捜事件簿」 第1話・第2話「デカワンコ」 第3話 新婚ラブラブ作戦

2011年01月28日

「刑事コロンボ」 ロンドンの傘

 撮り溜めておいた『刑事コロンボ』をやっと見られるわ〜(* ̄∇ ̄*)
1972年に放送された、この『ロンドンの傘』は、コロンボ出張編。

 今回の犯人は落ち目の舞台俳優夫婦、リリアン・スタンホープ(オナー・ブラックマン)とニコラス・フレイム(リチャード・ベイスハート)。
この二人は、プロデューサーのサー・ロジャー(ジョン・ウィリアムズ)をたらしこんで
『マクベス』の公演をプロデュースさせたんだけど、騙されたと知ったサー・ロジャーが初日前日の舞台稽古直前にリリアンの楽屋にやってきて公演中止を告げたため、言い合いになったのさ〜
(その時、サー・ロジャーに真珠のネックレスを引きちぎられ、床にバラバラと玉が転がる)

 その後、二人の声に気づいたニコラスが来て、サー・ロジャーともみ合いになり、
リリアンが陶器みたいのを頭にぶつけて殺してしまう(あんなちっちゃいもんが当たっただけで?って気もするが・・・)。

 すぐに稽古が始まったために、二人はサー・ロジャーをでっかい衣装トランクに入れておいて舞台に向かう。
途中、楽屋番のテーミックがリリアンの楽屋の暖房のパイプを直し始めたため、リリアンは彼を追い払う。
その時、彼はサー・ロジャーが持ってきた傘と自分の傘を間違えて出ていくのだが、その事には誰も気づかない。

 サー・ロジャーは誰にも知られずに楽屋に来たと言っていたから、この遺体を屋敷に戻せば、二人のアリバイはバッチリ!
稽古終了後、二人はトランクを郊外にあるサー・ロジャーの邸宅に運び入れ、階段から転落して死亡したように偽装。

 その翌日・・・やっとコロンボ(ピーター・フォーク)登場。
ロンドン警視庁・スコットランドヤード視察に訪れたコロンボは、ヒースロー空港でスーツケースを紛失し、探し回ってるうちにスリと間違われて連行されてしまう。
 迎えに来たオキーフ刑事に救われるんだけど、このヨレヨレコートの冴えないおっさんがお客様と知って、オキーフ刑事の顔に大丈夫かよ、こいつ・・というムードが漂うのさ〜







 出てきた時からコロンボは、というかピーター・フォークさんが風邪ぎみだったのでしょうか・・・
小池朝雄さんの声も枯れているふうでした。
どっちかに合わせたんだよねぇ?(* ̄m ̄)

 空港を出た後もコロンボはおのぼりさんムード全開で宮殿の衛兵交代を無邪気にカメラで撮りまくる。
予定より2時間遅れでニュー・スコットランド・ヤードに到着。

 
 ここでコロンボはロンドンでの案内役ダーク犯罪捜査局刑事部長(バーナード・フォックス)と会うのさ〜
イギリス紳士のダークはもちろん表情には出さないけど、コロンボの風体を見てちょっとびっくりしたみたい・・
多分、すごく優秀な人しか海外研修になんて行けないんでしょ?
こいつが????という雰囲気が漂ってましたわ〜

 ダークは、視察旅行のスケジュールをいろいろと立ててくれてたみたいなんだけど、
親類に不幸があって、コロンボもそこに同行することになる。
で、向かった先がサー・ロジャーの御邸ってわけさ。

 もう遺体は片付けられていたんだけど、屋敷内を見回っているうちにコロンボの頭脳はすぐに違和感に気づきましたぞ。
で、コロンボの疑問に答えてくれたのが執事のタナー。

 2階の自室で読書していた(ニコラスが偽装)ロジャーがどうして階段を降りようとしたのか・・・・
用事があれば、タナーを呼ぶはずでは?
彼が寝る前に読んでいた『不思議の国のアリス』は初版本で非常に高価なもの、
それをページを開いて伏せて置くのはおかしい・・・
サイドテーブルにない老眼鏡はどこに?

 コロンボの提案で胸ポケットに入っていた老眼鏡を確認したダークは、ロジャーが転落したにも関わらず、ヒビすら入っていないことに不審を抱き、遺体の解剖を命じ、、
最初事故死と思われたロジャーの死を殺人事件として捜査することにしました。

 ロジャーの告別式に出席したコロンボはリリアンたちと接触。
で、捜査が始まった事を小耳に挟んだリリアンたちは慌てるのさ〜
検視の結果、ロジャーは別の場所で後頭部を打撲されて死亡し、屋敷に運ばれたことが証明される。

 一計を案じたリリアンたちは、ロジャーの屋敷に泥棒が入ったと思わせるために、貸した本を屋敷まで取りに行き、無くなったことを強調するのよ。

 その後、コロンボはサー・ロジャーの家の近辺では雨が降らなかったのに、車には水滴の痕があることに気づきました。
さらにリリアンたちの芝居を見に行った(例によってリリアンに強引にチケットをおねだり)時、リリアンの楽屋で真珠の玉を拾ったことから、前夜、楽屋で揉め事があったと知るのさ〜

 もちろんリリアンたちは夫婦喧嘩の時にネックレスがちぎれたと言いましたョ。
コロンボは昨夜、サー・ロジャーが会いに来たのでは?と別々の場所で疑問をぶつけるんだけど、二日前に会ったきりだ答えるお二人さん。
取り敢えず、その夜は深追いしないコロンボ。

 でも、置き土産をおいていきましたよん・・
「ま、何であるにせよ、珍しい方ですね〜
て言うのはですね〜ウチのカミさんと私が昨日あったことを思い出そうとしてもてんでチグハグなんですよ。
ところがお二人はチグハグどころか、セリフまでそっくりおんなじだから立派です。
それじゃ・・」コロンボ

 扉が閉まった後、目配せし合う二人・・・
「( ゚д゚)あれだけいい芝居してやってのに・・・!何てずうずうしい!」リリアン
コロンボが聞いてたら、どうすんだ・・?

 計画的殺人じゃないから、次々とボロが出てきますョ〜
劇場を出る時、見送ってくれたテーミックが持っているのはサー・ロジャーの傘だと気づいたニコラスは、酒場まで付いて行って何とか傘を手に入れる。

 で、屋敷にある傘と交換しようとするんだけど、にゃんとサー・ロジャーの持ち物が無くなっている!
サー・ロジャーの蝋人形が作られるためにクローゼットにあった傘は蝋人形館に運ばれたのさ〜

 さて、慣れない土地のせいか、コロンボの対応もいつもよりも遅い・・
傘を取り戻したニコラスが去った後にテーミックと接触したコロンボは、テーミックの傘を盗んだのはニコラスで、今現在蝋人形館の倉庫に保管されてる傘はテーミックのものであると推理する。

 で、慌ててダークに連絡を取って、夜中に蝋人形館を開けてもらって、タナーに傘を確認させるんだけど、紛れもなく傘はサー・ロジャーのもの。
ニコラスたちによってすり替えられた後だった!
あぁ・・・何たる失態・・・・
「こら、おかしい・・・だったら、誰かが先に・・?」コロンボ

 今晩、自分より先にサー・ロジャーの傘のことを尋ねた者がいるか聞いても、タナーは誰もいないと答える。
「鳥は飛び去ったかね?君の推理のことだよ。何だ?こんな時間だ」ダーク
「待ってくださいよ、どこで間違ったんだろう・・・」コロンボ
「まぁ、そう気を落とすことはないさ。
アメリカ風の堂々巡りもたまには気がかわっていいよ、ふふふ」ダーク

 皮肉っぽく笑って去って行くダーク部長・・
(´・д・`)この人騒がせなアメリカ人め・・・って感じさ〜
何てこった!コロンボの実力はこんなもんじゃないのよ〜!

 でも、タナーは嘘をついてるよね〜
なぜ・・?と思っていたら、すぐに見せてくれましョ〜
翌日、ベッドの上で「マクベス」の劇評を読んで浮かれていたリリアンとニコラスの元にクロワッサンを手にタナーがやってきました。

 昨夜のリリアンたちの様子から、サー・ロジャー殺害に気づいたタナーは執事の押し売りに来たのさ〜
「お雇いいただければ、より忠実にお仕え申し上げます」

 なんてこった・・一生この爺さんに付きまとわれちゃかなわん・・
リリアンたちはタナー殺害を決意。
サー・ロジャーの高価な蔵書を密かに売って金に替えていたタナーが主人を殺し、罪の意識から自殺したと工作。
それを信じた警察もそのように発表しました。

 新聞でその記事を読んだコロンボは納得できない。
新聞の片隅にサー・ロジャーの蝋人形が今日が初お目見えだと知ると
アメリカに帰る日だっていうのに、最後の賭けに出ました。

 ダーク部長に頼んで、開館前の蝋人形館にリリアンとニコラスを呼び出したコロンボは、推理を披露しました。
目の前には「マクベス」を演じた時のリリアンとニコラス、その隣にはサー・ロジャーの蝋人形があります。

「アタシはタナーさんが殺したとは思わない。ホシはオタクですよ」

 サー・ロジャーは殺された夜にリリアンの楽屋で彼女と会っている、
その事を証明できれば、全てのつじつまが合ってくると告げました。
蝋人形のサー・ロジャーが持っている傘にちぎれた真珠のネックレスの球が
入っていたら、サー・ロジャーは死亡推定時刻にリリアンの楽屋にいたことになる。

 館主のジョーンズがその傘を開いてみると・・・真珠の球がぽろん・・・
「同じものだ。全く同じものだ」ダーク
「いかかです?」コロンボ
「・・・・・・」リリアン
「アハハハハ・・そう・・アハハハ・・・アッハッハー
明日・・・明日・・明日と言う日・・・ハハハ・・」ニコラス
「ニック、やめて!彼が入れたのよ!あの人が今ここで入れたんだったら!」リリアン
「ジョーンズ、誰か傘に触れたものがいるかね?」ダーク
「ありません。それは証言します」ジョーンズ

 狂ったようにマクベスの台詞をつぶやき続けるニコラスの姿に、もう隠し通すことはできないと悟ったリリアンは「事故だった」と必死で主張するのでした。

 リリアンたちが護送され、二人っきりになるとダーク部長は尋ねました。
「ついてたな。傘に入っていると、どうしてわかった?」
「なに・・賭けですよ」コロンボ
「だが見込みは千にひとつだった。いったい何がヒントだね?ここだけの話」ダーク
「部長もねぇ・・3年か4年の頃、同級生のかわいい女の子が気になることあったでしょ?振り向かせようってんでね、盛んにやったもんだ」

 そう言って、目の前の蝋人形が持っている笏(てっぺんがお椀状になってる)の中に真珠をポン!と指で弾いて入れるコロンボ。
「やったな?」ダーク

 人間心理を読んでいたコロンボの勝ち〜
理詰めに追い詰めていくコロンボもいいけど、こんなふうに一か八かで仕掛けるコロンボもいいぞぉ〜

 ダーク部長のいたずらっ子のような言葉をもらい、手土産の傘だけを持って蝋人形館を出て行くコロンボ・・・いいラストでした。
ダーク部長にコロンボの凄さがわかってもらえて良かったわ〜
って、飛行機に乗り遅れたコロンボはどこに向かったのかしら〜

 ちょっとヒヤヒヤさせられたけど、観光気分も味わえた佳作でした。
こたつ
コレ、去年の8月に録画したのを10月に見て、途中まで書いて置いといたんだけど、やっと書き終ました。
今シーズンはそういうの片付けちゃお・・・(;´д`)ゞ

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matakita821 at 16:59│Comments(2)「刑事コロンボ」 

この記事へのコメント

1. Posted by amnotlisa   2019年02月17日 20:32
4 楽屋番が傘を間違って持って帰ったとありますが
何度見ても被害者の傘ではなく楽屋番本人が持って
来た傘を自分で持ち帰っているんですよねー。
だからこの傘の奪い合いが納得出来なくて
モヤモヤするんですねー私は。

2. Posted by きこり→amnotlisaさん   2019年02月20日 18:15
amnotlisaさん、コメントありがとうございます。
>何度見ても被害者の傘ではなく楽屋番本人が持って
来た傘を自分で持ち帰っているんですよねー。
そうでしたか〜あの傘、似たような感じだったんで(サー・ロジャーの方が高級でしょうが)気にしないできましたが・・( ̄▽ ̄;)
犯人逮捕よりもコロンボの有能さが伝わらなかったらどうしよう・・って
方に注目していましたよ〜(笑

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