「ブラッディ・マンデイ シーズン2」 第6回「左目探偵 EYE」 第6話

2010年02月28日

「君たちに明日はない」 最終回 人にやさしく

 いや〜5回までは、いろいろ細かいアレもありましたが、いい最終回だったんじゃないですか〜?
それぞれの登場人物たちの最後の決断もちゃんと見せてくれたし、
「リストラされた人間に明日はあるのか」という問いに、しっかりと答えてくれた
最終回だったと思います。

 真介(坂口憲二)は、ホームレスになってしまった平山(村田雄浩)と再会・・・
ラーメン屋で若い店長に怒鳴られながら働くのに耐えられず辞めた彼は
PCの株の投資で退職金を失ってしまったそうな・・
「もう終ってるよな・・・俺の人生」

 まぁ、彼がホームレスにまでなったのはリストラだけのせいではなく、
彼自身の生き方が大きいとは思いますが・・・
リストラが明日を奪うきっかけになったことに責任を感じた真介は、
高橋社長(堺正章)に「リストラされた人間の人材活用」を提案するのさ・・

 って、ドンドの社長と高橋が会ってるとこにおじゃまするのはいかがなものか・・
トップ同士の話し合いの場で細かい事を一社員が話すのはマズイんじゃ・・
緒方のすばらしさを訴えたかったんだろうけど、あの状況では自分の判断の正当性を伝えようとしていると思われてもしかたないぞ・・

 一方、陽子(田中美佐子)は石綿(前田吟)に建材協会会長相川(夏八木勲)と引き合わされ、
石渡の後任となる事務局長をやってみないかと誘われる。
あまりの大役に自分では勤まらないと断ろうとする陽子に相川会長は
「人に対する評価は自分で下すものじゃない。他人が下すものですよ」と説得するのでした。
Tomorrow Waltz(初回生産限定盤)(DVD付)いい曲だったね〜


 さて、陽子の妹泰子(須藤理彩)とミッキー(越村友一)の結婚話はどうなったかな?
初めて彼のご両親と会った泰子は、(売れない)漫才師をやっているあまりにも個性的なお2人にドン引きしちゃったようですョ・・

 それにしても、ミッキーの本名が三木のりすけで両親が三木のりおとのりこって・・・
宅間さん、どんだけ三木のり平さんをリスペクトしてんだい?((´∀`*))

 さて、真介のプロジェクトは思わぬところから動き出しましたョ・・
にゃんと面接の時に緒方(山崎樹範)が見せた「リストラくん」が発売され
人気沸騰・・・
 ドンドの社長が訪れ、真介に「あなたの判断は間違っていなかった。会社を救ってくれた」と感謝し、リストラした社員の中からもう一度社員を募集したいとまで言い出したのさ〜

 これは、ちょっとうまくいきすぎの感もあるけどね・・・
リストラする予定の社員の企画を取り上げて発売に踏み切るかね?っていう・・・
まぁ、いいさ・・

 高橋にも衝撃だったようです。
「俺は信念を曲げるつもりはない。
だが、俺以外の信念の持ち主を全部否定するつもりもない。
立ち上げてみるか?お前の信念を」と言って、
真介のプロジェクト発動を決断してくれました。

 陽子にも動きが・・・
石綿と会って、なぜ女性で年齢も若い(建設業界ではね)自分を推薦してくれたのか
尋ねましたぞ。
 実は他にも適任者と思われる人たちと会って話したんだって・・
でも、みんな安定していて現状に満足していた。
で、この業界には、保守的になりがちな男性より女性の方が適任という結論に達したそうな・・

 「この業界の未来のために引き受けて欲しい」という言葉を聞いて
陽子も覚悟をきめました。
 決断力と柔軟性、細やかさと大らかさ、しっかりと人を見る目と情の厚さ・・・
男性的な部分と女性らしさを両方持っている陽子は、まさに適材適所かもしれません。
 でも、男性ばかりの世界で認めてもらうには大変そうでしたが・・

 そして真介は、完成した「再就職支援事業」のパンフレットを早速、拾った雑誌を公園で売っている平山のところへ持っていきました。

 一番最初の仕事は、事務局長に就任した陽子からでした。
関東建材協会の女性職員が旦那さんの転勤で辞めるので、代わりの人材を求めております。
 高橋社長と共に打ち合わせに向かう真介・・・
前日に陽子から「ちゃんと他人のフリしてね!」って釘さされてますョ・・・

 この打ち合わせには辞める女性職員も同席していて、充実した打ち合わせだったよね・・
この場所ではどういう人材を求めているのか、職歴、年齢、性格までかなり細かく話し合ってましたもんね。

 ヒューマンリアクト社はかなり詳しくリサーチしてからリストラ面接に臨んでますし、
何回かの面接によって性格のいい面も悪い面もつかんでる・・・
ぴったりの人材を紹介することによって、リストラ会社としてのヒューマンリアクト社の評価も上がりますよね。

 でも、やっぱり高橋社長には陽子との関係、バレちゃった・・・
罰として減俸だってョ・・・(ノ∀`;)
今回の人材派遣に関して、高橋からは「船頭は2人いらないぞ」とのアドバイスが・・
 一瞬で陽子の性格を見抜いた社長・・さすがだわ・・・

 で、真介が選んだ白井(野波麻帆)を面接した陽子は・・・
人柄はよさげだけど、ちょっと不安になるようなノリ・・・の白井を紹介されて
はっきりと不満をぶつけましたぞ・・・
 私もね〜真介何やってんだよ・・って思いましたョ。
しかも、いきなり「陽子さんが好きです」とか言い出して、仕事と恋愛ごっちゃにすんな・・って。

 でも、真介は陽子の性格をわかった上で、彼女の下で働くのにふさわしい人材を選んだんですね。
陽子とぶつかるのは陽子と同じタイプの人間、でも打ち合わせで陽子が希望していたのはそういうタイプだった。
友達ならアリだけど、職場ではイニシアチブを取りたがる者が二人いたら回らなくなってしまう。

 「人あしらいがうまくて、素直で仕事は真面目。
自分から何か動こうとはしないけど、言われたことはちゃんとこなす。
陽子さんの教育次第で最高の部下になってくれると思いますけど」真介

 なるほど〜適材適所だね。
担当者が本当に求めている人材はどのような人なのか、
その会社にとって生きる人事とはどのようなものか、真介が今まで学んだ経験が生きていました。
 
 白石の採用が決定して、される側とする側、両方から感謝されたわ〜
高橋は改めて、自分の仕事に対する考え方を真介に話すのでした。
「仕事には二通りある。手段としての仕事と目的としての仕事だ。
俺は仕事が目的だ。
ま、どちらがいいとか悪いとかじゃない。
 でもな、どちらもそんな自分に誇りを持っていないと辛くなる。
好きな仕事への誇り・・稼いでくる自分への誇り。
俺が容赦なくクビを切れるのは、誇りを持ち続けてる人間は、必ずどっかで復活してくる、そう信じてるからだ」

 高橋のゆるぎない姿勢は、人間に対して冷たいのではなく、人間を信じているからこそ・・なんですね。

 そして平山も真介が渡した案内を手に取り、自分の意志で動き出したようです。
ちょっとこの場面が唐突な感じで、真介が仲介したのかよくわかんない感じだったけど
お礼言ってたからそうなんだよね?

 「この仕事を紹介してもらって本当に良かった」と、いい顔になっていました。
かつての取引先の人と再会して哀れみの目で見られたけど、
「人生で最高の時を送っています」と答えたそうな・・・
リストラに合い、苦しみながら自分自身と向き合うことになった平山は
やっと落ちつくべき場所に出会えたんですね。
 良かった良かった・・・

 そして真介も、この平山との出会いがきっかけで仕事ともう一度向き合い
新しい道を見出すことができた。
今の真介なら、リストラ面接官としても以前とは違ったスタンスで臨めるのかもしれませんが、
新しい出会いをセッティングするこの仕事の方が真介にはあってるかもしれませんね。
「僕も、平山さんに誇りを取り戻してもらった」

 そんな真介に順子(麻生祐未)との再会が待っていました。
若い男性と待ち合わせをしている幸せそうな順子に、真介はやっとさよならを言う事ができたようです。

 って、順子は結婚してたってこと?( ̄ー ̄?)
それとも離婚して子供がいたから、それが伝えられなくて去ったの?
ちょっとよくわかんなかったけど、それが真介に伝えられる事ができなかったってことは、
お互いに本当の相手じゃなかったってことなのかな〜?

 恋愛も適材適所・・・
陽子に自信を持ってプロポーズした真介・・
返事はしなかったけど、困った人を見るとほっておけない・・同じような感覚の真介となら、陽子も一緒に生きていけるかもしれない・・
そんな未来を感じさせる2人でした。

 エンディング見ていたら、続きが見たくなりましたね〜
やっぱり最終回って大事だよね。
 おもしろいテーマでしたし、それぞれの登場人物たちにも最後まで興味が持ちながら、
飽きずに見ることができました。
 順子や陽子との恋愛絡めなくても良かったんじゃ・・?って気もしますが
陽子との出会いによって真介が変わった部分も大きかったのかな・・?

 坂口さん、田中さん、堺さん、メインの3名のキャスティングがぴったりでしたね〜
わたしゃ、特に、経営者として、クールに真介を導いていく堺さんが良かったわ〜
 それと、北村有起哉さんと真介の居酒屋での飲みの場面が結構好きでした。
ジョッキを手に、友達として、会社人としてズバッとアドバイスしてくれる隆志の言葉には素直にうなずけるものがありましたわ〜
 おもしろいドラマでした。

 第1回 怒る女
 第2回 去り行く者
 第3回 二億円の女
 第4回 旧友
 第5回 オモチャの男

温泉

 


次回はどんなドラマだろ?予告が出なかったからわからんわ〜
でもこの時間帯のドラマは見るよってアナタ・・ポチッとしてみませんか〜(-"-;A ...

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この記事へのコメント

1. Posted by ikasama4   2010年02月28日 13:10
いいラストでしたねぇ。

順子さんは子供がいたことを隠していた訳ですが
結婚をして「いた」のか
結婚をして「いる」のか
ここはかなり微妙な問題ですね(; ̄∀ ̄)ゞ

適材適所。
自分と似たタイプだと仕事が上手くいってる時は
いいけど、仕事が上手くいってない時は
ぶつかりあってしまうんでしょうね。

そういう時には多少は個性が違う方がいいのでしょうね。

この辺は勉強になります。

好みとかが思いとかが同じであれば
恋愛にも通じるとこがあるんでしょうねぇ。

そうそう、坂口さん、田中さん、堺さん
この三人のキャスティングはバッチシでした≧∇≦b

部下に見せる姿と取引先に見せる姿
そんな高橋社長を見てるだけでも
社内的なイメージと社外的なイメージは違うんだなって事がよく伝わってきます。


次回ある『火の魚』ですが
自分が見た限りではちょっとグッときて切なくなる作品って感じです。

原田芳雄さん、尾野真千子さんが出演してます。
この放送から間もなく尾野さんは「外事警察」の松沢陽菜を演じてたので
多分、違うんでしょうけどこのドラマがきっかけで
キャスティングされたのかなとか思ったりしました(; ̄∀ ̄)ゞ
2. Posted by まこ   2010年02月28日 14:14
ほんと面白いドラマでしたわ〜
メインの3人はもちろん、脇を固める個性豊かな役者さんに
ゲストも毎回「おっ」と思わせる人が
登場で楽しめました
特にあたしも社長のマチャアキがお気に入り!
【無理な恋愛】の正午さんも良かったけど
今回の社長役も信念を持った大人の男って感じで
かっこよかった〜
彼は独身なのかな?次のシリーズがあるとしたら
社長のプライベートも覗いてみたいなぁ
3. Posted by きこり→ikasama4さん   2010年02月28日 18:51
>結婚をして「いた」のか
結婚をして「いる」のか
ここはかなり微妙な問題ですね(; ̄∀ ̄)ゞ
他の問いにはきっちり答えてくれてたのに、
順子さんに関しては、あえてぼかしておいたって感じですね。
>そういう時には多少は個性が違う方がいいのでしょうね。
友達関係と職場の同僚とでは、違うってのが
わかってるようで、わかってないかもしれないですね。
つい友達感覚で相手を選んでしまうけど、なあなあになる場合もあるし、ぶつかり合うかもしれないですもんね。
>部下に見せる姿と取引先に見せる姿
そんな高橋社長を見てるだけでも
経営者と社員の考え方は違うから、そこに触れることができて、変わったんでしょうね。
高橋がブレないのは何故なのか、私もずっと知りたかったので、しっかり教えてもらって、なるほどね〜って思いましたよ〜
>自分が見た限りではちょっとグッときて切なくなる作品って感じです。
それは見なきゃですね。
『外事警察』以来、私も尾野さんの事が気になってます。
4. Posted by きこり→まこさん   2010年02月28日 18:57
いや〜おもしろかったよね〜!
>メインの3人はもちろん、脇を固める個性豊かな役者さんに
ゲストも毎回「おっ」と思わせる人が
登場で楽しめました
私はやっぱり草々兄さんと山崎さんの回が印象に残ってるかも・・
なんかもっといろんな人のパターン見てみたいと思ったわ〜(って、深刻な話なのにね・・)
>【無理な恋愛】の正午さんも良かったけど
今回の社長役も信念を持った大人の男って感じで
そうにゃの〜
正午さんもしゅてきだった〜かわいくてね。
なんか力の抜けぐあいがいいのよね〜
まさか、マチャアキにときめく時がくるなんて
『時間ですよ〜』を見ていた時には思いもしなかったけど・・・
>彼は独身なのかな?
なんか独身ぽいよね・・てか、バツ一っぽい(笑
私も彼のプライベートを除いてみたいぞ・・・
5. Posted by 桔梗   2010年02月28日 23:53
つばさって言いましたよね、ね。次の依頼主、大手食品会社でしたっけ…。「つばさ」に出てた宅間さんだからかな?(笑)。原作があるようなのでどこまで宅間さんのアイデアか…。
最終回あっちもこっちもうまいことおさまりましたね。平山さんは陽子の部下?とか思ったけど、劇団の方でしたね。退職金なくなったのね(笑)。
堺さん田中さんの大人な対応と坂口君の若さがいい感じでした。それにしても、なんでそんなに年上が好みなの?アシスタントの可愛い子ちゃんには全くでしたね(笑)。
6. Posted by きこり→桔梗さん   2010年03月01日 13:41
>「つばさ」に出てた宅間さんだからかな?(笑)。
しっかり「つばさ」って言ってましたよね〜
宅間さん、最後だから入れてみたんじゃないですか〜(笑
>最終回あっちもこっちもうまいことおさまりましたね。
忙しかったけど、登場人物全員にちゃんとオチをつけてくれた感じですよね。
妹とミッキーのエピソードは最終回だっていうのに
今までで一番おおく時間使ってたし・・
>それにしても、なんでそんなに年上が好みなの?
不思議ですよね〜(笑
美代ちゃんにはまったく興味なさそうでしたもんね。
今回、陽子がちょっと落ち込んだような台詞を言ったら、真介がすごく嬉しそうに目をギラギラさせてたのが印象に残りました(笑
7. Posted by 凛太郎   2010年03月04日 15:44
「君たちに明日はない」だなんて、名作映画の題名をパロッた上に、何とも刺激的気過ぎて、正直言って軽い嫌悪感さえ感じていたのですが、最終回まで見てやっと、その刺激的な題名の意味が分かりましたね。
最後に回想シーンだけに登場していた麻生さんもやっと登場してくれましたが、まさか26歳の息子が居るとは思いませんでした。
やっぱりNHKのドラマは面白いのが多いです。
8. Posted by きこり→凜太郎さん   2010年03月04日 21:10
>最終回まで見てやっと、その刺激的な題名の意味が分かりましたね。
私も、途中までいろいろ文句もあったんですが(笑
最終回が終ってみれば、良かったかな・・って・・
この最終回を迎えるために真介は仕事について悩み迷ってきたんですよね。
>まさか26歳の息子が居るとは思いませんでした。
びっくりですよね〜
ただ単に、自分の方が年をとってるからいずれ飽きられるとかを恐れて姿を消したのかな〜?と思っていたんですが、もっと深い事情があったようで・・
真介もふっきれて、陽子にプロポーズできてよかった。
この時間のドラマは本当に味わい深いものばかりですよね

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