「君たちに明日はない」 第3回 二億円の女「まっすぐな男」 第4回 損する女

2010年02月01日

「刑事 コロンボ」 逆転の構図

 さて、今週はBS2で「刑事コロンボウィーク」ですョ〜
今晩から4日に渡って「刑事コロンボ」の中でも名作の誉れが高い4作品が放送されます。
『別れのワイン』『逆転の構図』『二枚のドガの絵』『パイルD-3の壁』。

 そして、今日と明日の二晩に渡ってドラマ放送後に自他共に認めるコロンボファンの三谷幸喜さん、関根勉さん、デーブ・スペクターさんが『私が愛した「刑事コロンボ」』と題して語ってくれるそうです。
 楽しみだわぁ〜(ノ)´∀`(ヾ)
デーブは、いらないような気がするけど・・・まぁ、いいや。

 さて、今夜は私も大好きな『別れのワイン』で、『逆転の構図』は明日放送なのですが、
記事を書いてなかったので、改めて振り返ってみたいと思います。
この作品はシリーズの27作目、1974年に制作されました。

 犯人は『チキ・チキ・バン・バン』の陽気なお兄さんディック・ヴァン・ダイク。
この映画は1968年公開で、それから6年しか経ってないのにこの老けっぷり・・・
映画の時はかなり若作りしてたのね・・

 ディック・ヴァン・ダイク演じるポール・ガレスコは写真家。
写真集も何冊も出していて、その道じゃ功績も残している。
 殺した相手は、奥さんのフランシス。
ガレスコは口やかましくて支配的な妻にずっと苦しめられており、殺す機会を
じっくり計画を練って待ってたんだね。
 ここからはラストの内容も書きますョ〜
別冊宝島 『刑事コロンボ完全捜査記録』 (別冊宝島 (1330))刑事コロンボ完全捜査記録 (宝島社文庫)

 ガレスコは妻の誘拐殺人の計画を立て、知り合いを犯人に仕立てるのさ〜
その犯人に選ばれたのは、彼が写真を撮りに行った刑務所で知り合ったアルビン・ダシュラーという男。

 5年間の刑期を終えて出てきたアルビンと連絡を取ったガレスコは、
彼に頼んで、不動産屋からある農場を買わせる。
そこを犯行現場にする訳なんだけどね。

 犯行当日、うまいこと言って妻を農場の家に連れ出したガレスコは
妻を縛り上げ、ポラロイドカメラで写真に撮った後、銃で撃って殺害。
この写真は事前に作っておいた脅迫状と共に家に送られてきたってことにするのよ。
 写真を撮る際、持って来た時計を暖炉の上に置き、針を2時に進めて偽装工作。

 その後、レンタカーを借りるよう命じておいたアルビンと会って
翌日朝10時に自分の家に電話した後、夕方5時に廃車捨て場で待ってるよう伝えました。

 次の日、予定通りアルビンから電話が来るんだけど、その時間はちょうど家政婦さんが出勤してくる時間なの。
家政婦さんの前で、妻が誘拐されたけど秘密にしようとしている夫を演じ、
メモに『小額紙幣で2万ドル』と書き残したりするのよ。

 家を出たガレスコは、出版社に妻が誘拐されたことを話し、お金を借りて準備。
車で移動して、アルビンが待ち合わせ場所に向かったのを確認すると、
彼が泊まっているモーテルの部屋に侵入し、妻を撮ったカメラを箪笥に隠し、
脅迫状を作るのに使った新聞紙やノリ・はさみを置いてくるのョ。
 何で合鍵持ってんだろ?とは思ったけど、前に同じ部屋に泊まって合鍵でも作っておいたのかしらね?

 その後、アルビンとの待ち合わせ場所である廃車捨て場へ。
彼にも妻が誘拐されたことを伝え、脅迫状と写真を見せ、彼の指紋を付けさせた後、
自分が持って来た銃で殺害。
 それから、彼の手に別の銃を握らせて自分の足を撃つ。
彼が撃って来たから正当防衛で撃ち返したってことにするのよ。

 さっ、急いで警察に行かなきゃ〜って思ったら影から酔っ払いのおっさんが出てきてガレスコ、ギョッ!!
でも、かなり酔ってるから証言できないだろ・・・と放置。
その後、警察に駆け込んで悲劇の夫を演じると・・・

 いや〜大変だ。
下準備もあるしね・・・
でも、奥さんを殺した後のガレスコは「実にいい気分だ」って、せいせいした雰囲気でしたわ〜
 まぁ、オープニングで怒鳴って急かす奥さんの声とケンのある気の強そうな顔を見たら、
殺したくなるかも・・とは思うけどね(;^ω^)

 コロンボは、例によっていつものポンコツ車で廃車捨て場に登場。
先に来ていた警官に、車を捨てるために来た客と勘違いされ追い返されそうになったぞ。
 さて、コロンボは、なぜガレスコの犯罪を見破ったのでしょうか・・

 まず事件の概要を聞いた時に、誘拐された奥さんの居場所がわかっていないのに
犯人を射殺したことに疑念を感じたようで・・
さらに、撃たれた傷を治療しているガレスコに会いに行ったんだけど、
ズボンに弾の痕の黒い焦げ痕があったのにも気になったみたい。
 
 かなりの至近距離から撃たないとそんな焦げ痕はつかないらしい。
ガレスコの供述では、アルビンに撃たれてすぐに自分も撃ちかえしたって話だったのに、
アルビンには、そんな痕なかったのよね・・・
 そして、アルビンの行動を調べていくうちに、彼が買った農場の存在がわかり、
奥さんの死体も発見される。

 現場に行った、コロンボは暖炉の上に置いてあった時計に目を留める。
暖炉の上には埃がたまってるのに、時計には付いていない。
そして、時計の下には埃がある・・・

 さらに暖炉の中に脅迫状と共に送られてきた写真と同じようなものが
捨てられていたのを発見。
なぜ犯人は、この写真を捨てたんだろう?

 コロンボはガレスコが有名な写真家だと知ると、いつものようにカメラや写真の撮り方を教えて欲しいと彼の周りをうろうろし始めました。
そうやってリサーチしてるうちに、彼の写真集にアルビンが写っていることや、
犯人が捨てた写真は構図も悪くて、作品としてイマイチだったというのにも気付きました。

 サスペンスでありながら、ほんわかと笑える場面があるのも「コロンボ」の楽しみです。
今回はアルビン殺害現場にいた酔っ払いのおっさんに会うために、
教会の救済所に行ったコロンボが、シスターにホームレスと間違われておりました。

 徹夜して無精ひげ&よれよれコート(7年間愛用)だからからねぇ・・
シスターはコロンボを暖かく迎え入れてくれて、食事だけでなく、
彼のためにもっと上等で暖かいコートを持ってきてくれたョ。
ありがたいねぇ・・・
 で、やっと実は刑事で、事情聴取するために来ているんですって伝えるんだけど
コロンボの服装を捜査のための変装と思い込むシスター・・・
「変装がおじょうずですわ!」って・・・( ̄m ̄〃)

 事件前のアルビンの足取りを追っているうちに、彼はカメラを買ったり、
不動産屋に行くのにタクシーを利用していることを知ったコロンボは不思議に思う。
事件前日レンタカーを借りるなら、最初っから借りておけば無駄なお金使わずにすむのに・・・
 実はアルビンは刑務所に入ってる間に免許証を失効してしまったので、
射殺される前日(ガレスコが奥さん殺してる頃)に試験を受けて免許を取り直してたのさ・・
これがアルビンのアリバイになりました。

 コロンボは、その時の試験担当者であるウィークリーさんに会って、確認を取ります。
んが、車に同乗した途端にコロンボの運転にダメ出しと指導を始めたぞ・・
素直に従うんだけど、相変らずのズサンな運転振りに危険を感じたウィークリーさんは途中で降りちゃったョ。

 さて、ラストはたいてい事件現場で犯人を追いつめるコロンボですが、
今回は事情がありまして、ガレスコに任意同行を求めて署に呼び出しました。
 で、まずモーテルのアルビンの部屋に置いてあった証拠の新聞は誰かが置いたものだと指摘。
なぜなら、その部屋はメイドによって掃除がされて、きれいになっていたはずだから。
もし、メイドが掃除をしたと嘘をついたのなら、新聞を切り抜いた時のこまかい
紙くずも一緒にあったはずなのに、それがなかったのはおかしいと。

 さらにコロンボは、奥さんが殺されたのは午後2時ではなく午前10時であり、
実行できたのは、その時間に運転免許試験を受けていたアルビンではなく、
奥さんと一緒に居たと証言したガレスコだと告げました。
 で、その動かぬ証拠として、脅迫状と共に送られてきた写真の引き伸ばしたものを見せたのよ〜

 そこ写っている時計の針は午前10時!
あれ?そうだっけ?って不思議に思っていたら、すぐにガレスコは
コロンボがネガを写真に焼く時、間違って反対にして焼いたことをせせら笑うように指摘したさ。

 (*゚Д゚ノ)ノ コロンボ、しくじったか?って不安になる一瞬ョ。
しかも、オリジナルの写真は塩酸の中に落として溶かしちゃったとか言うし・・
 あせったガレスコはネガさえあれば自分の無実は証明できると、
コロンボの後ろに置いてあったたくさんのカメラの中から、あのカメラを手にとり
ネガを見せてしまうのよ・・・

 写真を撮ったカメラがわかるのは犯人だけ・・・
ガレスコは自ら犯人であることを証明してしまったのでした。
(って、このパターンよくあるかも・・・)
 ここに至って、すべては自分を落とすための芝居だと気付いたガレスコは
やっとコロンボのすごさを思い知るのです。
いや〜〜最高です。

 ガレスコが他の刑事に連れられて行った後、殺された奥さんの写真を見やり
やるせなさそうに肩を落とすコロンボ・・・
人間コロンボが感じられるいいシーンでした。

 脚本のもたつきが一切なくて、最初から最後までテンポよく見せてくれました。
犯人が残したほころびを見つけ、そこから、一歩一歩真実に近づいていくコロンボの姿を見るのは、パズルを完成させていくような快感があります。
今のドラマに比べたらゆったりした展開に見えるかもしれませんが、だからこそ自然とコロンボと一体感を感じることができるんですよね。

 『コロンボウィーク』をきっかけに、より多くのみなさんがこのおもしろさを味わってくれたらいいな〜って思いますわ。

 『刑事コロンボ』別れのワインの記事

ねこちゃん


前にも見たけど、また見ちゃった・・という『刑事コロンボ』ファンのあなた・・・
ぽちっとして見ませんか〜(*゚益゚*)ゞ

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