2010年01月05日
「湯けむりスナイパー お正月スペシャル」
お正月にはいろんな人が帰ってくるョ〜!
秘境の宿で働く源さんも戻って来てくれました!
わたしゃ留守にしてたけど、ちゃんと録画してすんごい楽しみにしてたんだよお・・
今回はにゃんと新作が3本も!!
さらに去年放送された中から粒よりエピソードも、もう一度楽しませてもらいました。
いいお年玉になったよ・・・
まずは、源さん(遠藤憲一)の殺し屋時代の姿から始まったョ・・・
『俺はかつて、殺し屋だった。
罪のない人間を殺してきたわけではない。
政治家、経済人、ジャンル分け不可能な闇社会の男たち。
標的は、誰もが殺すに値する人間だった。
何度目かの仕事を終えた時、俺は直感した。潮時だと・・
もう一度人生をやり直したかった。
そして、俺は殺し屋を引退し、一切の過去を清算して、
人生をリセットすべく秘境の温泉宿で働く決意をした。
美しく、優しい女将さん。
人生経験豊富で人の良い番頭さん。
若いがしっかり者の由美ちゃん。
牧歌的な人達に囲まれ、一従業員として働き始めて2年、
旅館の人たちだけでなく、多くの出会いやできごとがあった・・
はたして俺の人生はリセットできたのだろうか・・
それとも・・・
血塗られた過去に追われながら、俺は今日もここ椿屋で働いている』
秘境の宿で働く源さんも戻って来てくれました!
わたしゃ留守にしてたけど、ちゃんと録画してすんごい楽しみにしてたんだよお・・
今回はにゃんと新作が3本も!!
さらに去年放送された中から粒よりエピソードも、もう一度楽しませてもらいました。
いいお年玉になったよ・・・
まずは、源さん(遠藤憲一)の殺し屋時代の姿から始まったョ・・・
『俺はかつて、殺し屋だった。
罪のない人間を殺してきたわけではない。
政治家、経済人、ジャンル分け不可能な闇社会の男たち。
標的は、誰もが殺すに値する人間だった。
何度目かの仕事を終えた時、俺は直感した。潮時だと・・
もう一度人生をやり直したかった。
そして、俺は殺し屋を引退し、一切の過去を清算して、
人生をリセットすべく秘境の温泉宿で働く決意をした。
美しく、優しい女将さん。
人生経験豊富で人の良い番頭さん。
若いがしっかり者の由美ちゃん。
牧歌的な人達に囲まれ、一従業員として働き始めて2年、
旅館の人たちだけでなく、多くの出会いやできごとがあった・・
はたして俺の人生はリセットできたのだろうか・・
それとも・・・
血塗られた過去に追われながら、俺は今日もここ椿屋で働いている』
『50年愛』
さて、やっと仕事の終った深夜2時・・・
源さんが玄関を閉めてあがろうとしたら、番頭の捨吉さん(でんでん)に呼び止められ
調理場の冷蔵庫からつまみになるようなもんを持ってきて〜って頼まれちゃったぞ・・
何か梅の間の坂田さん(大杉漣)ってお客さんと盛り上がっちゃったんだってさ・・
で、つまみを持って行っておいとましようとしたら、番頭さんが離しゃーしないのさ・・
「ね、坂田さん、こいつにも聞かせてやってくれませんか?
源さんよぉ、これがまぁ、大した話でよぉ!」番頭さん
その話というのは・・・
坂田さんは初恋の相手、自分が小学校の時の音楽の先生を
50年間思い続けてきたんだけど、
その先生を宿に招待して、明日プロポーズするんだって・・・
次の日、誰よりもテンションうなぎのぼりの捨きっつあん・・
でも、女将さん(伊藤裕子)は50代の坂田さんの先生っていうと、
かなりの高齢では?と心配してたぞ。
源さんも、どうもしっくりこない・・・
景色を眺めながら、先生を待っている坂田さんをつい凝視してしまうさ・・
『小学校の頃の教師となれば、今は相当な高齢のはず。
恋愛感情など芽生えていない年頃に抱いた思いを、この年まで貫けるとは思えない。
50年・・・・はたして・・・』
さぁ、そしてついにその先生が美しいお孫さんに付き添われてやってきました。
「坂田さあーーーーーーん!!
坂田様ーーーーー!いらっしゃいました、今!!」番頭さん
先生(島かおり)は、やはりかなりお年を召していらっしゃいましたが、
若い頃には、すこぶるつきの美人さんだったんだろうなぁ〜という上品なご婦人でした。お孫さんは、翌日迎えに来る約束をして帰っていきました。
体が不自由な先生を気遣いながら車椅子を押して、外を案内する坂田。
そして安心して車椅子をまかせ、くつろいでいる先生・・・
2人はまさしく恩師と教え子なのでしょう・・・
そこにプロポーズなんて生臭い言葉はなじまないのでは( ̄ー ̄?).....??
何だか不思議な関係だわ・・・
源さんもつい、二人の様子が気になるようで・・・
『正直に言おう。俺にはわからない。
殺し屋という過去を差し引いても、人並みの常識や感情は持っているつもりだ。
こと恋愛に関して言えば、それほど多く語れる経験はないが、
それでも、坂田という男の心理はわからない』
源さん、女将さんにその疑問をぶつけてみたよ・・・
「あのぅ・・・その・・・あの二人をどう思われますか?
あ・・いや・・・あれほど年の違う・・・・その・・相手に対して・・あの」
「源さん、いろんな形があるわよ、男と女には。よろしくね」女将さん
2人は仲良く夕食を食べ、その後、一緒に露天風呂に向かいました。
少し離れて湯に浸かっているお二人さんを、源さんは影から見守っております。
「先生・・・10年前、ご主人が亡くなったこと、知っていました。
お体が不自由なことも。
それでも、それでも私は・・・先生を・・・・先生、先生を介護させてください」坂田
「・・・・・よろしくお願いします・・」先生
「あ・・・あ・・・(泣)こちらこそ、よろしくお願いします」坂田
源さん、目が真っ赤だよ・・・
二人のやり取りを聞いていた源さんは、やっと腑に落ちたようです。
翌日、晴れやかな顔の坂田さんは、先生を迎えに来たお孫さんの車に一緒に乗って
去っていきました。
「どうかーーーどうかーーーお幸せにーーーー!!」番頭さん
『あの貴重なプロポーズの言葉は、俺の胸にだけしまっておこう。
50年愛・・・俺は人間が人間を愛することの神秘を見た』源さん、こころの気づき
くぅーーーーー!!いい話じゃないですか・・・
50年、初恋の相手を思い続ける・・・ファンタジーでしょうか・・?
少年の日に生まれた先生への憧れ、それは宝物のように坂田の胸で大切にされていたんでしょうね。
大人になって、少年の頃とは違ってしまった自分だけど、
だからこそ先生への思いだけは純粋なまま残り続けたのかも・・・
過去の思い出だけにすがってるんじゃなくて、『介護』って台詞に
今の先生を大事に思ってるってのが感じられて良かったわ〜
大杉蓮さんが演じると、こんな不思議な男の存在も信じられます。
そして、そんな二人にシビレて涙する源さんも、やっぱりしゅてき・・・
『春よこい』
ある日、一組の夫婦が椿屋にやって来た。
予約は一名だけだったのに・・不審に思いながら迎える女将さんや番頭さん。
でも、妻(坂井真紀)は付き添いで、温泉だけ一緒に入りたいと申し出たのさ・・
何やら深刻そうな妙な雰囲気の二人・・・
源さんは、男(田中哲司)に自分と似た匂いを感じておりました。
『この男、カタギの人生を送ってきたわけではなかろう。
とはいえ、俺がターゲットにしてきたヤクザものの輩のようなオーラとも違う。
どちらかと言えば、俺と同類の極度に緊迫した状況を潜り抜けながら
生きてきたタイプ』
実は男は南方剛史というプロ野球選手でした。
由美ちゃん(大野未来)がネットで調べてくれたぞ・・
かつては甲子園でも活躍し、期待されてタイガースに入団したらしんだけど、
今では2軍でもぱっとしない、いろんな球団を渡り歩いた末の崖っぷちの38歳なんだって・・そんな選手がなんで、こんな高級旅館に・・・?
さて、ホントに奥さんかどうか知らんけど、湯に入ってる2人はある決意で
来ておりました。
ラストシーズンに賭けるために、一流選手のように高級な宿でゆっくりと何もせずに過ごして全力でシーズンに向かっていって欲しい、それが妻の願いでした。
「何もしちゃいけないのよ。投げたり、走ったり、筋トレもだめ。
わかってるんでしょ・・・今年が最後よ。
今年ダメだったら、確実に解雇されるわ・・・だから何もしちゃダメよ」
奥さんが帰っていった後、一週間滞在した男は、本当に何もしませんでした。
ただ、湯につかって、自分と向き合い、静かにすごした。
『その男、南方は何もしなかった。
最後の戦いを予感して静かな時間をやりすごす
戦士のように』
戦いに向けて体を休めながらも精神はその時にむけて
集中し闘志を高めていく・・・
その真摯な姿を見守っているうちに源さんの彼を見る目も
同志のような趣になってきました。
多分・・・殺し屋時代の自分の仕事への向き合い方と
重なる部分があったのでしょうか・・・
番頭さんと源さんが、キャッチボールをしてた時にボールが南方のところに転がって、
番頭さんはプロ野球選手の球が受けられる!って嬉しそうな顔をしたんだけど、
南方はその時も投げようとしなかった。
ゆっくりと歩いて、番頭さんのグローブにボールを落としたのでした。
「あの・・・いやその・・がんばってください。来年」番頭さん
「ありがとうございます」南方
『メジャーリーグは一軍で活躍する選手ばかりでなく、プロ野球選手の多くは
南方のように日陰のままで選手生命を終えるのだろう。
だが俺は年収440万の選手に一票を投じたい』
「なぁ、源さんよぉ・・・早く春が来ねぇかなぁ・・」番頭さん
「ウィッス・・・」
いや〜スペシャルならではの佳作って感じでしたね〜
静かに湯に浸かる男の中に命がけの闘志が感じられました。
オープニングで「子供の頃の夢を叶えたプロ野球選手」という存在に反感のようなものを持っていた源さんが、男を見つめているうちに、シンパシーを感じ応援する気持になっていくのも自然でよかったわ〜
『初詣』
さて、大晦日を迎え椿屋は大忙し・・
源さんと番頭さんも門松を出して飾りつけ・・
年の瀬は人をセンチにさせるのでしょうか、番頭さんったらいつになく真剣に源さんに訴えてますョ。
「椿屋にお世話になって20年、ここに骨をうずめる覚悟はできてるが、
俺の最後の仕事はな、源さん、女将さんを一人前にすることと俺の後を継ぐ番頭を育てることだよ。頼むぜ、源さん」
「ウィッス・・・・」うつむいて力なく応える源さんなのでした。
思いがけず長居してしまった椿屋・・・
でも、組織からの迫っ手が来たらすぐにここを出ていかなければならない。
そんな悲壮な覚悟を再確認していたら・・・
「ひえええええええーーーーーー!!!」捨きっつあんの叫び声が・・・
にゃんとぎっくり腰が再発したようで・・・
この忙しい最中、源さんは捨吉さんの代わりに番頭を務めることになったのよ。
そして迎えた、今年最後の客・・・・それはQ(長門裕之)だった。
もしかして、組織に何らかの動きがあったのか・・・?
強張った表情でお茶を出す源さん・・・
「お久し振りです。
ごめんなさいね。ワタシ・・・決して会わないとアナタに約束したよネ・・
でも、アタシ、その約束破って・・来てしまいました」Q
「何かあったのか・・?」
「私が来たのはネ、源さん・・・理由は・・・・
私がアナタに会いたかった。それだけです。ゴメンなさい・・・
ホントにゴメンなさいね」Q
源さん、やっとほっとして手を差し出したさ・・
「久し振りだな、Q」源
良かった良かった・・・
Qの嬉し泣きする姿にもらい泣きだよ・・・(ノω・、) ウゥ・・・
その後、Qは仲居として一生懸命働く源さんの姿を影から見つめ嬉しそうでした。
孤独なQにとって心を許した源さんは親戚の気になる甥っ子のような存在なのかもね・・
最終回でのQの仕業が腑に落ちる・・・
そんなスペシャルなエピソードでした。
仕事がひと段落ついた源さんは、湯に浸かっているQにお酒を届けにきて、
話しているうちにQの手下だったトラ(TERU)が病気で亡くなったことを知るのでした。
「これで、ワタシもひとりぼっち・・・
さんざん悪い事してきましたからネ、人並みの幸せが欲しいなんて思いません。
でも・・・ひとりは・・・一人はコワイなぁ・・・
でもね、源さん、アナタ、一人じゃないよネ?
今日、あなたの仕事ぶりず〜っと見ていましたけどネ、アナタ〜幸せネ。
ふっふっふ・・・もう、殺し屋じゃないネ」Q
ほっとしたような、でも芯から寂しそうなQの顔を複雑な思いで見つめる源さん・・・
『Qに限らず、俺も他人の命を奪ってきた人間だ。
いっぱしの幸福を得ようとは微塵も思ってはいないが・・・
生きる場所を見つけてしまった今、これまでとは違う恐怖を感じている。
この生活、そして椿屋やこの土地で出会った人々を失うことの恐怖・・・』
そんな源さんを由美ちゃんが初詣に誘いにきましたョ。
女将さんもトモヨさん(池谷のぶえ)も花子ママ(松田美由紀)も一緒だって・・
って、行ってみるとぎっくり腰で臥せっているはずの番頭さんがぐでんぐでんに
酔っぱらっているじゃーありませんか・・
( ゚Д゚)仮病を使って、花子ママの店で紅白見てたんだってさ・・・
『俺は、かつて殺し屋だった。
標的は誰もが殺すに値する人間だったが、他人の命を勝手に奪ってきた事には
違いない。
そんな俺が、神や仏に何かを祈る資格などあるわけはないのだが・・・』
それでも、由美ちゃんに誘われ手を合わせる源さん。
『この、今まで感じえなった気持はなんなのだろう。
もし、Qの言うように血塗られた殺し屋の過去が払拭され、
俺の人生がリセットできているとすれば・・・
神様、お願いです、どうか、どうか、この土地に長く留まらせてください。
そして、この人達に多くの幸せが訪れますように』源さん、こころの祈り
う〜ん・・・やっぱり源さんはいいねぇ・・・
ていうか、椿屋とその回りのみなさんというかね・・・最高だよ・・
守りたいものができてしまった怯え・・・
それでも、そこに留まれるように、共に過ごすみなさんの幸せを祈らずにはいられない源さん・・・
でも、その恐怖は、元殺し屋ではなくても、守るものがある人なら
誰もが感じるものなのかもしれない。
もう、源さんは人生をリセットできていると思うよ・・・
どうか源さんの幸せが少しでも長く続きますように・・・
そして、また源さんに会えますように・・・(-m-)” パンパン
このブログの『湯けむりスナイパー』の記事
終ったばかりなのに、もう源さんに会いたい!そんなアナタ、ポチッとした後
祈りましょう!((((* ̄ー ̄*)†~~~
さて、やっと仕事の終った深夜2時・・・
源さんが玄関を閉めてあがろうとしたら、番頭の捨吉さん(でんでん)に呼び止められ
調理場の冷蔵庫からつまみになるようなもんを持ってきて〜って頼まれちゃったぞ・・
何か梅の間の坂田さん(大杉漣)ってお客さんと盛り上がっちゃったんだってさ・・
で、つまみを持って行っておいとましようとしたら、番頭さんが離しゃーしないのさ・・
「ね、坂田さん、こいつにも聞かせてやってくれませんか?
源さんよぉ、これがまぁ、大した話でよぉ!」番頭さん
その話というのは・・・
坂田さんは初恋の相手、自分が小学校の時の音楽の先生を
50年間思い続けてきたんだけど、
その先生を宿に招待して、明日プロポーズするんだって・・・
次の日、誰よりもテンションうなぎのぼりの捨きっつあん・・
でも、女将さん(伊藤裕子)は50代の坂田さんの先生っていうと、
かなりの高齢では?と心配してたぞ。
源さんも、どうもしっくりこない・・・
景色を眺めながら、先生を待っている坂田さんをつい凝視してしまうさ・・
『小学校の頃の教師となれば、今は相当な高齢のはず。
恋愛感情など芽生えていない年頃に抱いた思いを、この年まで貫けるとは思えない。
50年・・・・はたして・・・』
さぁ、そしてついにその先生が美しいお孫さんに付き添われてやってきました。
「坂田さあーーーーーーん!!
坂田様ーーーーー!いらっしゃいました、今!!」番頭さん
先生(島かおり)は、やはりかなりお年を召していらっしゃいましたが、
若い頃には、すこぶるつきの美人さんだったんだろうなぁ〜という上品なご婦人でした。お孫さんは、翌日迎えに来る約束をして帰っていきました。
体が不自由な先生を気遣いながら車椅子を押して、外を案内する坂田。
そして安心して車椅子をまかせ、くつろいでいる先生・・・
2人はまさしく恩師と教え子なのでしょう・・・
そこにプロポーズなんて生臭い言葉はなじまないのでは( ̄ー ̄?).....??
何だか不思議な関係だわ・・・
源さんもつい、二人の様子が気になるようで・・・
『正直に言おう。俺にはわからない。
殺し屋という過去を差し引いても、人並みの常識や感情は持っているつもりだ。
こと恋愛に関して言えば、それほど多く語れる経験はないが、
それでも、坂田という男の心理はわからない』
源さん、女将さんにその疑問をぶつけてみたよ・・・
「あのぅ・・・その・・・あの二人をどう思われますか?
あ・・いや・・・あれほど年の違う・・・・その・・相手に対して・・あの」
「源さん、いろんな形があるわよ、男と女には。よろしくね」女将さん
2人は仲良く夕食を食べ、その後、一緒に露天風呂に向かいました。
少し離れて湯に浸かっているお二人さんを、源さんは影から見守っております。
「先生・・・10年前、ご主人が亡くなったこと、知っていました。
お体が不自由なことも。
それでも、それでも私は・・・先生を・・・・先生、先生を介護させてください」坂田
「・・・・・よろしくお願いします・・」先生
「あ・・・あ・・・(泣)こちらこそ、よろしくお願いします」坂田
源さん、目が真っ赤だよ・・・
二人のやり取りを聞いていた源さんは、やっと腑に落ちたようです。
翌日、晴れやかな顔の坂田さんは、先生を迎えに来たお孫さんの車に一緒に乗って
去っていきました。
「どうかーーーどうかーーーお幸せにーーーー!!」番頭さん
『あの貴重なプロポーズの言葉は、俺の胸にだけしまっておこう。
50年愛・・・俺は人間が人間を愛することの神秘を見た』源さん、こころの気づき
くぅーーーーー!!いい話じゃないですか・・・
50年、初恋の相手を思い続ける・・・ファンタジーでしょうか・・?
少年の日に生まれた先生への憧れ、それは宝物のように坂田の胸で大切にされていたんでしょうね。
大人になって、少年の頃とは違ってしまった自分だけど、
だからこそ先生への思いだけは純粋なまま残り続けたのかも・・・
過去の思い出だけにすがってるんじゃなくて、『介護』って台詞に
今の先生を大事に思ってるってのが感じられて良かったわ〜
大杉蓮さんが演じると、こんな不思議な男の存在も信じられます。
そして、そんな二人にシビレて涙する源さんも、やっぱりしゅてき・・・
『春よこい』
ある日、一組の夫婦が椿屋にやって来た。
予約は一名だけだったのに・・不審に思いながら迎える女将さんや番頭さん。
でも、妻(坂井真紀)は付き添いで、温泉だけ一緒に入りたいと申し出たのさ・・
何やら深刻そうな妙な雰囲気の二人・・・
源さんは、男(田中哲司)に自分と似た匂いを感じておりました。
『この男、カタギの人生を送ってきたわけではなかろう。
とはいえ、俺がターゲットにしてきたヤクザものの輩のようなオーラとも違う。
どちらかと言えば、俺と同類の極度に緊迫した状況を潜り抜けながら
生きてきたタイプ』
実は男は南方剛史というプロ野球選手でした。
由美ちゃん(大野未来)がネットで調べてくれたぞ・・
かつては甲子園でも活躍し、期待されてタイガースに入団したらしんだけど、
今では2軍でもぱっとしない、いろんな球団を渡り歩いた末の崖っぷちの38歳なんだって・・そんな選手がなんで、こんな高級旅館に・・・?
さて、ホントに奥さんかどうか知らんけど、湯に入ってる2人はある決意で
来ておりました。
ラストシーズンに賭けるために、一流選手のように高級な宿でゆっくりと何もせずに過ごして全力でシーズンに向かっていって欲しい、それが妻の願いでした。
「何もしちゃいけないのよ。投げたり、走ったり、筋トレもだめ。
わかってるんでしょ・・・今年が最後よ。
今年ダメだったら、確実に解雇されるわ・・・だから何もしちゃダメよ」
奥さんが帰っていった後、一週間滞在した男は、本当に何もしませんでした。
ただ、湯につかって、自分と向き合い、静かにすごした。
『その男、南方は何もしなかった。
最後の戦いを予感して静かな時間をやりすごす
戦士のように』
戦いに向けて体を休めながらも精神はその時にむけて
集中し闘志を高めていく・・・
その真摯な姿を見守っているうちに源さんの彼を見る目も
同志のような趣になってきました。
多分・・・殺し屋時代の自分の仕事への向き合い方と
重なる部分があったのでしょうか・・・
番頭さんと源さんが、キャッチボールをしてた時にボールが南方のところに転がって、
番頭さんはプロ野球選手の球が受けられる!って嬉しそうな顔をしたんだけど、
南方はその時も投げようとしなかった。
ゆっくりと歩いて、番頭さんのグローブにボールを落としたのでした。
「あの・・・いやその・・がんばってください。来年」番頭さん
「ありがとうございます」南方
『メジャーリーグは一軍で活躍する選手ばかりでなく、プロ野球選手の多くは
南方のように日陰のままで選手生命を終えるのだろう。
だが俺は年収440万の選手に一票を投じたい』
「なぁ、源さんよぉ・・・早く春が来ねぇかなぁ・・」番頭さん
「ウィッス・・・」
いや〜スペシャルならではの佳作って感じでしたね〜
静かに湯に浸かる男の中に命がけの闘志が感じられました。
オープニングで「子供の頃の夢を叶えたプロ野球選手」という存在に反感のようなものを持っていた源さんが、男を見つめているうちに、シンパシーを感じ応援する気持になっていくのも自然でよかったわ〜
『初詣』
さて、大晦日を迎え椿屋は大忙し・・
源さんと番頭さんも門松を出して飾りつけ・・
年の瀬は人をセンチにさせるのでしょうか、番頭さんったらいつになく真剣に源さんに訴えてますョ。
「椿屋にお世話になって20年、ここに骨をうずめる覚悟はできてるが、
俺の最後の仕事はな、源さん、女将さんを一人前にすることと俺の後を継ぐ番頭を育てることだよ。頼むぜ、源さん」
「ウィッス・・・・」うつむいて力なく応える源さんなのでした。
思いがけず長居してしまった椿屋・・・
でも、組織からの迫っ手が来たらすぐにここを出ていかなければならない。
そんな悲壮な覚悟を再確認していたら・・・
「ひえええええええーーーーーー!!!」捨きっつあんの叫び声が・・・
にゃんとぎっくり腰が再発したようで・・・
この忙しい最中、源さんは捨吉さんの代わりに番頭を務めることになったのよ。
そして迎えた、今年最後の客・・・・それはQ(長門裕之)だった。
もしかして、組織に何らかの動きがあったのか・・・?
強張った表情でお茶を出す源さん・・・
「お久し振りです。
ごめんなさいね。ワタシ・・・決して会わないとアナタに約束したよネ・・
でも、アタシ、その約束破って・・来てしまいました」Q
「何かあったのか・・?」
「私が来たのはネ、源さん・・・理由は・・・・
私がアナタに会いたかった。それだけです。ゴメンなさい・・・
ホントにゴメンなさいね」Q
源さん、やっとほっとして手を差し出したさ・・
「久し振りだな、Q」源
良かった良かった・・・
Qの嬉し泣きする姿にもらい泣きだよ・・・(ノω・、) ウゥ・・・
その後、Qは仲居として一生懸命働く源さんの姿を影から見つめ嬉しそうでした。
孤独なQにとって心を許した源さんは親戚の気になる甥っ子のような存在なのかもね・・
最終回でのQの仕業が腑に落ちる・・・
そんなスペシャルなエピソードでした。
仕事がひと段落ついた源さんは、湯に浸かっているQにお酒を届けにきて、
話しているうちにQの手下だったトラ(TERU)が病気で亡くなったことを知るのでした。
「これで、ワタシもひとりぼっち・・・
さんざん悪い事してきましたからネ、人並みの幸せが欲しいなんて思いません。
でも・・・ひとりは・・・一人はコワイなぁ・・・
でもね、源さん、アナタ、一人じゃないよネ?
今日、あなたの仕事ぶりず〜っと見ていましたけどネ、アナタ〜幸せネ。
ふっふっふ・・・もう、殺し屋じゃないネ」Q
ほっとしたような、でも芯から寂しそうなQの顔を複雑な思いで見つめる源さん・・・
『Qに限らず、俺も他人の命を奪ってきた人間だ。
いっぱしの幸福を得ようとは微塵も思ってはいないが・・・
生きる場所を見つけてしまった今、これまでとは違う恐怖を感じている。
この生活、そして椿屋やこの土地で出会った人々を失うことの恐怖・・・』
そんな源さんを由美ちゃんが初詣に誘いにきましたョ。
女将さんもトモヨさん(池谷のぶえ)も花子ママ(松田美由紀)も一緒だって・・
って、行ってみるとぎっくり腰で臥せっているはずの番頭さんがぐでんぐでんに
酔っぱらっているじゃーありませんか・・
( ゚Д゚)仮病を使って、花子ママの店で紅白見てたんだってさ・・・
『俺は、かつて殺し屋だった。
標的は誰もが殺すに値する人間だったが、他人の命を勝手に奪ってきた事には
違いない。
そんな俺が、神や仏に何かを祈る資格などあるわけはないのだが・・・』
それでも、由美ちゃんに誘われ手を合わせる源さん。
『この、今まで感じえなった気持はなんなのだろう。
もし、Qの言うように血塗られた殺し屋の過去が払拭され、
俺の人生がリセットできているとすれば・・・
神様、お願いです、どうか、どうか、この土地に長く留まらせてください。
そして、この人達に多くの幸せが訪れますように』源さん、こころの祈り
う〜ん・・・やっぱり源さんはいいねぇ・・・
ていうか、椿屋とその回りのみなさんというかね・・・最高だよ・・
守りたいものができてしまった怯え・・・
それでも、そこに留まれるように、共に過ごすみなさんの幸せを祈らずにはいられない源さん・・・
でも、その恐怖は、元殺し屋ではなくても、守るものがある人なら
誰もが感じるものなのかもしれない。
もう、源さんは人生をリセットできていると思うよ・・・
どうか源さんの幸せが少しでも長く続きますように・・・
そして、また源さんに会えますように・・・(-m-)” パンパン
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1. 湯けむりスナイパー お正月2時間スペシャル 良い雰囲気ですね [ レベル999のマニアな講義 ] 2010年01月05日 23:34
内容殺し屋を辞めることを決意した男。。。源さん(遠藤憲一)が、人生をリセットするため秘境の温泉宿“椿屋”で働きはじめ、2年。『50年愛』ある日の夜。仕事を終えた源さんは、番頭の捨吉(でんでん)に呼び止められる。客の男・坂田(大杉漣)と意気投合し、捨吉は...